仮想と混ざりあったリアル   作:黒牙雷真

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友の再会と……。明日奈さん、ヤンデレ化?

全員、ログアウトしてからエギルとこちら側の世界で俺たちが体験したことを話した。

 

 

遼太郎「うぃ~す、エギル。来たぜ」

 

エギル「よう、クライン。今日は八幡たちも来てるぞ」

 

遼太郎「おっ!珍しいな」

 

八幡「おす、クライン」

 

和人「よう、今日も相変わらず野武士面だな」

 

明日奈「こんにちは、クラインさん」

 

理香「こんにちは、クライン」

 

遼太郎「おう!それとキリト、てめえは一言余計だっての、コノコノ!」

 

和人「ちょっ!クライン、お前!?」

 

 

クラインは入り口からこちらの和人に向かって走りだし、ヘッドロックを浅く決める。

 

 

八幡「クライン、ちょっと話があるからじゃれるのも、そこまでにしてくれ」

 

 

俺は真剣な顔でクラインに言うとクラインの顔が一気にSAOでボス攻略に挑む時と同じ顔に変わった。

 

 

遼太郎「で、話ってのは?」

 

八幡「ああ、話ってのは…………」

 

 

クラインにはエギルと同じように、この世界のこと、SAOに出てきたモンスターのこと、俺たちがゲームの姿になれることを全て話した。

 

 

遼太郎「マジで、どこのSF小説だよ、ったく。で、八幡、お前さんは俺たちにどうして欲しいんだ?」

 

八幡「まだモンスターたちは千葉にしか現れていないが、そのうち全国で現れるようになったら、俺たちだけじゃ、手の打ちようがない。だから、クラインが知っている、元SAOサバイバーに連絡を取って、対策に当たって欲しい」

 

遼太郎「了解だ。てか、あの眼鏡のあんちゃんはどうしたよ?」

 

八幡「あ、菊岡か?知ってたら、話してるさ。アイツからは何の連絡も来てないんだよ。アイツ、一応政府の人間だろ?連絡が来ないってことは、政府にバレてないってことだ」

 

エギル「八幡の話に出てきた、三件のモンスター事件をネットで探してみたが、どれもCGだとか何かの演出だとか言われてるな」

 

和人「だが、その中には元SAOサバイバーの人間もコメントしているんだ」

 

エギル「確かに、階層まで詳しく載ってるし、何より、八幡とキリトの二つ名が載ってたしな」

 

八幡「多分だが、そのコメントでこの世界にいるであろう、ラフコフの奴らにはバレたな」

 

遼太郎「また、あんな奴らと戦うかも知れねぇのかよ」

 

八幡「もし、そうなったら、警察に協力を仰ぐさ」

 

エギル「それが一番、賢明だな」

 

八幡「これで俺の話は全部だ」

 

遼太郎「分かった。『風林火山』の奴らにも話して他の奴らに伝えるよう言っとくぜ」

 

八幡「頼む」

 

 

真剣な話を終えた後は、あっちと変わらない他愛のない話をした。クラインの社畜での愚痴や、クラインの彼女ができないことの愚痴など……。

 

 

遼太郎「全部、俺じゃねぇか!?」

 

 

と、まあ、そんな感じで太陽は傾いていき、時刻は午後6時になっていた。

 

 

八幡「おっ、そろそろ帰らないと暗くなる時間だ」

 

和人「そうだな。スグにも今日の夕飯は外で食べるなんて言ってないしな」

 

明日奈「それじゃ、帰ろうか?」

 

理香「そうね」

 

八幡「エギル、ケーキとコーヒー、ご馳走さま」

 

明日奈「エギルさん、クラインさん、さよなら」

 

和人「じゃあな、二人とも」

 

理香「クラインはあまり飲み過ぎるんじゃないわよ」

 

エギル「毎度あり」

 

遼太郎「うるへぇ~!きょうは呑んでないとやってらんにぇんだよ」ヒック、ヒック

 

八幡「完全に酔ってやがる」

 

エギル「クラインは俺に任せて、気をつけて帰れよな」

 

八幡「ああ、じゃあ、またな」

 

 

そう言って、俺たちダイシー・カフェを出てて、家に帰ることにした。

 

 

明日奈「そうだ!八幡くん、前にららぽーとで買った物が明日には届くから」

 

八幡「そうか。やっぱり、あの量だと時間がかかったか」

 

明日奈「確かに……ちょっと買い過ぎた感はあるかな……なんて」

 

八幡「取り敢えずは家に帰って小町に、明日奈と同居することを話さないとな」

 

明日奈「そうだね」ウキウキ

 

 

明日奈は俺と同居できることにウキウキとしながら隣で歩いている。

 

 

八幡「そんな、浮き足だってこけるなよ?」

 

明日奈「大丈……わわわわ!?」アタフタ

 

八幡「明日奈!?」ダッ!

 

 

明日奈は浮き足だっていたのと俺の方へ顔を向けながら後ろ歩きをしていたのが重なり、小さい段差で踵を躓いてしまい、背中から倒れそうになる。

 

 

八幡「ふぅ~、あぶねえ。あまり、心配させるなよ」お姫様抱っこ

 

明日奈「ご、ごめん、あははは」

 

八幡「今の明日奈は少し心配だから、ほれ」手を差し出す

 

明日奈「あ、ありがとう。/////」手を握る

 

 

明日奈が俺の手を握るの確認してから、ゆっくりと明日奈のペースに合わせて家に向けて足を進める。

 

 

あれから、何も無く、無事に家まで帰ることができた。

 

 

八幡「ただいま」

 

明日奈「お邪魔します」

 

小町「あっ、お兄ちゃんお帰り。それと明日奈さん、『お邪魔します』じゃなくて、『ただいま』でいいんですよ」

 

八幡母「そうよ。明日奈ちゃんは、もう家の子同然なんだから」

 

明日奈「そ、それじゃあ、改めて、ただいま」

 

小町「お帰りなさい、明日奈お義姉ちゃん」

 

八幡母「お帰りなさい、明日奈ちゃん」

 

明日奈「お、おおおおお義姉ちゃん!?……ぁぅぁぅ~。//////」プシュ~

 

八幡「やっぱり、まだ『お義姉ちゃん』呼びには慣れないか」

 

小町「お義姉ちゃんって呼んだだけで、この反応……たまりませんな」ジュルリ

 

八幡「小町、お前はどこのオヤジだ」

 

八幡母「漫才もそこまでにして、手を洗っておいで」

 

八幡「あいよ。明日奈、手を洗いにいくぞ?」

 

明日奈「ぁぅぁぅ~。/////」プシュ~

 

八幡「明日奈?…………ダメだ、今の明日奈は完全にショートしてやがる」

 

 

手を洗ってリビングにて俺はソファーの上で寛ぐ。今日は久しぶりにエギル、クラインと話して柄にもなく興奮していたのか瞼が重たくなってきている。

 

 

八幡「明日奈、悪いが少し眠る」

 

明日奈「うん、わかった。ご飯の時間になったら起こすね」

 

八幡「たのむ……」ZZZZ

 

 

その言葉を最後に俺は夢の世界へと落ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《side明日奈》

 

 

八幡くんが疲れて眠り始めて約10分。八幡くんは完全に夢の世界にいるようだ。

 

 

明日奈「本当に相変わらず寝顔は可愛いなあ」

 

八幡母「そうね。いつもは少し大人びているからね」

 

明日奈「そうですね。あ、今は穏やかな夢を見てる」フフフフ

 

八幡母「え?明日奈ちゃん、そんなこと分かるの?」

 

明日奈「大体ですが、八幡くんのアホ毛が今、ゆっくりと左右にゆらゆらと揺れてるの分かりますか?」

 

八幡「すぅ~、すぅ~」アホ毛、ゆらゆら

 

八幡母「確かに左右にゆらゆらと揺れてるわね」

 

明日奈「この時の八幡くんは8割の確率で穏やかな夢を見てるんです」

 

八幡母「なら、楽しい夢の時は?」

 

明日奈「楽しい時はアホ毛がピョコピョコ跳ねる感じで上下するんです」

 

八幡母「八幡のアホ毛にそんな生態があったなんて……。やっぱり、明日奈ちゃんが八幡の相手で良かったわ」

 

明日奈「そう言ってもらえると私も嬉しいです」ニコ

 

小町「お兄ちゃん……本当、明日奈さんに愛されてるな」

 

明日奈「小町ちゃんだって、八幡くんに愛されてるじゃない」

 

小町「それは妹としてであって……」

 

明日奈「それでもだよ」

 

小町「明日奈さん……」

 

明日奈「それに、私もこんな可愛い義妹が出来たんだもの。私も小町ちゃんを愛してるからね」

 

八幡母「私もよ、小町。八幡と小町、それに明日奈ちゃんも、私の大事な子供よ」

 

小町「お母さん……」ウルウル

 

八幡母「なによ、こんなことで涙目になって……」

 

小町「だって、あんなこと言われたら小町……グッと来ちゃたよ」ウルウル

 

八幡母「まったく、涙もろい子ね」

 

明日奈「フフフフ。(やっぱり、家族って暖かいな……。冬休みに一度、お母さんたちの所に帰ろかな)」ニコニコ

 

 

家族の感動シーンを終えて、私と小町ちゃんは今日の夕食の支度をする。

 

夕食の支度を終えた、私たちは八幡くんを起こすことにした。

 

 

明日奈「八幡くん、ご飯だよ」

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

《side八幡》

 

俺は黄緑の草原と大きな湖畔があちらこちらにある長閑な場所に立っている。ここは多分、アインクラッド第22層だろう。

 

(場所がアインクラッドのため、名前が変わります。by作者)

 

 

 

ハチマン「やっぱり、ここは長閑でいいなあ」

 

 

少し辺りを散策していると大きな木があり、いい感じに木が日陰を作っており、寝心地が良さそうだ。

 

 

ハチマン「すぅ~、すぅ~」

 

 

日陰に寝転がり、腕を頭の後ろで組んで枕代わりにして、寝る。

寝転がってから少し経つと誰かの足音が聞こえてきた。

 

 

???「やっぱり、ここにいた。いつも、君はそうやってのんびりとお昼寝をしてるよね?」

 

 

足音の主にそう話しかけられ、目線だけ動かし確認する。足音の主は黄色のカーディガンを着て、茶色のスカートを履いている、我が最愛の妻である、アスナだ。

 

 

ハチマン「たまにはいいだろ?攻略も無いし、ゆっくりとできる。アスナも隣で寝転がれば分かるよ」

 

アスナ「それ、前にも同じこと言わなかった?」

 

ハチマン「そうだっけか?」

 

アスナ「もう!でも、本当に長閑で良い場所だよね、ここは」

 

ハチマン「本当だな……」

 

 

そういいながら、俺は再び目を瞑り、意識を微睡みに身を任せた。

 

 

???「………ん!」

 

 

???「………幡くん!」

 

 

???「八幡くんてば!」

 

 

???「いい加減、起きな!ゴミィちゃん!」ドン!

 

八幡「グエッ!?」

 

 

微睡みに身を任せていると何かが俺の鳩尾に乗り掛かってきて、強制的に意識が微睡みから浮上する。なんか、前にも似たようなことがあったような……。

 

 

???「小町ちゃん、流石に鳩尾にダイブは……」

 

小町「安心してください、明日奈さん。いつも起きない時はこうやって起こしてますから」

 

八幡「イテテテ。って、あれ?さっきまで22層で寝てたはずなのに、なんで家に居るんだ、俺?」

 

明日奈「八幡くん、もしかしかして22層の夢を見てたの?」

 

八幡「夢?そうか………夢か」

 

明日奈「フフフフ。やっぱり、あそこのログハウスが恋しい?」

 

八幡「そりゃ、初めて明日奈と一緒に暮らした家だからな、恋しくもなるさ」

 

明日奈「そうだね」

 

小町「あの……お二人さん、二人の世界に入るのはいいんですけど、そろそろご飯にしませんか?」

 

八幡「あっ、すまんすまん」

 

明日奈「ご、ごめんね、小町ちゃん」

 

 

それから親父も含めて五人でテーブルを囲み、夕食を食べる。

 

 

八幡父「そうだ、八幡」

 

八幡「あ、なんだ、親父?」

 

八幡父「近いうちに、この家にお前たちの再従兄弟が一緒に住むことになったから」

 

八幡「は?」

 

八幡「はああああああ!?」

 

八幡母「うるさいわよ、八幡」

 

八幡「ちょっと待て、親父!俺たちに再従兄弟なんて居たのか!?」

 

八幡父「言ってなかったか?」

 

八幡「聞いてねぇよ!」

 

小町「小町もだよ!」

 

八幡父「まあ、そんな訳でよろしく。あ、来るのは女の子だから」

 

八幡「はあ~、わかった。それなら、こっちも丁度良いタイミングか」

 

八幡母「丁度良いタイミング?」

 

八幡「ああ、明日から明日奈の家に一緒に住むつもりだったからな」

 

八幡家族「「「え?」」」

 

八幡家族「「「えええええええ!?」」」

 

八幡父「は、八幡、お前!明日から明日奈ちゃんの家で本当に暮らすのか!?」

 

八幡「だから、そう言ってんだろうが」

 

八幡母「でも、そんないきなりで明日奈ちゃんに迷惑が」

 

八幡「一緒に住むことを提案してきたのは明日奈だ、母ちゃん」

 

明日奈「そうなんです」

 

小町「やっぱり、目が綺麗になっても、お兄ちゃんはヘタレだったか」

 

八幡「あの小町ちゃん、流石にひどいと思うのだが……」

 

小町「だって、前はお兄ちゃんの部屋であんなに積極的に明日奈さんを攻めてたのに、一緒に暮らすことを提案したのが明日奈さんだなんて……。お兄ちゃんはヘタレ以外の何者でもないよ」

 

八幡「それはだな……」

 

明日奈「取り敢えず、今は堅苦しいお話は後にしませんか?」

 

八幡母「そ、そうね」

 

八幡父「そ、そうだな」

 

 

とこんな感じで明日奈によって、比企谷家びっくり仰天の再従兄弟の説明と俺が明日奈の家に同棲することの説明を夕食の後にすることになった。

 

 

八幡「それで、親父。その再従兄弟だっけか?そいつはいつ来るんだ?」

 

八幡父「来月の半ば辺りに来るそうだ」

 

八幡「冬休み中か……。なら、今からできるだけ私物を明日奈の家に運ぶか」

 

明日奈「そうだね、そうした方がいいかも」

 

八幡父「八幡が明日奈ちゃんの家に行くなら、お前の部屋をその子に使わせていいか?」

 

八幡「ああ、構わねぇよ」

 

八幡父「ありがとうね、明日奈ちゃん」

 

八幡「ねぇ、なんで俺をスルーしたの?今の流れからして俺に礼を言うんじゃないの?それに俺も部屋を提供してるよね?」

 

八幡父「お前は明日奈ちゃんの家に住まわせてもらう立場だろうが」

 

八幡「なんにも言えね……。それと再従兄弟の名前は?」

 

八幡父「ああ、それなんだが八幡と小町には、こっちに着くまで内緒にしてほしいと言われたんだ」

 

八幡「なんでだよ?」

 

八幡父「多分、恥ずかしいんだろ?」

 

八幡「ふ~ん、まあ、わかったわ」

 

明日奈「それじゃ、八幡くん。荷物の移動を始めようか!」

 

八幡「そう……いや、ちょっとだけ待ってくれ!」

 

明日奈「どうかしたの?」

 

八幡「いや、その……なんて言うか」

 

小町「明日奈さん、お兄ちゃんは男の子のお宝を見られたくないんですよ。所謂、秘蔵のコレクションってやつですよ」ニシシシ

 

八幡「こ、小町、お前!?」

 

ヤバい、非っっ常にヤバい!アレが明日奈にバレたら、間違いなくお仕置きをされる!

 

明日奈「ふ~ん、そうなんだ……」

 

八幡「あ、明日奈さん?」

 

明日奈「…………。」ニッコリ

 

八幡「…………。」

 

明日奈「それじゃ、八幡くんの部屋に突撃!」ダッ!

 

八幡「明日奈、待て!早まるな!」ダダダダ

 

 

俺は急いで明日奈を追いかける。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

《小町side》

 

 

八幡母「なんか昔にお父さんと同じことをやった記憶があるわね」フフフフ

 

八幡父「にゃ、にゃんのことでせうか?」ガタガタ

 

八幡母「あら、あの時は黒髪の巨乳美女集が貴方のパソコンの中に……」

 

 

そして、二階から……

 

 

明日奈『ちょっと八幡くん、これはどういうこと!?本当にパソコンの中に秘蔵コレクションって名前の如何しいファイルがあるんだけど!?』

 

八幡『いや、それはだな……。俺も、一応、健全な男子高校生な訳で………そういうのに興味があると言いますか……』

 

明日奈『そう………でも、なんで中身が黒髪の巨乳美女集なのかを知りたいな?』ゴゴゴゴ

 

八幡『えっと、それはこっちの世界の『俺』のコレクションであって……。今の俺のではないんだけど……』

 

八幡父「…………。」

 

八幡母「…………。」

 

小町「血は争えないね、お父さん」

 

八幡父「何にも言えましぇん」

 

八幡母「はぁ~、やっぱり似てはいけない所を八幡は似てしまうのね」

 

小町「お兄ちゃん、小町ポイントがだだ下がりだよ、まったく」

 

 

そんなことを両親と話していると再び、二階から……。

 

 

明日奈『ねぇ、八幡くん』

 

八幡『な、なんでせうか?』ガタガタ

 

明日奈『そんなに欲求不満なの?』

 

八幡『へ?』

 

明日奈『なら、今から楽にしてあげるよ』

 

八幡『ちょっと、明日奈さん!その、光の無い目でジリジリとこちらににじり寄ってくるのを止めていただけませんか!?』

 

明日奈『大丈夫だよ、すぐに天に昇らせてあげるから、フフフフ』

 

八幡『天に昇らせるって、俺、死んじゃうじゃん!?』

 

明日奈『大丈夫、怖がることなんて何にもないからね、フフフフ』ペロリ

 

八幡『そんな舌舐めずりがもう既に怖いです!はい!』

 

明日奈『それじゃ、いただきます!』

 

八幡『ア“ア“ア“ア“ア“ア“ア“!!』

 

 

そんな兄の叫びを聞いた両親はというと……。

 

 

八幡父「…………。」ガタガタ

 

八幡母「…………。」ウズウズ

 

小町「小町、自分の部屋でヘッドホンして勉強してるね」

 

 

小町は何故かリビングに居ては行けないとアホ毛センサーが教えてくれたので自分の部屋に退散することにしました。

ってか、アホ毛センサーって何さ?

 

そんなことを考えてながら階段を登っているとリビングから……。

 

 

 

ネェ、アナタ。

 

ナ,ナンデショウカ?

 

サンニンメヲ、ツクルキナイ?

 

エ、エット……

 

コドモタチノ、アンナコエヲキイタラ、ウズイテシカタナイノ

 

ダカラ、アナタガシズメテ

 

オ,オテヤラワカニオネガイシマス……

 

リョウカイ、フフフフ

 

 

となまめかしい声が聞こえてきた。

 

 

小町「はぁ~、お兄ちゃんにお母さんたち、小町が今、受験生なのに、盛って邪魔をしないでよ。小町的にポイントがすっっごーく低いんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《八幡side》

 

 

 

────ピピピピピピ!

 

 

八幡「ん~」

 

 

俺は目覚ましの音で意識が浮上し、目覚ましを探すと……。

 

 

────モニュ!

 

 

???「んっ」

 

 

────モニュ!モニュ!

 

 

???「あんっ!」

 

 

────モニュ!モニュモニュ!

 

 

???「駄目だよ……」

 

 

これはもう決定的ですね、はい。だって俺の現在の格好は全裸で、右腕は何かの重みがあり、左手はとても柔らかい何かを揉んでおり、その揉んでいる物からは衣服のような綿やポリエステルのような人の肌を覆うものは感じられないのだ。

つまり、これは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「生!?」ダラダラ

 

 

嫌な汗を流しながら、掛け布団を捲ると、あら不思議、この世のものとは思えない、女神様が人の産まれたままの姿で俺の横に寝ているではあ~りませんか。

 

 

明日奈「すぅ~、すぅ~」ZZZZ

 

八幡「もう、あれだ……。この構図だけ見たら、『大人の階段登った♪』にしか見えないな」

 

明日奈「すぅ~、すぅ~」

 

八幡「そろそろ、起こすか。起きろ、明日奈」

 

明日奈「ん、ん~」

 

 

明日奈はうっすらと瞼を開け、俺の胸に顔を擦りつける。

 

 

明日奈「あっ、はちまんくんだ。はちまんくん、すき~」スリスリ

 

八幡「…………。」

 

 

ヤバい、この子、めっさ可愛いんだけど!やっぱり、可愛いは正義なのか?和人の声に似てる人が言っていたことは本当だったのか!?

明日奈は俺の彼女=女神=可愛い=正義、これだ!!

 

 

八幡「…………。」ナデナデ

 

明日奈「んん、あれ、八幡くん?」

 

八幡「おはよう、明日奈」ナデナデ

 

明日奈「なんで、私、八幡くんに撫でられてるの?」

 

八幡「昨日のことを覚えてないのか?」

 

明日奈「昨日のこと…………。ッ!!」ボン!

 

明日奈「昨日のあれは…………。///////」カオマッカ

 

八幡「綺麗だったぞ、色々と」

 

明日奈「もう八幡くんのバカ、ボケナス、八幡。///////」

 

 

と明日奈は掛け布団にくるまり、顔だけ出して真っ赤な顔でそう言った。

 

 

八幡「八幡は悪口じゃねぇだろ。てか、取り敢えず風呂に入るぞ。昨日ので、色々と体がベタベタだ」

 

明日奈「ぅぅぅぅ、言わないでよ……。私だってベタベタなのは分かってるけど、恥ずかしいよ。///////」

 

八幡「まあ、後少しすれば、そんなのは気にしなくなるさ」

 

明日奈「なんか八幡くん、冷静じゃない?」ジトー

 

八幡「いや、これは今を開き直って、結婚したら、こういうこともするんだよな~って、考えてるだけだ」

 

明日奈「それはそうだけど……」

 

 

それから交替で風呂に入り、リビングにて朝食を作りに出ると……。

 

 

八幡父「」ゲッソリ

 

八幡母「フッフフン♪」ツヤツヤ

 

八幡「……えっと、おはよう」

 

明日奈「……おはようございます」

 

八幡父「よう二人とも、お、おはよう……」ゲッソリ

 

八幡母「あら二人とも、おはよう」ツヤツヤ

 

八幡「取り敢えず、親父、何があった?」

 

八幡父「何があったじゃねぇ!お前の所為で母さんに一晩中散々搾られたんだよ!!」

 

八幡母「八幡、アンタは妹と弟、できるとしたらどっちがいい?」ツヤツヤ

 

八幡「親父、それってそう言うことなのか?」

 

八幡父「そうだよ、だからこっちは精力を吸われて朝からゲッソリしてんだよ」

 

八幡「なんか、ごめん」

 

 

俺は親父と母ちゃんの夜の営みの話を聞いてから冷蔵庫にある、マッカンを二本取りだし、一本を明日奈に渡す。

 

 

八幡「ほい、明日奈」

 

明日奈「ありがとう、八幡くん」

 

八幡母「ところで、八幡」

 

八幡「なんだ?」

 

八幡母「昨夜は卒業したの?」

 

八幡「ブフー!」

 

明日奈「ブフー!」

 

八幡「ケホッ、コホッ!か、母ちゃん、いきなり何を……」

 

明日奈「そ、そうですよ」

 

八幡母「だって、アンタたち昨日の夜ヤッたんでしょ?」

 

八幡「えっと、それがだな……」

 

八幡母「まさか、ヤってないの!?八幡、アンタ、とんだヘタレだねぇ」

 

八幡「仕方ないだろ!俺たちはまだ、高校生だ。俺はそういう行為は結婚して、収入が安定してから、したいんだよ、俺は!」

 

明日奈「ぁぅぁぅ。///////」プシュー

 

八幡母「ねぇお父さん、今の聞いた?」

 

八幡父「ああ、将来の夢を専業主婦にしていた、あの八幡が……」

 

八幡「俺だって守るものができたら変わるさ」

 

八幡母「本当に明日奈ちゃんに感謝してもしきれないわ。あの、八幡が」

 

八幡父「そう、あの八幡が」

 

八幡「流石に泣くぞ、コラ!」

 

 

 

 

 

 

 

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