仮想と混ざりあったリアル   作:黒牙雷真

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【番外編】女神の一発

ハチマンたちがショッピングモール内の逃げ遅れた市民を助けた終わった時間から少し遡り…。

 

 

《side???》

 

今、私は、私ともう一人、今回のパートナーと、知り合いの情報屋、通称『鼠』から電話で、千葉にあるショッピングモールに行くように言われたので来ている。

 

 

???「あれが、今回のターゲットね」

 

???「うん、そうみたい」

 

???「千葉ならアイツが居るかもしれないわね。アイツ、生まれは千葉だって言ってたし」

 

???「ああ、ボクも早く皆と会いたいな」ウキウキ

 

???「もう少しなんだから我慢しなさい。今は目の前のことに集中しなさい、行くわよ」

 

???「は~い」

 

???「私はどこかのビルの上から屋上に出現するはずのボスを狙うけど。貴女はどうするの木綿季?」

 

木綿季「ボクは普通に中に入ろうかな?モンスターたちが万が一にでも外に出たら危ないからね」

 

???「了解よ。それじゃ、また後で」

 

ユウキ「うん、後でね、詩乃」

 

 

木綿季と別れ、一番高いであろうビルに入り非常階段から屋上へと登る。途中で非常階段の屋上へと繋がる場所が閉鎖されているため、ゲームの姿になる。

 

 

詩乃「リンク・スタート!」

 

 

その言葉を口にすると、髪が水色に染まり、緑のジャケットにマフラー、両手には仮想世界で愛用していたライフル、ウルティマラティオ・ヘカートⅡが現れる。その姿はGGOで名を馳せた、GGOナンバーワンスナイパー、『冥界の女神』の姿である。

 

(ログインしたことにより名前が変わります。by作者)

 

 

シノン「感覚は大丈夫みたいね」グーパー、グーパー

 

 

何度か体の感覚を確かめてからアイテムメニューを出してワイヤーショットを出し、屋上に向けて発射する。

 

 

シノン「こんなものかな」グイグイ

 

 

ワイヤーがちゃんと引っ掛かているかを確認してからワイヤーショットのトリガーを再度押してワイヤーを巻き上げながら屋上に登る。

 

 

シノン「確か……ショッピングモールはこっちだったわね」

 

 

ショッピングモールが見える方に足を進め、ヘカートⅡの三脚を立て、撃ちやすい体勢になるために寝そべる。

 

 

シノン「ターゲットは……ん?あれはハチマンなの?」

 

ターゲットをスコープで探していると全身灰色の服装で白い剣を持ってガラスを下から突き破ってきた人間が居た。

 

 

シノン「アイツ、またあんな無茶なことを」

 

 

今さら、彼の無茶をどうこう言ったところで変わりはしないと分かってはいるが、あっちの世界で命を救われ恋した者としては、色々と心配になるのは自然的なことだろう。

 

 

シノン「はぁ~、今はターゲットに集中しないと」

 

 

再度、スコープを覗き、もし彼がピンチになった場合は直ぐに狙撃で援護をできるように構える。

狙撃の構えをとってから何分たったろうか、スナイパーとしては待つことは当たり前のこと。でも、彼の側で戦えないことが少し辛い、背中には私が着いているから安心して戦ってほしいと、そんな思いが胸の奥を締め付ける。

 

 

シノン「やっぱり……惚れた弱みよね、これも。でも、すぐに会えるから我慢よ」

 

 

そんな思いをしているとボスの攻撃が荒くなり始め、終いにはショッピングモールの屋上にあるヘリポートのようなステージを傾けさせた。そして、ボスとは反対側にいた女性が梃子の原理で空を投げ飛ばされてしまう。

 

 

シノン「なっ!?」

 

 

私は投げ飛ばされて女性が助からないと悟ったが、やはりどこが心奥底で信じていたのか彼が女性に向かって飛び出した。

 

 

シノン「なんていう無茶を!?」

 

 

本日、二度目の彼の無茶を見てヒヤヒヤしている。

 

 

シノン「あれは………スキルコネクト?」

 

 

彼と女性はそのまま自由落下に身を任せて地面に激突すると思い、彼が女性の下敷きになり落下に対処すると思っていたが、スキルコネクトを連発して落下速度と距離を縮め、地上から約2mの所で自由落下に任せて地面に降りた。

 

 

シノン「まったく、ヒヤヒヤさせないでよね。ッ!!」

 

 

彼が無事なのに安堵するのも束の間、ボスが彼を追いかけるように向かって落下し始めた。

 

 

シノン「案外、しつこいのね。すぅ~、はぁ~」

 

 

深呼吸で心臓を落ち着かせ狙撃に集中する。そしてバレットサークルが小さくなるのを待ち、一番小さくなったところでヘカートの引き金を引く。

 

 

シノン「ヒット!」

 

 

私が放った弾丸は一直線にボスへ目掛けて当たる。弾丸が当たったことによりボスの体をポリゴンへと葬る。

 

 

シノン「これは1つ貸しだからね、ハチマン」

 

 

いきなりポリゴンとなったボスを見てハチマンは驚いたのか少し動きが止まるがすぐに辺りを見渡し、こちらを見た。

 

 

シノン「流石に銃声でバレるか」

 

 

私はヘカートの三脚を畳んで、ヘカートを肩にかけて登りとは逆の手順で下に降りる。

 

 

 

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