命を燃やす勇者達   作:naogran

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夕方の外、タケルと友奈が走って行く姿があった。




数分前。

友奈『東郷さんが・・・居ない・・・』

新聞の勇者部の写真の記事を見ても。

風『写真からも、消えてる・・・』

スマホのギャラリーの写真を全部見ても。

夏凜『どうなってるのよ・・・これ・・・?』

東郷が写ってる写真は何処にも無かった。

友奈『兎も角、東郷さんを探そう!』

皆が頷く。




そして今に至る。

友奈(私、東郷さんの事絶対覚えてるって約束したのに・・・それなのに・・・)

一体、東郷は何処へ行ってしまったのだろうか。


第二十話「救出!大切な思い出!」

翌日の勇者部。昨日から皆が東郷を探し回ったのだが。

 

風「全員、手掛かり無しか・・・」

 

友奈「東郷さん、元から居ない事になってる・・・教室に机も無いし・・・」

 

タケル「それ所か、友奈の隣の家にも住んでいなかった・・・」

 

樹「皆から貰った応援メッセージ、ここの所、消えてますけど・・・東郷先輩が皆かぼちゃって書いてくれたんです・・・」

 

風「タチの悪いイジメみたいじゃない・・・」

 

夏凜「大赦なら、何か知ってるだろうけど・・・」

 

風「でも、私には何も知らないって・・・」

 

夏凜「こっちにも、同じ答えが返って来たわ・・・」

 

アカリ「東郷ちゃん・・・何処へ行ったの・・・」

 

風「また、大赦は惚けてるって事・・・!?」

 

マコト「その可能性はある。大赦は絶対隠蔽しているに違い無い。」

 

そこに、園子と銀が来た。

 

園子「本当に何も知らないみたいだよ。大赦は。」

 

風「乃木?銀?あんた達何処へ行ってたの?」

 

銀「大赦の神官です。」

 

園子「わっしーの事、私が話せる地位の神官さん達に聞いたけど、皆震えながら「知らない」って・・・」

 

夏凜「大赦すら知らないなんて・・・」

 

友奈「東郷さん・・・」

 

御成「ん?園子殿、先程何と言っていました?」

 

園子「え?皆震えながら「知らない」って。」

 

御成「ん〜・・・・」

 

アカリ「どうしたの御成?」

 

御成「皆震えながら知らない・・・その震えながらの言葉に少し違和感を感じると思いますが・・・」

 

夏凜「じゃあ、やっぱり何か隠しているのかしら?大赦は。」

 

御成「そうとしか思えません。」

 

カノン「でも、東郷ちゃんを何処へ?」

 

園子「これしか無いみたいだね・・・」

 

友奈「え?」

 

銀「これを。」

 

アタッシュケースを開けると、勇者システムのスマホがあった。

 

全員「・・・!!」

 

友奈「これって・・・」

 

風「勇者システム・・・」

 

園子「ぷんぷん怒って「出して」って言ったら、大赦の人が出してくれたよ。これで見付けに行こう。」

 

風「見付けるって・・・」

 

夏凜「今も変身出来るのよね?」

 

銀「そうだよ夏凜。それに見て、須美の端末だけが無いんだ。」

 

東郷のスマホだけが無かった。

 

園子「でも、私の端末のデータにわっしーの反応が無い。もしかして、わっしーは凄くびっくりする所に居るんじゃないかな?」

 

夏凜「って事はつまり・・・」

 

友奈「・・・っ!壁の外!?」

 

園子「その通り。」

 

風「東郷はぶっ飛んでるからありえるわね。」

 

園子「だから、勇者になって行ってみようと思うんだ。」

 

”パチン”

 

指を鳴らすと、烏天狗のセバスチャンが出現した。

 

風「精霊!!」

 

樹「勇者になったら、また力の代償があるんですか・・・?」

 

タケル「また満開して、散華されるんじゃ・・・」

 

園子「今回はバージョンが新しくなって、散華する事も無いんだって。」

 

銀「だから、満開しても大丈夫。」

 

夏凜「何か、出来過ぎてるって言うか・・・」

 

マコト「至れり尽くせりとしか言えない。」

 

風「そうよ!どれだけ新しいシステムになったって言われても、結局また・・・」

 

友奈「・・・・・・」

 

園子「怖いのは当たり前だよね?分かるよ。」

 

友奈「ん〜・・・・よしっ!東郷さんを見付ける為なら、私は・・・」

 

スマホを取ろうとしたが、風に止められた。

 

友奈「え?」

 

風「待ちなさい。」

 

友奈「でも!」

 

風「私は部長として皆をおいそれと変身させたくない。勢いで、なんて言うのは止めて。」

 

友奈「はい・・・」

 

風「乃木、銀、あんた達もよ?」

 

銀「風先輩・・・」

 

園子「ありがとう・・・確かに、私達は酷い目に遭ったけど、勇者が体を供物にして戦わなければ世界が滅んでいた。仕方が無かったんだよ。大赦はやり方がまずかっただけで、誰も悪くない。大赦は勇者システムについて、もう一切隠し事はしないって言ってくれた。私はそれを直接聞いて信じようと思ったんだ。だから前とは違う。今度は納得してやるから。私は行くよ。」

 

マコト「無茶言うな。俺達はお前達をまた失いたくないんだ。だから東郷を探す役目は俺達にやらせてくれ。」

 

タケル「そうした方が、君達に害が及ぶ事は無いよ。」

 

銀「タケルさん・・・マコトさん・・・」

 

友奈「・・・・私は信じる!」

 

全員「え!?」

 

風「友奈・・・?」

 

友奈「大赦の人は良く分からないけど、園ちゃんがそう言っているんだから信じるよ。」

 

園子「ゆーゆ・・・」

 

友奈「風先輩、ちゃんと考えました。私行きます!」

 

風「・・・あーもう!部長を置いて行くんじゃないわよ!」

 

友奈「風先輩!!」

 

風「友奈や乃木なら、私も信じてるからさ。」

 

夏凜「っま、勇者部員が行方不明って言うんなら、同じ勇者部員が探さないとね。」

 

友奈「夏凜ちゃん!」

 

樹「私も行きます!」

 

風「樹・・・」

 

友奈「皆・・・」

 

タケル「でも・・・」

 

友奈「タケルさん、マコトさん、私達は決めたの!」

 

夏凜「それに、2人だけ行かせるなんて、私のプライドが許さないわ。」

 

タケル「友奈・・・夏凜・・・」

 

マコト「・・・分かった!俺達もお前達を信じる!」

 

夏凜「にしても壁の外かぁ・・・何があるか分からないわ!樹!とりあえずサプリキメときなさい!」

 

風「ちょ!?」

 

樹「今回はキメていきます!」

 

風「樹!?」

 

樹「頂きます!」

 

園子「素敵な仲間達だね。」

 

銀「本当だな。」

 

友奈「園ちゃんも銀ちゃんもね!」

 

 

 

 

そして友奈達は勇者に変身開始した。

 

園子『新しい勇者システムは、満開ゲージが最初から全部溜まっている状態だよ。精霊がバリアで守ってくれるけど、バリアを使う毎に満開ゲージを消費していく。ゲージは回復しない。満開はゲージがいっぱいなら出来るけど、使えばゲージが0になる。ゲージが0になると精霊がバリアを張れなくなる。この時攻撃を受ければ命に関わる事になる。これが散華のなくなった勇者システムだよ。』

 

全員が変身完了した。

 

 

 

 

夏凜「今みたいに全部説明してくれた方が、やっぱり良いわね!」

 

風「そうね!覚悟が出来るってもんよ!」

 

樹「掃除が大変そうですね・・・」

 

すると、風のスマホから精霊の犬神が飛び出した。

 

風「犬神!?」

 

そして、他の精霊達も飛び出した。

 

友奈「牛鬼久し振り!また宜しくね!」

 

銀「ガシャドクロ!私達の初陣、頑張ろうぜ!」

 

風「ちょっと前が見えない〜!」

 

犬神に頬を舐められてる風。

 

樹「やっぱりお姉ちゃん懐かれてる。」

 

夏凜「・・・元気?」

 

義輝「外道め!」

 

夏凜「相変わらずね・・・」

 

義輝「諸行無常!」

 

 

 

 

 

 

讃州中学校・屋上。

 

タケル「アカリ、御成、カノンちゃん、俺達は東郷を探しに行く。だからここで待ってて。」

 

アカリ「分かったわ!」

 

御成「御武運を!」

 

カノン「お兄ちゃん、帰って来てね?」

 

マコト「心配するな。俺達は友を連れて帰る。」

 

タケルが腰にアイコンドライバーGを装着し、マコトがゴーストドライバーに、ディープスペクターゴースト眼魂を装填した。

 

『グレイトフル!ガッチリミーナー!コッチニキナー!』

『ダイブ・トゥ・ディープ!アーイ!ギロットミロー!ギロットミロー!』

 

タケル・マコト「変身!!」

 

『ゼンカイガン!ケンゴウハッケンキョショウニオウサマサムライボウズニスナイパー!大変化!!』

『ゲンカイガン!ディープスペクター!ゲットゴー!覚悟!ギ・ザ・ギ・ザ!ゴースト!』

 

タケルが仮面ライダーゴースト・グレイトフル魂に変身し、マコトが仮面ライダーディープスペクターに変身した。

 

タケル「イグアナゴーストライカー!!」

 

屋上にイグアナゴーストライカーが出現し、ゴーストとディープスペクターと友奈達が乗る。

 

タケル「じゃあ、行って来る!行こう皆!」

 

友奈・風・樹・夏凜・園子・銀「うん!」

 

彼らは東郷を探しに壁へ向かった。アカリ、御成、カノンは皆の無事を祈る。

 

 

 

 

 

 

イグアナゴーストライカーに乗ったゴーストとディープスペクターと友奈達は、壁の方角へ進む。

 

 

 

 

そして壁の上に到着し、イグアナゴーストライカーから降りる。

 

園子「この先は、ズゴゴゴって感じだから気を付けてね。」

 

夏凜「私が先頭を行くから、園子と銀は後ろでサポートをお願い。」

 

銀「任せろ。」

 

園子「にぼっしー、あまり前に出ないでね?」

 

夏凜「ん?・・・えぇ。」

 

風「樹、今晩はスペシャルうどん作ってあげるからね?」

 

樹「うん!楽しみにしているよ?お姉ちゃん!」

 

タケル「この先は危険な場所。皆、注意してね?」

 

マコト「タケルも、また死ぬんじゃないぞ?」

 

タケル「うん。」

 

友奈「よし、行こう!!」

 

 

 

 

 

 

壁の外。

 

風「うわー・・・相変わらずの凄まじさね・・・」

 

夏凜「何度見ても、この世の光景じゃないわね・・・」

 

銀「これが壁の外・・・まるで地獄だぁ・・・」

 

タケル「そうか、銀は見た事無かったんだ。」

 

園子「わぁ!レーダーに反応あったよ!!」

 

友奈「え!?何処何処!?」

 

園子「ここだよ!」

 

マップを見ると、東郷の反応があった。

 

友奈「あっ!東郷さんだ!東郷さん、やっぱり壁の外に居たんだ!」

 

風「何とかなりそうね!友奈!」

 

友奈「はい!」

 

園子「でも意外と近いけど・・・」

 

銀「近いの?」

 

友奈「この方向で間違いな・・・えぇっ!?」

 

夏凜「ちょ!?ちょ、何なのよあれ!?」

 

タケル「あれってまさか・・・」

 

マコト「間違い無い・・・」

 

全員の目線の先にあったのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

壁の外に存在するブラックホールだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風「わ〜お・・・」

 

タケル「ブラックホール・・・」

 

友奈「あの位置、だよね?」

 

園子「うん、わっしーはあの中に居るみたい。」

 

友奈「東郷さんだ・・・東郷さんがブラックホールになってる・・・」

 

風「久し振りに会ったらブラックホールになってた奴は初めてだわ・・・」

 

樹「お姉ちゃん・・・」

 

夏凜「周囲にバーテックスも居るじゃない・・・」

 

マコト「簡単には行かせないって事か。」

 

友奈「行ってみようよ!!」

 

樹「でも・・・どうやって・・・」

 

すると、ブラックホールから無数のバーテックス達が襲って来た。全員が避けた。

 

友奈「こんな時に!!」

 

 

 

 

風「でやあああ!!」

 

横から迫って来る。しかし樹がワイヤーでバーテックスを粉々にした。

 

風「ありがとう!樹!」

 

樹「うん!」

 

 

 

 

タケル「はああああ!!」

 

マコト「でやあああ!!」

 

ゴーストがガンガンセイバーとサングラスラッシャー、ディープスペクターがディープスラッシャーでバーテックス達を斬り倒す。

 

 

 

 

友奈「はあああああああ!!はっ!!やっ!!」

 

大ジャンプして、バーテックス達を打撃で蹴散らし。

 

友奈「はあああああああ!!」

 

強烈なキックで、1体のバーテックスを遥か彼方へ飛ばして誘爆させた。

 

 

 

 

夏凜「はあああああ!!」

 

銀「やああああああ!!」

 

夏凜と銀は、剣と双斧で次々と斬り裂き、剣と斧を投げて数体爆破させた。

 

銀「やるな!夏凜!」

 

夏凜「銀も中々ね!」

 

 

 

 

園子「はあああああああ!!!せーーーーい!!!!!とーーーー!!!」

 

槍を伸ばて横に振って、縦に振って、遠くのバーテックス達を破壊した。

 

夏凜「園子もやるわね!」

 

園子「えへへ〜、褒められた〜。」

 

銀「腕は落ちてないようだな!園子!」

 

園子「ミノさんも腕は落ちてないね!」

 

夏凜「でも、このままじゃジリ貧だわ。東郷の所までどうやって・・・」

 

園子「彼処までなら舟で行けそうだよ!!」

 

夏凜「舟って・・・園子!?」

 

銀「お、おい!?」

 

飛び出した園子。そして・・・

 

園子「満開!!!」

 

満開を発動して、舟に乗った。

 

風「あ、あんた!いきなり満開使って!精霊の加護が無くなっちゃうわよ!」

 

園子「昔はバリア無かったし、問題無いよー!」

 

風「問題無いって・・・」

 

園子「さぁ、これがわっしー行きの舟だよ!乗って乗って!」

 

風「もう、しょうがないわね!!」

 

園子「ター君!マー君も乗って乗って!」

 

タケル「うん!!」

 

マコト「ああ!!」

 

ゴーストとディープスペクターも舟に乗る。

 

友奈「じゃあ、お邪魔します!」

 

樹「格好良いお舟です〜!」

 

銀「これが園子の舟かぁ!快適そうだな!」

 

夏凜「ここだと多分快適じゃないと思うけど。」

 

風「何か、東郷かあんた達ずっこくない?」

 

夏凜「私のが1番格好良いわよ!」

 

友奈「園ちゃん凄いね!」

 

園子「えへへ〜。ありがとう、ゆーゆ。さぁ、このまま行くよ!!」

 

全員を乗せた舟が、ブラックホールに向かって飛ぶ。

 

友奈(待っててね!東郷さん!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東郷を助ける為ブラックホールへ突入しようとするが。

 

全員「くっ・・・!!」

 

強烈の熱風で押されていく。それでも舟は前進む。

 

 

 

 

そして遂に、ブラックホールの目前まで到達出来た。

 

友奈「皆ー!乗り物酔い大丈夫!?」

 

タケル「心配する所そこなの!?」

 

マコト「俺は問題無いぞ!」

 

タケル「マコト兄ちゃん!?」

 

夏凜「酔いって言うか、普通にやばいよこれ・・・!!」

 

園子「中で・・・何が起こってるんだろう!?」

 

友奈「東郷さん!!」

 

するとアイコンドライバーGからヒミコの声が。

 

ヒミコ「皆!奴らが奇襲しに来る!」

 

タケル「え!?」

 

ヒミコの予告通り、バーテックスが現れた。

 

風「仕掛けて来たか!!」

 

夏凜「彼奴らもしかして、ここを守ってるの!?」

 

銀「参ったな・・・私達囲まれちゃってる!」

 

友奈「私が東郷さんの所へ行くよ!」

 

風「友奈!!」

 

友奈「絶対一緒に戻って来るから!」

 

園子「ゆーゆ・・・」

 

タケル「だったら、俺も一緒に行く!」

 

友奈「タケルさん!」

 

マコト「タケル!?」

 

タケル「1人じゃなく、2人と一緒なら東郷を助けれるからね!」

 

友奈「・・・ありがとう!」

 

夏凜「ちょっと、大丈夫なの!?」

 

風「もう・・・ちゃんと帰って来なさいよ友奈!部長命令!」

 

樹「邪魔して来る奴らは私達で叩いちゃいますから!」

 

マコト「タケル、帰って来いよ!」

 

夏凜「あんなもんの中じゃ、何が起きても不思議じゃないわ!気合よ!」

 

タケル・友奈「うん!」

 

園子「ゆーゆ、ター君。わっしーの事、お願い!」

 

友奈「任せて、園ちゃん!」

 

タケル「その命令、受けたよ!」

 

園子「よ〜し!それじゃあ、一気に行くよーーーー!!!!」

 

舟のオールから刃が出現し、このまま一気にブラックホールへ。だがバーテックス達が舟を追う。

 

園子「ゆーゆとター君の邪魔はさせないよ!!!」

 

舟から無数のビームが放射され、バーテックス達を牽制する。

 

園子「ゆーゆ!ター君!今!」

 

タケル・友奈「うん!!」

 

ゴーストと友奈が、ブラックホールへ飛び込む。

 

友奈「行って来ます!!!」

 

 

 

 

ブラックホールに飛び込んだゴーストと友奈。牛鬼が友奈とゴーストを守りながらブラックホールの中枢へ。

 

友奈「くっ・・・!!」

 

すると友奈のゲージが減った。

 

タケル「っ!?友奈後ろ!!」

 

友奈「え!?」

 

後ろに、ヴァルゴ・バーテックスが追跡していた。

 

タケル「こんな時に!!」

 

サングラスラッシャーを出して、ブラスターモードに変形して狙いを定める。だがブラックホールの力で潰れて消滅した。

 

タケル「潰れた!」

 

友奈「はぁ・・・はぁ・・・」

 

息切れする友奈に、ゴーストが支える。

 

タケル「大丈夫。」

 

友奈「うん・・・」

 

ブラックホールの中枢が見えた。

 

友奈「彼処まで行く・・・!!」

 

するとゲージがまた減った。

 

友奈「東郷さん・・・!!」

 

タケル「東郷・・・!!」

 

友奈「東郷さん・・・!!」

 

どんどんゲージが減っていく。そして漸く、ブラックホールの中枢へ突入した。

 

 

 

 

 

 

ブラックホールの中枢。

 

友奈「え!?きゃあああああああああああああああ!!!!」

 

勢いよく飛ばされた友奈。そこに。

 

タケル「友奈あああああああああ!!!!」

 

ゴーストが急接近し、友奈を掴んだ。

 

タケル「友奈!!しっかりして!!ん!?」

 

すると2人の魂が肉体と離れた。

 

友奈「ゆ、幽体離脱!?」

 

幽体離脱したのだった。そして幽体離脱したゴーストは、タケルの姿になっていた。

 

タケル「お、俺も!?」

 

すると上から、無数の矢が迫って来た。

 

友奈「きゃああああああ!!!」

 

タケル「ぐああああああ!!!」

 

無数の矢はタケルと友奈に直撃し、2人の身体が徐々に侵食されていく。

 

友奈「これって・・・もし私達が砕けたら・・・身体の方はずっとこのまま!?」

 

タケル「このままじゃ、また死んでしまう!!っ!友奈!あれ!」

 

友奈「え!?」

 

水の塊が降り始めた。

 

友奈「東郷さん!?」

 

中には東郷が映っていた。東郷が映ってる水の塊に触れると。

 

 

 

 

 

 

これは彼女の記憶。東郷が雨の日に外に出ると、大赦の人達が出迎えていた。

 

東郷『そのっちと銀が私達の中学に来てから、暫くして大赦にとって予測してない事態が起こっていた。私が結界の一部を壊してしまった事で、外の火の手が活性化してしまっているのだ。このままでは外の炎が世界を飲み込む・・・大赦が進めていた反抗計画を凍結し、現状を打破する必要があった・・・』

 

 

 

 

友奈「今見えたのは、東郷さんの記憶?タケルさんも見えた?」

 

タケル「うん。はっきりと見えた。」

 

友奈「東郷さん!やっぱり中に居るんだね!?他には!?」

 

タケル「あれだ!」

 

もう1つの水の塊に触れる。

 

 

 

 

大赦の1人と面談する東郷の記憶。

 

東郷『火の勢いを弱めるには、奉火祭(ほうかさい)しかない。それは神の声が聞ける巫女を外の炎に捧げ、天の神の許しを請う。昔、西暦の終わりにも行われた生贄の儀式である。と・・・今、大赦でお役目を果たしている巫女達数人が、生贄のお役目に選ばれた・・・だけど、私でもその代わりが出来ると言う。私は勇者の資格を持ちながらも巫女の力も持つと言う、唯一無二の存在だとか・・・悩むまでも無い。結界に穴を開けたのは私だ。私は償わなくてはいけない。友奈ちゃんや皆が無事なら。私1人なら・・・私が居なくなれば、きっと友奈ちゃん達が私を探す・・・そうしないように、新樹様、お願いします・・・』

 

そして東郷は、自分が生贄になる事を選んだ。

 

東郷『友奈ちゃん・・・』

 

 

 

 

タケル「だから、自らを生贄にしたのか・・・」

 

友奈「東郷さんは何時も突っ走るなぁ・・・自分を居ない事にしちゃうなんて・・・でも!私は約束したもん!東郷さんを独りにしないって!」

 

タケル「絶対に助け出す!!」

 

再び無数の矢が迫る。

 

友奈「うっ・・・!」

 

タケル「がはっ・・・!!」

 

友奈「だから、何度でも助ける!!」

 

2人は光の中へ入った。

 

 

 

 

 

 

友奈「・・・あれ!?」

 

タケル「何だこれ・・・!?」

 

目を開けると、灰色の空間が広がっていた。

 

友奈「ここ・・・前に・・・ん?」

 

そこには、友奈とゴーストの肉体があった。

 

タケル「俺と友奈の肉体・・・」

 

友奈「ん?」

 

真上を見ると、友奈が何かを思い出した。

 

友奈「やっぱりあの時と同じだ・・・」

 

タケル「っ!!東郷!!」

 

友奈「え!?」

 

 

 

 

 

 

円鏡に封じられた東郷が。

 

 

 

 

 

 

友奈「東郷さん!・・・っ!?」

 

更にその後ろには、燃え盛る東郷の魂が。

 

友奈「これ・・・何・・・!?」

 

タケル「これが、奉火祭(ほうかさい)・・・」

 

友奈「東郷さん!!」

 

タケル「東郷!!!」

 

円鏡に封じられた東郷の抜け殻を見る。

 

友奈「酷い・・・」

 

タケル「焼き焦げてる・・・」

 

友奈「東郷さん!!・・・・・・今、助けるね!!」

 

彼女は東郷を助ける為、円鏡から東郷を引き剥がす行動に出た。しかし、円鏡に触れた瞬間。

 

友奈「うわっ!!」

 

タケル「どうしたの!?」

 

友奈「熱い・・・でも!!」

 

彼女は諦めない。再び東郷を引き剥がす行動に。

 

友奈「う、うぅ・・・・!!!!」

 

力を振り絞って東郷を引き剥がす。タケルが友奈の腹部を持って引っ張る。

 

 

 

 

すると、東郷の魂の左胸の紋章が消滅した。

 

 

 

 

それと同時に、友奈の左胸に激しい痛みが走った。

 

友奈「うぅっ!!・・・・構わない!!東郷さんを離して!!タケルさん!!引っ張って!!」

 

タケル「分かってる!!!」

 

友奈「う・・・うわああああああああああ!!!!」

 

タケル「うおあああああああああああああ!!!!」

 

友奈「帰ろう!!!東郷さん!!!」

 

2人が力を振り絞って、東郷を引っ張って救出した。タケルは引っ張った反動で後ろに飛ばされた。

 

タケル「やった!!」

 

友奈「やった・・・これで・・・」

 

すると左胸から更に激しい痛みが広がり、身体中が燃え始めた。

 

友奈「うわああああああああああ!!!!」

 

タケル「友奈!?はっ!!」

 

円鏡に罅が入り、粉々に割れ、空間が白い光に包まれた。

 

タケル「うわっ!!」

 

 

 

 

そしてブラックホールが消え始めていた。

 

マコト「うわっ!?」

 

夏凜「な、何!?」

 

マコト「ブラックホールが!」

 

ブラックホールが消滅し、そこから1つの光が降りた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東郷「ん・・・・・・ん?」

 

目を開けた東郷。映ったのは病室の天井。

 

友奈「やったー!目が覚めたよ!東郷さん!」

 

園子「わっしー!」

 

銀「須美!」

 

タケル「東郷!」

 

マコト「東郷!」

 

御成「東郷殿!」

 

東郷「皆・・・ここは・・・?」

 

風「あんた数日寝てたのよ?」

 

東郷「助けて・・・くれたの・・・?」

 

友奈「うん!」

 

タケル「当たり前だよ!」

 

東郷「でもこのままじゃ・・・このままじゃ・・・世界が火に・・・」

 

風「事情聞いたわよ。火の勢いはもう安定したから、生贄はもう必要無いってさ。」

 

東郷「まさか代わりの人が・・・」

 

夏凜「違うわ。東郷、普通なら死んでるぐらいの生命力をこっそり奪われてたんだって。それできっとお役目は果たしたのよ。でもタフだからまだ生きていた。で、私達が間に合った。そんな感じみたい。」

 

園子「いっぱい身体を鍛えてて良かったね〜!」

 

樹「何処も異常無しだそうです!」

 

銀「良かったな!須美!」

 

東郷「本当に私助かったの・・・?」

 

風「そうよ、セーフ!」

 

夏凜「お勤めご苦労様!まぁ、もう暫くは病院でしょうけど。」

 

園子「これで改めて、勇者部全員集合だぜ〜!」

 

銀「戻って来るの、何時でも待ってるよ!」

 

東郷「皆・・・」

 

友奈「東郷さん、ごめんね・・・東郷さんの事絶対忘れないって約束してたのに、何日か忘れちゃってて・・・」

 

東郷「私の方こそごめんね・・・そんなに心配させて・・・」

 

 

 

 

全ての写真に東郷も写っている。

 

 

 

 

友奈「仕方無いよ・・・多分私でも同じようにしてたよ?」

 

風「次からは、きちんと全部話しなさいね?」

 

アカリ「悩んだら相談。だよ?」

 

東郷「はい・・・」

 

夏凜「まぁ、お互い様と言う事で良いんじゃない?」

 

カノン「そうだね。私達も東郷ちゃんを忘れてたし・・・」

 

東郷「それでも、皆思い出してくれた・・・夢じゃないのね・・・」

 

友奈「そうだよ!東郷さん!」

 

東郷「うん・・・」

 

園子「よ〜しよ〜し。」

 

銀「よしよし。」

 

園子と銀が東郷を撫でる。

 

夏凜「一件落着ね。」

 

樹「はい!」

 

友奈「よ〜し!これで全員揃ってクリスマス!そして大晦日にお正月だ〜!」

 

タケル「元気いっぱいだね。」

 

風「遊ぶ事ばっかじゃん!」

 

全員「あははははは!」

 

こうして東郷は救われ、勇者部に平穏が訪れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、友奈がシャワーを浴びている。鏡で自分の身体を見ると、左胸に焦げた紋章が刻まれていた。

 

「END」




         キャスト

    天空寺タケル:西銘駿

     深海マコト:山本涼介

      結城友奈:照井春佳
      東郷美森:三森ずすこ
      犬吠埼風:内山夕実
      犬吠埼樹:黒沢ともよ
      三好夏凜:長妻樹里
      乃木園子:花澤香菜
      三ノ輪銀:花守ゆみり
        義輝:肝付兼太

     月村アカリ:大沢ひかる
        御成:柳喬之
     深海カノン:工藤美桜

    英雄ゴースト:関智一

第二十一話・焼印!あなたを思うと胸が痛む!
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