地に落ちた英雄は諦めない   作:風見 桃李

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ヒロアカ初めてです、よろしくお願いします。
ちなみに前設定としては彼女は神野区でAFOとの戦いに勝利、輸送を見届け、救急車に自ら乗った後、車内で倒れそのまま死んでます。
死因 身体の限界。
決定打 神野区戦でのワン・フォー・オール使用限界。


地に落ちた英雄編
No.1 空から落ちた英雄はこれから何を視る


空が近い、微かに開いた瞳から澄んだ青空が見える。

は、ハハ、HAHAHA、可笑しいな?

私はオール・フォー・ワンを倒して、もう体はボロボロ、精神的にもボロボロで、救急車で倒れるように眠って。それで?私は?

あ、そうだ、最後、ピーって聞こえて。

 

「私死んだんじゃないか」

 

そのまま私の意識はブラックアウト。青が黒に埋め尽くされていくのが嫌で私は空に手を伸ばした。

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

時期は雄英高校受験前の時期、漫画だと一巻辺りだろうか。地獄の10ヶ月、そう言われた期間。

ヒーロー イレイザーヘッド、名前 相澤消太。

彼は滅多にないHN(ヒーローネットワーク)からの要請を受け、まだ終わってない書類のため雄英に帰ろうとしていた。

「長引くと思ったが、終わったのが昼間で良かった。今戻ればまだ書類が作れるな、終わったら明日は寝れる」

 

ふと空を見た、これがこの世界の分岐点だったのかもしれない。

空にはキラリと光る物体が彼からは見えた。

「海の方に向かって、かなり上空から何か落ちてくる?チッ、仕方ねぇ」

 

イレイザーヘッドはゴーグルを着け、急いで海に向かった。

時同じくして海ではヒーロー オールマイトと受験生 緑谷出久が特訓をしていた。

「緑谷少年!腰!腰!腰に力が入ってない!」

「ふぎぎぎぎ!」

「タイヤを押すには足腰に力が?」

「オールマイト?」

 

オールマイトは辺りをキョロキョロし始めるとマッスルフォームになり身を屈め緑谷に小声で話しかける。

「なんだか胸騒ぎがするぞ。緑谷少年、君は引き続き特訓をしていてくれ、少し辺りを見てくる」

 

その時!近くの木を蹴って黒ずくめの男が現れた!

その男は切羽詰まって空に向かって指を指した!

「だれっ?!」

「オールマイト!空から何か落ちてくる!」

「イレイザーヘッド!空…見えたっ!フンッ!」

 

オールマイトは足に力を入れて飛び、上空から落ちてくるものを受け止める。だが落下してきた勢いは止められずにそのまま共に海に落ちた。

衝撃は凄まじく、巨大な水飛沫、突風に砂煙、全てが混ざり緑谷出久とイレイザーヘッドは目を開けられなかった。空に上がった海水は最後、雨のようになり彼等の周りを濡らした。

「お、おおお、オールマイトォ!大丈夫ですか!?」

「ゲホッ、ゲホッ!鼻と口に海水が入った!しょっぱ!私と‘彼女’は大丈夫だ!海水に当たる時そこそこ痛かったけどね!」

 

‘彼女’とオールマイトが言ったのをイレイザーヘッドは気付きオールマイトの方へ向かった。

それに少し遅れて緑谷も向かう。

「彼女?そいつ、ヴィランですか?」

「いや、恐らくヒーローだよ。ヒーローっぽいコスチュームだ、なんだかぶかぶかだけどね」

「あ、あのオールマイト」

「なんだい緑谷少年?」

「ぼ、僕の見違えでなければそのコスチューム、オールマイトとサイズは違いますけど形は同じです!」

「そういや誰だアンタ?」

 

イレイザーヘッドはギロリとドライアイの目で見ると緑谷の肩は上がった。

「ひっ!ぼ、僕は緑谷出久、です。え、えっと」

「私のファンだよ、今はちょっと詳しくは言えないけど。それよりも本当かい?いや、緑谷少年を疑う訳じゃないけど(彼、行動派オタクだし、多分私よりヒーロー活動の私を知ってるかもしれない。流石に私も全部は覚えてられないからなぁ)」

「オールマイトが運んでる女の人、オールマイトのコスチュームにカラーリングやデザイン、そして…失礼します、やっぱりコスチューム少し広げましたけど形は少し女性の形してますけどほぼ同じです、ブツブツブツブツブツブツブツブツ…」

 

緑谷出久のブツブツ言う考察が始まるとイレイザーヘッドはめんどくさそうに緑谷に指を向けるとオールマイトに言った。

 

「オールマイト、何ですかコイツ」

 

「だから私のファンだよ…行動派オタクのね」

「それにしても、オールマイトと同じようなコスチュームですか」

 

イレイザーヘッドはオールマイトの抱き抱えている女性の目を開き、脈などを計り始めた。

「髪は金髪、瞳は青で瞳孔は開いてない、脈は…あるし生きてんな。怪我はわからないがここで脱がす訳にもいかない。オールマイト、とりあえず保護しましょう。どんな個性持ちかわからないが、俺が居れば抑えられる」

「となると、行く場所は‘あそこ’かい?」

「そうですね。危険性がないなら今だと生徒は多くいませんし、プロヒーローも集まってます。警察はその後でしょう」

「むむ、そうか…わかったよ。すまないが緑谷少年、私はこの落ちてきた女性を運ばなくてはならない、また連絡を入れるよ」

「そんな!仕方ないですよ!謝らないでください!オールマイト!」

「緑谷、だったか?この事は他言無用だ、わかったな?」

「は、はい!」

「そうなると、よいしょ」

 

オールマイトは女性を持ち直しイレイザーヘッドも持ち上げると飛ぶ準備をし始めた。

「え、ま、待ってください、オールマイト。俺は後で」

「私が彼女と君を運んで向かった方が合理的、だろ?それに道中起きた時君なら個性を抹消できる!」

「ぐぅっ!…わかりました」

「では緑谷少年!また、今度ねー!」

「はい!オールマイト!」

 

オールマイトは空高く、町の方に飛んで行った。

緑谷出久はタイヤをまた押し始めた。

その数分後、雄英高校の保健室。

「ゲホッ、ゲホッ!ゴハッ!」

「無茶するからだよ、全く」

「す、すみませんリカバリーガール。ゲホッ、ゲホッ!」

 

無事雄英には着いたものもオールマイトは活動時間ギリギリで急いだ為かいつもより咳が長引いていた、吐血も時折している。

保健室のベッドには空から降ってきた女性が寝て、近くの椅子にはオールマイトが座っていた。

「す、すみません、リカバリーガール。私少しトイレに…」

「早く行ってきな」

「では少しお暇させてもらいます、相澤くん来たらトイレにと言っておいてください」

「まったく、落ち着きのない男だね。さて、怪我は…おや?」

 

リカバリーガールは治療のため、服を脱がそうと上半身から脱がす。すると腹部には見覚えのある、だが少し違う怪我の痕があった。

オールマイトと同じようなコスチューム、髪と瞳が同じ色、同じような傷痕。

リカバリーガールは一つの憶測が頭を過った。

「オールマイトと同じ傷痕、しかしこの子のは貫通してるね」

「り、カバリー、がーる?」

「(もしかしてこの子、まさかねぇ)起きたかい?痛むところはあるかい?」

「なぜか、痛くないです。疲労が凄まじく気怠いし、眠いですが。それよりもオール・フォー・ワンは?救急車で気を失って、気を、失って、から、その、わ、私は…」

 

落ちてきた女性は喋りながらどんどん意気消沈し、焦るのを見てリカバリーガールは落ち着いて喋りかける。

「落ち着いてお聞き、‘オールマイト’。ここはね」

 

だが時間は止まってはくれない。

保健室のドアを開けたのは相澤消太、イレイザーヘッドだった。

その近くには根津がいる。

「ネズミなのか犬なのか熊なのか、はたしてその正体は雄英の校長なのさ!起きたかい?」

「根津、校長…」

「単刀直入にいうよ!君、オールマイトかい?」

「根津校長?お、仰る意味がわかりかねます。なんの冗談ですか」

「君は今、疑われているのさ!オールマイトとは‘男’であって‘女’ではなく、‘二人’もいないからさ!」

「性別は今までマッスルフォームで隠してきたじゃありませんか!それは根津校長、あなたも知っている筈です!それに私が、二人?それならどんなに世の中が平和なことか!困ってる人が、助けを呼ぶ声が聞こえたらすぐに駆けつけられる!一人でも多く!!日々暮らす方々を!理不尽に悲しませることもなく!」

 

普段叫ぶことはないのか、言った後肩から息を吸い落ちてきた女性をリカバリーガールは宥める。

その鬼気迫る近似感は相澤の後ろの人がよくわかっていた。

「君は、私なんだね」

 

落ちてきた女性は声の出ない驚きを、根津校長とリカバリーガールは納得を、相澤は未だに混乱をしていた。

「わかるんだ、全てではないけれど。君も、してきたんだね。皆が笑って暮らせる世の中に」

「して、来たさ。誰かが柱にならなければならない、平和の象徴が必要だった。そう思った、狂った奴だと言われても私は止めなかったし、止まる気は、なかった。あとは死ぬだけの人生だったとしても。だがまだ希望があった!私は、彼に師匠らしいことも出来ずに、死んで、しまった…!彼を叱ってやらなければならないというのに…!!!」

 

慟哭だった、涙が出ない、悲痛な叫び。

痛いほどにわかる‘オールマイト’にあるかも知れない未来だった。

八木俊典は彼女に目線を合わせる。

「ここでは、生きている。君は今生きている!どうか死んでしまったと言う事実から立ち直ってほしい!私らだって人間だ、泣いて良いんだ。今泣いても、誰も責めないよ。…頑張ったじゃないか、守ったんじゃないか」

 

語りかける、優しく、強く。彼にはわかるから。

「それにここでのオールマイトは私だ。それでも君は人を助けたくなるだろう。だから今は泣いて、泣いて、たくさん休んで、そして笑おう!お師匠も言っていただろう?」

 

彼は笑った、彼女の口に手を伸ばし、ぐいっと伸ばし笑顔のようにした。

片方はすぐにも泣きそうに、片方は悲しく泣きそうに言った。

 

「「どんだけ怖くても自分は大丈夫って笑うんだ、世の中笑ってる奴が一番強い!」」

 

二人は静かに泣き、抱き締めあった。

優しく、壊れないように。

 




今の所出来てる設定

平行世界のオールマイト
ヒーロー名 オールマイト 名前 八木典花(ヤギノリカ)

原作オールマイトとの違う所
性別、体型(トゥルーは細身でやはりガイコツみたい、マッスルはヤングエイジより少し太い感じ)、身長(原作マイトは220cmなのに対し平行マイト180cm)
女性で体が原作マイトに比べ薄いので五年前の傷は貫通している。
グラントリノはボコボコにしたくなかったという過去の話。(ボコボコにしたけど)
サー・ナイトアイはファンであり元サイドキック、彼は片想い、なのだが故にボロボロで平和の象徴をする彼女の事を見ることができずサイドキックを辞めた。(動画やグッズを見ると今でも泣きそう)
緑谷出久は赤面することが多くなった、世話焼きになった。(間近で見ると綺麗、あまりにもトゥルーが弱々しかった)

あと原作オールマイトに比べると平行オールマイトは女子力がない、もう一度言う女子力がない!

ここまで月日掛けて書いときながら実はまだ【八木典花にどの道を歩ませる】かをまだ決めてないので参考にさせてください。

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