世界樹と巨神と上帝と   作:横電池

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久々のバーロー一人称

前話より時間が戻ります










25.疑心と信者の道標

 

 

 

 

 タルシスにて。

 

 

「ノアの改造を優先せよ」

 

「ふざけんなボンクラ」

 

 

 我の言葉に対し、品性の欠片もない返答をカーゴ交易場の交易長は返した。

 どうやらあの男、ワールウィンドの言っていた通りノアの改造は後回しのようだ。となれば、説得をするしかないか。

 

「汝も理解しているであろう。我の功績によって今回の動力改善に繋がったことを。ならば我の気球艇を優先するのが道理ではないか」

「鉱石だけじゃなく現地民の誘拐かましたって聞いたぞオイ。そんな馬鹿やらかしておいて優先しろとかありえねえだろ」

「世界樹の調査進展のためだったのだ。問題などどこにもない」

 

 あのウロビトの件をタルシスの者は問題視している。

 

 奇妙な話だ。

 ウロビトは人間によって創られた種族。ならば創造主たる人間に協力するのは当然のことではないか。

 だが、タルシスの者もあのウロビトの個体も、そうは思わなかったらしい。

 

「世界樹への到達は確かに目的だ。だからってなあ……やり方は考えろよ。目的のためなら何をしたっていいわけじゃねえんだよ」

 

 ずいぶんと甘いことを言うものだ。

 目的を果たすためならば、形振り構っていられるものか。

 だからこそ千年前、世界の洗浄という目的のために多くの者たちが自らの命を諦めたのだ。

 命を諦めなかった者たちも、生き長らえる目的のために祖国を捨てざるを得なかった。

 

 我もまた、長き研究のために人の体を捨てたのだ。

 

 だからこそ、我の積み重ねた経験があるからこそ、強く確信を持って言える。

 

 

「目的のために手段を選んでいては、何も得ることはできぬものだ」

 

「本気で言ってんのかボンクラ」

 

 

 交易長は呆れたように、溜め息をついた。

 たとえどのような言葉を述べようと、我の確信は変わらぬ。

 

 

「今回みたいなあんたのやり方で何かを得たってよ、周りには誰もいなくなってそうじゃねえか」

 

「───」

 

 

 城から去っていった者たちの背中が記憶に浮かぶ。

 

 我を残し去っていった彼らは───

 

 

「おい……おい? 大丈夫か?」

「……異常はない」

「あー……悪かったよ。言い過ぎたかもしれねえ」

「何を謝っている。汝の主張を我は否定する気などない」

「そうは言ってもなあ……そんな泣きそうな顔されちゃ謝るしかできねえよ。あんた、結構繊細なんだな」

 

 ……何を言っているのだ、この男は。

 

「……顔を形成する表皮に異常があるのかもしれぬな」

 

 だが異常があるとしても、ここでは直すことはできぬか。我が叡智を込めて造り上げた城でなければ……

 

「謝りはしたけどよ、間違ったことを言ったとは思ってねえ」

「我と汝で主張が異なることなど構いはせぬ」

「……ま、だからよ。今のうちに少しは改めた方がいいと思うぜ。あんた自身のためにもよ。じゃねえとあの嬢ちゃんもあんたから遠ざかっていくぞ」

 

 あの嬢ちゃん、とはアルメリアのことであろうか。

 アルメリアが我から遠ざかるなどあり得ぬ。あの者は我の被検体。そして我のことを信じて行動を共にしている。

 千年前、我を信じ、ついてきてくれた者たちのように───

 

「……」

「あんたらがどういう関係か知らねえが、今のままじゃ本当にそうなるぜ」

 

 アルメリアが離れることなど、我にはどうでもいい。そのはずだ。我にとって重要なのは、千年前に我を信じ、ついてきてくれた者たちのためとなる行動のみ。

 ゆえに我は、被検体としてアルメリアを必要としているだけだ。被検体が離れるからなんだというのだ。被検体なくとも、我の研究に───狂いはない?

 

 

「狂いはない……我は狂ってなど、いない。狂っていたのはかつての我」

 

「お、おい?」

 

 

 かつての我は狂っていた。あの頃は狂っているなどと思わなかった。だが確かに、狂っていた。

 

 ならば、今の我は本当に狂っていないのか。あの頃のように、自己認識ができていないのではないか。

 

 我は狂ってなどいない。

 なのになぜ、誰も城に残ってくれなかった?

 我は、始めから狂っていたのではないか?

 

 

「……汝は我を狂っていると思うか?」

 

「はあ? どうしたんだよあんた」

 

「答えよ。正直に言うが良い」

 

「……俺から見たら頭のネジが何本もブッ飛んでるな」

 

「…………そうか」

 

「だけどそりゃ俺から見たら、だ。あんたのことはあまり知らねえしな。あの嬢ちゃんなら俺よりあんたのことを知っているんだ。そっちに聞いてみな」

 

 

 確かに。交易長とアルメリアでは違う。なにより、そうだ。我にとって、この時代の者はどうでも良いはずだ。

 千年前の彼らからの認識、それを確かめる術はもうない。ならば多少なりとも共通点のあるアルメリアの認識を確認すればいい。彼らと同じく、我を信じているアルメリアの認識を。

 

 

「汝の言葉、参考にしよう。それより我の気球艇を優先せよ」

「黙れボンクラ。弱気になったかと思えばふざけたこと言ってんな」

 

 我は至って真剣であるというのに、ふざけたと評すか。

 

「そういやあんた、よくあの鉱石が動力になるってわかったな」

「む?」

「気球艇の知識なんて冒険者にはあんまりいらねえだろ? なのに改造を持ち掛けてくるなんてよ」

「探索範囲を広げるためには必要だからだ」

「ま、俺としては気球艇をより飛ばせるならなんでもいい」

 

 そう言いながらそばにある気球艇の点検を開始する港長。その気球艇はノアではないのがやはり納得しがたい。

 

「移動範囲の増加もだが、気球艇に防衛能力を持たせることはできないのか」

 

 この機会にと、以前から疑問であったことを尋ねる。

 現状、気球艇で空を飛ぶ魔物と遭遇した場合、対抗策が何もない。いかに冒険者として能力が高かろうと、気球艇が落とされれば終わりだ。ゆえに、なんらかの攻撃手段は必要だ。

 

「ああ。理論上は可能なはずだぜ。理論上はな」

「では何故持たせない」

「武器を積もうとなると今の気球艇だと小さすぎでな。で、一時大きな気球艇を造ろうってなったけどよ。ワールウィンドのオッサンが言ったんだよ。北の谷を越えるには大きな気球艇じゃ駄目だってな」

「ふむ……」

「それにコスト面もキツくてな。ま、そんなこともあって気球艇には兵器がないんだよ。空での戦う手段が完全にないからこそ、安全に飛ぶことを心掛けている面もある気がするし、俺としてはこのままでいいと思ってる」

 

 ワールウィンドの意見、か。

 あの男は最初に気球艇の動力貢献をしたと聞いていた。今の話も聞く限り、もともと技術屋の観点も持っていると考えていいだろう。

 

「それよりも我の気球艇、ノアを優先───」

「出てけこのボンクラ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 カーゴ交易場から追い出されてしまった。

 よもや交易長があれほどまで頭が固いとは思わなかった。

 

 また後程交易場に行くとして、ひとまずはベルンド工房に足を運ぶことにした。

 

 工房では慌ただしく店の者たちが動き回っていた。気球艇の改造のために、今日は冒険者の多くが街にいるからか、工房にも来客が多いようだ。

 

「いらっしゃーい! って、イシュさんだー!」

 

 工房の娘が子供のように大声で出迎えた。実際に子供ではあるが。

 それにしても、ハイ・ラガードの武具を取り扱っていた店といい、この工房といい、何故子供が労働しているのか。

 

「剣を取りに来たんだよね」

「うむ」

「もうできてるから、取ってくるねー。それまでテキトーにしてて!」

 

 奥へと引っ込んでいく娘。他の客は、他の従業員が相手をしていた。

 

 さすがに従業員全員が子供ではない、か。少しだけ安心した。

 

 待っている間、他の武具を眺めることにする。

 人間であった頃の我は、刀剣の類とはとにかく無縁であった。いや、機械の体となってからもか。このアンドロイドの体になるまでは、原始的な剣など使っていなかったのだから。

 

 長剣、棍棒、弓、短剣、突剣、杖、と武器が並んでいる様子はなんとも興味深い。原始的なものではあるが興味深い。

 杖が武具として並んでいるのは理解できないが、この時代ではそういうものなのだと飲み込むしかない。

 そのまま横へ横へと視線を動かしていく。すると、槍や斧も並べてあった。

 兵士は槍を使っていたが、冒険者で使っているものを見た覚えがない。

 斧はハイ・ラガードで使う冒険者を見たことがある。斧を扱いながらも剣士だとか。我からすれば斧は剣に含まないが、これも時代の変化なのだろう。

 

「お待たせー。熱心に見てるけど、何か気になる武器あった?」

 

 二振りの剣を抱えながら店員の娘が戻ってきた。

 

「む。ただ見ていただけだ」

「なんだー。てっきり剣以外も使うのかと期待しちゃったや」

「その予定はないな」

 

 剣以外も扱うことは可能ではあるが、全盛期に少しでも近くなるのはやはり剣だ。

 

「……剣より斧とか鎚の方が合ってると思うよ?」

「何故だ。我にはそう思えぬ」

「こないだ渡したショートソード……ふつうは一日であんな風にはならないよ! そりゃ安い剣だったけどさ! どの武器も粗悪品なんてないのに芯までヒビが入ってたんだよ!」

「我の剣技にあの剣が耐えられなかっただけのことだ」

「ぜったい剣技とかじゃなくて力業とかでしょ! どういう力の込め方したの! そのままじゃどんな剣も数日持つか怪しいよ!」

 

 それは剣が脆いせいではないか。いや、この時代の技術で我の力に耐える剣を造れというのは酷な話か。

 しかし、かといって今目の前で斧や鎚の丈夫さ、破壊力を力説しだした娘の言う通りに武器を変えるつもりはない。

 

「何を言われようと剣以外を使う気はない。たとえ剣が戦闘で折れようとこの工房を責める気はない。ゆえに汝らは気にしなくていい」

「せめて剣を大事に使ってよー……」

「それより剣を渡さぬか」

「むー……ファルクスとスクラマサクス。いちおうキミが使うから頑丈に加工したけど、あまり過信しないでよー。大事に使ってよー!」

 

 鉈のような形状の剣とベルゼルケルの爪を加工した剣。ショートソードよりも脆そうに見える。

 

「ファルクスは刃が内側だから使い勝手はかなり違うはずだよ。もともとかなり頑丈な素材だったから、ショートソードより丈夫だと思う。スクラマサクスも片刃、切れ味を落として頑丈さをあげてあるけど……どっちも大事に使ってよー!」

「ふむ」

 

 渡された剣を手に持ち、以前と同じく素振りをする。美しき陽光も試そうかと思ったがやめておいた方がよいか。

 スクラマサクスはともかく、ファルクスはもともと熊の爪と思えば木々の壁を破壊するのに向いていそうだ。

 

 ……我の力だけでなく、壁を破壊するから剣が壊れやすいという可能性もあるか。

 

 赤熊を内部から爆発させたような武器、ワールウィンドの武器を破壊用に持つのもひとつの手か。

 あの男は武器を見せなかったが剣ではあるまい。

 

「時に、爆発する武器はあるのか」

「へ? バクハツ?」

「うむ。タルシスの冒険者の武具はすべてここで扱っていると聞いた」

「そうだけど……爆発するものなんてないよ?」

「……なに?」

 

 娘は嘘を言っているようには見えぬ。嘘を言う必要性もない。

 つまり、あの男独自の技術があの死骸を生み出したということか。

 

 まあよい。ないならないで、今まで通り剣でやればよいだけだ。

 

 素振りを終えて剣を腰に差す。

 

 

「また剣が壊れたら来る」

 

「だから壊さないでってばぁー!! でもまた来てねー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 剣も新調し、あとはノアの改造が終わるのを待つ以外できることはなくなった。

 あの交易長は相当に頭の固い。

 

「……」

 

 ゆえに急かすことなく、終わり次第すぐさま出発できるようにガーゴ交易場で待つことにした。

 

「……」

「……」

 

 朝に来たときよりも気球艇の数が減っている。

 だがまだ数は多くある。それぞれ所属が別だとわかりやすくするためにか色は異なる。ノアの色はオレンジ。我としては金色が良かったが、些細なことか。

 

「……」

「…………」

 

 金色といえば、雷竜の依頼。石柱の破壊にどういった意味があるかは我にもわからない。

 そもそも竜に関しては不明な点が多い。千年の間、世界樹で研究を続けていたが、いつの間にか竜は世界樹内に発生していた。汚染が形を成したにしては害が少なく、かといって新たな動物にしては強力すぎる。獣のように本能で生きているわけではなく、なんらかの意思を持って動いているようだが、意思疎通ができた例がない。

 

「……」

「……なんか言えよ。黙って見られてると落ち着かねえんだよ」

 

 赤竜のことを思うに、ハイ・ラガードの竜と強さもそれほど違いはないだろう。

 赤竜といえば、風馳ノ草原で遭遇したとき、アルメリアの体から溢れたあの黒い塊はなんだったのか。あの時、竜は黒い塊を確実に狙って行動していた。

 

 黒い塊は黒い竜とやらと関係があるのか。そして黒い竜と赤竜は敵対している? いや、それは早計か。黒い竜とやらは幻視したもの。世迷言のひとつだ。

 

 我はとにかく依頼にある通り、雷竜が空を飛んでいるときに石柱を破壊すれば良い。その後の竜の動きや変化を調べれば何かわかるかもしれぬ。

 

「……」

「…………そんなに見てもあんたのとこは後回しで決まってるからな。つーか聞いてるか? おい」

 

 雷竜が空を飛ぶとき、か。石柱は当然空でなく地にある。雷竜に見つからぬように、ということか。理由としては、見つかれば妨害されるため。だとするならば、黒い竜はやはり三竜と敵対していると考えるべきか。

 

「……」

「…………わかったわかった! ノアの改造に入るから一旦出てけ!」

「よかろう」

「聞いてんじゃねえか!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おおよそ一時間後。

 

 

「もう飛べるようになったぞちくしょうが」

「よくやった」

「この問題児が……!」

 

 改造を施されたノアは外見上の変化はない。

 

「あんたの見つけてきた鉱石はほとんど虹翼の欠片の上位互換だ。気体の発生のさせ方は同じで水につけりゃいい。欠点としては、発生させる気体は体によくねえってとこだな」

「高度上昇に問題なければ良い」

「今のところこれが精一杯だ。あとよ……」

「む?」

 

「気球の皮口が焦げてたんだが……何しやがったよ」

 

 

 ふむ。

 

 交易長は頬をひくつかせながら笑顔を浮かべている。

 

 

「……もう飛べるのだな。時間が惜しいゆえに我はもう行く」

「絶対火つけただろ! この皮は熱に強い素材じゃねえんだぞ! 聞いてんのかボンクラ!」

 

 

 やはり交易長は憤怒したか。職人気質というのは難儀な性質だ。試行錯誤した結果という弁明も聞かぬことだろう。

 我は黙々と出発することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 丹紅ノ石林を飛びながら、アルメリアから渡された地図を確認する。

 指定の座標に印はついているが、以前はそこまで探索が届かなかった。原因は高度不足のため。

 だが、今回はその心配は不要となる。

 

 印のついた座標、石柱のポイントに行く前に、まずは世界樹への道を探す。ただ北上するだけ。

 

 ほどなくして発見した光景は、風馳で見た光景と共通点が多い。

 

 霧に覆われた森と、その北にある濃雲の谷。そして手形の紋章が記された石碑。

 

 碧照と同じく霧の森の中に、石碑に一致する石盤があるのだろう。

 だがその前に、森に入る前に石柱の破壊をするか。世界樹もだが、竜も常識が通用しない存在。石柱の破壊がどう作用するかわからぬが、まずは試してみてもいいだろう。

 

 

 

 印のついた座標の近く、岩影に隠すようにノアを着陸させる。

 理由はタルシスで想定した内容、黒い依頼書は竜に妨害される可能性があるため。

 

 石柱の破壊ができたとしても、竜がどう動くかわからぬ。暴れ狂い、ノアを破壊されれば面倒だ。

 

 ゆえに近場で隠す。

 そこからは足で向かう。竜と戦闘するわけではないが、相手が相手。最低限の警戒は必要だ。

 

 もうじき目的地が見えてくる。

 徒歩での移動のため、魔物と遭遇があると考えていたが、不思議と周囲に魔物はいなかった。

 

 不思議と、ではないか。石柱が竜に関係するのであれば、この辺りは危険領域。

 

 いよいよ目的の石柱が見えてきた。

 

 それともうひとつ、

 

 

「……飛ぶときに破壊、か。確かに飛ばねば破壊が困難だな」

 

 

 金色の輝きを持ち、東洋の龍のような長い体躯。その顔には長い髭と巨大な角。

 翼を持たずして宙に浮かぶ雷竜の姿があった。

 

 たしか、雷鳴と共に現る者だったか。依頼に書かれていた名称は。

 

 もう日が沈みかけにも関わらず、竜の居場所は眩い光で溢れている。

 目的の石柱も光に照らされ鮮明に見えた。奇妙な文字が書かれた石柱だ。

 

 竜はその場を旋回しながら飛ぶ高度を上げていく。

 

 金色の体の輝きが、より一層強くなり───

 

 

 稲光りと轟音が鳴り響き、一瞬にしてその場からいなくなっていた。

 

 

 その後、遠い空から聞こえてくる雷鳴。

 

 

 雷鳴と共に現る者。

 実にその名の通りの在り方だ。近くに潜んでいた我に気づかず飛び立ったが、あの様子では感心している暇はない。

 

 破壊目的の石柱を調べる猶予もあまりないと判断し、即座に剣を振りかぶった。

 

「美しき陽光」

 

 燃え盛る剣を振り下ろし、石柱が呆気なく壊れる。

 特殊な材質というわけではない、普通の石だ。

 

「……む!?」

 

 壊れた石柱から黒い煙のようなものが噴出し、体にまとわりつく。その場から飛び退いたが、それはまるで意思を持つかのように執拗にまとわりつく。

 煙の成分は不明。現状、我が体に異常はない。

 

 口から、目から、体内に侵入された。かと思えばすぐさま体外に出てくる。何かを探っているかのようだ。

 

 煙はほどなくして体から離れていき、勢いよく北へと散っていった。

 

 

 結局成分は不明のまま。推測しようにも材料が足りなさすぎる。毒素はなかったが、生身の人間であればなんらかの異常を来していたかもしれぬが、それも不明。

 

 途端に落雷が幾度も付近を襲う。

 

 雷竜に気づかれたか。

 

 得られたものはほとんどないが、あの黒い煙が北に散っていったことを考えると、北でなんらかの変化があるかもしれぬ。

 ならばもうこの場に用はない。

 

 雷竜の目を盗みながらノアを飛ばし北へ向かうとするか。

 谷に変化がなくば、霧の森を調べれば良い。

 

 

 

 

 

 

 

 




 

その後、北の谷の濃雲に変化がないので幽谷へ。
そしてウロビトの里に着くまでかなりの時間迷うバーローです。

迷子バーローを書いてもなあと思い迷子になる下りはカット。そして迷いに迷って前話のタイミングで到着なのです。

視点切り替え&時系列が前の話でしたが、一応この回は個人的に結構重要なつもり。
タイミング的にもここ以外なかったのでここで入れました。

そういや今さらですが、アンドロイド娘なら無表情がデフォだろ!と言われる前に、世界樹3のあの人を見る限り、アンドロには表情筋もあるようなのでバーローも表情変化できます。
基本ドヤ顔と無表情ですが。
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