仮想と混ざりあったリアル   作:黒牙雷真

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一時の休息 part2

無事にショッピングモール内の逃げ遅れた人たちを救出した。俺たちは鬼瓦さんが待機している簡易テントではなく、助けた人たちが検査を受けている病院の広い広場でログアウトした姿で休憩している。

なんでも、俺から採血した血に含まれている毒に血清があったので、それにより俺たちも一応検査を受けることになった。

 

 

八幡「疲れた……」グデー

 

明日奈「お疲れ様。はい、MAXコーヒー」

 

八幡「サンキュー、それと明日奈」

 

明日奈「なに?」

 

八幡「泣いた跡があるがどうした?」

 

明日奈「これ?これはね、もしかして神様が奇跡を起こしてくれかもしれないんだ」ニコ

 

和人「奇跡?」

 

理香「へぇ~、どんな奇跡だったの明日奈?」

 

明日奈「この世界にはもしかしたら、あの子が………ユウキが居るかもしれないの」

 

 

三人「「「!!」」」

 

 

和人「おい、おい、明日奈!ユウキって……あの、『絶剣』のユウキのことか?」

 

明日奈「うん。間違いないと思う、あの剣は見間違えたりなんかしないよ」

 

理香「そっか……ユウキが」

 

和人「そんな、マジの奇跡なんて起きるのかよ……」

 

八幡「そういえば、俺も明日奈に近いものはあったな」

 

和人「八幡のはなんだ?」

 

八幡「多分だが、シノンもこの世界にいる」

 

「「「シノンが!(シノのんが!)」」」

 

八幡「ああ。ネリウスに最後の止めを刺す時、ヘカートの銃声のような物が聞こえて、ネリウスを倒したんだ。辺りを見渡して高いところを確認したんだ。そしたら、あるビルの一番高いところで何かが輝いたんだ」

 

和人「それは多分……シノンで間違いないな」

 

明日奈「なら、他の皆も居るじゃないかな?」

 

八幡「なら、次の休みの日にダイシー・カフェに行こう。あそこにはエギルが居るはずだ」

 

「「「賛成!」」」

 

 

四人で次の休みにエギルの所へ行くことを決めると廊下からある人がこっちにやってきた。

 

 

陽乃「ひゃっはろー!八幡くん」ニコニコ

 

八幡「どうも、雪ノ下さん。それと何故、名前呼び?」

 

陽乃「そりゃ、君にあんな堂々と『今すぐ俺に強く抱きつけ、陽乃!』なんて言われたらね~、流石のお姉さんも胸の奥キュンキュンしちゃうよ」ニコニコ

 

八幡「あ、あれはその場の勢いって言うか、無我夢中って言うか……」

 

明日奈「お久しぶりです。陽乃さん、無事で良かったです」

 

陽乃「あっ、明日奈ちゃんじゃない!久しぶりだね」

 

明日奈「陽乃さん、ちょっといいですか?」

 

陽乃「ん?なになに?」

 

 

明日奈と雪ノ下さんは何やらコソコソ話をし始めた。

 

 

和人「なあ、八幡」

 

八幡「あ?」

 

和人「誰だ、あの人?」

 

八幡「ああ、あの人はあっちの世界で一度しか会ってないからな。あっちではウンディーネーの領主で、ハルノンこと雪ノ下陽乃さんだ。俺が魔王って言ってたのも、この人だ」

 

和人「ま、魔王」

 

八幡「ああ」

 

陽乃「八幡くん!」

 

八幡「なんですか?」

 

陽乃「私を助けたあの姿になってくれない?」

 

八幡「何でですか?」

 

陽乃「いいから、いいから、早く」

 

八幡「いやだから」

 

陽乃「早くしないとお姉さんがイタズラしちゃうぞ?」

 

八幡「はぁ~、貴女のイタズラは怖いので分かりましたよ。リンク・スタート」

 

陽乃「へぇ~、これが戦う時の八幡くんか……」キラキラ

 

ハチマン「もう、見たんだがらいいでしょ?」

 

陽乃「うん!でも、少し目を瞑ってくれる?」

 

ハチマン「何で?」

 

陽乃「イタズラ」

 

ハチマン「分かりましたよ。これでいいですか?」目を瞑る

 

陽乃「うん、そのまま、そのまま」

 

 

目を瞑って陽乃が『いいと』言うまで待つ。すると『チュッ!』という音と頬に何か柔らかい物が当たった。

 

 

ハチマン「え?ちょっ……今のって!?」

 

陽乃「助けてくれたお礼だよ。こんな綺麗なお姉さんにキスしてもらうだなんて滅多に無いぞ、少年!」ニコニコ

 

明日奈「は・ち・ま・ん・くん!」ゴゴゴゴゴ

 

ハチマン「あ、明日奈!?あれは雪ノ下さんが一方的にだな……」

 

明日奈「リンク・スタート!」

 

アスナ「ちょっと一緒に人気のないところに行こうか?」クロイエミ

 

ハチマン「あ、あああアスナ!?話せば分かる、話せば分かるから!」

 

アスナ「フフフフフ」クロイエミ

 

ハチマン「ひいいいい!?」ガシッ!

 

アスナ「一緒に来てくれるよね?てか、来い!」ゴゴゴゴゴ

 

ハチマン「キリト、リズ。助けてくれ、俺はまだ死にたくない!?」ズルズル

 

和人「ハチマン、お前のことは決して忘れたりなんかしない」

 

理香「あんたの命日には大好きな黄色のコーヒーをお供えしてあげるわ」

 

ハチマン「そんなのいいから、助けろ!?」

 

和人×理香「南無」合掌

 

ハチマン「この薄情もの!?」

 

 

ハチマンの叫びは虚しく、青筋を立てたアスナとなった阿修羅によりズルズルと引き摺られて行き。

 

 

ハチマン「あ、あああアスナさん!?その構えは……」

 

アスナ「前にも言ったよね。浮気は許さないって、ねぇ?その時、ハチマンくんは約束したよね?ねぇ!」ニコ

 

ハチマン「だ、だだだから、あれは雪ノ下さんが一方的に……」

 

アスナ「問答無用!」ズバン!

 

ハチマン「ぎゃああああああ!!」

 

 

病院内に一人の青少年の悲鳴が響き渡り、その後をお叱りを受けたのは言うまでない。

 

 

陽乃「雪乃ちゃんにはもったいないな、やっぱり。それと明日奈ちゃんにも負けないんだから、私は欲しい物は奪う質なんだからね」フフフフ

 

 

 

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