「……つまり、ルフィとサンジはナミを背負って登山してるわけだ」
「あぁ、ヒルルクのいる城までのロープウェイはもうないと思っていたからね。……まさか誰かがロープを張り直していたとは」
「知らなかったなら仕方がないわ、ドルトンさんが気にやむことじゃないわよ」
「そうだぜ、それにルフィとサンジがいるんだ!今頃もう治療を受けてピンピンしてるさ!」
あの後、ビビとウソップ、それとなぜか一緒にいたゾロと合流した俺は、ワポルを放っておけないと言うドルトンさんも連れ登山をしようとした。
しかし、村人の一人が城までのロープが張られていると教えてくれたため、現在ロープウェイに乗り城へ向かっているところだ。
「なぁ、あの雪崩を割ったってやつは一体どうやったんだ?」
「気合いだ」
「気合いか……ってわかるかッ!!!」
「しっかし、雪崩を割るなんてなぁ。やっぱりオメェも化け物だったんだな」
失敬な鼻だな。
ゾロに教えてもいいけど、コイツ剣士だしなぁ。
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ババァ無双って感じだったな。
六王銃の負荷で体にガタが来てたのがバレてたらしい。
現在体にテーピング巻かれて寝かされている。
「な、なぁ、鼻の長いヤツが言ってたけど、雪崩を割ったってのは本当か?」
「おう、お陰さまで今寝かされてるんだけどな」
「す、スゲェーーーー!」
看病してくれてるこの不思議生物は、たしか仲間になったやつだよな?
……なんだろう、癒される。
「……で、お前は仲間になんのか?」
「……お前も海賊なんだよな」
「元は海軍だったけどな」
「海軍って海賊を捕まえるのが仕事じゃねぇのか?」
「いろいろあってな。……ルフィはバカだが、なかなか楽しいぞ?」
「海か、……でもやっぱりオレは行けねぇよ。だってオレはバケモノだし……」
「いや、なに言ってんだお前。俺は元海軍だからいろんなヤツ見てきたけどよ、もっとバケモノみてぇなヤツなんて海にでりゃ腐るほどいるぞ?俺の元上司なんて体がケムリになるバケモノだったからな」
「体がケムリに!?す、スゲェ!……でも」
『どこだトナカイーーー!!!』
ありゃ、時間切れだ。
「ほら、逃げねぇとうちのバケモノみてぇな船長に捕まっちまうぞ」
「!?あ、安静にしてるんだぞ!」
「わかってるよ。……最後に一ついいか?」
逃げようとしてるところを呼び止める。
「なんだよ!?早く逃げねぇと」
「俺はお前を歓迎するぜ、チョッパー」
「ッ!?」
「見つけたぞトナカイーーー!!!」
行っちまった。
まぁ、ルフィがあぁ言ってるんだから俺がなに言ったところで仲間になるのは決まってるけどな。
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「スッゲェーーーーー!!!」
「キレイ……」
「……あぁ」
城の方から聞こえた砲撃音、直後に、ドラム王国に降り注ぐ雪がピンク色に染まった。
まるで満開の桜のような雪が空を覆いつくしている。
城を抜け出すときにくすねてきた酒がうまい。
「……オメェそりゃ酒か!?花見酒とはいいじゃねぇか、俺にもくれよ」
「構わねぇよ、こんな記念すべき日だ。新しい仲間の誕生を祝おうじゃねぇか」
ゾロに酒を渡す。
と、上方からの攻撃を確認、回避する。
「アンタらこんなところで始めてんじゃないわよ!」
哀れゾロは酒に夢中で脳天に喰らってしまった。
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現在、麦わら海賊団はお祭り騒ぎになっています。
ナパームとレモンは無事船を守っていたようで、すぐに出港できた。
その後、チョッパーの仲間への加入を祝して宴会が始まった。
ルフィ、ウソップ、チョッパーは鼻割り箸でどじょうすくい。
ゾロとナパームは桜と月を見ながら飲み比べ。
ナミとビビ、レモンは女3人で仲良くしているようでよかった。
サンジはもちろんメシを作りつつ、女組につきっきりだ。
チョッパーはもちろんだが、2人が溶け込めているようで何より。
……つーか俺より馴染んでね?
なんか悲しくなってきたな。
「サンジ、アラバスタまでの食料は足りそうか?」
「微妙なところだな、あのバカ共が容赦なく食いやがるからな」
「んじゃ、酒も抜けたしちょっくら食いもん取ってくる」
「お、いいのか?そんじゃ食いでありそうなヤツを頼む」
「りょーかい」
原作よりも3人も増えてるからな、多少は協力しねぇと。
……決して居場所がないからとかじゃない。
「お!シュライヤ海入んのか!?」
「あぁ、ちょいと食いもん取ってくる」
「よーし、そんじゃ海王類を頼む!」
「海王類!?そんなんとれんのか!?シュライヤすげーーーー!!!」
チョッパーがメチャクチャ目をキラキラさせてこっちを見てくる。
……こりゃ海王類仕留めるまで帰ってこれねぇな。
!щ(゜▽゜щ)