「私は反対よ!だってコイツら敵だったじゃない!」
「それなぁ」
「いやアンタが連れて来たんでしょうがーーー!!!」
案の定ナミに反対されてます。
「おいシュライヤ、そいつらが裏切らねぇって保証はできんのか?」
「保証なぁ、内心どう思ってるかはわからねぇからなぁ。……コイツらがなんかやったら俺が始末つけるってことじゃダメか?」
「お前が始末つけるなら俺からは文句ねぇ、……他のやつらはどうかわかんねぇけどな。おい、ルフィ!お前はどうなんだ、決定権は船長のお前にある」
さすがゾロ、たまにポンコツだけど基本的には冷静だ。
「んーーー、シュライヤが大丈夫って言うんなら俺は気にしねぇけどよぉ。……お前らクロコダイルの仲間だったんだよな?」
「……その通りだ。もっとも、ボスがクロコダイルだったなんて知ったのはついさっきだけどな」
「じゃあ、お前らビビに謝れ。ビビがお前らのこと許すんなら乗せてやる」
どうやら今日のルフィはまともらしい。
いつもはメシのことしか考えてねぇくせに、たまにすげぇまともなこと言いやがる。
さて、ビビはどうかな?
「……Mr5、ミスバレンタイン。あなた達はクロコダイルがアラバスタを狙っているって気づいていたのかしら?」
「……いや、俺達は出された命令を黙って遂行するのが仕事だったんだ、そんな話は聞いたこともねぇよ」
「でも、私達のせいでアナタの国が危機に陥っているのは申し訳ないと思ってるわ」
そう言うと、Mr5とミスバレンタインは地面に膝をつき、頭を下げた。
そして、土下座をしながら口を開く。
「すまなかった」
「ごめんなさい」
「口先だけだと信じられねぇのもわかる、だがよ、俺達もまだ死にたくねぇんだ」
「2度も任務を失敗し、クロコダイルの名前を知ってしまった私達は間違いなく消されるわ。だから、命が助かるというならなんだってするわ」
「そうだな、……例えクロコダイルに逆らうことになるとしても、アラバスタを救う手伝いをさせてもらいたい」
「…………」
一同、なにも言えずにビビの発言を待っている。
さすがのナミも言葉を挟むことはしないようだ。
「……私は、あなた達を信じることはできません」
「……そうか」
「……でも、あなた達を信じたシュライヤさんを信じます」
お、嬉しいこと言ってくれる。
「あなた達の過去は許しましょう。……だから、アラバスタを救う手助けをしてください」
「……ありがてぇ」
「……私達も、あなた達の力になるわ」
さすが王女、英断。
相手はクロコダイル、そしてまだ見ぬバロックワークスのエージェント達だ。
いくらルフィやゾロ、サンジがいると言えど、戦力が多いに越したことはないだろう。
「安心しろビビ。もしコイツらが裏切ったりしたら、責任とってコイツら殺して俺も腹を切る」
「そのときは俺が介錯しよう」
「おう、そんときゃ頼む」
ゾロなら一太刀で終わらせてくれそうだな。
「よし、ビビが許すなら俺も許す!」
「すまねぇなルフィ、わがまま言っちまって。お詫びに俺のメシ半分やるよ」
「ホントか!?よし!シュライヤ!どんどん仲間連れてこい!」
「見込みがありそうなヤツがいたらな。それより、さっさと巨人のおっさん達の手当てした方がよくねぇか?」
「そうだったーーー!!!おい!巨人のおっさん!大丈夫か!?」
ビビが許してルフィが認めたからか、文句を言うやつはもういなそうだ。
ウソップとナミからすんごい懐疑的な視線を感じるけど、なにも言わないってことは諦めたんだろ。
「……ねぇ、なんでアンタまで命かけてるわけ?別に、もしものときは私達を殺せばそれでいいじゃない」
「確かに、そりゃそうなんだがなぁ。ビビの覚悟に感化されただけだ。……あ、裏切るなら俺の妹を助け出してからにしてくれよ?」
「……バカ言ってんじゃねぇ、裏切らねぇよ」
どうやらビビの覚悟はコイツらに伝わったらしい。
よかった~、アデル救う前に死ぬわけにはいかねぇからな。
勢いで約束するもんじゃねぇわ。
!щ(゜▽゜щ)