クラインとアスナが自己紹介して、キリトが殴り飛ばされたあと、ボスを見た俺たちの感想をクラインたちに伝えると、新たにガチャガチャと複数の鎧が鳴らし動く音が聞こえたきた。
アスナ「ハチマンくん、キリトくん!」
ハチマン「ああ………」
キリト「さっきの《軍》の奴らだ」
クライン「第1層を支配してる巨大ギルドがどうしてここに?」
ハチマン「前に
クライン「それでか………」
クラインに何故か《軍》の奴らがいるのかを自己的解釈で伝えるとクラインも納得したよいに答えた。
そして、《軍》のパーティーが全員、安全エリアに入るとリーダーたしき男が声をかける。
???「休め!」
リーダーか声を変えた途端に、残り11名が盛大な音ともに倒れるように座り込んだ。俺たちでも分かるほどに疲労困憊である。
そんなパーティーメンバーにも目もやらずにリーダーは此方へやって来た。
コーバッツ「私はアイクラッド解放軍所属、コーバッツ中佐だ」
ハチマン「…………。(はぁ?中佐?まさか、アイクラッド解放軍って、厨二病なのか?)」
キリト「キリト。隣のコートの奴とコンビだ」
コーバッツ「君らはもうこの先も攻略しているのか?」
キリト「……ああ。ボス部屋の前までマッピングしてある」
コーバッツ「うむ。ではそのマップデータを提供して貰いたい」
クライン「なっ………ただで提供しろだと!? てめえ、マッピングする苦労が分かって言ってのか!?」
クラインの言葉は最もだ。マッピングは命掛けだ。隠し扉やトラップ、モンスターハウスなどのギミックをクリアして集める物が少なからずあるのだ。
コーバッツ「我々は一般プレイヤーに情報や資源を平等に分配し、秩序を維持すると共に、一刻もこの世界からプレイヤー全員を解放するために戦っているのだ!」
コーバッツ「故に、諸君らが協力するのは当選の義務である!」
アスナ「あ、貴方ね!!」
クライン「て、てめえ!!」
ハチマン「二人とも止めろ」
アスナ「ハチマンくん………」
クライン「ハチマン………」
ハチマン「決めるのはキリトだ。俺やお前たちじゃない」
キリト「サンキュー、ハチマン」
ハチマン「俺は思ったことを言っただけだ」
キリト「それでもだよ」
そのまま、キリトはシステムメニューを操作してコーバッツにマッピングデータを提供した。
コーバッツ「協力感謝する」
キリト「ボスにちょっかい出す気ならやめたといたほうがいいぜ」
コーバッツ「それは私が判断する」
キリト「さっきボスの部屋を覗いてきたけど、生半可な人数でどうこうなる相手じゃない! 仲間も消耗してる見たいじゃないか」
コーバッツ「私の部下はこの程度で、音を上げるような軟弱者ではない!」
コーバッツは"部下"という所を強調しながら苛立ったように言ったが、その部下は疲れきっているようにしか俺たちには見えなかった。
コーバッツ「貴様等、さっさと立て!」
というコーバッツの声にのろのろとだが立ち上がり、二列縦隊に整列して、安全エリアを出て迷宮区の奥へと進んで行った。
クライン「大丈夫なのかよ、あの連中………」
アスナ「いくら何でも、ぶっつけ本番でボスに挑んだりはしないとは思うけど…………」
アスナも少し心配そうだ。確かにあのコーバッツ中佐とかいう厨二病のオッサンからは
ハチマン「なら、様子でも見に行きますかね」
キリト「悪いな、相棒」
ハチマン「今に始まったことじゃないだろうが」
軽口を言いながら、俺たちは《軍》の連中の後を追うことにした。
《sideアスナ》
やっぱり、ハチマンくんは優しいな。第1層の時もキリトを守るために自分からヘイトを集めるようなことをしたし。
アスナ「フフフッ」クスクス
クライン「あー、そのぉ、アスナさん。ええっとですな………無口で、目がアレで、捻デレ野郎ですけど…………ハチマンのこと、よろしく頼んます」
クライン「アイツが特に心を許しているのはキリトとアスナさんだけなんです。だから、アイツの心の支えになってやってください。俺からの願いはそれだけです」
アスナ「分かってます。私も、ハチマンくんが過去に何があったのか知っているつもりですから」
クライン「アスナさん…………」
アスナ「だから、ハチマンくんのことは任されました!」ニコ