命を燃やす勇者達   作:naogran

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壁の外の世界。四国を守る結界が散華し始めていた。






そんな事を知らない人々は、クリスマスムードに入っていた。街には友奈と東郷が歩いていた。

友奈「わぁー!もう飾り付けされてるー!」

東郷「外国の祝祭を祝う我が国の寛容さね。」

友奈「何か言い方が怖いよ・・・」

東郷「くすっ。」

友奈「クリスマスツリー、どんなのにしようか〜?」

東郷「良かった。友奈ちゃんとクリスマスを迎える事が出来そうで。」

友奈「当たり前だよ!東郷さんが何処かに行ったりしない限りね!」

東郷「もう・・・」




サンチョ「私とは〜!?」




横からクリスマス仕様のサンチョが出て来て喋った。

東郷「そのっち?銀?」

勿論、声の主は園子である。

銀「おっす!お2人さん!」

園子「えへへ〜。実は一緒にクリスマスやるの初めてかもー!」

友奈「今度は皆一緒だよ!盛り上がろうね、クリスマス!」

園子「おーうよ!」

銀「おーうよ!」

友奈「おーうよ!」

東郷「お、お〜うよ!」

そんな中、友奈の左胸の焼印に再び異変が。


第二十一話「焼印!あなたを思うと胸が痛む!」

翌日の勇者部。

 

夏凜「ねぇ友奈、飾り付け曲がってない?」

 

友奈「・・・いや、大丈夫大丈夫!」

 

クリスマスの準備を進める勇者部一同。友奈と夏凜と樹と銀とアカリは飾り付け。東郷はホームページの強化。

 

風「うむー・・・」

 

そして風は、ぐるぐるメガネをして悩んでいる。

 

夏凜「何あのメガネ?」

 

樹「視力が落ちたんだそうです・・・」

 

タケル「へぇ。」

 

夏凜「大変ね、受験生。部室にまで勉強?」

 

風「先週は色々大変で勉強所じゃなかったからねー、取り返さないと。」

 

タケル「だけど、他のメガネは無かったの?」

 

東郷「陳謝!!」

 

土下座して風に謝った。

 

風「ああもう!そう言うつもりで言った訳じゃないの!気にしないで!」

 

夏凜「受験よりブラックホールの方が急務だもんね。」

 

樹「えぇ・・・」

 

銀「須美がブラックホールになったなんて、今でもびっくりだよ・・・」

 

友奈「あははは・・・」

 

東郷「陳謝!!」

 

切腹しようとした。

 

全員「うわああああああああ!!!!」

 

マコト「止めろ東郷!!」

 

御成「東郷殿ォォォォ!!気を確かに!!」

 

一方の園子は、風の答案の答え合わせをしていた。

 

園子「マル・・・マル・・・マルっと・・・よーし、最後の問題も花マル花マル!フーミン先輩全問正解だー!」

 

風「よし!流石私!」

 

アカリ「自画自賛?」

 

園子「アタックチャーンス!」

 

風「何が?」

 

園子「正解すると、女子力が2倍になります!」

 

風「やります!」

 

夏凜「どんな試験勉強よ・・・」

 

園子「っとまぁ、フーミン先輩の女子力は置いといて。」

 

風「私の女子力!!!」

 

カノン「何処まで女子力を求めているのかな?」

 

園子「これだけ出来れば大丈夫ですよ。流石っすー。」

 

風「うん!乃木が見てくれたお陰よ!来週は来週で、樹のショーがあるからねー。」

 

夏凜「はは〜ん?それで詰め込んでたのかぁ。」

 

樹「お姉ちゃん!私のショーじゃなくて町のクリスマスイベント!学生コーラス!」

 

友奈「凄いねぇ〜!学校代表だよ、樹ちゃん!」

 

樹「友奈さんが練習を手伝ってくれたから。」

 

夏凜「実力よ実力。樹の歌の力よ。」

 

風「それでこそ我が妹!他の学校、代表者をぶっ倒して来なさい!」

 

樹「趣旨が違うよ・・・」

 

タケル「ベートーベンさんも、練習を手伝ってくれましたよね?」

 

ベートーベン『うむ。今回も犬吠埼樹の歌声は素晴らしい!今後も期待が高まる!』

 

樹「そ、そんな褒められても・・・」

 

タケル「ベートーベンさん、ありがとうございました。」

 

東郷「じゃあ、風邪を引いたりしないように、ベストコンディションで行かないとね!」

 

銀「お、あれやるか?」

 

東郷・園子・銀「健康健康健康健康健康健康健康・・・・」

 

3人が両手でα波を樹に送る。

 

樹「うぅぅ・・・余計にプレッシャーだよ・・・」

 

夏凜「サプリ、キメとく?」

 

樹「じゃあ利く奴を・・・」

 

園子「いっつんいっつん!いっつんのグッズ展開して良い~!?」

 

樹「止めて下さいー!」

 

タケル「樹ちゃん、期待されてるね。」

 

友奈「あははは・・・」

 

風「ん?らしくないわね。何か考え事?」

 

友奈「えっ?何も考えてないです。」

 

風「それはそれでどうかな・・・本当は何処か具合悪いんじゃないの?」

 

東郷「えっ!?友奈ちゃん具合悪いの!?」

 

銀「だったらこっちも!!」

 

東郷・園子・銀「健康健康健康健康健康健康健康・・・・」

 

今度は友奈にα波を送る。

 

夏凜「そんなの効くはずが・・・」

 

友奈「あ〜、ポカポカする〜。」

 

夏凜「ええ!?嘘!!そんあ訳・・・」

 

3人が夏凜をジロリと見る。

 

夏凜「え?」

 

東郷・園子・銀「健康健康健康健康健康健康健康・・・・」

 

今度は夏凜にもα波。

 

夏凜「や、止めろ!!・・・何かポカポカしてきた・・・」

 

マコト「α波、効くのかよ。」

 

そんな中、友奈は勇者部五箇条の悩んだら相談を見ている。

 

タケル「ん?友奈?」

 

夏凜「風!勉強終わったんなら、飾り付け手伝いなさいよ!」

 

風「もう大体終わってるじゃない。」

 

何故かカノンも加わって、夏凜にα波を送る。

 

友奈「み、皆!あのね・・・」

 

全員「ん?」

 

友奈「え、えっと・・・」

 

左胸の焼印を言おうとしたが。

 

友奈「ここで問題です!キリギリスが・・・アリの借金をこっそり肩代わりしたとしたら、その後どんな問題が起こるでしょうか?」

 

風「・・・ん?何それ?」

 

夏凜「は?」

 

マコト「急にどうした?」

 

園子「社会学の実証問題?」

 

友奈「え!?えっと・・・学校新聞のクイズを考えてて・・・」

 

風「あぁ〜!そう言う事か!」

 

夏凜「それ、クイズになってないわよ?」

 

友奈「あはは・・・えっと、じゃあ・・・あのね!実は私、あの・・・え?」

 

彼女の目には・・・

 

 

 

 

 

 

全員の左胸が焼けていく光景が映っていた。

 

 

 

 

 

 

友奈「・・・・・」

 

園子「肩代わりがテーマなクイズかぁ〜。」

 

友奈「え?う、うん・・・」

 

園子「青鬼丼が赤鬼丼の身代わりになった話を元ネタにして、考えたら良いんじゃないかな〜?」

 

友奈「・・・・・」

 

タケル(友奈?)

 

 

 

 

 

 

その日の夜の結城家・友奈の部屋。

 

友奈(東郷さんを助けようとした時、お役目は私に引き継がれた・・・うっ・・・!)

 

左胸の焼印に痛みが走った。

 

友奈(こんな事を知ったら、きっと東郷さんが悲しむ事になる・・・折角今、皆がやっと揃って楽しいのに・・・)

 

皆とメールをする。

 

 

 

東郷『モミのホ祭りというのはどうかしら?』

 

風『風情がない』

 

夏凜『バカなの?』

 

樹『ちょっとさすがに・・・』

 

銀『それは、ないと思う・・・』

 

園子『わっしーは変わらないなぁ(^▽^)』

 

東郷『我が国の良さを建てきれないおのれの筆力が憎い!!』

 

 

 

友奈「・・・・・っ、そうだ。」

 

 

 

 

同じ頃、タケルは部屋に居た。

 

”コンコン”

 

タケル「ん?」

 

友奈『タケルさん、私。』

 

タケル「友奈?」

 

ドアを開けて友奈を入れた。

 

タケル「どうしたの?何か相談?」

 

友奈「・・・・・・」

 

タケル「友奈?」

 

友奈「・・・・・・タケルさん、これを見ても、驚かないで?」

 

タケル「え?」

 

すると友奈が、服を脱ぎ始めた。

 

タケル「え!?ちょっと友奈!?俺の目の前で何を!?」

 

友奈「左胸、見て。」

 

タケル「左胸?・・・っ!?」

 

焼印を見て、タケルが驚いた。

 

タケル「それ・・・何処で?」

 

友奈「東郷さんを助けようとした時に、出来てしまったの・・・」

 

タケル「まさか、あの時の・・・?」

 

友奈「うん。この事は、他の皆に内緒にしてて?」

 

タケル「で、でも、悩んだら相談って五箇条に書いてたはずでしょ?」

 

友奈「でも・・・東郷さんや皆が悲しむから・・・」

 

タケル「友奈・・・」

 

 

 

 

 

 

翌日の讃州中学校。

 

友奈(私は・・・私は・・・生かされている・・・だからこっち側に居られるんだ・・・)

 

 

 

 

勇者部。

 

夏凜「もう・・・こんな寒い時に何でマンションのエアコン壊れるかなぁ・・・」

 

東郷「私も昨日は急に電灯が切れてとても困ったの・・・」

 

マコト「まさか一時停電になったとはな。」

 

カノン「驚いて怖くなったの。」

 

銀「私なんか、停電になって弟達がびっくりして泣いちゃったんだよ?」

 

友奈「皆大変だったんだね・・・」

 

夏凜「そう。災難よ災難。」

 

風「そんな事ぐらい。うちなんて昨日、樹が鍵を落として寒空の下4人して大変だったんだから。」

 

樹「わわわわわ!言わないで〜!」

 

風「ちょっとコンビニ行っただけだったのに。大騒ぎだったわよ。」

 

樹「あうぅ・・・」

 

夏凜「ったく、ドジね。」

 

風「本当しっかりして来てと思ったんだけどね〜。」

 

樹「うぅ・・・」

 

アカリ「でも、無事に見付かって良かったじゃない。」

 

風「まぁ、それはそうだけど。」

 

御成「風殿、今回は大目にみてあげて下さいな。」

 

アカリ「樹ちゃん。今度から、私が鍵を持つから安心してね?」

 

樹「ありがとうございます・・・アカリさん・・・」

 

友奈「・・・・・・」

 

そこに園子が来た。

 

園子「園子参上なんだぜ〜!」

 

樹「園子さんその手・・・!?」

 

右手に包帯が巻かれていた。

 

園子「おぉ、大丈夫大丈夫。スポッと!こうしてサンチョを被せれば、あってないようなものシュレリンガー。」

 

夏凜「手ぇ!食われてる食われてる!」

 

風「一体どうしたのよ?」

 

園子「今朝ポットで火傷したんだー。」

 

銀「うわ、熱そう・・・」

 

東郷「大怪我じゃなくて良かった。」

 

園子「うん。小怪我。」

 

夏凜「はぁ・・・揃いも揃って師走に入ってロクなもんじゃないわね。勇者部全員厄払いにでも行った方が良いんじゃない?」

 

風「ちょっと、縁起でもない事言わないでよー!いや、でも必要かも・・・」

 

この中で、タケルと友奈。この2人だけ被害を受けていない。

 

東郷「友奈ちゃんは何も無かった?」

 

友奈「あ・・・うん、平気。」

 

東郷「良かった。友奈ちゃんにまで何かあったら、いよいよ怪しいものね。」

 

アカリ「タケルも何も無かった?」

 

タケル「う、うん。」

 

アカリ「そう、良かったわ。」

 

園子「また大赦かーって!」

 

この言葉で全員静まった。

 

夏凜「いやいやいや!」

 

風「まさか流石に!」

 

園子「だよね〜。」

 

夏凜「私達、めちゃくちゃ疑い深くなってるんじゃない?」

 

タケル「そうかもね・・・」

 

友奈「あははは・・・」

 

しかし園子は、タケルと友奈を見て密かに疑問を抱いた。

 

風「はいはい!それじゃあそれじゃあ!それぞれ持ち場に着け〜!」

 

全員「はーい。」

 

友奈「・・・・っ!あの!風先輩!」

 

風「ん?」

 

友奈「ちょっと良いですか・・・?」

 

 

 

 

外に出て、風に相談する。

 

風「どうしたの?悩み事?」

 

友奈「えっと・・・えっと・・・」

 

風「恋愛の事だったりしてー。あ、そしたら東郷が怒るか・・・」

 

友奈「怒ったりしませんよ・・・」

 

風「どうかな〜?そんな事より、何?言ってみ?」

 

友奈「実は・・・この間・・・」

 

風「どの間?」

 

友奈「あ、えっと・・・スマホを返して貰った日・・・」

 

風「何かあった?」

 

友奈「実は、東郷さんを・・・あっ!」

 

目に映ったのは、風の左胸に自分と同じ焼印が刻まれていた。

 

風「・・・ん?何?」

 

友奈「あ、いえ・・・あ。」

 

再び見ると、焼印が消えていた。何かに脅されているようにも思える。

 

友奈「ま・・・前に撮った皆の写真とか大事な奴、スマホから消えちゃってて・・・」

 

風「ああ、それは仕方無いわね。大赦の検閲で消えちゃったのかも。

 

友奈「でも、皆に悪くて・・・」

 

風「あっ!2人だけの恥ずかしい写真とかあったんでしょー?」

 

友奈「ええ!?ちょっと!?」

 

風「そりゃあ皆に相談出来ないわよね〜。んであんた達、そんな変な趣味あったの?」

 

友奈「無いですよー!」

 

結局、焼印の事を言えないまま終わってしまった。

 

 

 

 

女子トイレで、友奈が左胸を見る。焼印が徐々に大きくなっていってる。

 

友奈(同じものが、風先輩に見えた・・・)

 

 

 

 

 

 

夕方、タケルと友奈が人気の無い場所に居た。

 

タケル「友奈、試してみるね。」

 

友奈「お願い。」

 

ゴーストドライバーを出して、ヒミコゴースト眼魂をゴーストドライバーに装填した。

 

『アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!』

 

タケル「変身!」

 

『カイガン!ヒミコ!未来を予告!邪馬台国!』

 

仮面ライダーゴースト・ヒミコ魂に変身した。

 

タケル「行くよ!」

 

友奈「うん!」

 

キドウフードで神秘のフィールドを作り、友奈の焼印を吸い取る。

 

友奈「・・・・・・」

 

しかし、焼印は残っている。

 

タケル「駄目か・・・」

 

友奈「そうみたい・・・」

 

『オヤスミー』

 

変身を解いて、友奈に歩み寄る。

 

タケル「ヒミコさんならいけると思ったけど、失敗だったね。」

 

友奈「ううん、ありがとうタケルさん。」

 

タケル「友奈・・・」

 

友奈「タケルさんには、焼印も何も無かったの?」

 

タケル「うん。友奈が見せた焼印を見て、俺の身体も見てみたけど、何も無かった。ヒミコさんの力のお陰かな?」

 

友奈「そうか・・・」

 

タケル「ヒミコさん、東郷を助けたのに何で俺は何も無かったんですか?」

 

ヒミコ「ふむ、この世界に存在する勇者は元々無垢な少女達。奉火祭は少女を生贄にする儀式。タケルは男だから無害だったが、友奈には東郷に刻まれたその焼印を引き継がれたのだろう。」

 

タケル「でも、何で焼印を消す事が出来なかったんですか?」

 

ヒミコ「あの焼印から、猛烈な力を感じる。私1人では吸収出来なかった。」

 

タケル「やっぱりあの時、俺が東郷を助けておけば良かったのかも。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜の結城家。友奈が部屋で押し花を作っていると。

 

”ピロリロリン”

 

スマホから着信音が鳴った。

 

 

 

樹『今、病院です お姉ちゃんが車にはねられてしまって』

 

 

 

友奈「え・・・!?」

 

何と、風が車に撥ねらててしまったのだった。

 

 

 

樹『私どうしたらいいか』

 

夏凜『樹おちついて すぐいく』

 

東郷『すぐいきます』

 

銀『私もいく』

 

園子『もうでた』

 

 

 

立ち上がった友奈は、急いでタケルの部屋へ。

 

 

 

 

一方、タケルの部屋。

 

友奈「タケルさん!」

 

タケル「っ!?どうしたの友奈!?」

 

友奈「風先輩が病院に運ばれたの!」

 

タケル「風が!?」

 

友奈「病院へ行こう!?」

 

タケル「分かった!」

 

2人は外に出て、CRF250Lに乗って羽波病院へ向かった。

 

 

 

 

羽波病院。タケルと友奈を除いた全員が来ていた。

 

友奈「はぁ・・・はぁ・・・」

 

タケル「皆!」

 

東郷「友奈ちゃん・・・」

 

マコト「タケル・・・」

 

友奈「風先輩は!?」

 

風は今、緊急外来で応急処置中。

 

夏凜「まだ出て来ないの・・・?」

 

タケル「アカリ、風に一体何があったんだ?」

 

アカリ「帰る途中、青信号で渡っていた時に車が風ちゃんに突進して来たの。」

 

御成「あぁぁぁぁぁ・・・風殿・・・・・・・」

 

タケル「落ち着いて御成!」

 

 

 

 

1時間後。風はまだ出て来ない。

 

カノン「ん?」

 

マコト「どうした?カノン。」

 

カノン「来た。」

 

そこに、応急処置を終えた風が出て来た。身体中に包帯が巻かれている。

 

樹「お姉ちゃん!」

 

風「いやぁ〜、参った参った、いてっ・・・!」

 

樹「お姉ちゃん!」

 

全員「風!(風先輩!)(風ちゃん!)(フーミン先輩!)」

 

風「大丈夫、大丈夫だから。いきなり飛び出して来るんだもんな。信号無視すんなっつーの。」

 

タケル「良かった、元気そうで。」

 

樹「お姉ちゃん・・・」

 

アカリ「風ちゃん・・・」

 

御成「風殿・・・」

 

風「樹・・・アカリさん・・・御成さん・・・皆ごめんねー、わざわざ来て貰っちゃって・・・」

 

夏凜「全く、本当人騒がせなのよね。」

 

風「ちょっとは労わりなさいよ。」

 

東郷「あの、命には・・・」

 

風「ふふっ、それは大丈夫だから。大袈裟ねぇ。」

 

銀「風先輩が何時ものテンションで良かった。」

 

風「銀、それ褒めてるの?」

 

東郷「でも受験生に何て酷な事を・・・」

 

風「それは言わないで!試験は受けるから!絶対受けるから!」

 

夏凜「入院するんでしょ?」

 

風「ほんの1、2週間だから!!」

 

看護師「病院ではお静かに。」

 

風「はい・・・」

 

看護師「妹さんですか?」

 

樹「は、はい。」

 

アカリ「あ、私、保護者です。」

 

看護師「では、入院の手続きがありますので、一緒に来て頂けますか?」

 

樹「はい。」

 

アカリ「はい。」

 

園子「一先ずは、だね。」

 

夏凜「あんた達も怪我には気を付けなさいよね?」

 

マコト「この先何が起こるか分からないからな。」

 

東郷・園子・銀「α波の出番ね!」

 

夏凜「それはもういい!」

 

東郷・園子・銀「しょぼーん・・・」

 

 

 

 

病院から出た。

 

東郷「道路交通法違反・・・許せない・・・」

 

銀「私が警察だったらすぐに捕まえてやるのに・・・」

 

夏凜「命に別状がなかったから良かったようなものの・・・」

 

カノン「そうだよ。風ちゃんが無事で良かったね。」

 

マコト「だが暫くは入院だけどな。」

 

東郷「精霊は何をしていたのかしら・・・」

 

園子「ん〜・・・」

 

東郷もし皆の身に何かあったら私、きっと正気じゃ居られない・・・」

 

夏凜「東郷・・・国防仮面もブラックホールももう無しだからね。」

 

東郷「くっ!」

 

夏凜「本当止めて。」

 

友奈「・・・・・・」

 

東郷「友奈ちゃんも。」

 

友奈「私!?」

 

東郷「怪我だけは気を付けてね?」

 

友奈「う、うん。」

 

タケル「友奈、帰るよ。」

 

友奈「うん。」

 

ヘルメットを被ってタケルの後ろに座る。タケルがアクセルを捻って帰って行く。

 

友奈「じゃあねー!」

 

東郷・夏凜「またねー!」

 

銀「じゃあなー!」

 

マコト「気を付けろよー!」

 

カノン「またねー!」

 

園子「ん?」

 

帰って行く友奈を見て、園子がまた何かを感じた。

 

 

 

 

 

 

帰った後、友奈がこれまで起こった事故を考えていた。

 

友奈(私が皆に話そうとしたら、皆に少しずつ嫌な事があった・・・改めてちゃんと話そうとした風先輩には事故が起きた・・・天の力は、現実の私達の世界に影響を及ぼす事が出来る程・・・何とかしようとしても代わりに何処かに影響が出る・・・私に起きている事は言っちゃ駄目な事なんだ・・・私がルールを破ると皆に不幸が起きる・・・もう私達の戦いは終わったんだ!皆はもう苦しまなくて良いんだ!私が黙っていればいつも通り何も変わらない、勇者部の楽しい毎日が続くんだ誰も、絶対に巻き込んじゃ駄目なんだ・・・私が黙っていれば、それで良いんだ・・・)

 

 

 

 

数日後、タケルと友奈が風の病室へ向かってる。

 

タケル「風、今日も元気かな?」

 

友奈「そうだと良いね。」

 

病室を開けようとしたが。

 

 

 

 

風「樹、今日大事なイベントでしょう?」

 

樹「良いの。」

 

風「良くないでしょ?」

 

樹「お姉ちゃんが怪我してるのに、私だけ楽しい事は出来ないよ。」

 

風「こっちが気を遣うわよ。お姉ちゃんの事なんて気にしなくて良いのに。」

 

樹「ううん、お姉ちゃんが楽しくないと私も楽しくないんだ。だから今日は良いの。ちゃんと代わってもらったから。」

 

風「あんたね・・・」

 

樹「怪我人は安静だよ。」

 

風「ちゃんとご飯食べてる?出前取って良いからね?」

 

樹「アカリさんと作ってるよー。」

 

風「朝は?」

 

樹「ちゃんと起きてるよ。たまにアカリさんや御成さんに起こして貰ってるけど、遅刻なんてしないよー。家の事は心配しないで?」

 

風「何か・・・樹の方がお姉ちゃんみたい。」

 

樹「本当?やった!」

 

風「やったじゃないわよ。」

 

樹「えへへ。」

 

風「全く・・・」

 

樹「ん?」

 

風「でも・・・ありがとう。」

 

樹「うん。さっ!退院したら絶対楽しい事しようね!」

 

風「えぇ!お正月楽しみだね!」

 

 

 

 

廊下から2人の会話を一部始終聞いていたタケルと友奈は。

 

タケル「風・・・樹ちゃん・・・ん?友奈?」

 

友奈「・・・・・」

 

風『今年凄い年だったな〜。』

 

樹『来年はもっと凄い事しようね?楽しい方へ!』

 

風『あれだけ、頑張ったものね。』

 

樹『皆幸せにならないと〜!』

 

友奈「っ!?」

 

風『樹も、東郷も、夏凜も園子も銀も友奈も!皆良い子だわ〜!勇者部の部長は幸せ者だよ〜!タケルさんやマコトさんやカノンちゃんやアカリさんや御成さんも幸せにならないとね〜!』

 

友奈「・・・・・っ!」

 

タケル「友奈!?」

 

逃げ出した友奈をタケルが追う。

 

 

 

 

外では雪が降り始めていた。

 

樹「わぁ〜。ホワイトクリスマスだね。」

 

風「だね!」

 

するとそこに、東郷達とマコト達が来た。

 

夏凜「お〜い!怪我人!」

 

東郷「遅くなってごめんね?樹ちゃん。」

 

マコト「待たせたな。」

 

風「そんなにしょっちゅう来なくて良いのに・・・って、それより何その格好?」

 

皆がサンタコスをしている。

 

夏凜「クリスマスイブに病院じゃ寂しいんじゃないかって思ってね。」

 

カノン「だから、私達がサンタクロースになって風ちゃんを励まそうと思って。」

 

風「さ、寂しくないわよ!!これっぽっちも!!全然!!」

 

樹「すみません。お姉ちゃん、本当は嬉しいんですよ?」

 

風「樹!?」

 

御成「樹殿、正直で良い子ですぞ。」

 

東郷「あれ?友奈ちゃんとタケルさんは?先に来てると思ったんですけど・・・」

 

風「え?」

 

マコト「あの2人、何処へ行ったんだ?」

 

 

 

 

 

 

その頃、友奈は息を切らしながら走り、タケルが友奈を追う。

 

友奈「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

タケル「友奈!!待って!!」

 

 

 

 

同じ頃、結城家の前にリムジンが停まっていた。車内から、大赦の1人が降りた。

 

 

 

 

そして病室では。

 

樹「これでお姉ちゃんも浪人生〜!」

 

風「こら!!まだ決まった訳じゃないでしょ!?」

 

マコト「また怪我が悪化したら入院続行だな。」

 

風「そんな訳無いわよ!!」

 

東郷「友奈ちゃん、タケルさん、どうしたんだろう・・・」

 

銀「あの2人、今日は来てないって何があったんだろう・・・」

 

 

 

 

その頃園子は、手洗から病室へ戻って行ってる。その途中、1枚の押し花が落ちていた。その押し花を見て、園子が察した。

 

園子「私・・・分かっちゃったかも・・・」

 

 

 

 

外ではクリスマスイベントで盛り上がっていた。

 

 

 

 

だが友奈は違っていた。彼女はまだ走り続けている。タケルも友奈を追い続けている。

 

友奈「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・あ、うわっ!!」

 

途中で転んで倒れた。

 

タケル「友奈!!」

 

転んだ友奈を起こす。

 

タケル「友奈、大丈夫?」

 

すると友奈が、タケルに抱き締めた。

 

タケル「っ!友奈・・・?」

 

友奈「う・・・うぅ・・・うわあああああああああ!!」

 

タケル「友奈・・・・」

 

大泣きする友奈を、タケルが優しく慰める。この先、一体どうなってしまうのだろうか。

 

「END」




         キャスト

    天空寺タケル:西銘駿

     深海マコト:山本涼介

      結城友奈:照井春佳
      東郷美森:三森ずすこ
      犬吠埼風:内山夕実
      犬吠埼樹:黒沢ともよ
      三好夏凜:長妻樹里
      乃木園子:花澤香菜
      三ノ輪銀:花守ゆみり

     月村アカリ:大沢ひかる
        御成:柳喬之
     深海カノン:工藤美桜

    英雄ゴースト:関智一

           岡本里穂

第二十二話・日記!秘めた意志!
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