「さすが賞金稼ぎ達の町ね、なかなかの蓄えじゃない」
「上機嫌でなによりだ」
「シュライヤもなかなかの働きよ、次の町では好きなもの買っていいわよ」
「そいつは嬉しい……、ストップだ。なんだか様子がおかしい」
集めたお宝を詰めた袋を引き摺りながら2人で裏道を歩いていたところで、なんだか妙な場面に出くわした。
Mr9とミスウェンズデー、イガラムとか名乗っていた町長が、変な2人組と向かい合っていた。
……話を聞いたところ、ミスウェンズデーは実はアラバスタという国の王女で、イガラムはミスウェンズデーのお付きの人らしい。
「ってことらしいけど、どうするよナミ?」
「……いい話を聞いたわ、うまく行けば稼げるわよぉ」
「おーおー悪い顔してんなぁ」
と、話してる間にも2人組にイガラムがやられ、Mr9がやられた。
ありゃ悪魔の実か?爆発したみてぇだが。
お、ナミが出て行った。どうやらイガラムに交渉しに行ったらしい。
俺達の船の航海士はたくましいねぇ。
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ーーー
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「くっそナミめ!絶対ろくな死に方しねぇぞあいつ!」
「ゾロ、お前ナミに金借りてたのか?……怖いもの知らずだねぇ」
「こんなバカみてぇな利子がつくって知ってりゃ借りなかったわ!」
2人で走りながら軽口を叩きあってあると、ミスウェンズデーが走っていった方向で爆発音が聞こえる。
「こいつはハデにやってやがんなぁ、ちょっくら王女様が心配だから先に行くぜ」
「おう、すぐに追い付く」
なんちゃって剃を使って距離を詰める。
と、2人組のうちの1人。女の方が傘で空を飛んでいるのが見えた。
スピードを落とさないまま1飛びで近くの建物の屋根へ、そこから更に飛び上がり、なんちゃって月歩で高度を確保。
そうしてそのまま女の方へ飛んで行き、出来る限り衝撃を与えないように抱える。
「なっ!?ちょっと!あんた誰よ!」
「悪いね、わけあって邪魔させてもらうぞ」
「クソッ!いつまで触ってんのよ!!!一万キロプレス!」
うわ!?いきなりクソ重くなりやがった!!!
なんだこれ、こいつも悪魔の実の能力者かよ!?
このまま地面に叩きつけられたらさすがに無事じゃすまなそうだな……。
落とすか?
「キャハハハ!!!逃がさないわよ!!!」
うわ、しがみついてきやがった。
触るなって言ったりしがみついてきたり訳わかんねぇな。
……しょうがねぇ、なんちゃって鉄塊で体を硬化してダメージを殺す!
「……な、なんであんた潰れてないのよ!!!」
「……あぶねぇ、スモーカーさんに骨折られまくるから鉄塊だけ完成度上がってて助かった」
まぁそれでも関節とか狙ってくるから怪我はなくならなかったんだけどね。
「は、離しなさいよ!」
「いや、離してぇけどよ、今鉄塊解いたら支えきれねぇんだ。一旦体重元に戻してくんねぇか?」
「わかったから!……ほら!戻ったわよ!だから早く!」
なんだよそんなに嫌がられると傷つくな……、あれ、なんかこいつ顔赤いぞ?
「もしかして、照れんのか?」
「ッ///、照れてないわよ!死ね!!!」
なんだこの子可愛いな。
まぁ、悪魔の実使ってるからか、攻撃の威力は可愛くないんですけどね。
女は若干顔を赤くしたままもう1人の男の方へ戻っていった。
「おう、王女様。無事だったか」
「あなたは、シュライヤさん?なぜここに……それに王女って」
「うちの航海士があんたんとこのイガラムとかいうのに依頼を受けてな、あんたを助けに来た」
うわ、なんか男のほうが鼻くそ丸めてやがる。
え、なにあれもしかして飛ばしてくる気か?
小学生じゃねぇんだから……
ゾロが鼻くそ切り飛ばしてくれた。
しかもその鼻くそが爆発しやがった、あぶねぇな。
悪魔の実かな?
「大丈夫か?」
「え、えぇ、ありがとう。気をつけて、あいつら悪魔の実の能力者よ」
爆風からかばったので王女は無事である。
鼻くそ切ったゾロが騒いでるけど、どんまい。
触りたくなかったから助かった。
「とりあえずアイツらどうにかするか、女は殴りたくねぇから俺は男の方でいいか?」
「クソコックみてぇなこと言うんだなお前、俺だって女は切りたくねぇよ」
「仕方ねぇ、じゃあジャンケンで……ん?ありゃルフィじゃねぇか?起きたのかあいつ」
ゾロとジャンケンをしようと思ったところで、丸々太ったシルエットがこっちに走ってくるのが見えた。
なんか叫んでるような、……キレてないかアイツ?
「おい、なんかゾロにキレてるみてぇだけど、なんかしたのか?」
「あぁ?知らねぇよ、俺は賞金稼ぎ達を切っただけだ」
「ゾローーー!!!お前、メシくれた町の人達切ったらしいな」
「……あぁ、切ったけどよ。それにはわけがッ!?」
今のパンチは本気だったな、若干殺気感じたし。
こりゃルフィ勘違いしてんな。
「……どうするよ、手伝うか?」
「いや、お前はそこの王女様を頼む。……ルフィとはいっぺん本気でやってみたかった」
うわ、楽しそうだなこいつ。
「ってことでアイツらは放っておく方向で、俺が守るからあんま離れないでいてくれ」
「え、でも、あの人達仲間じゃないの?」
「アイツらバカだから気にすんな、それより王女様が気にしなきゃならねぇのはあっちだ」
指差した先にはさっきの2人組がこちらに歩みを進めているのが見える。
無視していたからか、心なしかキレてるみたいだ。
あ、女の方と目があった。
若干顔赤くしてしてる、可愛いなおい。
「俺達のことさんざん無視しやがって、あげくのはてに仲間割れだと?……言い度胸じゃねぇか」
「キャハハハ!さっきのセクハラの分、しっかり仕返ししてあげるわ」
……とりあえず1つ言わせていただきたい。
「しがみついてきたのはそっちです」
「うるさい!」
!щ(゜▽゜щ)