ナイトウィザード The 2nd edition リプレイ 「廃園の天使」   作:volrent

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ナイトウィザードのGMはファンブルが多いというジンクスがある。
私が異常なんじゃありませんもん。



クライマックス

クライマックス1

 

冥魔部隊の思惑により手薄になったアンゼロット旗艦

未だ敵の思惑に気付かぬ我等が司令官

ベイオ=ウルフはその全力で持って己が主のもとへと駆ける

 

椎哉:くっそ…!司令官に連絡を…。

GM:ノイズがはしって連絡がとれない。

森羅:※またジャミングか!?

GM:アンゼロット旗艦の上方から、恐らく機動力の高い敵部隊が味方部隊を突破して、ブリッジに取り付こうとしている。

椎哉:させるかぁああ!!

GM:戦闘開始します。敵は高機動型の※モブが四機。

森羅:それだけ?

GM:それと、戦闘MAPがちょっと特殊です。(戦闘管理シートを二枚取り出す)

森羅:二枚?

GM:この戦闘区域を二層に分けます。片方が下層で、もう片方が上層。

アマクサ:上と下を表現した訳だ。

GM:そういうこと。敵は上層に、キミ達は下層にいます。上層と下層の移動は※『マイナーアクション』、※『メジャーアクション』、※『セットアッププロセス』で行います。ただし、最初の※ラウンドはセットアップで移動することは出来ません。イメージはセットアップに着いたってところか。

アマクサ:なるほど…。ちなみにアンゼロットの船はどうなってる?

GM:この戦闘に参加しますが、HPがあるだけのただの的です(一同爆笑)

森羅:的…(笑)

GM:耐久力は【HP:1000】。防御ジャッジなどは行えず、ダメージがそのまま通ります。

アマクサ:なるほど。落とされる前に落とせと。

GM:そういうこと。

 

 

そして戦闘が始まる

先手を取ったのはPC側

その有り余る機動力を生かして距離があるにも関わらず接敵

エネミーの数を減らす

しかし、これでもクライマックスフェイズ

これでは終わらぬとGMが本気を出したらPC達も劣勢に…

 

 

アマクサ:命中ジャッジ…ファンブル!?達成値10。

GM:ふふふ…こいつの【回避】は15もあるのだ…ファンブル(一同爆笑)

椎哉:GM…。

森羅:(生暖かい目)

GM:…ちくしょう!命中だよ!!ダメージよこせぇぇえええ(自暴自棄

 

 

変わりませんでした。。。

 

 

GM:全部やられました(泣

椎哉:イロウル、戦闘終了だ。

GM/イロウル:「了解。システムを待機状態に。」

アマクサ:いやいや。索敵しなきゃダメだろ、オペレーター(笑)

GM/オペレーターAI:「システム、スキャンモード。…敵増援を発見。」

森羅:増援!?

GM:敵は砲撃タイプが2体。明らかに対艦装備。それが下層に出現。

椎哉:急いで移動するぞ!!

 

 

という訳で、さらに戦闘

先ほどの敵とは正反対のタイプにPC達も苦戦

エネミーはPC達を狙わず、アンゼロット旗艦に執拗な攻撃を加えます

硬い防御力に高い攻撃力

PC達も攻めあぐね、危機感を覚える戦闘になるはずが…

 

 

GM:こっちの行動だ!マイナーアクションで※<フルパワーアタック>!そしてメジャーアクション<対艦砲>。<対艦砲>はオリジナルスキルで、アンゼロット旗艦に対する攻撃ジャッジの達成値に+50します。ただし、その後、HP が-10。つまりこれで、攻撃ジャッジの達成値に+60だ。

椎哉:高い!?

森羅:何発も撃たれたらやばいな。

GM:対象はもちろん、アンゼロット旗艦。攻撃ジャッジの達成値は…ファンブル(一同爆笑)

アマクサ:ダメだな、もう(笑)

椎哉:で、いくら?(笑)

GM:ファンブルしなければ110からだったんだ…

森羅:結局?(笑)

GM:40…

森羅:40点はいりま~す(笑)

GM:なぜ…

椎哉:GMだからな。

アマクサ:GMだから仕方ない(笑)

 

 

結局GMのダイスがGMを裏切るという暴挙にでたため(混乱

PC達もさほど労せずしてエネミーを撃破

彼らに敵はいないんじゃなかろうか

 

 

椎哉:いまのはGMのおかげだな(笑)

森羅:おかげで大したことなかった(笑)

 

 

GMのダイスが悪いに違いない(逃避

 

 

アマクサ:GMのファンブル率は異常だな(笑)

GM:結局オレの運が悪いのか…

森羅:そうだな(笑)

GM/司令官:「よく、やって下さいました。あなた方が駆けつけてくれなければ今頃…」

森羅:なぜだろう…アンゼロット様のやられるビジョンが見えない(笑)

アマクサ:自分で戦えばいいのにな(笑)

GM/アンゼロット?:「私が力を使うわけにはいかないのです…。私の力は強すぎて、世界を歪ませてしまう…。人々が苦しんでいるのに…このような高見から導くことしか出来ない…。時に強すぎる自分の力が…恨めしくなります。」よよよ。(一同失笑)

椎哉:“よよよ”じゃねえよ!(笑)

アマクサ:うそくせぇ…(笑)

GM:あ~聞こえない、聞こえな~い。っと管制官も敵が撤退を始めたことを報告するよ。

森羅:勝ったか。カッツェ・ミーツェも歌います。

GM:ずっと歌ってんじゃねえか(笑)

椎哉:またジャミングでもしてたのか(笑)

森羅:味方ごとな(笑)

椎哉:ダメじゃん!?

GM:キミ達が息をついた直後、管制官があわてたように言うぞ。「て、敵部隊に高エネルギー反応!!モニターに映します!!」

椎哉:え?

GM:モニターには巨大な円筒形の大型兵器が映し出される。敵部隊と入れ違いにこちらへと向かって来てるのが分かる。

椎哉:なんだあれ・・・。

GM:そして、大型兵器からは極太のレーザーの様なモノが発射される。それはロンギヌス艦隊の左翼側に大打撃を与える。

アマクサ:コ○ニーレーザーか!?(笑)

GM/管制官:「※かわたな級護衛艦、撃沈!余波に巻き込まれて…。」(一同笑)

椎哉:かわたな!!(笑)

アマクサ:かわいそうだな(笑)

GM/管制官:「敵、大型兵器チャージ開始確認!」

椎哉:次に撃たれるまでに破壊しろと…

GM/管制官:「いえ…大型兵器後部のパルスエンジンに点火確認!ち、地球に向かって落下を始めました!!」

アマクサ:おお…

GM:『コロ○ーレーザー』と見せかけて『コ○ニー落とし』だったのだ!!

森羅:置き土産…ってことか。

GM:というわけで、シーン終了!次が本当のクライマックスだ!!

 

 

 

クライマックス2

 

地球へと進行する巨大兵器

止めなければ人類の滅亡

タイムリミットは近い

 

GM:(細長いシートを取り出し)MAPは6×16sq。横に4sqの大きさの巨大兵器が地球へと落下します。一番下まで到達されると終了です。

椎哉:どこの“星を継ぐ者”だ(笑)

 

 

“星を継ぐ者”とは

ナイトウィザード最初のリプレイである

そのリプレイでは巨大な隕石が地球へと落下するのをくい止めるという話であった

アレ?今回のシナリオとそっくりだぞ?不思議だなぁ~

詳しくは、ナイトウィザードソースブック『スターダスト・メモリーズ』

ナイトウィザード The 2nd edition ファンブック『スターダスト・ティアーズ』を参照だ!

 

 

GM:先ほどのレーザーのエネルギーをそのまま地表で爆発させる気です。

森羅:ヤバイ?

GM:墜ちたら地球が滅ぶ。

アマクサ:確かにヤバイんだが…※いつものこと過ぎて(笑)

椎哉:日刊世界の危機だからな(笑)

GM:巨大兵器の耐久力は【HP:500】。ダメージはそのまま通ります。コイツの行動がくるたびに【敏捷:7】の全力移動ジャッジを行います。この時、移動エリアに居たキャラクターはHP-10のダメージを受けます。

椎哉:墜ちるのかこれ…。

アマクサ:アンゼロット艦隊は援護とかしてくれないのか?

GM:あ~じゃあ、アレだ。10カウントごとに、砲撃を行います。範囲は直線。6sqのマスのどこかにランダムで【魔攻:100】の攻撃をすることにしましょう。

一同:げえ!?

GM:もちろん、攻撃があたったら防御判定するんだよ?

アマクサ:味方にあてない努力はしろよ…。

GM:まあ、あたりそうになったら警告は出すよ。じゃ、戦闘開始。

 

 

先ほどの戦闘がクライマックスだと思っていたPC達

その力のほとんどを使い切り、有効な手段が見出せないまま膠着状態に

もはや博打でもなんでもアンゼロット艦隊の砲撃に望みを託す

……が

 

 

GM/司令官:「ハイパーメガ魔導砲、発射!!」

アマクサ:また、聞いたことのある名前が…(笑)

GM:判定は…ファンブル(唖然

椎哉:ここで出ても全然嬉しくねえ(笑)

森羅:呪われてんじゃないの?(笑)

アマクサ:…ダメージは?(笑)

GM:90点。

椎哉:十分高かった(笑)

アマクサ:固定値は偉大だな(笑)

森羅:固定値があってよかったね(笑)

 

 

好きでファンブルしてるんじゃないわ!!

このまま、着々とダメージを蓄積させていくPC達

そして・・・

 

 

GM:…巨大兵器が白く赤熱して分解していく。耐久力限界!!PC達の勝利!

一同:やった!!

アマクサ:さらにまた出てくるとかないよな?(笑)

GM:ないない(笑)

椎哉:やったのか…。

GM/司令官:「皆さん、よくやってくれました。その体を休めましょう。各員、帰還してください。」

一同:了解!

 

 

「オペレーター、戦闘終了だ。」

『システム、通常モードに移行。』

「さっさと戻って、暇をもらうか!」

『~♪~♪』

「イロウル、帰還するぞ。」

『了解。ウルフ1、通常航行形態。母艦へ向かいます。』

 

こうして、『ベイオ=ウルフ』の最初の戦いは終わった

しかし、冥魔の脅威が去ったわけではない

宇宙にいる限り、彼らに安息の時は訪れないのかもしれない

 

「イロウル。」

『なんでしょう?』

「これからも、よろしく頼む」

『・・・了解。私の全てはマスターのために』

 

光の軌跡が宇宙(そら)をなぞる

ここは捨てられた庭

その光はまるで、“廃園の天使”

 

ナイトウィザード The 2nd edition 

       リプレイ「廃園の天使」  

          ~to be continued~




※またジャミング~:このシナリオでは出てこないが、途切れ途切れにジャミングすることで相手部隊を混乱させるような知性的な存在がいることを示唆している。
※モブ:敵が複数体集まっているということ。今回の場合は敵が部隊として行動しているということを表している。実際には四部隊いることになる。
※マイナーアクション:基本的に判定をしない行動のこと。通常の移動など。
※メジャーアクション:原則、判定を行う行動のこと。攻撃など。
※セットアッププロセス:戦闘の前準備の段階。構えや装備など。
※ラウンド:全てのキャラクターの行動が終了するまでの一巡りのことを表している。
※<フルパワーアタック>:全力で攻撃することを表すエネミー専用特殊能力。
※かわたな級護衛艦:アンゼロット宮殿(旗艦)の護衛艦。なぜか良く撃沈する。ちなみに『F.E.A.R』社の社員に『かわたな』という通称の人がいる。
※いつものこと~:ナイトウィザードでは頻繁に世界滅亡の危機が訪れる。日刊世界の危機と言われるほど。

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