ハチマン「ハアアアアッ!!」ガキン
キリト「セラッ!」ガキン
ハチマン「セイッ!」ガキン
キリト「なんの!」ガキン
ハチマン「デリャッ!」パキン、ガシャン
「「あ…………」」
ハチマン「折れた」
キリト「そろそろ、本格的に新しい剣を作らないと駄目だな」
ハチマン「そうだな。でも、鉱石がな……」
キリト「そうなんだよな……」
あの《圏内事件》から数週間が経って、現在、俺たちは《二刀流》スキルの練度上げと対人戦の練習をしている。
ハチマン「それに鍛治師の当てもないんだよな」
キリト「鉱石の前にそこだな」
「「はぁ~」」
二人して、《二刀流》スキルに耐えられる二本目の剣をどうしたものかとため息を吐くとアスナからメッセージが届く。
ハチマン「おい、キリト!」
キリト「こっちもアスナから来たよ」
ハチマン「行くぞ」
キリト「ああ、奴等を野放しになんてしてられないからな」
アスナからのメッセージにはこう書かれていた。
【ラフコフ討伐会議】と…………。
◇◆◇
俺たちは直ぐにメッセージに記されていた場所に向かった。目的地に着くと見知った顔ぶれが居た。
クライン「よぅ、キリトにハチマン」
キリト「やっぱり、お前も来てたか」
クライン「当たりめぇよ。奴等には俺たちも被害にあったことがあるからな」
ハチマン「で、会議のリーダーは誰が?」
クライン「聖竜連合のシュミットだ」
ハチマン「シュミットが?」
それから約10分後に攻略組総勢80人が集まり、聖竜連合のシュミットがラフコフ討伐作戦について話し出した。
シュミット「今回のラフコフ討伐作戦に集まってくれて、感謝する。各ギルドの諜報部隊が情報屋と協力し、ラフコフの連中のアジトの在処が判明した」
シュミットのその言葉に集まった攻略組が声をもらす。
シュミット「では、まず最初にラフコフのリーダーと幹部についてだが、リーダーの『ジャック・ザ・リッパーのPoH』は皆、知っている通り一番厄介な奴だ。何しろラフコフを創設し、PoH自身もかなりの手練れであり、武器に魔剣クラスの《友切包丁》を使っているそうだ」
クライン「魔剣って言えば、そこのソロボッチコンビも持ってるような?」
キリト「誰がソロボッチだ!」
ハチマン「本当のことだがら反論できん」
シュミット「次に『毒ナイフ使いのジョニーブラック』、奴が持つナイフには麻痺毒が塗り込まれているため注意をしてくれ」
キリト「ジョニーブラックは確実にハチマンを狙ってくるだろうな」
ハチマン「だろうな」
シュミット「最後に『赤目のザザ』、奴は目にも止まらぬ速さでプレイヤーをエーストックで攻撃してくる」
キリト「それは平気だろう?なんせ、攻略組にはSAOで最速を誇るフェンサーが居るんだからな」
シュミット「そうだな。他には、この作戦は強制じゃない、だから降りてくれても構わない。作戦に参加する者はラフコフの奴等を殺すことも考慮してほしい。では、参加する者は1時間後にまた、ここに集合してくれ」
シュミット「では、解散!」
シュミットの解散の合図でそれぞれ作戦に参加するか考えるために移動する。
俺たちはクラインに誘われて飯を食いに行くことにした。
クライン「お前さんらは作戦に参加するのか?」
キリト「ああ。あんな奴等を野放しになんてしてられるか」
ハチマン「それには俺も同意だ。奴等はやり過ぎてる。ここでの死は本当の死を意味するのに奴等は…………」
クライン「そうか、なら背中は俺たちに任せろ!」
キリト「お前が居てくれると心強いよ、クライン」
ハチマン「これも腐れ縁か」
作戦の時間までにアイテムや装備等の点検を終えて、再び会議があった場所へと集まり、ラフコフのアジトへと進行した。