ナイトウィザード The 2nd edition リプレイ 「廃園の天使」 作:volrent
ミドル
『ベイオ=ウルフ』は自らの愛機へと搭乗していた。
そして、管制室からの指示が入る。
敵艦隊はもはや目前まで迫っていた。
GM:これからミドルに入ります。先ほど言ったように哨戒任務に付くこととなります。
椎哉:それで、アンゼロットさm…
GM/アンゼロット→司令官:「NO!司令官と呼びなさい!!」(一同爆笑)
椎哉:…し、司令官?各機発進完了しました(笑)
GM/司令官:「よろしい。そのまま主力部隊側面の警戒をお願いします。」
椎哉:了解。
GM:ウィンドウに移ったアンゼ……司令官の顔が満足げに動く。
椎哉:GMもあやふや(笑)
森羅:ウィンドウを露骨に嫌な顔で眺めます。
アマクサ:どれだけ嫌いなんだ(笑)
森羅:で、カッツェ・ミーツェがウィンドウを謎のアイコンで隠してくれます。
GM:それ、外見えなくね?
森羅:そこもちゃんと計算してるんですよ(笑)
アマクサ:適当な(笑)
GM:え~とりあえず、ウィンドウに移る司令官の向こう側から若い男の声が聞こえる。
GM/若い男:「おい!なにしやがる!!この縄ほどけ!はずせぇ!!」(一同笑)
椎哉:もしかしてこの声(笑)
アマクサ:あの…何か聞こえるんですが。(笑)
GM/司令官:「はて?何のことでしょう?私には聞こえません。」(一同爆笑)
椎哉:こいつ…(笑)
GM/司令官:「…確かに少しうるさいかもしれませんね。そこ!その砲弾をだまらせなさい。」(一同爆笑)
アマクサ:砲弾ってなんだ(笑)
森羅:え、なにやっての?(笑)
GM/若い男→砲弾:「おい!ほどけって言ってんだろ!!アンゼロットォォオオオオ!!」
GM/司令官:「うるさいですね。てい!」(一同笑)
GM:そうすると声が聞こえなくなるのでした。チャンチャン☆
アマクサ:ひでぇ…(笑)
椎哉:あの…今のはいったい?
GM/司令官:「今のは開戦の狼煙となるべき、秘密兵器です。」
椎哉:秘密兵器?
GM/司令官:「はい。敵が展開するエネルギーフィールドへ打ち込み、その効力を下げます。」
椎哉:※やっぱり『
『
エミュレイターと戦う、魔剣使いのウィザードである。
何度も世界を救ったベテランであり、正にヒーローを体現した青年…のはずなのだが。
ある時は高校の学年が下がり、またある時はレベルが下がり、しまいには年齢まで下がるという「下がる男」として有名であり、いまいち評価されない不幸な男である。
アンゼロットには徴用……もといことあるごとに重用され、ステキな生活を送っている。
ちなみにこの「下がる現象」には、『
詳しくは『柊蓮司』でググってみよう☆
GM:そういうこと。そして、「ヒイラギカノン、発射準備完了しました!」という声が聞こえる。(一同笑)
アマクサ:なんとまぁ…(笑)
GM/司令官:「よろしい。それでは照準合わせ!…発射!!」
GM:そして、「あああああああぁぁぁぁぁ!!」というまるで悲鳴のような発射音と共に砲弾が敵艦隊めがけて飛んでいく(一同笑)
森羅:まるでもなにも悲鳴だ(笑)
GM/司令官:「総員、敬礼!!」
一同:(静かに敬礼をする)
椎哉:お前のことは忘れないぜ。
森羅:ああ…。
GM/管制官:「着弾を確認!!敵防御フィールドが減衰!!これなら行けます!!」(一同笑)
アマクサ:なんでも下がるな(笑)
GM:「総員攻撃開始!!」という掛け声と共に攻撃か開始される。数は不利だが、フィールドが崩れた瞬間、統率が取れてないのか敵艦隊は陣形を崩してバラバラに攻め始める。
アマクサ:※所詮は冥魔か…。
森羅:俺らは参加できないんだけどな(笑)
椎哉:おとなしく周囲を警戒します。
GM:んでは…過去のエミュレイターとの戦闘でできた暗礁宙域に近づいた時に、イロウルが警告を発する。「暗礁宙域内に多数の動体反応を確認。」
森羅:え?
アマクサ:暗礁宙域を望遠で確認します。
GM:機械の残骸などに隠れて敵の姿が見えます。向こうもあなた方に気づいたようです。それでは戦闘を開始します。(戦闘管理シートを取り出す)
という訳で初戦闘。
手強くはないが弱くもないエネミーを用意したつもりなのだが…
椎哉:※<BFレイジングアサルト>!!どうだ!?
GM:ふ…そんなもの(ダイスを振る)ファンブル。(泣
森羅:素手で殴ってやるぜ!
GM:なめるな!(ダイスを振る)ピンゾロ…。(泣
アマクサ:さらにこれでトドメだな(笑)
GM:なあああぁぁぁぁ……。
何の憂いもなく殲滅されました(ヤケ
GM:ちくしょう…。
椎哉:やっぱりGMだな(笑)
アマクサ:全くだ(笑)
GM:はあ…。とりあえず、戦闘終了です。
アマクサ:オペレーター、索敵だ。
GM/オペレーターAI:「クインテッタ、スキャンモードに移行します。」
森羅:とりあえずこれで…。
GM:そこでオペレーターAIが言うのだ。「敵援軍と思しき反応を検知。」
アマクサ:まだいるのか…。
GM/オペレーターAI:「敵反応を解析。暗礁宙域内の敵は無人機と推測。」
アマクサ:無人機?
GM:こんどはイロウルが「暗礁宙域を抜けた先に敵母艦を確認しました。恐らく暗礁宙域を隠れ蓑に、アンゼロット艦隊の側面を突くつもりだと思われます。無人機への指示も母艦が行っているのではないかと。」
椎哉:マジか…。とにかく司令官に連絡して、警告しとかないと…。
GM:連絡しようとしてもノイズばかりで通信が通じない。ジャミングされているようだ。
椎哉:くそ!だったら直接、司令官に
GM/イロウル:「敵の進行速度の方が上です。今から戻ったとしても間に合いません。」
椎哉:じゃあ、どうすれば…。
アマクサ:母艦が指示を出してるなら…母艦を墜とすしかないということか?
GM:そういうことだ。
椎哉:なら…簡単な話だな。突っ込むぞ!
アマクサ:さっすが隊長!話がわかる!!
森羅:カッツェ・ミーツェの歌をバックに突っ込みます(笑)
GM:歌…?(何か考えてる)
アマクサ:どうした?
GM:そうか!?(何か思いついた)
一同:??
GM:カッツェ・ミーツェは自分の歌を入れたファイルを大量コピーして、進行しているエネミーに対して、無差別に送信を始めました。
森羅:お?(笑)
GM:これにより、敵部隊は通信量の増加によって大部隊に包囲されていると誤認。ついでに、ファイル内に仕込んだウィルスにより、逆にジャミングを発生させます。(一同笑)
森羅:おお~(笑)
アマクサ:なんだそりゃ(笑)
GM:これにより、敵の進行速度が若干遅れます。母艦を墜とすまで時間を稼ぎます(笑)
椎哉:すげぇ~(笑)
森羅:偉いぞカッツェ・ミーツェ!ご飯を上げよう(笑)
GM:ご飯ってなんだ。
森羅:MPポーション型のオイル(一同爆笑)
椎哉:さりげなく回復しやがったこいつ(笑)
森羅:カッツェ・ミーツェは喜んで歌います。
GM:くまの子みていたかくれんぼ~♪
椎哉:おしりをだした子いっと~しょ~♪
森羅:なぜその選曲(笑)
GM:なんとなく(笑)
アマクサ:しかし、歌でジャミングとかよく思いついたな(笑)
GM:なんとなく(一同笑)
椎哉:それしかねえのか(笑)
GM:いや~コホン。それでは突っ込んだキミ達を迎撃しようと、母艦が砲塔を向け、艦載機を発進させる。戦闘開始。
二回目の戦闘。
戦艦が相手ということでディフェンダーへの負担が増え、辛い戦いになる。
……はずだった。
ここでもGMのダイスがいらん目を連発し、
耐久力が高いはずの母艦すら相手にならない。
結果、大した損害も与えられなかった……グスン。
ちなみに戦闘に入るたびにシーンは変えている。
椎哉:よし…!敵部隊殲滅完了!
GM/司令官:「…聞こえますか?ベイオ=ウルフの皆さん、ご無事ですか…!?」
アマクサ:ジャミングも消えたか。
椎哉:司令官!ベイオ=ウルフ、全機健在です!!
GM:イロウルがことの顛末をデータに乗っけて送っておこう。
椎哉:そうだな。「独断で隊を動かしてしまい申し訳ありません。」
GM/司令官:「かまいません。あなた方のおかげで助かりました。」
アマクサ:ありがたきお言葉…。オペレーター、索敵だ。
GM/オペレーターAI:「クインテッタ、スキャンモードに移行。敵機残骸からの情報収集も並行して処理。」
アマクサ:頼んだ。
GM/オペレーターAI:「…情報の取得を完了。暗礁宙域内に展開する敵部隊は陽動の可能性大。敵、主目標はアンゼロット旗艦。」
森羅:さらに陽動ってことか…!?
GM:敵の正面の大部隊と側面のいかにもコソコソした隠密部隊すら陽動に使って、ウィザードの部隊を分散させるのが目的だな。現にアンゼロット旗艦の辺りは手薄になってる。
アマクサ:物量に任せた戦い方だな、ホント(笑)
森羅:とりあえず戻らないとな。
椎哉:イロウル!!全力で戻るぞ!!!
GM/イロウル:「了解。ウルフ1、高速機動モード。最大出力で稼動します。」
GM:そんなところで、一旦シーンを終了!
※やっぱり~:ナイトウィザードではいつもの風景である。
※所詮は冥魔か:冥魔には基本的に知性的な者がいない。知性があるのは魔王級だけである。
※<BFレイジングアサルト>:戦場を縦横無尽に飛び回り攻撃する箒騎士の特殊能力。