世界樹と巨神と上帝と   作:横電池

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19.知られざる伝承の歪み

 

 

 

 

 

「まことに申し訳ない!」

 

 

 マルク統治院の執務室内で、辺境伯の謝罪の声が響く。

 それを言われた女性、ウーファンさんは

 

「……」

 

 だんまりである。

 そうとうご立腹だ。その原因であるイシュは我知らぬと言わんばかりの顔である。

 

「辺境伯よ、何を謝っているのだ。汝が何かをしでかしたわけではなかろう」

 

 しでかしたのはイシュだもんね。

 

「それよりもこの者の尋問が優先されるだろう。世界樹に深くかかわる存在だ」

 

 我関せず、な態度のイシュの発言がこれである。そうなんだ。それは初耳だけども。

 それならなおさら機嫌を損ねるのはより不味いと思うよね。

 

「……」

 

 ウーファンさんは錫杖から手を離すことなくイシュを睨みつけている。

 

「……イシュ、いったいどうして誘拐まがいのことをしたのか、聞かせてくれるかね?」

 

 ウーファンさんがだんまりである以上、話の矛先はイシュに向けられた。

 私もかなり気になっていることである。

 

 世界樹に関わると言っていたことから、なんらかの手掛かりなんだろうけども……

 

「その者はかつての人間が創りし種族だ」

「……我らウロビトの祖を創ったのが人間だ。私自身は人間に創られてなどいない」

 

「ウロビト、それがあなたたちですね。人間に創られたと……イシュ、古代では、科学の力で他種の命を生み出すことができたということかね?」

 

「古代の者すべてができるわけではない。我と近い叡智を持つ科学者が可能とする技術だ」

 

 辺境伯の問いにイシュは答えたが、今の言い方だとまるで、

 

「イシュも創ったことがある……?」

「うむ。かつて翼人という種族を創ったことがある」

 

 

 つまり…………子持ち?

 

 いや、うん。なんか違うってわかるけど。うん。この場合パパ? ママ? いや、違うとわかるけどなんかそう思うとちょっと面白く。

 

「彼女の祖先が人間に創られたことと、今回の誘拐がどう繋がるというのかね?」

「我と近い技術を持つ者、となれば世界樹に関わっている可能性が高い。それにその者は気になる言葉も漏らしていた……聖樹の護り、とはいったいなんだ?」

 

 聖樹の護り?

 

 なんか最近どっかでそんな言葉を読んだ気がする。聞いたことはない。けど……あ。凶鳥烈火の術式書だ。そこの一節にあった文だ。

 たしかあの本に書いてあった文章は、凶鳥烈火のことを『聖樹の護りにおいて、巨人の両腕を焼き払った術』みたいなことを書いていた。

 

「悪魔の問いに私が答える義務などない。人間に聞けばいいだろう」

 

 あの本、やっぱりふざけて書かれた悪戯本とかじゃなかったんだ。

 聖樹の護りなんて、聞いたことないけども実際にあったということだし。

 

「辺境伯よ。汝は聖樹の護りというものについて、何か知っているか」

「いや……何も知らないな」

 

 辺境伯は知らないと答えた。

 術式書の中についてまではさすがに把握していないのだろう。

 

 しかし、その答えに納得がいかない人物が冷たい声を出した。

 

「何? 貴様、本当に何も知らないのか。貴様ら人間は……!」

 

 ウーファンさんだ。

 彼女はまるで知らないことを軽蔑しているかのようだ。

 

 私も口を出したほうがいいだろうか。だけどあの本には聖樹の護りについては全然書いていなかった。ただ引き合いにだされた場面が聖樹の護りだっただけだ。

 つまりほとんど知らないのは私も一緒である。

 

「巨人から逃げた人間の祖は、自分たちの汚れた歴史を認めたくない恥知らずか」

 

 巨人……

 新しい単語であり、凶鳥烈火に乗っていた文と一致する単語でもある。

 

「少し待ってほしい。聖樹の護りというのも、巨人というのも、私たちは知らない。いったいどういうことなのか教えてもらえないだろうか」

「……いいだろう。祖が語り継がなかったために貴様らは無知なのだ。ならば今一度、私が知る全て、貴様らの祖が隠した真実を話そう」

 

 

 

 

 ウーファンさんが語った内容。それをまとめると、

 

 かつて世界樹の麓で、たくさんの人間が平和に暮らしていた。

 世界樹の世話のために、人間はたくさん種族を創った。

 

 だけどその平和は続かなかった。

 

 ある日突然、巨人が現れて世界樹を覆い隠してしまった。

 それまで世界樹の恵みで暮らしていた人間も、創られた種族もそれによって死んでいった。

 

 人間は巨人を恐れて逃げだした。

 

 ウロビトや他の創られた種族は、力を合わせて巨人と戦い、そして最後には討ち倒した。

 巨人を倒したことによって、また世界樹は姿を見せ、今の平和な世となっている。

 

 

「……世界樹は我らウロビトにとって崇めるべき豊穣の神樹。神樹を守ろうとせず、我が身可愛さに逃げだした人間をウロビトは軽蔑している。人間は我らの創造主ではあるが、巨人から逃げたことを我らは許すことができない」

 

 もう語ることはないと言わんばかりに、ウーファンさんは言葉を切り、目を閉じた。

 

 

「巨人とはいったいなんだ」

 

 

 イシュが真っ先に聞いたのは、巨人のことだった。

 もう何も喋らない的な態度を取りだした人に対して、そんなの無視して聞いていく精神は素直にすごい。

 

「……」

「答える気はないか。まあいい」

 

 私も少しはイシュを見習って、気になったことを言ってみてもいいかもしれない。

 イシュを悪魔だのなんだのとすごい毛嫌いしているようだし、イシュよりは答えてもらえる可能性はありそうだからなおのこと。

 

「あの……世界樹が神樹とか、聖樹とか、それって本当ですか?」

「……どういう意味だ」

 

 反応があったことは嬉しい。嬉しいんだけど、すごい冷たいというか、やや怒っている声音だ。

 

 だけど私としてもあんな忌々しい樹が、そんな高尚なもの扱いなのは納得がいかないのだ。

 

「私にはとてもあの樹が聖樹なんて呼ばれるほどの立派なものには思えないからです」

「……貴様、少しばかり世界樹と似た気を持っているというのに、どこまで愚かなのだ」

「世界樹と似た……? し、知っているんですか!」

 

 世界樹と似た気。気が何を指すかはわからないが、連想はしてしまう。

 

 それは、人を植物へと作り変えていく、世界樹の呪い。

 

 何も知らずに聖樹だのと崇めていると思っていた。けど知っていて崇めているのなら、対処法を持っているからそういった心の余裕ができるのかもしれない。

 

 

「我らウロビトは地脈と気の流れを把握し、利用することに長けた一族だ。貴様の取り巻く世界樹に似た気くらい見ればわかる」

 

「なら! 呪いの治し方もわかりますか!!」

 

「呪い……?」

 

 

 怪奇そうな顔をするウーファンさん。

 その姿はまるで、世界樹の呪いを知らないように見える。いや、もしかしたら彼女たちは呪いと認識していないだけかもしれない。

 

 じれったい。

 

 言うよりも、見せる方がはるかに早い。

 街の人には絶対に見せてはダメだけど、ここにいるのはイシュと辺境伯、そしてウーファンさんだけだ。

 

 

「それは……」

 

 

 私は腕をまくり、体を蝕み続ける植物を、世界樹の呪いをウーファンさんに見せた。

 

 これだけではただ服の内側で植物のお世話をするのが趣味の人だろうか。それならば、

 

「アルメリア君!? 何をするつもりだ!」

「脱いで呪いを見せるんです! 腕だけじゃ呪いとわかってもらえないかもですし!」

「腕だけでいい! わざわざ脱がなくていい!」

「脱ーがーせーてー!」

 

「何をやってるんだ汝らは……」

 

 辺境伯が私の行動を邪魔してきた。

 くそぅ、お腹でも見せたらそこに根這っている様子を見せれるのに。

 

「今のは……なんだ……」

「アルメリアが汝に見せたのは世界樹の呪いだ」

「世界樹の、呪いだと……?」

「汝らウロビトが、聖樹だ神樹だと崇めているあの樹が放つ呪いだ」

 

 私と辺境伯のドタバタの中、イシュとウーファンさんの会話が聞こえる。

 あの言い方的に、イシュって結構、いや、かなり世界樹のことを嫌っている気がする。私もだけど。

 

 

「……そうか。悪魔、貴様が何かしたのだな」

 

 

 しかしウーファンさんは、世界樹の呪いのことを認めてくれないようだ。

 それどころかどうもイシュのせいにしようとしている。

 

「呪われし人間よ、貴様はこの悪魔に何か甘言を囁かれたのではないか」

「甘言って……イシュは確かに人の心の機微に疎いですが、悪魔だのなんだのと言われるほどの人じゃないです」

 

 拉致誘拐したことはこの際度外視する。

 

「そもそもなんでそんなにイシュを悪魔呼ばわりするんですか。そりゃ……誘拐はまぁ……とにかく! イシュは悪魔ではないです!」

「ウロビトは生き物の気を感じることができる。だが、そこの悪魔は気を持たない。命を持っていない。それだけでもありえぬことなのに、世界樹を陥れようとしているではないか」

「その世界樹が悪いんじゃないですか! 呪いを振りまく世界樹が!!」

「貴様の呪いが世界樹と関係あるわけがない!」

「決めつけないでもらえますかぁー!」

 

 なんだかどんどんとイライラしてきた。

 このウーファンさん、いや、ウーファンはさっきからやたらと高圧的でエラそうに、何も知らずに決めつけで喋っているのがなおのことイライラする。

 

「辺境伯よ、あの鉱石は結局使えるのか?」

「あ、ああ。港長が言うには今まで以上の高度で飛行が可能になるそうだ。明日には全気球艇に取りつけれると言っていたが」

「ふむ。では明日にあのウロビトとやらを里に送ろう。あの個体ではまともに情報を集めれそうにない」

「……君も原因ではあるのだがね。送るのは君ではなく、ワールウィンドに任そう。君ではより溝が深くなりそうだ……」

 

「貴様のような馬鹿は悪魔に利用されるのが分相応だな!」

「はぁー?? 世界樹の呪いのことも知らずに人を馬鹿呼ばわりですかぁー?? はぁー??」

 

「……イシュ、君はアルメリア君にどれだけ悪影響を与えたのかね。あれほどに口を荒らげるとは……」

「我は関係ない」

 

 

 

 

 

 

 

 結局、ウーファンは呪いのことを知らないということがわかった。

 だがウロビトの里には長と、世界樹の巫女と呼ばれる存在がいるらしい。ウーファンではわからないことでもその人たちならわかるかもしれない。そして、辺境伯としては友好関係を結びたいそうだ。

 

 ウーファンが終始不満そうだったので、文句を言ってやろうとしたらイシュに腕を捕まれ執務室から引きずりだされた。辺境伯がイシュに頼んだそうな。

 

 そんなわけで今は帰り道の途中である。

 

「うう……やなやつ……」

「落ち着くのだ。汝がこれ以上あのウロビトともめても仕方がない」

「そうですけど……明日ウーファンを送るのって誰か別の人になったんですっけ?」

 

 言い争っている最中に辺境伯とイシュがそんなことを話してた気がするが、あまり聞いてなかったので今尋ねる。

 

「あの男、ワールウィンドが送ることとなった。それと、ウロビトと友好を築くために辺境伯も同行するそうだ」

「ワールウィンドさんと辺境伯が……」

「我らはウロビトなどどうでもよい。明日は世界樹への道を探す。いつも通りだ」

「はい!」

 

 そうだそうだ。

 ウロビトとの友好についてはできてもできなくても、私たちには関係ない。世界樹について何か知っていると思いきやあまり知らなかったし。世界樹との距離を少しでも埋めないといけない。

 

「そういえばあの鉱石でより高く飛べるんですよね」

「うむ……汝に舵を握らせるつもりはない」

「……わかってます」

 

 そんな他愛のない話をしているとき、通り過ぎようとしたお店から出てきた人に声をかけられた。

 

 

「あら、ニーズヘッグのお二人じゃない」

 

「あ、孔雀亭の……」

「む?」

 

 

 踊る孔雀亭の店主、ミステリアスっぽく見せて実は結構俗っぽいお姉さんだ。

 

「あなたたちの活躍、聞いたわよ。碧照ノ樹海の魔物騒動を解決した期待の新人ってね」

「その期待の新人が今日誘拐騒ぎを起こしましたけどね……」

「濃いわね本当に……ま、まあそんなことより! いい仕事あるんだけど、あなたたち受けてみない?」

「いい仕事?」

 

 イシュの方を伺う。

 

「我は世界樹の調査しかする気はない。以前は金銭が必要であったが、今は求めるものはない。もののついでにできること以外は受ける気はない」

「あなたたちは前回もそうだったわね。ま、一度依頼ボードを見ていってほしいのよ」

「は、はあ?」

 

 半ば引っ張られるようにお店へと誘われる。

 何かそんなにお勧めしたい依頼でもあるのだろうか。一定の力を持つ信頼できる者にしか紹介できない仕事的な。

 

 

 

 そんな予想をたてながら紹介された依頼は、

 

「…………キノコ集め」

「ええ、セフリムの宿のオカミさん、知ってるでしょ? 彼女が新メニューを作るためにキノコがたくさんいるのよ」

「……世界樹の調査ついでな感じじゃないです」

「北の大地、丹紅ノ石林の調査で詰まってるって聞いたわよ。ならついでに石林のキノコを取ってきてもいいじゃないの」

「押し付けてきてません!?」

「まあ冒険者の自主性に本来任せるべきよね。というわけで、ボードを見て色々決めて頂戴」

「無理やりここまで引っ張っておいて!?」

 

 いったい何がしたいのか。

 まあせっかく来たのだし、ついでにできることを探すことにする。

 といっても、碧照ノ樹海のように地に足をつけてやれること全般が、今回はついでの範囲外だ。

 

 相も変わらずの色とりどりのボード。

 

 そして……

 

 

「え、増えてる……」

 

 

 以前は一枚しかなかった黒い紙の依頼用紙が、二枚になっていた。

 

 

「そうなのよ……」

 

 店主さんの言い方的になんとなくだけど、

 

「これを見せたいがために店に引きずり込んだとか……?」

「……」

 

 目をそらした。

 

「……」

「…………だ、だって仕方ないじゃない。不気味なんだもの。誰かと一緒にこの気持ちを分かち合いたいって思うでしょ!?」

「だからって私を巻き込むのはどうかと思いますよ!?」

「ちょうど店の前にいたし……」

「選んだ理由がテキトー!!」

 

 なんて店主だ。

 私はただでさえ世界樹に呪われてる身なんだ。こんな呪いの黒紙みたいなのにまで関わらせないでほしいところである。

 

「その依頼がどうかしたというのか」

「あ、イシュは聞いてませんでしたっけ。この依頼、すごい不気味なんですよ」

 

 新しく増えた黒い依頼用紙を手に取り内容を確認する。

 

 やっぱりだ。内容が意味不明だ。雷鳴と共に現る者、黄金の雷竜が空を飛ぶとき、特定地点の石柱を破壊しろと……

 

「って、雷竜!?」

「む? 竜に関する依頼なのか」

 

 赤竜以外にも本当にいたんだ。

 場所は、丹紅ノ石林。つまりあの赤い大地に雷竜はいるということだ。

 

 空飛ぶ災害はどこにでもいるということか。

 

「いい加減お祓いでもいくべきじゃないです? そういえば私、あの日! なんか不気味な夢を見たんですよ! 絶対この紙のせいですって!」

「夢については知らないわよ。お祓いは頼んだんだけど……みんな薄気味悪いことを言うばかりで解決できずなの」

「またそうやって不気味情報を出す……!」

 

「なんでもこの紙から、真っ黒の竜を幻視したそうなの。そして、目を閉じる度に、黒い竜の黄色い眼にずっと見られている気がして眠れないんですって……。というわけで強めの睡眠薬を求める依頼が出てるわ」

「したたかすぎません?」

 

 

 それよりも、真っ黒の竜?

 

 竜に少し関係する黒い依頼書だから、といった連想なのではないだろうか。

 

 いや、でも黄色い眼というのは気になる。夢で見た影も黄色い眼をしていた。

 

 

「イシュ、黒い竜って知ってますか?」

「我は聞いたことがない。竜といえば、赤竜、雷竜、氷竜の三体しか知らぬ。それ以外にもいるにはいるが、力をたいして持たぬ存在ばかりだ」

 

 イシュも知らない存在。

 黒くて黄色い眼の竜。

 だけど依頼の内容は黒い竜など一切関係なさそうだ。

 

「そもそも依頼の内容はどういったものなのだ」

「あ、えっと。なんか石柱を破壊しろっていう内容なんです」

「石柱?」

「どこの石柱でもいいわけじゃなく、竜が空を飛んでいるとき、特定の地点にある石柱を壊せとのことです」

 

 考えれば考えるほど、この条件もよくわからない。

 何故竜が空を飛んでいるとき限定なのだろうか。飛んでいるときじゃないと壊せないとか? どういう原理だ。

 

 

 まぁこんな依頼は無視だ無視。

 他の依頼を探そう。あれから増えてるようだし……蛾の卵は絶対やめよう。なんだかひとつだけ滅茶苦茶隅っこに貼ってあったから気になったけど、内容がきつい。

 他は……光粘菌? 薬の素材になる光粘菌がついた木を探して、その場所を教えてほしい? これくらいなら石林探索中にやれそうだ。依頼主は……辺境伯とは。結構あの人はここを使ってるんだ。

 

「それじゃ、これとこれ、お願いします」

「二つ受けるのね……え? これ、受けるの?」

「……その黒いのは取りやめです」

 

 背筋が寒くなる。

 なんで前と同じことが起きているのだ。

 

 無意識に提出した黒い依頼書を取り下げようとしたら、横から手が伸びてきた。

 

「この依頼も受ける」

 

「ほぁ!? イシュ!?」

「本気……? というか正気?」

 

 イシュまでこの黒い紙の謎パワーにやられたのではないだろうか。

 そう思いイシュの顔をガン見してみるが、ダメだ。正気かどうか全然わからない。基本的に表情が無表情かドヤ顔ばかりだから困る。

 

「明日は北の大地、丹紅ノ石林で世界樹への道を探し回ることになるはずだ。ならばついでにやれそうな依頼を受けるのはごく当然のことだろう」

「いや! これは不気味って!」

「不可解なことを。わからぬからと遠ざけてはいつまで時間を経ようとわからぬままだ。いざ調べれば拍子抜けな現実ということもある」

 

 ダメだ。

 イシュは正気のようだ。だからこそなおのことダメだ。説得のしようがない。

 

「本当にいいのね? 途中キャンセルはいつでも受け入れるから……」

「問題ない」

 

 おおぅ。

 店主さんもこんな展開になるとは思わなかったようだ。すごい微妙な表情だ。

 

「では我らは家に戻るか」

「あ……はい……」

 

「なんだかごめんなさいね……お早いお帰りを」

 

 

 

 

 ウーファンを送るというのは嫌だったので、ワールウィンドさんが送るというのは嬉しいことだった。

 だけどこれならそっちのほうがよかった。

 

 割と本気でそう思うほどに、気分が沈む明日の予定である。

 

 

 

 

 

 




 

書いてて思うことはウーファンさんってかなり性格キツイですよね。
いや、私の書き方のせいかもしれませんが。

まあ、自ギルド設定とかあるでしょうし、私も無意識に自ギルド設定が出てるだけかもしれないです。
なのでゲームのウーファンさんはもっと萌え萌えキュンなくらい可愛いって人には謝らないとかも……! ごめんなさい!

あ、アルメリアの口を悪くしてごめんなさい。けどあの子にだって好き嫌いはあると思ってですね、その……ごめんなさい!
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