転生したと思ってたらシュライヤ・バスクードになってた件について。
ラノベのタイトルみたいになっちゃったけど事実だからどうしようもない。
どうやら背中を切りつけられた衝撃で前世の記憶が甦ったらしい。
妹のアデルはもう流されてしまった、後ろからはガスパーデの声が遠ざかって行くのが聞こえる。
多分原作通り家族も知り合いもみんな殺されてしまってるに違いない。
できるなら今すぐ復讐したいが背中の痛みでもう動けそうにもない。だが、絶対に復讐すると決めた。
前世の記憶とは別の、この体に染み着いたシュライヤとしての記憶がそう叫んでいる。
原作でのシュライヤはガスパーデに勝つことはできなかった。しかし、今の俺には原作知識がある、必ずガスパーデのクソ野郎をぶちのめす。
待っててくれアデル、必ず俺が助け出してやる。
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あのまま気絶してしまったらしい俺は、ガスパーデの魔の手から逃れていた人に助けてもらいなんとか命を繋ぎ止めた。
あれからしばらく体を治しながら状況を整理していた。
まず、ここは映画版ワンピース、デッドエンドの冒険だろう。
原作通りであるなら、あの後アデルはビエラさんというおじいさんに保護してもらいガスパーデの船に乗っているに違いない。
原作のシュライヤはガスパーデに復讐するため賞金稼ぎになっており、そこそこの実力はあった。
しかし、ガスパーデの側近には勝てたもののガスパーデには手も足も出なかった。
ここで俺が目をつけたのが、シュライヤの才能だ。
ガスパーデに襲われてからの8年間、原作シュライヤはおそらく我流であれほどの実力になったんだろう。
ならば、ちゃんとした師事を受けたならシュライヤはどれ程の実力になるのか?
確実な保証はないが望みはあると思う。
と、いうことで現在俺は近くの海軍支部に突撃中だ。
「すいませーん、海軍で働きたいんですけどー」
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「と、いうわけでシュライヤ。お前は今日から別の支部に行ってもらう」
「こりゃまた急な話ですね」
俺が海軍に入ってから早くも3年の月日が流れた。
ガスパーデに襲われた島からやってきた天涯孤独の少年ということで、海軍の人達は俺に優しくしてくれてまずは下働きとして雇ってくれた。
最初の1年は訓練に混ぜてくれと言っても子供の戯れ言だと相手にされなかった。
しかし、見よう見まねで訓練もどきをしていたら偉い人にセンスがあるって言われ訓練に混ざるようになった。
あれから2年、まだ体は成長しきっていないがこの支部で俺に勝てる海兵はいなくなってしまった。
……いや、シュライヤすげぇよ。自分のことだけど。
だって相手の攻撃とか余裕で避けられるし、メチャクチャ身軽だし、力もなかなかのもんですよ。
海軍式の訓練だけしかしなかったとはいえ、序盤の敵には負けないと思う。
まだガスパーデを倒すにはいたらないものの、原作まであと5年間。しっかり訓練すれば倒せるのではと思っていたんだが……、急に配属が変わるとは。
「……い、おい!シュライヤ!聞いてるのか?」
「あ、すいませんボーっとしてました。で、なんの話でしたっけ?」
「ったく、もう一回説明してやる。今海軍でローグタウンの改革を行うという話が出ている。あそこはグランドラインの入り口だから海賊が集まる、しかし、わかっていながら海賊を取り逃がしてしまうと問題になってな。そこで、有望な海兵を集い戦力の強化を図ろうと言うわけだ。」
「なるほど……、俺はその有望な海兵に選ばれたということですか?」
「そういうことだ」
ローグタウンというと、原作ではスモーカー大佐と麦わら海賊団の出会いの場所のはず……。つまりあそこに行けばスモーカー大佐に稽古をつけてもらえるのでは?
スモーカー大佐は海楼石の十手を持ってるし、海楼石製の武器とか貰えたりするのでは?
てか、たしぎさんに会えるのでは?
「行きます!」
「おぉ!行ってくれるか、よしわかった上に話は通しておこう。妙に元気がいいのが気になるが行ってくれるならいいだろう」
!щ(゜▽゜щ)