十にする。
私達なら、出来ると思った。
そうしなくてはいけなかった。
敵の名はバーテックス。
ウイルスの中で生まれたという
忌むべき存在。
これを退けるため。
でも、そんな存在に、
バーテックス・・・
頂点という意味の言葉をつけるだろうか・・・?
この時はまだ、
バーテックスが◯に◯られたモノだったとは、
知らない。
勇者御記二九八年六月二十日
大赦書史部 巫女様 檢閲濟
とある館。今日も勇者の訓練は欠かせなかった。安芸先生とタケルが訓練を見る。
園子は槍を振り。
銀は双斧の回転斬り。
須美は的に向けて精密に射抜く。
砂時計が終わった。
安芸先生「そこまで!」
特訓終了。
安芸先生「勇者の力は、新樹様に選ばれた、無垢な少女でなければ使えない。あなた達に頑張って貰うしかないわ。そこで、次の任務は・・・」
銀「ゴクリッ。」
安芸先生「しばらくの間、しっかり休む事。」
須美・園子・銀「え?」
安芸先生「安定した精神状態でなければ変身出来ない。張り詰めっぱなしでは、最後まで保たないからね。」
銀「やったー!休むのだったら任せて下さい!」
園子「私も私もー!」
銀・園子「イエーーイ!」
園子「何する何する?」
銀「イネス?」
タケル「休むの任せるって・・・」
安芸先生「タケルさんも、しっかりとお休みして下さい。」
タケル「はい、ありがとうございます。」
勇者達の休暇。須美は屋敷の離れで水を被って清める。
須美(次なる戦に備えて、休息を取る事もお役目、か・・・そうは言っても私、気が休まるかしら?ん?)
そこに侍女が来た。
侍女「お嬢様、乃木様と天空寺様がお見えです。」
須美「こんな朝早く?」
着替えて外に出ると。
園子「へーい、わっしー!レッツエンジョイ!香川ラーイフ!」
タケル「おはよう須美ちゃん。」
リムジンに乗った園子と、CRF250Lに乗ったタケルが居た。
須美「え、えっと・・・は、ハイカラね。格好も車も・・・」
園子「わぁ〜!ありがと〜!ねぇ、これからナイスな休日の為にお出掛けしよう~?」
須美「い、良いけど・・・」
園子「やったーーー!!!」
須美「不安になるぐらいの休日テンションね・・・タケルさんもそのっちに誘われたんですか?」
タケル「うん。朝の散歩をしていたら、園子ちゃんから誘われてね。」
リムジンに乗ってお出掛け。タケルは後ろからリムジンに付いて行く。
園子「ヘイヘイヘーイ!エビバディセイ!イェイ!カモンナウ!ヘーイ、ヘーイ!イエイッ!カガワ~!」
メールを見る須美。銀の返信を見る。
須美「銀も元気ね。」
園子「わっしーも盛り上がっていこうよ~!」
片方のイヤホンを須美に渡す。
須美「そんな音楽1つで乗れないわよ。」
イヤホンを付けた。
須美「やったかたった~、やったかた~♪」
園子「エンジョイ!」
須美「万歳!」
園子「さぁ、楽しいお休みの始まりだよぉ~~!エンジョイ!」
須美「万歳!」
タケル(須美ちゃん、ノリノリだね・・・)
4人で園子の家へ。銀が女の子らしい服を着て、鏡を見る。
銀「この服は・・・やっぱり私には似合わないんじゃないか・・・?」
タケル「いや、似合ってるよ銀。」
園子「そうだよ似合ってるよ〜!ねぇわっしー?」
須美「ぶわあああああああ!!!!」
銀の可愛さのあまり、鼻血が大量出血しながらスマホで連写する。
タケル「ちょ!?須美ちゃん!?鼻血凄い事になってるよ!?」
園子「わぁ〜、そんな出し方する人初めて見た〜。」
須美「はぁ・・・はぁ・・・と、とても似合ってるわ・・・銀・・・」
今度はインスタントカメラで銀を撮影。
須美「で、でも・・・この込み上げて来る気持ちは何かしら!」
タケル「須美ちゃん、性格変わったの?」
園子「何だか今のわっしーって・・・プロみたいで素敵〜!」
タケル「そっちなの!?」
須美「写真は愛よ!ア・イ!今日はとことん耳良い服に挑戦よ!」
銀「ええ!?」
タケル「えっと・・・出なきゃ。」
部屋からタケルが出た。
その後も銀の着せ替えは続く。
須美「凄いわ!銀!もうこれは、金よ!」
銀「訳分からないぞ!!」
今度はワンピースを着させた。
園子「得点高いよ〜!」
銀「・・・・・」
更には赤髪のカツラも被せた。もう誰なのか分からない。
園子「わぁ〜〜!!」
須美「こ、これはこれで!!」
銀「いやナシだろ!!」
須美「アリアリアリアリアリアリ!!!!」
着せ替えが終わったが、銀がいじけてしまった。
銀「む〜〜〜!!」
タケル「えっと銀、大丈夫?」
銀「タケルさーーん!!」
いじけてタケルに抱き付いた。
タケル「よしよし。」
須美「はぁ〜、良かったわ。」
銀「何がだよ!!」
園子「じゃあ次は、わっしーの番ね。」
須美「・・・・・え!?」
園子「このお洋服とか、似合うと思うよ〜?」
白とピンクのドレスを須美に見せた。
須美「だ、駄目よ!そんな非国民の格好!」
銀「いやー、似合うと思うなー!」
須美「ええ!?そんな!!」
タケル「銀、切り替え早い・・・」
銀「そーれ!着せちゃえ!!」
飛び出した銀を見て、タケルが襖を閉めた。
須美「きゃああああああああ!!!!!」
着せ替え終了。
銀「お!良いじゃん!須美こそ白衣じゃん!アイドルだってなれるぞ!!」
園子「私ファン1号になるよ!」
銀「どうタケルさん?須美の格好!」
タケル「凄く似合ってる・・・」
銀「でしょでしょ!」
須美「そ、そんな・・・(駄目よ・・・こんな、非国民の洋服・・・)」
自分の格好を見て見惚れた。
須美「はっ!!」
すぐに我に返った。
夕方、すぐに自分を清めた。
須美「大和撫子である私とした事が!!」
〜園子の夢〜
須美「そのっち、私・・・アイドルになる覚悟を決めたわ!!」
タケル「え、ええ!?」
銀・園子「おおおお!!」
須美「そのっちと銀も一緒よ!!」
園子「私も!?」
銀「ん〜〜〜ロック!!」
須美「行きましょう!ライブが始まるわ!」
タケル「え、えっと・・・頑張ってね。」
銀「ハァッ!!」
大太鼓を叩いて演奏する銀と、笛で演奏する園子と、ボーカルの須美がライブを盛り上げる。
園子「勇者的な盛り上がりだああああああ!!!!」
銀「ハァッ!!ローーーック!!!」
園子「って言う夢を見たんよ〜。」
須美「お客さん入ってた?」
銀「そこ気にするとかロックだな。」
園子「おぉ〜!」
タケル「どんなアイドルだったんだろう・・・何か気になる・・・」
イネスのフードコートでアイスを食べてる。
後日の神樹館。須美と園子と銀が黒板で絵を描いてる。
銀「ん?須美のそれ、何だ?」
須美「翔鶴型航空母艦の2番艦・・・瑞鶴よ!」
瑞鶴の絵が細やかに描かれてる。
銀「凄えリアル!」
須美「でしょ?旧世紀、昭和の時代に数々の戦いで主戦力として活躍した我が国の空母よ!囮になって最後の最後まで頑張ったのよ!」
涙を流しながら敬礼する。
銀「す、須美ってそう言うの、やたら詳しいよな・・・」
須美「夢は歴史学者さんだから!」
銀「やっぱり真面目さんだ!」
園子「わっしーぽい夢だよね!」
須美「そのっちは、何か夢があるの?」
園子「私は・・・小説家とか良いなって思って、時々サイトに投稿したりしてるんだよ。」
銀「おぉ、何か納得。」
須美「独特の感性だものね・・・」
描いていた絵は猫。
園子「2人も小説の中に登場人物として出演して欲しいなー。優しく頼れるみのさんに、真面目で時々面白いわっしー!」
須美「と、時々面白い・・・?」
銀「ん?つまらないより良いじゃん。」
須美「そうなのだけど・・・私も頼って欲しいわ・・・」
銀「私、そうやって辛くいじける須美の顔好きだな〜。」
須美「ええ!?そんな風に褒められても・・・」
園子「おお!何か良いよ!今の2人の空気!とっても良いよ〜!良いですよ〜!」
須美「そ、そう言う銀の夢は!?」
銀「うん・・・幼稚園の頃は、皆や家族を守る、美少女戦士になりたかったなぁ・・・」
須美「分かる!お国を守る正義の味方!それは少女の憧れよ!」
園子「今は?」
銀「ふふっ・・・」
園子「ん?何で照れたのかな?」
銀「いやー、家族って良いもんだから、普通に家庭を持つのもアリかなって・・・でも、そうなると、将来の夢が・・・お、お嫁さん・・・」
園子「ミノさんならすぐ叶うよ!」
須美「白無垢が楽しみだわ!」
銀「何だよ・・・突っ突くなよ〜!」
園子「小説のネタにするね〜!」
銀「え!?やーめーて!!恥ずかしいから!!」
園子の両頬を引っ張る。
須美(小説かぁ・・・)
同じ頃タケルは、イネスのフードコートでうどんを食べていた。
タケル「やっぱりうどんは美味しい〜。ここに来てからもうすっかりハマっちゃった。」
その日の夜。須美はパソコンの小説投稿サイトで園子の作品を探す。
須美「あっ!これだわ、そのっちの小説・・・」
作品名はスペース・サンチョ。感想一覧は好評価ばかりだった。
須美「す、凄い好評価!読者数も1番多いし・・・流石ね〜、そのっちは・・・はっ!そうだわ!私も歴史小説を通じて、皆を護国寺道に染めていくのよ!!」
自分も作品を投稿する。
後日。投稿した自分の作品の感想を拝見。
須美「ふふふ・・・さっ、評価はどうかしら・・・」
だが酷評価ばかりだった。
すぐに水で清める。
須美「我が国の素晴らしさを伝えきれない己の質力が憎い!!」
同じ頃タケルは、アパートでパソコンの小説投稿サイトを見る。
タケル「園子ちゃんから教えられた通り、俺も作品を投稿みたけど・・・」
投稿した小説の感想は結構評価が高かった。
タケル「凄い、俺の今までの戦いや日常をモチーフにして作ってみたら評価が高い。でもちょっと恥ずかしいかな?」
〜園子の夢〜
園子「ねぇ、わっしーこっち向いてー♪」
猫達と踊りながら須美を呼ぶ。
須美「いいえ、私はわっしーではないわ。」
園子「え?」
須美「その正体は・・・富国強兵、正義の味方!全員気を付け!!私が、国防仮面だーー!!
銀「ロォォォォック!!!」
園子「格好良い〜〜〜!!!」
タケル「・・・・・・」
園子「って言う夢を見たんよ〜。」
タケル「園子ちゃんの見る夢って・・・」
園子「わっしーがこんな感じで、正義の味方してた〜!」
ノートで国防仮面の絵を描いた。
須美「あら、お洒落な格好!」
銀「ロォォック!」
後日の神樹館。
安芸先生「もうすぐ、1年生とのオリエンテーションです。6年生としての自覚を持って、しっかりと後輩の面倒を見る事。」
放課後。
園子「オリエンテーションって何するんだっけ〜?」
銀「1年生と一緒に、楽しく遊びましょうって事さ。」
須美「相手は真っ白な1年生・・・私達勇者のお役目は、この国を守る事!つまり!」
園子「つまり?」
須美「将来を見越して、愛国心の強い子供達を育成する事も任務の一環と言えるわ!」
銀「言えるか・・・?」
園子「何だか楽しそうだね〜!じゃあ計画を立てようよ〜。ん?あれあれ〜?」
机の中から1通の手紙が入ってた。
園子「中にお手紙が入ってたよ〜?」
銀「果たし状か!?」
須美「気を付けて!不幸の手紙かも知れないわ!」
園子「えっと・・・最近近付けばあなたを見ています・・・」
銀「やっぱり決闘か!?場所は何処だ!?」
須美「呪いよ、清めの塩が必要かも・・・」
園子「私はあなたと仲良くなりたいと思います・・・」
銀「え!?」
須美「ただ呪うよりも恐ろしい文章ね・・・」
園子「お役目で大変だとは思いますが、だからこそ支えになりたいと思います・・・だって。」
銀「も、もしやこれって・・・あれじゃないか須美・・・初めにラが付く・・・」
須美「羅漢像!?」
銀「違う!ラブレターだ!」
須美「あぁ、そう。・・・ラ、ラブラブラブラブ・・・」
園子「わぁ・・・私ラブレターもらったんだ~、嬉しいな~。
須美「何でそんなに冷静なの!?こ、恋文をもらったのよ!?」
園子「字とか封筒をよく見ればすぐ分かるよぉ~。出した人、女の子だよ。」
須美「え?」
銀「なぁんだ、女の子かぁ・・・」
夕方の鷲尾家。
須美「ただいま戻りました。
侍女「おかえりなさいませ。須美様、此方を。」
1枚のハガキを手渡された。
須美「これって・・・」
外に出てハガキと一緒に送られた手紙を見る。
須美「わ、私にも・・・恋文が・・・」
勇気を出して手紙を見る。
『鷲尾さんは優等生ですが、注意するとき口うるさく感じます。気をつけて下さい。匿名希望より』
ただのクレームだった。
須美「あーまくさーまんだーばーさらなんせんだーまーたろしゃーなーそわたわ!!」
すぐにお焚き上げ供養をした。
須美「紙切れ1つに色めき立つとは・・・何たる不覚・・・!!」
後日、タケルを誘ってプールで遊ぶ。
銀「オラオラ!行くぞ園子!押しちゃうぞ〜!目指せ竜宮城!」
園子「速い速〜い!」
タケル「良い天気にプールだなんて、誘ってくれてありがとう。」
銀「良いって事だよ!タケルさんが居ないと物足りないからね!」
タケル「ん?」
一方の須美はまだ準備体操をしていた。
銀「おい須美〜、お前何時まで準備体操してるんだよ~。」
タケル「もう3分経ってるよ?」
須美「水の事故って怖いんだから、ちゃんと準備運動しないと、心臓がびっくりするわよ?」
銀「貸し切りなんだから、遠慮なくガッツリ遊ぼうぜ!」
園子「ねぇねぇ、もし今敵が来たら、私達って水着で出撃するの?」
銀「それは嫌だよなぁー、まぁイレギュラーなんて、早々起こらないだろうけど・・・」
須美「1体目だって早く来たのだから、気を緩め過ぎない事。」
タケル「まぁ、須美ちゃんの言葉に一理あるね。」
銀「本当ボインだよな~須美って、実は高校生じゃね?
園子「もっといってるね~、大学生位かも!」
須美「はいはい。」
タケル「そんな小学生って居るのかな・・・?」
やっと須美もプールに入った。
須美「ねぇ銀、競争しない?」
銀「面白い!その挑戦受けた!」
園子「この後、オリエンテーションの作業があるから、飛ばし過ぎないでね・・・」
銀「ヨーーーイ、ドン!!」
合図で2人が競争する。
園子「あはは、聞いてないかぁ・・・」
タケル「オリエンテーションがあるの?」
園子「うん。」
タケル「へぇ〜、楽しそうだね。」
その後神樹館でオリエンテーションの作業をする。
銀「あふぅ・・・だふぅ・・・」
園子「あんなにプールで飛ばすから〜。」
銀「何の!もうひと頑張り!!」
園子「うふふ、当日が楽しみだね〜。」
須美「ありがとう。2人のお陰で、最高のオリエンテーションになるわ。」
オリエンテーション当日。6年生達が1年生と遊ぶ。
銀「さぁ~、海の向こうから悪い怪獣が我が国に攻めて来るぞ~!大変だ大変だー!」
太鼓を叩いて紙芝居を披露する。
銀「ずしーん!ずしーん!なんて綺麗な場所なんだ。この土地をよこせー!図々しい怪獣はこんな事を言ってるぞ!君ならどうする?」
1年生A「え、えっと・・・逃げる!」
銀「それだと、ここを怪獣に取られちゃうぞ?」
1年生A「あ、どうしよう・・・」
1年生B「戦う!!」
銀「そう!私達には新樹様が付いてる!勇気を出して、戦いましょう!国防仮面と一緒に!」
1年生A「あれ?何も描いてないよ?」
銀「ん?本当だ!じゃあ、皆で呼んでみよう!お姉さんに続いて?せーの!国防かめーん!」
1年生達「国防かめーん!」
すると誰かが入って来た。
須美「国を守れと人が呼ぶ!」
園子「愛を守れと叫んでる!」
須美・園子「全員気を付け!憂国の戦士、国防仮面!見参!」
登場と同時に1年生達が歓声を上げた。そして黒板には富国強兵とでかく書かれてある。
須美「さぁ、今日は皆で楽しく体操しながら、国防の仕方を学んでいきましょう!』
園子「さぁ、立って立って〜!」
国防体操開始。内容はイメージでお任せします。
1年生達「富国強兵ーーー!!」
オリエンテーション終了後。
安芸先生「やり過ぎ!」
須美・園子・銀「すみません・・・」
怒られた。
〜園子の夢〜
安芸先生「はっはっはっはっは!あなた達は、下級生を洗脳した責任として、1週間うどんを食べる事を禁止します!」
銀「そんな・・・ロックが・・・!」
須美「冗談・・・ですよね・・・?」
園子「あ、あぁ・・・・あああああああああ!!!!」
教室。
園子「わぁーー!!!うどんが食べられなくなっちゃったー!!!」
須美「大変、すぐに病院に行かないと!」
銀「お前ら落ち着け・・・」
日曜日。
須美「お茶が入りました。」
母親「ありがとう。でも須美、あんまりお手伝いさんの仕事取らないでね?」
須美「あ、何かしている方が落ち着いて・・・」
母親「日曜なんだから、乃木さん達と遊ばないの?」
須美「銀が用事があるので、自由行動なんです。」
母親「なら、須美も自由に動いても良いのよ?」
須美「もしかしたら、銀の予定が終わったら遊ぼうって連絡来るかなって思ってて・・・そのっちも、前みたいにいきなり家に来るかも・・・」
母親「良い友達を持てたものね。」
すると須美のスマホに着信音が。
銀『駅前で家族とタケルさんと買い物ちう』
園子『私はその辺をフラフラしてるよー』
メールを送る。
須美『そのっちは迷子になったら名前を連呼するのよ。銀とタケルさんはお疲れ様。』
園子『乃木園子です』
園子『乃木園子です』
園子『乃木園子です』
須美「既に迷子!?」
駅前に向かった。何時もの4人が集まった。
銀「結局、3人集まっちゃったな。」
園子「勇者同士と幽霊は自然と惹かれ合うんだね。」
タケル「いや、俺生きてるけど?」
須美「もう、銀が拾ってくれて良かったわ。」
園子「ミノさんのご家族に挨拶しなくて良いのかな?」
銀「良いって、父ちゃん母ちゃんは知ってるだろ?ってか、そう言うの苦手。」
園子「お休みの日に、家族皆でお買い物に行くなんて素敵〜!」
須美「うん!」
銀「いやぁ〜、知り合いに会うと恥ずい。」
タケル(家族かぁ〜。父さんがまだ生きてたら楽しかっただろうな〜。)
銀「用事も済んだし、こっから先はお前達と動くよ!」
金太郎「うぅ・・・うぅ・・・」
タケル「金太郎君が泣いてる。」
銀「ちょっと待ってて?」
金太郎の元へ走る。
銀「ほらマイブラザー、お姉ちゃんがモテるからっていじけるなよ?」
タケル「金太郎君って、銀をそう思ってるのかな?」
銀「よしよし。ほら笑え。えへへ。」
タケル「本当、仲の良い姉弟だね。」
夕方。
銀「あ〜あ、もうすぐ休養期間も終わりか。」
タケル「長かったような、短かったような・・・」
園子「警戒態勢復活だね〜。」
須美「気を引き締めないと。」
銀「オリエンテーションじゃあれだったけど、楽しかったな!」
須美「ええ!」
園子「あっと言う間だったよ〜!」
神社。
銀「おっと、私とタケルさんだけ道違うか。」
タケル「じゃあ、ここでお別れだね。」
銀「またね!」
すると須美が、帰る銀の手を掴んだ。
銀「・・・・・須美?」
園子「わっしー?」
タケル「須美ちゃん?」
須美「あ、ごめんなさい!」
銀「いや、気持ち分かるよ!」
園子「休みが終わっちゃう、そう思ったんだよね?」
銀「私、休むのには自信あるって思ってたけど、やっぱお役目だけに、そこまでリラックス出来るかなって思ってた。」
園子「でも?」
銀「ううん、4人で居ればいらない心配だったよ。」
園子「私も〜!とっても楽しかったもん!」
タケル「俺も楽しかったよ。皆と遊べて。」
園子「わっしーもそうだよね?」
銀「ああ、これはそうだ!と言ってる顔だ。」
笑みを溢す須美。
銀「バーテックスが神樹様を壊したら、こう言う楽しい日常が吹っ飛ぶんだよな・・・そんな事は、絶対させない!な?」
園子「うん!」
須美「勿論同じ気持ちだよ!」
タケル「同感だよ!」
園子「頑張ろうね!」
銀「ああ!・・・なんて、これじゃあ帰れないな。解散解散!」
園子「閃いた!一層お泊まり会しようか!」
須美「良いわね!銀の家で!」
銀「うち!?弟2人居るんだぞ!?」
タケル「鉄男君と金太郎君、喜ぶと思うよ?」
遠く離れた場所に、1つの裂け目が出現した。その裂け目から、何かが現れて地上に落ちた。
「END」
キャスト
天空寺タケル:西銘駿
鷲尾須美:三森ずすこ
乃木園子:花澤香菜
三ノ輪銀:花守ゆみり
安芸先生:佐藤利奈
鍋井まき子
中根久美子
第十六話・激闘!燃える魂!