仮想と混ざりあったリアル   作:黒牙雷真

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鬼vs魔王……。そして、ダイシー・カフェ

ショッピングモールの一件が終わり、雪ノ下さんのご褒美のキスによって明日奈にO☆HA☆NA☆SHIと言う名の地獄を生き残った俺なのだが……。

 

 

明日奈「陽乃さんも、私の八幡くんにあんなことを易々としないでくださいね!やるなら、私に許可を取ってからにしてくださいね!(絶対に許可なんて出さないけど)」ニコ

 

陽乃「え~、だって不意打ちの方が八幡君の可愛い反応が見れるじゃない?明日奈ちゃんも見たくない?それに八幡君は明日奈ちゃんの物じゃないよ」ニコ

 

明日奈「八幡くんは、わ・た・し・の婚約者です!」ニコ

 

陽乃「婚約だけなら、今後、白紙になるかもよ?八幡君が私の魅力に気づけば」ポヨン

 

明日奈「私だって魅力なら負けてませんし、八幡くんからプロポーズもしてもらいましたもん!」ポヨン

 

八幡「…………。」

 

 

何、これ?両サイドから女性特有の甘くて良い香りがプンプン香る中、二人の美女に男の夢と希望(オパーイ!)によってサンドイッチされて、普通の男子なら喜ぶのだが、俺は……二人を止めたい!

がしかし、二人を止めようにも二人とも笑顔なのに目が笑ってないので、凄く怖い!

だから、やめてぇっ!仲良くして!

 

 

陽乃「グヌヌヌ、それに年上のお姉さんなら色々としてあげられるし」

 

明日奈「それなら同年代の方が趣味とかも意気投合できるはずです」

 

陽乃「私なら夜の営みで明日奈ちゃんが恥ずかしくてできない、あんなことやこんなことを八幡君にならしてもいいわよ?」

 

八幡「……」ピク!

 

 

ヤバい、今の、雪ノ下さんの『あんなことやこんなことを』で色々と想像してしまった。

 

 

明日奈「は・ち・ま・ん・く・ん!」ゴゴゴゴ

 

ユイ「パパ、浮気はダメです!」

 

陽乃「何、この子?」

 

八幡「ゆ、ユイ!?」

 

ユイ「ママが可哀想です!パパも自分からママが居るからと断ってください!」

 

八幡「………はい」

 

陽乃「明日奈ちゃん、この子は誰?」

 

明日奈「その子は私と八幡くんの大事な大事な愛娘です!」

 

ユイ「パパとママの娘のユイです」

 

陽乃「私は雪ノ下陽乃よ」

 

ユイ「よろしくです」

 

八幡「えっとユイ、パパはだな……」アタフタ

 

陽乃「はぁ~、娘が居るなら私の入る余地なしか…。残念」

 

明日奈「そうですよ。八幡くんと私とユイちゃんで仲良し家族なので陽乃さんが入る余地はありません」ベー

 

八幡「何故か明日奈が雪ノ下に見えてきた……」

 

陽乃「たしかに、この反応は昔の雪乃ちゃんに似てるかも」ニコニコ

 

八幡「あまり二人をいじめんでくださいよ。後々のとばっちりを受けるのは俺なんで」

 

陽乃「しょうがないな、八幡くんに免じてこれで終わりにしてあげる」

 

八幡「ありがとうございます」ハァー

 

八幡「そういえば、雪ノ下が雪ノ下さんのことを凄く心配してましたよ。泣きながら俺に貴女のことを助けて欲しいと言うほどに」

 

陽乃「そっか…………雪乃ちゃんが」

 

八幡「アイツも普段はツンツンしてますが、内心では大切な姉を心配してるんですよ」

 

陽乃「そうかな………そうだと嬉しいな」

 

八幡「まぁ、これからはあまり弄らないことをオススメしますよ。それとアイツに連絡の一本でも入れて来たらどうですか?」

 

陽乃「うん、そうする。じゃあ、またね、皆。あっ!あと八幡くんのことは諦めないからね!バイバイ」

 

和人「なんか台風みたいな人だったな……」

 

八幡「和人、アレが俺が前に言ってた魔王様だ」

 

和人「八幡、魔王で思いだしんだが……。あの人にユキノたちが事件に介入しないよう頼むんじゃなかったのか?」

 

八幡「あっ!明日奈と雪ノ下さんによる修羅場ですっかり忘れてた。どうしよ」アタマカカエ

 

和人「まぁ、後日、また会って頼めばいいさ」

 

八幡「和人、お前は俺に死ねと言ってるのか?」

 

和人「なんでそうなる?」

 

八幡「さっきのを見ていなかったのか?明日奈に雪ノ下さんに会いに行ってくるから、なんて言ったらどうなるよ」

 

和人「そ、それは…………御愁傷様で」

 

八幡「てめえ、人事だと思いやがって」

 

和人「一応、人事だからな」

 

八幡「はぁ~、どうして俺の人生はこうも苦い思いをせにゃならんのだ。マッカンが飲みたい」

 

明日奈「はい、八幡くん。MAXコーヒー」テワタシ

 

八幡「サンキュー、明日奈」ゴクゴク

 

八幡「やっぱり、人生は苦いからマッカンくらいは甘くていいよな」

 

 

ショッピングモール事件から数日が過ぎ、今日は休日のため、いつものメンバーで東京にある、エギルが経営している、ダイシー・カフェの前に来ている。

 

 

八幡「よっ、エギル。」

 

和人「邪魔しに来たぜ、エギル」

 

明日奈「こんにちは、エギルさん」

 

理香「こんにちは、エギル」

 

エギル「なんだ、八幡たちか。それとキリト、邪魔しにくるなら帰れ」

 

和人「かたいこと言うなよ」

 

エギル「うちは邪魔しに来る輩には品を出さない店なんでな」

 

 

そんな、あっちの世界と変わらない、いつものやり取りをしながら俺たちはカウンター席に座る。

 

 

八幡「とりあえずはアップルパイとチーズケーキとダイシー・カフェ・ブレンドを二つで、和人と理香はどうする?」

 

和人「俺はバーボンをロックで」

 

理香「私はチーズケーキと紅茶で」

 

八幡「だそうだ」

 

エギル「毎度あり。それとキリト、そのやり取りは毎回やらんとだめか?」

 

和人「なんだよ、ノリが悪いな」

 

エギル「毎度毎度やっていればそうなる」

 

八幡「それは確かに……」

 

明日奈「毎度やっていればね……」

 

理香「ごめん、エギル。うちの和人が……」

 

和人「なんだよ、俺が悪いのかよ?」

 

「「「お前が(君が(アンタが)悪い!」」」

 

和人「は、はい……」

 

 

それからケーキとコーヒー等が出て来て、食べながら近頃の日常について話し合った。

 

 

八幡「エギル、お前はさっきのやり取りをするにSAOでの記憶はあるんだな?」

 

エギル「その口振りだと、この世界にSAOが存在してないみたいな言い方だな?」

 

八幡「エギル、お前、いつからALOにインしてない?」

 

エギル「そうだな……ここ数日はやけにお客の量が増えたから……月曜くらいからインしてないな」

 

八幡「なら、エギルが知らないのも当然か」

 

エギル「なんだよ、もったいぶらずに言ってくれよ」

 

八幡「分かった。この世界にはSAOは存在しない、正しくはSAOの無い、『仮想と混ざり合ったリアル』の世界にいる」

 

エギル「はぁ?SAOが存在しない、仮想と混ざり合ったリアルだと?それってARのことか?」

 

八幡「それとは違う。まずは論より証拠だな、少し見ていてくれ」

 

エギル「何をするんだ?」

 

和人「まあ、見てろって」

 

 

俺は一度席から立ち上がり、あの言葉を口にする。

 

 

八幡「リンク・スタート!」

 

 

その言葉を口にすると全身が灰色のゲームの装備に変わり、背中には二本の剣の重みが加わり、俺の姿を『灰の剣士』へ変えた。

 

(ログインしたことにより名前が変わります by作者)

 

 

エギル「は、八幡!お、おおお前、その格好……」

 

ハチマン「これで理解できただろう?この世界は仮想とリアルが混ざり合ってるんだよ」

 

エギル「まさか、明日奈たちも……」

 

 

明日奈、和人、理香も席から立ち上がり。ニヒリとエギルに向かって笑顔を向け……

 

 

「「「リンク・スタート!」」」

 

エギル「う、嘘だろ……。お前らがなれるなら、もしかして」

 

ハチマン「ああ、その可能性はあるだろうな。実際にやってみればいいじゃねか」

 

エギル「そ、そうだな」

 

 

エギルはカウンターから出て来て、一度深呼吸をして、あの言葉を口にする。

 

 

エギル「リンク・スタート!」

 

 

緑を基調とした服に胸、肩、両腕に鉄製の防具を付け、背中にはアインクラッド第74層で使っていた紫の斧が背負われていた。

 

 

エギル「うおっ!?本当に変わった」

 

ハチマン「やっぱり、エギルもこの世界で戦えるんだな」

 

エギル「ハチマン、戦えるって?お前ら、今度は何と戦ってるんだ?」

 

ハチマン「そんなの決まってるだろ?SAOのモンスターたちとさ」

 

エギル「はあ!?なんでSAOのモンスターと戦うんだよ」

 

ハチマン「さっきも話したが、この世界は仮想とリアルが混ざり合っている世界だ。今週の月曜日に、俺たちの学校にアインクラッド第1層に出てきた、ルイン・コボルト・センチネルとイルファング・ザ・コボルトロードが現れたんだ」

 

エギル「なっ!?」

 

ハチマン「最初はゲームの姿ではなく、生身の体で戦っていたんだが、やはりと言うべきかボコボコにされてな」

 

アスナ「あの時は本当にひやひやしたよ」

 

ハチマン「悪かったって。それで俺がコボルトロードのソードスキルを鉄パイプ越しだが受けちまってな。もうダメだって思った時にユイが助けてくれてな」

 

エギル「ユイちゃんも居るのか?」

 

ハチマン「ああ。ユイ、出て来てくれ」

 

ユイ「はい、パパ!」ピョコン

 

アスナ「わっ!?ユイちゃん、そんな所から……」

 

 

ユイはアスナの懐(胸当て)から顔を覗かせて出てくる。

 

 

ハチマン「ユイ、お前、なんちゅう所から出てくるだ」

 

ユイ「こんにちは、エギルさん」

 

エギル「お、おう。本当にユイちゃんも居るとはな」

 

ハチマン「それとこっちの世界だと、SAOを知っている奴と知らない奴がいるみたいだ」

 

エギル「知らない奴って誰だ?」

 

ハチマン「ユキノ、ユイユイ、イロハス、それとコマチとハルノンさんだ」

 

エギル「マジかよ、あの5人がかよ……」

 

ハチマン「ああ。アスナ、キリト、リズの三人がこっちに転校してきた時、三人のことを全く知らない感じだったしな」

 

エギル「そうか……」

 

ハチマン「他には、この世界にはもう一人の俺…………いや、本来、この世界に居た『俺』の方が正しいか、その記憶が今の俺の頭にはあるんだ」

 

エギル「はあ?なんだそりゃ!どこのSF小説だよ。なら、こっちの八幡はどうなったんだ?」

 

ハチマン「多分、俺と一体化したか、あるいはSAOの存在する世界にいるかもしれん」

 

エギル「なんだか、色々とありすぎて頭が痛くなってきたぜ」アタマイタイポーズ

 

ハチマン「すまないな。それとクラインの携帯のアドレスは分かるか?」

 

エギル「それなら、心配はいらねえよ。あと数分もすれば奴は来るさ」

 

ハチマン「そうか、なら居させてもらおうかな」

 

 

 

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