仮想と混ざりあったリアル   作:黒牙雷真

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ショッピングモール攻略 【前編】

昇降口で雪ノ下と由比ヶ浜の雪ノ下さん救出の依頼を受けた俺は、遅れて正門に居る明日奈たちの元に向かう。

 

 

八幡「すまん、遅れた」

 

明日奈「大丈夫だよ」

 

鬼瓦「全員、揃ったようだね。それじゃ、車に乗って」

 

「「「はい!」」」

 

 

俺たち直ぐに鬼瓦さんが用意してくれた車に乗る。

 

 

鬼瓦「比企谷くん、君から見て今回の事件の階層は?」

 

八幡「多分……第3層だと思います。けど、少し厄介です」

 

鬼瓦「厄介?」

 

八幡「ええ、第3層のモンスターの中には毒を扱うモンスターが居るんです」

 

鬼瓦「そんな!?もし、その毒にかかったら………」

 

八幡「最悪は死ぬでしょうね。でも、もし昆虫型のモンスターで現実の昆虫と同じ毒性を持つのであれば、血清で何とか治ると思います」

 

鬼瓦「そうじゃなかった場合は?」

 

八幡「それは大丈夫です。そんな場合にも対処は一応できますから」

 

鬼瓦「本当かい?」

 

八幡「ええ、直葉ならそれが可能です」

 

直葉「え?私ですか!?そんな私には……」

 

和人「大丈夫だよスグ。お前はシウネー以外でALOの姿になれて魔法も使えるんだ」

 

直葉「そっか!?」

 

和人「だろ、八幡?」

 

八幡「ああ」

 

鬼瓦「それなら安心だ」

 

八幡「それじゃ、そろそろ俺たちもログインするか」

 

「「「おう!(はい!(ええ!)」」」

 

「「「リンク・スタート!」」」

 

 

俺たちはログインをしてそれぞれのゲームの姿に変わる。

 

 

(※ログインしたことにより名前が変わりますby作者)

 

 

 

 

ハチマン「全員、念のためアイテムストレージを見てくれ。前回の戦闘ではアイテム無しで討伐できたが、今回はそうとは限らない」

 

キリト「ハチマン、こっちはちゃんと回復ポーションと解毒ポーションのアイテムは揃ってるぜ」

 

アスナ「私もあるよ、ハチマンくん」

 

リズ「こっちもあるわよ」

 

リーファ「私の方もあります。それにマナポーションも」

 

ハチマン「了解だ。鬼瓦さん、念のためですが海浜中学の施恩先生にも支援要請を出しておいてください。彼女も魔法が使えますから 」

 

鬼瓦「分かった。施恩先生は私が海浜中学に掛け合ってみる」

 

ハチマン「お願いします」

 

 

鬼瓦さんの運転で事件現場であるショッピングモールに着き、よく刑事ドラマとかで見る黄色のテープを鬼瓦さんと共に潜る。

 

 

鬼瓦「お疲れ様です」

 

「お疲れ様です!鬼瓦警部、そちらの子供たちは?」

 

鬼瓦「今回の事件の化け物に対抗できる者たちだ」

 

「この子供たちがですか?」

 

鬼瓦「責任は私が全て取る、だから彼らに状況の説明を」

 

「はい!」

 

 

俺たちは鬼瓦に付いて行き、対策本部らしき場所に入る。入る際に先日、鬼瓦さんから渡されたエンブレムを見せる。

 

 

「現状ですが、まだショッピングモール内に市民が複数取り残されている模様です。また、化け物の数も多く、警棒が全く効かないようです」

 

ハチマン「分かりました。一度、自分がショッピングモール内に入り、交戦してきます」

 

「そんな!あんな化け物と戦うのか!?」

 

ハチマン「大丈夫ですよ。自分たちはあの化け物と二年以上も戦い続けてきましたから」

 

「…………」

 

ハチマン「アスナ、俺が居ない間の指揮は任せる」

 

アスナ「分かったよ」

 

ハチマン「それじゃ行ってくる」

 

 

俺は剣を抜き、ショッピングモールの自動ドアの前に立つと、幸い電気はまだ通っているようで自動ドアは動いてくれた。

 

 

ハチマン「そんで、中はと……マジでジャングルだな、こりゃ」

 

 

俺はシステムメニューを出してマップを押す。

 

 

ハチマン「ショッピングモールはダンジョン扱いになってるのか……。ユイ、居るか?」

 

 

俺がユイのことを呼ぶとユイは俺の懐からナビゲーションピクシーの姿で現れた。

 

 

ユイ「はい、パパ」

 

ハチマン「俺のマップにショッピングモール内の生体反応を表示してくれ」

 

ユイ「分かりました」

 

ハチマン「サンキュー。生体反応は大体、4箇所に集まってるのか………」

 

ユイ「パパ、モンスターです!」

 

ハチマン「なに、うおっ!?」

 

 

 

マップに意識を集中していた俺は物陰に隠れていたクモ型のモンスターに気がつかなかった。

 

 

クモ「キシャアアアア!」

 

ハチマン「この野郎!フッ!」ガシャン!

 

ハチマン「やっぱり第3層のモンスターか……」

 

トレント「ウオォォォ!」

 

ハチマン「次はトレントか、セイッ!」ガシャン!

 

ハチマン「クモにトレント。一度、クモの毒を受けておくか」

 

ユイ「パパ!?」

 

 

俺はわざとクモの攻撃を誘導してくれ毒を受ける。

 

 

クモ「キシャア!」ガブリ!

 

ハチマン「グッ!大丈夫だ。しかし、これは以外と体にくるな……ハアッ!」ガシャン!

 

 

毒状態のまま、一度ショッピングモールを出てアスナたちのところ向かう。

 

 

ハチマン「ただいま……」フラフラ

 

アスナ「おか……ハチマンくん!なんで毒状態なの!?直ぐに解毒ポーションを飲まないと!」

 

ハチマン「今はいい。鬼瓦さん、救急隊の人たちに採血の準備を」

 

鬼瓦「比企谷くん、君はまさか!?」

 

ハチマン「ええ、そのまさかですよ。意外としんどいので早めにお願いします」

 

鬼瓦「分かった」

 

 

それから救急隊の人たちに何回か採血をしてもらい、採血した俺の血液は至急、病院に送られモンスターの毒性を調べてもらう。

 

 

アスナ「はい、ハチマンくん。解毒ポーション」

 

ハチマン「すまん」ゴクゴク

 

救急隊「君、ありがとう。これで、あの化け物に対しての毒の成分が分かるかもしれない。できれば毒を受けている時の感覚も教えてくれないか?」

 

ハチマン「分かりました。毒状態の感覚は発熱に吐き気、目眩です」

 

救急隊「普通の食中毒とそんな変わらないのか………。ありがとう、参考になった」

 

ハチマン「いえ」

 

 

そう言って救急隊の人は離れて行った。解毒ポーションが効いてきたのか大分体が楽になり、顔を上に向けて息を吐くと、胸の辺りにポスッと何かが持たれかかってきた。これは多分、アスナの頭だろう。

 

 

ハチマン「どうした?」

 

アスナ「心配した」ギュッ!

 

ハチマン「………悪い」

 

アスナ「本当だよ……。ゲームの姿でバトルヒーリングスキルがあるとはいえ、毒なんだよ?もしも、ゲームの毒と違ってリアルの神経毒だったらどうするのよ」ナミダゴエ

 

ハチマン「すまん、軽率だった…………本当に心配をかけた」ナデナデ

 

アスナ「心配かけたと思うなら、もう少しこのままでいて」ナミダゴエ

 

ハチマン「分かった」ナデナデ

 

 

 

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