次話投稿するときに一部内容を変更し、R-15にしようと思います。
クリーブランドが着任して数週間が経った。どうして彼女は寝取られていないのか?という失礼すぎる疑問が浮かんだがあまり考えないことにした。しかし残念ながら彼女一人だけが無事でも出撃ができなければ意味がない。
そんなわけで、最近あまりにも暇なのでクリーブランドと一人残った作業員と共に艦船の装備を作成し始めた。研究に投資しすぎたせいで設計図が余っているのだ。装備させる艦船もいないのだが。
ところで今はもう一人だけになってしまった作業員だが、彼は最初からここで働いていたわけではない。それどころか入ったのはつい最近だ。ちなみに彼曰く『女に妥協したくない』とのこと。クリーブランドはお眼鏡に叶わなかったようだが不穏すぎる。彼の毒牙にかかる艦船が着任しないのを祈るばかりだ。
一度クリーブランドに『女性作業員だけを雇えばいいんじゃないか?』と言われたこともあった。残念ながら女性に寝取られる前例があったので意味がない。むしろクリーブランドの性格や言動を考えると女性作業員の方が危険だ。そもそもこの業界に女性がほとんど入ってこない。
「そういえば指揮官、うちの学園って購買部どこにあるんだ?」
「購買部?そんなもんないぞ。販売員が寝取られちまったからな」
「販売員も!?あの二人は指揮官の専属艦じゃないじゃないか!」
「だからもっと偉いところから訴えられた。何故かビデオレターはうちに来たけど」
そんなことなのでうちは他の学園から物資を輸入している。しかしクリーブランドしかいないので装備箱や教科書を買う必要もなくなってしまった。
あとブリとかいういつの間にか学園に住んでいるという艦船?だが一度だけ見たことがある。『ここはマジヤバいプリン!』って言いながら走ってどこかに消えていった。まことに賢明な判断である。幸いなことにビデオレターは来なかった。
そして一番上層部が頭を抱えている問題は寝取られた艦船が戻ってこないということ。彼女達が自主的に退役するせいで艦船として戻れないのだ。
さらに間男は慰謝料のせいで借金まみれ。幸せな生活など送れるはずもない。俺もこんな金の稼ぎ方は嫌だとは言った。しかし復讐の方法としてはこれが一番良いのだ。貧困は人を殺せる。返済を苦に自殺してもこちらの知ったことではない。
問題は艦船の方。8割方ソープ堕ちする。軍としては作った生体兵器がソープで働いてるなんて発覚したら大変な事態だ。まだバレてはいないが…時間の問題だろう。
少なくとも水商売だけはやめさせなければならない、とくだらないことで上層部が焦っている。
そんなある日、一通の手紙が届いた。久しぶりにビデオレターではない手紙を受け取った。
差出人はイラストリアス。忘れもしない、一番最初にビデオレターを送ってきた艦船だ。
「なんて書いてあったんだ?」
「………間男のDVが酷くてまたここに戻りたいらしい」
「自業自得じゃないか…どうするんだ指揮官」
クリーブランドの言う通り自業自得だ。DVする側が一番悪いのだが。ざまあみろと突き返したいところだが…せっかくだから話だけは聞いてやろうと思う。とはいえ艦船にはもう戻れないはずだ。一体ここへ何をする気なのだろうか?
とりあえず明日ここへ来るようにと返事をした。
…待てど暮らせどイラストリアスがやってこない。返信をしてもう四日は経った。間男から逃げられなかったのだろうか?
「指揮官。手紙が来てるよ」
「なんだ今頃…ん?」
入っていたのはビデオレター。内容は大体予想できるが敢えて謝罪動画を送ってきたものだと思い、中身を再生した。
男の方は違う人物だったが結果はいつも通りだった。だからどうしてうちにビデオレターを送ってくるのか?俺としてはこれが一番の謎である。
警察に突き出そうと思ったが、元間男に慰謝料が入るのも癪なので放っておいた。