公園で明日奈にプロポーズをした後、家に帰り、明日奈が作る夕飯を待ちながらソファーの上でテレビを見ていると小町が………。
小町「明日奈さん」
明日奈「なに、小町ちゃん?」
小町「なんか、ものすごく幸せオーラで出てるんですが…………、何か良いことでもありました?」
明日奈「あっ、分かっちゃう?今日は、とても良いことがあったんだよ!」ニッコリ
小町「へぇ~、その内容を聞いても?」
明日奈「いいよ。えっとね、さっき帰りに八幡くんと公園に寄ったんだけどね」
小町「うんうん」
明日奈「そこで、八幡くんが………プロポーズをしてくれたの!キャー、言っちゃった(*≧∀≦*)」ヤンヤン
小町「まさか………あの、ゴミィちゃんが………プロポーズだと」
と、まあ、こんな感じで小町からどんな風にプロポーズしたのかと質問攻めにあったが内容は流石に言えないのでボカシました。
それが親父や母ちゃんにまで届き、二人から「俺が知ってる八幡じゃない!(私が知ってる八幡じゃない!)」と言われた。流石の俺でもそろそろガチ泣きすんぞコラ!
そして、現在は学校の教室で俺は机で寝たフリをしている。隣に座っている明日奈は携帯を見ながらニマニマと顔が緩んでいる。
明日奈「えへへ(*´∀`)」
理香「明日奈、アンタ朝からやけに『私、今すごく幸せです』って顔をしてるけど何かあったの?」
八幡「…………。(ヤバい、このパターンって)」ビクッ
俺はこの話の続きはヤバいことになると思い、席を立ち教室から避難することにした。
和人「おい八幡、何処に行くんだ?もうHRが始まるぞ?」
八幡「ちょっとトイレにな。(クソー、和人め!空気を読めよ!)」
明日奈「それが聞いてよ、理香!昨日、帰りに公園でね、八幡くんが私にプロポーズしてくれたんだ!これがその時の指輪の写メなんだ」エヘヘ
理香「へぇ~。ふぇ?ぷ、ぷ、ぷ、、プロポーズ!?」ガタン
「おい、聞いたかよ!」
「比企谷が結城さんにプロポーズしたってよ! 」
「比企谷くん、マジやっべーは!」
「ほんと……」
「それな………」
「やっぱり、あすなんには勝てなかったか……」
「結衣、ドンマイ」
理香「でででで、どんな風にプロポーズされたの?」
明日奈「夕陽が私と八幡くんを照らす中、公園の花壇の前で………『これからも俺の生きる意味で、生きる理由で、あり続けてください。あなたが生きている限り、俺も全力であなたの隣で生きていきます。だから、俺と結婚してください!』って」ヤンヤン
理香「ひゅ~う。八幡、アンタやるわね」ニマニマ
八幡「う、うるせ」プイ
俺が明日奈にプロポーズしたことがクラス連中にバレ、それによりクラス連中から明日奈は質問攻めにあっていた。だが、明日奈の顔は終始、笑顔であった。
教師「これは、なんの騒ぎだ?」ガラガラ
「先生!比企谷君が結城さんにプロポーズしたそうです」
教師「そ、そうか。比企谷……結城のあの顔を見るに受けてもらえたようだな、おめでとう。あと平塚先生にはバレるなよ」
八幡「う、うっす」
教師「それじゃHRを始めるぞ。今日の体育だが、先日の化け物騒動でグラウンドがボロボロのため、男子は体育館で剣道だ」
「ええ!?」
「剣道かよ~」
「バスケがよかったのに………」
和人「なあ、八幡。体育のペアを頼んでいいか?」
八幡「まあ、俺も和人に頼むつもりだったしな。でも、絶対に俺たちは目立つよな」
和人「だろうな。この間の騒動でかなりの生徒に見られてたしな」
八幡「はぁ~、俺はこれ以上、目立ちたく無いのに…………」
和人「ドンマイ、八幡」
HRが終わり、一限は世界史。まあ、世界史は普通に解るから適当に受ける。続いて、二限は独身教師の平塚先生が行う現代文なのでキチンと受ける。一、二限が終われば少し長い休み時間なのだが。
和人「八幡、早く体育館に行こうぜ」
八幡「分かってる、少し待てって」
和人「だって早く剣を振りたくて仕方がないんだよ」
八幡「この戦闘バカが」
和人「お前だって人の事を言えた義理か」
八幡「俺はお前と違って、やらなきゃいけないことは手短に、やらなくていいことはやらない、主義なんでな」
和人「どこの古典部だよ?」
八幡「俺は…………」
和人「すまん、無神経が過ぎた」
八幡「いや、いい。でも、俺はあの選択が最善だと思っている」
和人「それには俺も同感だ。あの三人を危険な目には合わせられないからな」
八幡「特に雪ノ下は何処まで追求していく癖があるからな」
和人「だな。一歩間違えれば死に直結する」
八幡「ああ。俺たちと関わっていると『ラフコフ』の連中に目を付けられかねないのもある」
和人「だが、八幡が奉仕部から抜けただけで、あの三人はSAO騒動に関わらない確信はないぞ?」
八幡「分かってる。だから、魔王様にあの三人のことを頼もうと思う」
和人「魔王様?」
八幡「そっ、魔王様」
俺は雪ノ下たちがSAOのモンスター騒動にこれ以上、首を突っ込まないために魔王様である、雪ノ下の姉の雪ノ下陽乃に協力を頼むことにした。
そのことを話しながら和人と体育館に向かおうとすると葉山に呼び止められる。
葉山「ヒキタニくん」
八幡「…………」
葉山「比企谷!」
八幡「なんだ、葉山?」
葉山「ちょっと時間をくれないか?」
八幡「何故だ?」
葉山「奉仕部のことだ」
和人「八幡、俺は先に行くよ」
八幡「悪い。葉山、場所は体育館裏だ。時間は10分だけだ、いいな?」
葉山「ああ、すまない」
俺と葉山は急いで体育館裏に向かった。
八幡「で、奉仕部のことで何が聞きたいんだ? 」
葉山「結衣から聞いたよ。君は奉仕部を抜けたそうだね」
八幡「ああ、抜けた。それが、どうした?」
葉山「何故なんだ?何故、君は奉仕部から抜けたんだ?あそこは君にとって大事な場所だったんじゃないのか!?」
八幡「ああ、確かに奉仕部は俺にとって大切な場所だった……だからこそだ。葉山……俺は前に、お前にこう言ったはずだ、『壊れた関係は決して元には戻らない』と」
葉山「なら何故、君は!?」
八幡「しかし、『壊れたなら新しく作ればいい』とも言ったな」
葉山「…………」
八幡「葉山。本当の意味で『壊れた関係が決して元に戻らない』ことを考えたことがあるか?」
葉山「それは、新しく作っても駄目な時じゃないのか?」
八幡「違うな………答えは『死』だ」
葉山「ッ!?」
八幡「ちょっと、あるお伽噺話をしてやろう」
葉山「なにを言って………」
八幡「ある世界に一人の孤独な少年と6人のグループが居ました。その世界は剣で鋼鉄の城を攻略する世界でモンスターや色々な化け物が居ました。そして、少年はたまたまそのグループと出合い、あることでたまたま助けました。そのグループは助けてくれたお礼にと食事に誘ってくれて、少年はそれに乗りました」
八幡「店に入り、グループと孤独な少年は自己紹介をしました。グループの名前は『黒猫団』と言いました。黒猫団はある高校のパソコン研究部で5人の少年、1人の少女のグループでした。孤独な少年はそんなグループに暖かみを感じました」
八幡「黒猫団の人たちと話していく内に黒猫団のリーダーが『君も俺たちの仲間にならないか?』と尋ねてきました。リーダー以外の人たちも『是非、入ってくれ』と言いました。孤独な少年はその勢いに負け、自分のある秘密を隠して黒猫団の仲間になりました」
八幡「黒猫団の一員となり一ヶ月が過ぎたころ、ある事件が起きました。黒猫団の一人である少女が何処かへ居なくなってしまったのです」
八幡「孤独な少年は急いで探しました。やっとのことで見つけて、何故いなくなったのかを聞いて見ると少女は『死ぬのが怖い』と言いました。だから、孤独な少年は少女に『君は死なない。俺が死なせない』と言いました」
八幡「それから少女は夜、怖くなると孤独な少年の部屋に訪れ、隣で眠るようになりました。そうしている内に臆病な少女は孤独な少年に恋心を抱きました。しかし、その恋は叶うことはなかった」
八幡「何故ならある日、黒猫団のリーダーが黒猫団の家を買いに行きました。団員たちはリーダーが帰ってくるまでにお金を稼ごうと言い出し、いつもと違う場所で一攫千金を狙おうと臆病な少女と孤独な少年以外はやる気満々で言いました」
八幡「やがて二人も団員の皆の勢いに負け、いつもとは違う場所に行きました。お金稼ぎをしていると、ダンジョンの中で隠し部屋を団員の一人が見つけ、扉を開けると宝箱がありました。孤独な少年は『それは罠だ!』と叫びましたが、その叫びは虚しく団員に届く前に宝箱の罠が作動し、隠し部屋の扉は閉まり中に大量のモンスターが現れました」
八幡「団員の皆はパニックに陥り、一人、また一人と団員の仲間がモンスターに殺されていきました。やがて、最後に残った臆病な少女だけでも助けるために孤独な少年は手を少女に伸ばすが、その手が届く前に少女は死んでしまいました」
八幡「一人、罠から脱出した孤独な少年はリーダーにダンジョンであったことと今まで秘密にしていたことを話しました。そして、リーダーは孤独な少年に言いました。『お前みたいな奴が僕たちに関わったことが間違いだったんだ!』と少年に罵声を浴びせ、リーダーは仲間の元へ逝くために自ら、その命を絶ちました」
八幡「少年は自分を呪いました。力があるのに、秘密を仲間に話していなかったから………大切な人たちを守ることができなかったと」
葉山「そんな………」
八幡「やがて時はクリスマスになり、噂でクリスマスイブの夜に死者を生き還らすことができる宝石を持つモンスターが居ると孤独な少年は耳にしました。そして、孤独な少年は自らの命と刺し違える覚悟でそのモンスターに挑みました。やっとのことでその宝石を手に入れましたが死者は生き還ることはなく、孤独な少年は絶望しました」
葉山「…………」
八幡「孤独な少年は家に帰るといつの間に彼の元に一つのメッセージが届いていました。それは死んだはずの臆病な少女からでした。孤独な少年は慌ててメッセージを確認しました。メッセージの中には一つの録音機のような物が入っていました。録音機のスイッチをなんの疑いもなく入れると臆病な少女の声が録音されていました」
八幡「録音の内容は、『メリークリスマス、孤独な少年。君がこれを聞いている時………もう、私はもう死んでいると思います。でも、自分を責めないで、これは多分、運命なんだと思うの。だから、私たちの分まで明日を生きてほしいのお願い。最後に私はアナタを愛しています』と録音されていました」
葉山「比企谷、お前は…………」
八幡「葉山。お前が雪ノ下、由比ヶ浜、一色の三人を守ってやってくれ。俺には無理だから………。話は終わりだ、授業に遅刻するなよ」
葉山「おい、比企谷!待て、今のどういう意味なんだ。答えてくれ、比企谷ぁぁぁ!」
俺は葉山の叫びを無視して体育館の中に向かう。