今、目の前でコーバッツが…………一人の人間が死んだ。
ハチマン「…………」
キリト「…………」
クライン「…………」
アスナ「…そ、そんな………」
コーバッツが目の前で死んでしまったことにより、俺とキリト、クラインは言葉が見つからず。アスナは、手を口に当てながら涙を流している。
しかし、コーバッツが消滅したことにより、残残った《軍》のメンバーの統率が無くなり。次第に崩壊へと進んでいき、悲鳴をあがる。
軍「あ、あああああ!!」
アスナ「だめ……だめよ……もう……」フルフル
隣から絞り出すようなアスナの声が聞こえた。
そして…………
アスナ「だめぇぇぇぇえ!!」
我慢の限界になったのか、閃光の二つ名に恥じない速度で単身、ボスへと突撃して行った。
ハチマン「アスナ!!」
キリト「アスナ!!」
クライン「どうとでもなりやがれ!」
俺、キリトに続き。クラインたち《風林火山》もボス部屋と入る。
そして、先に突入したアスナはというと。ボスの背後から高く跳び、斬馬刀を軍の一人に振り落とそうとした瞬間に五連撃の細剣ソードスキルである《ニュートロン》を決める。
結果、ボスの攻撃は一時的に止まるが直ぐに、ボスのヘイトがアスナへと移る。
それにより、ソードスキルの硬直&空中で、回避行動が取れないアスナに斬馬刀が横から振るわれる。
アスナ「!?」
それを咄嗟に自分の得物である。《ランベントライト》で受け流すが、ボスの拳がアスナを襲う。
アスナ「うっ……くぅぅぅ……」
ボスの拳を受けたアスナは床を引き摺りながら倒れる。そんなアスナにボスは追い討ちとばかりに斬馬刀を高く振り下ろそうとする。
ハチマン「させるかよっ!」
アスナへと振り下ろされる斬馬刀に俺は、重単発片手剣ソードスキルの《ヴォーパルストライク》を斬馬刀の腹に当てて、軌道ずらす。
それにより、斬馬刀はアスナから2mほどの所へと振り下ろされた。
ハチマン「キリト!」
キリト「分かってる!」
ハチマン「アスナは一度下がって回復しろ!」
アスナ「了解!」
アスナが後退したあと、俺とキリトでスイッチしながらボスにチマチマとだがダメージを蓄積させていく。けれど、此方へのダメージも次第に大きくなっていく。
キリト「スイッチ!」
ハチマン「スイッチ!」
ハチマン「デヤアアアアッ!!」
何度かボスと対峙していると、頭にあることが浮かぶ。
俺、キリト、アスナ、クラインの四人で連携すれば。この場から生き残れる策が6割の確率である。
しかし、その策には俺とキリトが《二刀流》を使う必要があり、尚且つ、一度の失敗は許されない。
どうする?
ハチマン「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
キリト「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
俺とキリトのHPは残り6割。ボスのHPはやっと二段目まで減った。
やるしかない!俺には、やり遂げなければならない約束が、誓いがある。
そんなことを思っているとキリトと視線が合い。お互いに多分、同じ考えなのだろう。
ハチマン「…………」チラリ
キリト「…………」コクン
キリトが頷くと俺はシステムメニューを開き。《クイックチェンジ》をしながらアスナとクラインの二人に指示を飛ばし走り出す。
ハチマン「アスナ、クライン!ボスの背後から単発ソードスキル!! ヘイトは任せろ!!」
アスナ「りょ、了解!!」
クライン「わ、分かった!!」
《クイックチェンジ》で背中に新たな重みが加わり、ソレを直ぐに引き抜きながらソードスキルの構えをする。
ハチマン「ハアアアアアッ!!」
良く観察しろ。今は受け流すだけで良い。十秒だ、十秒経過すればキリトが加わる!!
キリト「ハチマン!」
ハチマン「アスナ、クラインはさがれ!」
アスナ「でも!」
ハチマン「いいから!!」
心配そうのアスナとクラインに怒鳴りながら後退させて、入れ替わるようにキリトが前衛に出てくる。
キリト「待たせたな」
ハチマン「ああ。大いに待った」
キリト「なら、その分はキッチリと働くぜ!」
ハチマン「そうしてくれ!」
《二刀流》を装備した俺たちは、ボスが目の前にいるのにも関わらず。いつものように会話していた。俺とキリトのHPはお互いに残り4割強。ボスは1段と半分強。
ハチマン「行くぞ!」
キリト「おう!」
二人同時に駆け出し、左右からボスを挟み込むように陣取る。ヘイトは俺の方へ向いているので、その間にキリトが大技を決める。
キリト「スターバースト・ストリーム!!」
キリトが十六連撃ソードスキルの《スターバースト・ストリーム》を放ち。最初の一撃が決まるとヘイトがキリトへと移った。
俺にはキリトの《二刀流》と違って《スターバースト・ストリーム》は無いが、同じ十六連撃ならある。
ハチマン「ナイトメア・レイン!!」