「クソ、逃げ足だけ速くなりやがって。そんなんじゃガスパーデは殺れねぇぞ!」
「いや、たぶんそろそろガスパーデは殺れると思いますよ!?だから海軍辞めていいですかねぇ!?」
「いいわけねぇだろタコが、テメェが辞めたら俺の仕事が増えるだろうが」
「いや、スモーカーさん仕事してねぇとき酒飲んで葉巻吸ってるか筋トレして葉巻吸ってるかのどっちかしかしてねぇでしょうが」
「それがいいんだろうが、黙って骨折られとけ」
「折られるわけねぇでしょうが!?」
ここは戦略的撤退だ。
今回は訓練ではない、なぜこんなことになっているのか。それはさっきも言った通り俺の実力がガスパーデを倒すに足る程度にはついたと思うからだ。
妹のアデルは未だにガスパーデの元でこき使われているだろう、そんなことが許せるだろうか?いやない!
兄としてすぐにでも助けに行きたい、しかし許可が出ない!
「まてごらぁ!」
「だから海軍がガスパーデ討伐してくれるならやめませんって!」
「そんな簡単に許可は下りねぇんだよ」
「じゃあ俺が海軍やめて殺ってきますって!」
「それじゃあ俺の仕事が増えるって言ってんだろうが!」
ここ1週間ずっとこの調子である、さすがにもう我慢ならないのでこうなったと言うわけだ。
「ではさらばスモーカーさん!止めないでください!」
「テメェ!待ちやがれ!」
こっそり練習して使えるようになったなんちゃって剃で窓から脱出する。
うお!?あぶねぇ煙に捕まりかけた!
「くっそ、足だけ速くなりやがって。……おい、俺だ。シュライヤが逃走した、全員で探し出し見つけ次第拘束しろ。あ?3000万ベリーの海賊?じゃあそいつもついでに探しとけ」
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さて、逃げ出して来たはいいもののこれからどうするか。
一応なんちゃって六式は覚えたからガスパーデには負けないだろう、小麦粉まぶせば普通の人間と変わらないだろうし。
問題はどうやって映画の地、ハンナバルへ行くかだ。
ルフィ達について行ければ一番いいのだが、そんな都合よくいるわけもないし……
「なあ!処刑台の場所教えてくんねぇか?」
「ん?処刑台ならこの道を真っ直ぐ進んで、つきあたりを右に曲がって道なりに進めばあるぞ」
「そうなのか!ありがとな!」
「おう、気にすんな」
そういえばルフィもローグタウンで処刑台を探していたような……、あれ?あいつ麦わら帽子被ってね?
てかルフィじゃね?あれ。
「……とりあえず追いかけてみるか」
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くそ、見失った。
おかしい、説明した通りの道を行けば処刑台で会うはずなのに……。なんでルフィがいねぇんだ?
「……ちょっと戻ってみるか」
仕方なしに来た道を歩いていると、なんか見たことがある人達を見かけた。
バカでかいリュックを背負って上機嫌な鼻の長い男。
洋服屋を物色しているオレンジの髪の女の子。
腰に刀を下げて腹巻きをした緑の髪の剣士。
白い帽子を被った美人にデカイ赤鼻の男。
これ麦わら海賊団来てますわ。
もしかしたらチャンスなんじゃないかこれ?このままルフィ達について行けばハンナバルにも行けるに違いない。
よし!どうにかして麦わら海賊団に入れてもらおう!
仲間になれなくても、最悪コッソリ乗船しようそうしよう。
「あ!シュライヤだ!見つけたぞ!」
「あれ?みなさんお揃いでどうしたんすか?」
「理由はわからんがスモーカー大佐からお前を見つけ出して拘束しろと命令が出ている。大人しくお縄につけぃ!」
「マジかよ、権力乱用じゃね?てか縄持ってジリジリ近づいて来ないでくださいよ」
「フッフッフ、日頃訓練で痛い目を見せられているからなぁ、仕返しというやつだ。あと貴様はたしぎさんと仲がいいからな!うらやまけしからん!」
「「「そうだそうだ!」」」
「おい待て、100%私怨じゃねぇか」
「うるさい!総員突撃!」
「「「オォォォ!!!」」」
くっそ!
さすがにこの人数はめんどくさすぎる!
なんちゃって月歩!
なんちゃって月歩とは1度しか使えない月歩である、大乱闘な感じのヤツ。
仕方ない、ここは戦略的撤退だ!
!щ(゜▽゜щ)