原作曖昧者に転生は厳しい 兵藤一誠   作:ジーザス

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お久しぶりで~す。いつの間にか時間が経ってて驚きました。

あ、SAOアリシぜーション始まりましたね!一番楽しみにしていたアニメなのでヤバいです!整合騎士との戦いも見たいけどロニエとのからみも楽しみ!一年間頑張れますよ本当に。


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俺の家には猫が1匹いる。黒い雌猫で非常に人懐っこい猫だから父さんも母さんも溺愛してる。

 

まるで本当の娘のように。人の言葉を理解しているのか名前呼んだらこっちくるし、俺が寝ていたらどうやってかはわからないけどケースから出て俺の布団に潜り込むんだ。

 

懐かれてるってことだからいいんだけどね。

 

クロ(・・)は弱って倒れているところを敵に狙われていたんだ。

 

その時に偶然通りかかった俺が救ったんだけどひどく衰弱してた。温めて食事あげたら次の日には元気もりもりだったね。

 

俺が寝る準備を始めているとクロが布団の上に上ってきた。

 

「相変わらず布団が好きだなクロは」

「それは間違いだにゃ。ご主人様と一緒に寝るのが好きなだけなんだにゃ」

 

突然、人の言葉を話し始めた猫が光に包まれ、同時にナイスバディの和服を着たお姉さんが現れた。

 

クロは猫又の中のでも強力な「猫魈」である。主人殺しの罪でSSランクの「はぐれ悪魔」と危険視されていたが本当は違うのだ。危険な仙術の修行を実妹の小猫にさせようとした主から守るために主を殺した。

 

決して他意があったのではなくただ純粋に小猫を守りたかっただけなのだ。それなのに周囲からは勘違いされ小猫にまでも誤解されている。

 

会わせてやりたいがどちらもまだ戸惑いがあるだろうから対面するのはもう少し先になりそうだ。

 

「うにゃ〜、そろそろご主人様の子供が欲しいにゃ〜」

「まだ、言っているのか?頼むから俺が自分の眷属作るまで待ってくれよ。さすがに今できたら父さんも母さんもびっくり仰天して昇天しそうだ」

「それはそれで面白そうだにゃ」

「おい」

「にゃははははは、冗談にゃ。感謝してるからそんな心配はさせたくないにゃ〜。あと3年ぐらいの辛抱かにゃ?」

 

そうだな、それぐらい経ったら独り立ちしてそうだし何人かは来てくれてると思うよ。いいや、作るんだ俺の眷属をね!

 

「『はぐれ悪魔』がいたのになんで教えてくれなかったのかな?」

「…ご主人様の戦いを見たかったからかにゃ?」

「何故に疑問形?」

 

ツン。

 

「うにゃあぁぁぁ!いきなり何するにゃ!?」

「お仕置き」

「ひどいご主人様にゃ///」

 

だらしなく着崩した和服から溢れ出る豊満な胸を右の人差し指で軽くつつくと怒られてしまった。誘惑してくるくせにこれをされると何故か怒るのだ。

 

自分からするのと相手にされるのとは何かが違うらしい。

 

「もう一度言う。『はぐれ悪魔』に会ったんだが聞いていないぞ」

「サプライズだにゃ」

「…これは俺の考えていたものより上のお仕置きが必要だな」

 

俺はおもむろに机の上に置いてあったスマホを手に取り知り合いにLI〇Eを送る。すると…。

 

「オッス、イッセー。オラになんかようか?」

 

特徴的な髪型をして山吹色の道着に群青色のインナーを着た男が、額に右の人差し指と中指を当てた謎のポージングで現れた。

 

「こいつに修行つけてやってくれ」

「黒歌にか?十分強えんだけどそんなことする必要あるんか?」

「お仕置きだ。3()程度までなら戦っていいからあの空間でよろしく」

「任せとけ!オラがまた強くしてやっからよ」

「ご主人様これはあんまりにゃ!こいつは殺す気で攻撃してくるんだにゃ!」

 

黒歌の文句を無視して、悟空は来たときと同じようなポージングをしながら黒歌の腕を掴んで消えていった。

 

「せいぜい頑張りたまえ黒歌よ」

 

俺は黒歌が悟空に気弾を大量に打ち込まれて逃げ回っている戦闘図を脳裏に浮かべて笑った。そしてそのまま眠りに身を委ねていった。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

翌日、いつも通りの悪魔家業を行うために夜の町をチャリで移動していた。今日の予定はまず一軒家に住む三十代の働き盛りの男性である。

 

仕事によるストレスだろうか、それとも三十代という「魔法使い」と呼ばれる年齢になってしまったことに対する慰めを求めているのだろうか。

 

いやいや、俺にそんな質問されても無理だからね?え?何?もしかして今から行く家の人ってそっち系?まさかね…。俺の貞操は死守せねば。

 

なんだか木場きゅんにも狙われている気がするから一層気をつけねば。いつ何をされるかわかったもんじゃないからな!

 

そうこうしているうちに目的の家に着き、インターホンを押そうとしたがその必要は無かった。何故なら玄関が空いていたからだ。

 

「なんで開いているんだろう?俺が来ること知ってたからwelcomeってこと?」

 

いやいや待て待て。こんな風に開けてたら近所の人が不思議になって言い寄ってくるよね?ということはつい最近に開けたということだろう。

 

玄関から中を覗き込み様子をうかがう。二階へと続く階段もあるが電気がついておらず人の気配はしない。

 

感じるのは一階からだが血臭が濃密に感じられるのが不安要素だ。物騒とかいうレベルではないほど濃い臭いが奥から漂ってきている。

 

「こんにちわ、グレモリー眷属の者です。依頼者の方おられますか?」

 

一応声を出すが返事がないので、玄関で靴を脱いで手に持ちながらリビングへと向かう。

 

テレビや机など一見すればどこにでもあるありふれた風景だが…。

 

「…なかなかの趣味をしていることで」

 

壁には体を切り刻まれた男性が上下逆の状態で貼り付けられている。傷口からは内臓が見えるし、時折動いて見えるのは死後間もなくということだろう。

 

手足に極太の釘が打ち込まれているし、被害者の顔は恐怖に歪んでいる。

 

「なんでこんなことするのやら…」

「『悪いことする奴にはお仕置きー』という聖なるお言葉を体現したものだよ」

 

背後から男の声が聞こえたので振り向くと十代の外国人が立っている。白髪で美少年と言ってもいいが纏う空気が気持ち悪いから言いたくなくなってしまう。

 

それから服装は神父みたいだがどこか胡散臭い。

 

「んーんーこれはこれは悪魔くんじゃないですかー。ラッキー、なんて幸運なんだろうね」

 

しゃべりが軽い。

 

悪魔祓い(エクソシスト)には気をつけなさい』

 

という部長からの言葉が脳裏をよぎる。見た目からして協会関係者だってのは予測してたけど言動が軽いし簡単に人を殺せるのが気にくわない。

 

それに殺すことを楽しんでいるような感じがする。

 

「俺の名前はフリード・セルゼン。とある悪魔祓い組織に所属している末端だよー。別に名乗らなくて良いよー悪魔の名前なんて覚えたくないしー。自分が汚れるからねー」

 

ふざけた男だ。神聖なものであるはずの服は返り血で汚れているというのに悪魔の方が汚らわしいとは。

 

そういえば思い出した。このうざくて軽い男は「原作」でも初期に登場して取り敢えずうざかった奴だ。俺も嫌いだし正直関わりたくなかったんだけどこうなったらどうしようもない。

 

今の今まで忘れてたけどの家見たときに気付いておくべきだった。今からすれば後の祭りだが。

 

「何故殺した?」

「だって悪魔呼ぶ常習犯っしょ?悪魔と取引するなんて人間としてクズっすよ。あれクズ以下?クズ以下の言葉見つからないわーアハハハハハハ」

 

くっそうぜぇ。やっぱこいつ殺した方が良くね?あまり人殺したくないけどこいつが存在し続けてたらあっという間に悪魔契約者が一掃されちゃうからね。

 

そうこう考えているうちに攻撃してきやがった。それも光で。

 

まあこの程度なら刺さったり貫通もしないんだけどね。ついでに言うと効果はゼロだよ~。

 

「…へぇ、今のが攻撃?」

「…効かないのはちょっと腹立つわ。死ねよクソ悪魔」

「やめてください!」

 

俺とクソ悪魔祓いの間に声を上げて割り込んできたのは金髪少女。

 

「アーシア危険だ今すぐ離れるんだ」

「嫌です!そんなことしたらイッセーさんが消されちゃいます」

「そんなこと言ってるアーシアが殺されるから逃げないとダメだ。それに見てほしくないものがある」

 

元からグロい系が苦手なアーシアがこの家の主の死体を見れば悲鳴を上げて、トラウマになる可能性がある。そんなことはさせたくないし、見せてはダメだ。

 

「悪魔とシスターの禁断の愛か。気持ち悪。そんなの許されるわけ無いじゃないですかぁー。堕天使のお姉さんには殺すなって言われてるから殺せないんだけど事故(・・)なら問題ないよねー。てか、死ねよ」

 

殺す気満々だよこいつ。

 

「…イッセーさんが悪魔?」

「え、なになに?君ら友達?わーお、吐き気満載ー。てか、さっさと死ねよクソ悪魔」

 

まったく好き勝手言ってくれるクソ野郎だぜ。声を聞くまでもなく視界に入れるだけで吐き気がするし、腐食されるみたいで嫌だ。

 

「五月蠅いからその汚い口閉じてくんないかな?臭くて鼻もげそうだし、声汚くて耳腐りそうだからさ」

「…O.K.O.K.。処刑決定ねぇー。そこまでこけにされたら黙ってらんねぇし。てか悪魔って全員悪者だから殺すの確定なんだけどー…ぶべら!」

 

長ったらしい言葉がうざかったので軽くビンタしておいた。だって五月蠅いし、待ってたらいつまでたっても悪魔のこと侮辱しそうだから黙らせたかったんだよね~。

 

まあビンタしたおかげで壁に顔面から突っ込んで白目むいてるけど。

 

「禁手使わずに最上級悪魔と同等」っていうチート特典あるからただビンタしただけでこうなるんだけどね。てか、そのビンタ食らって伸びてるだけってほうが凄いかも。やっぱうざくても腕は確かみたいだ。

 

顔面から壁に突っ込んで伸びてる神父は、せっかくの整った容姿が残念なものに成り下がっている。

 

顔面崩壊した程度で落ち込むようなガラスのハートはしてないだろうし、「悪魔祓い」を辞めるとは思えない。

 

むしろ復讐心に駆られて厄介になりそうだけどここで殺すのも、どこかに連行して消してもダメだ。

 

アーシアが嫌がるだろうし何より俺があまり殺したくはない。痛めつけるのが楽しいことあるけど殺すまでは行かないし、精神的に病む程まで追い詰めるようなことはしない。

 

でもそうするべきときは殺すよ?母さんや父さん、友人や先輩、後輩にまで被害が出るなら心を殺して殺すさ。

 

「ごめんな?今まで黙ってて。知られたら嫌われると思ったから言えなかった」

「いえ、フリード神父が悪いんです。すべての悪魔が悪いだなんて有り得ません。だって実際にイッセーさんがそうではないですもん」

 

本当に清流のように清らかな心の持ち主だだから味方にも疎まれてしまうのかもしれない。

 

でもそれって普通真似できないからね?誰にも、敵にも命を狙ってきた輩にも分け隔て無く接するなんて俺にはできないよ。

 

「ありがとう。教会まで送るよ」

「だ、大丈夫ですよ!?それにイッセーさんが教会に近付いたらお体に触りますから」

「それぐらい大丈夫だよ。そんな程度で頭痛引き起こしたりはしないから」

 

アーシアの肩を軽く叩く。先に出ていってもらっといて何の罪もなく殺された家主の冥福を祈る。

 

俺がもう少し早く来ていればこんなことにはならなかった。「ここ」で生活している間に「知識」が抜け始めてる気がする。それでも俺はみんなを傷つけないように護らないとダメだ。

 

部長にこのことを報告したらきっとこの人の存在はなかったことになるのだろう。

 

この家には誰も住んでなくて、会社にもいなくて、何よりその人自体が生まれていなかった(・・・・・・・・・)ことにされるのだ。

 

例え、俺が人間のままで悪魔とかに殺されて存在自体が無かったことにされたら、意識が無くてもそれを知ることが出来なくても絶対に嫌だ。

 

フリードの野郎は殺さないと後々面倒だけど今は見逃しておく。木場の成長には不可欠の存在になるからね。

ここで俺が殺して木場の成長を俺が助けるのもありだけど、なんかそれは違う気がする。フリードと戦って俺と修行して強くなるのがベストだと思うんだ。

 

「アーシア待たせてごめんね、行こうか」

 

故依頼者の家を後にして教会へとアーシアと楽しい会話をしながら向かった。

 

 

 

 

 

案の定、翌日の部室で部長にこっぴどく叱られましたよ。隣には鞭を持って満面の笑みを浮かべている朱乃さんがいたけども…。

 

小猫ちゃんは黙々とヨウカン食べてたし、木場きゅんは楽しそうに見てたし。

 

止めてくれよな!

 

あの二方の説教は精神的にヤバいトラウマ残すんだからさ!

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