友奈「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
東郷「・・・」
友奈「最近、温かくなってきたね・・・」
東郷「うん。」
友奈「もうすぐ春だぁ・・・」
東郷「うん。」
友奈「東郷さん、私ね・・・」
東郷「うん。」
友奈「結婚する。」
東郷「うん。・・・んん!?」
さっきの言葉を聞いて、東郷が驚く。これは気のせいだと思うが。
友奈「突然ですが、結城友奈は結婚します。」
気のせいでは無かった。結婚と言う言葉を聞いた東郷がカバンを落として、友奈に問い詰める。
東郷「な・・・何を言ってるの友奈ちゃん!!中学生なのに!大体相手は!?」
友奈「神樹様だよ。」
東郷「ええ・・・!?」
結婚相手は神樹だと言う。
何故神樹と結婚する事になったのかと言うと、昨日の夕方に遡る。
突然結城家に大赦の神官が訪問した。
タケル「・・・・」
友奈「・・・・」
和室で、大赦神官が正座をして頭を下げている。
友奈「あ、あの・・・頭を上げて下さい。今日は何の御用でしょうか?」
タケル「また、勇者御記を書き残して欲しいと言いに来たのですか?」
大赦神官「友奈様に、急ぎお知らせしなければならない事があります。ご両親には、全て了解して頂いております。」
タケル「それで、友奈に何の御用があるんですか?」
大赦神官「私達を約300年の間守って来て下さった、神樹様の寿命が近付いております。」
友奈「え?」
タケル「神樹様の寿命が?」
大赦神官「神樹様が枯れてしまわれれば、外の炎から守る結界が無くなり、我々の暮らすこの世界は炎に飲まれ消えてしまいます。」
友奈「消え・・・る・・・?」
大赦神官「遺憾ながら。」
友奈「待って待って!いきなり過ぎます!」
タケル「そうですよ!突然言われたら混乱しますよ!」
友奈「いきなりそんな、消えるなんて・・・」
大赦神官「仰る通り、人間を全滅させる訳には参りません。全滅を免れ皆が生き伸びる解決法を、我々は見付けております。」
友奈「あの。これって勇者部全員で聞いた方が・・・」
タケル「他の皆にも知らせた方が・・・」
大赦神官「まずは、友奈様にだけお話しを。特別にタケル様にもお話しをします。」
タケル「またそうやって、他の人達に隠蔽するんですか?」
大赦神官「皆が助かる方法は1つ。選ばれた人間が神樹様と結婚するのです。」
友奈「えっ・・・結婚!?結婚って・・・あの結婚ですか?」
大赦神官「はい。」
タケル「だけど、何故結婚を?」
大赦神官「神との結婚を古来、神婚と言います。神と聖なる乙女の結合によって、世界の安寧を確かなものとする儀式。それが神婚。」
友奈「あの・・・それだと皆助かるん・・・ですか?」
大赦神官「はい。」
友奈「助かる・・・・」
タケル「・・・・」
大赦神官「神婚する事で新たな力を得て、人は神の一族となり皆永久に神樹様と共に生きられるのです。ご理解頂けましたでしょうか。」
友奈「兎に角分かりません・・・」
タケル「大体、友奈と結婚させるなんて、神樹様はどうかしてますよ?」
友奈「でも、兎に角全滅は・・・」
大赦神官「私達も、友奈様とタケル様と同じ気持ちです。神婚が成立すれば、選ばれた少女の存在は神界に移行し、俗界との接触は不可能になります。」
タケル「神界に移行・・・それってまさか・・・」
大赦神官「はい。神婚した少女は、死ぬと言う事です。」
友奈「っ!?」
タケル「死ぬって・・・そんな・・・」
大赦神官「そして神婚の相手として、神樹様は友奈様を神託で示されました。」
友奈「な・・・何で私を・・・?」
タケル「神樹様が友奈を選んだ理由・・・それってまさか?」
大赦神官「はい。友奈様は心も体も神に近い存在。"御姿"だからです。」
友奈「・・・・」
大赦神官「天の神が友奈様を生贄にしているのと、理由は近いかと。」
友奈「私が、神婚するって・・・」
大赦神官「私達大赦は人類が生き延びる為に、様々な方法を模索し続けて来ました。そして、神婚と言う選択肢のみが残されたのです。」
友奈「あの・・・すみません・・・すぐ、答えられなくて・・・頭が、追い付かないって言うか・・・」
大赦神官「天の神の罪を背負わせている。さぞお辛いでしょう。祟りの為に、何この事も話せず。」
友奈「・・・話せないなら話せないで、もっと賢いやり方があったのかも知れませんけど・・・私、友達を傷付けちゃって・・・」
大赦神官「皆を慈しむ心。友奈様は素晴らしい勇者であると私は思います。」
友奈「そんな事はありません・・・」
大赦神官「その友達を、人間を救う事が出来るのは友奈様だけです。」
タケル「待って下さい!それだけの理由で友奈が神婚を望むと思うんですか!?俺は絶対反対です!友奈が神樹様と結婚するなんてそんな事、絶対に許せませんよ!」
友奈「タケルさん・・・神婚したとして・・・その・・・人が神の一族になってずっと生きるって言うのは・・・」
タケル「友奈!?」
大赦神官「言葉通りの意味です。我々を神樹様に管理して頂く優しい世界・・・人は死んでしまえば終わりですが、神の眷属となり神樹様と共に生きていけば希望が持てます。」
友奈「それって皆、ちゃんと人間なんですか・・・?」
大赦神官「神の膝下で確かに存在出来ます。信仰心の高い者から神樹様の下へ。」
友奈「・・・皆が、神樹様の下に・・・」
大赦神官「どうか・・・この世の全ての人々をお救い下さい。」
その後、大赦神官が帰って行った。
大赦神官『慈悲深い選択を・・・』
タケル「友奈、本気なのか?本気で神樹様と結婚するのか?」
友奈「・・・・」
タケル「友奈!!答えてくれよ!!」
夜、友奈は部屋で苦しみ始めた。
友奈「うっ!うぅ・・・はぁ・・・はぁ・・・うっ・・・祟りの次は結婚だって・・・びっくりだね、牛鬼・・・お父さんとお母さんは泣いてたけど・・・私の意思に任せるって言ってくれたけど・・・私の身体は・・・命は・・・もう・・・」
明朝。友奈は外に出て何処かへ向かう。
友奈「神婚して死ぬとどうなるんだろう・・・祟りで死ぬより苦しくないのかな・・・自分の事ばっかり考えて良く無いな・・・私は勇者なんだから・・・勇者らしい事をしなくちゃ・・・!世界が、炎に包まれるなんて・・・そんなの嫌だ・・・!」
彼女は神社へ向かった。
友奈(勇者部五カ条。"成せば大抵何とかなる"・・・そうだよ・・・迷ったり怖がってる場合じゃない・・・だって私は、勇者だから・・・!祟りで消えてしまう命なら・・・この命を皆の為に使おう・・・怖くない・・・怖くない・・・!怖く・・・ない!!)
階段を上り切って、街全体を見る。
友奈「はぁ・・・はぁ・・・綺麗・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・私、決めたよ!」
そして現在。放課後の勇者部。友奈が神婚を皆に告げた。
風「いや怪しいでしょ!何引き受けようとしてんの!」
アカリ「神婚って、友奈ちゃん本気なの!?」
園子「ゆーゆ!」
樹「違うと思います!」
御成「そんな事をしたら、友奈殿は・・・」
銀「自分を無くしてしまうんだぞ?」
カノン「世界を救う為なら、手段を選ばないの?」
友奈「皆・・・」
東郷「今の皆の反応で分かるでしょ?友奈ちゃんの考え方が間違ってる事が・・・」
友奈「東郷さん・・・」
風「くっ!それにしても大赦め・・・!!友奈!私達も付いて行ってあげるから、ばしっと断りなさい!!」
タケル「断っても駄目と言われたら、俺達が全力で説得する!」
樹「そうですよ!神婚なんてする必要はありませんよ!」
夏凜「園子、今から大赦に連絡入れられる?」
園子「うん!」
東郷「もう我慢ならない!」
風「行くわよ!1度潰した方が良い組織になれるかもね。」
銀「はい!」
友奈「待って!だから・・・私は・・・神婚を引き受けるって・・・」
風「その必要は無いんだって!」
夏凜「だって、死ぬんでしょ?」
風「訳分からない!生贄と変わらないじゃない!」
園子「後、"神樹様と共に生きる"って何なのかな・・・」
樹「その、何かゾクッと来るような・・・」
東郷「とても幸せな事だとは思えないわ。」
銀「もし私が神婚に選ばれたら、即断ってやるぞ!」
友奈「でも!私が神婚しないと、神樹様の寿命が来て世界が終わっちゃうんだよ!?」
風「神樹様の寿命は分かるけど、でも、だからって友奈が行く必要は無いでしょ!」
タケル「もう1度考え直してくれ!友奈、君はどうしたい?」
友奈「・・・風先輩、勇者部は人の為になる事を勇んで行う部活、でしたよね・・・?」
風「友奈、これは違う!」
友奈「でも、これも勇者部だと思うんです・・・誰も悪くない。世界を守る為に他に選択肢が無いなら・・・それしかないなら・・・私は勇者だから・・・」
風「友奈!!1回頭冷やしな!」
園子「ゆーゆ、それしかないって考えは止めよう?神樹様の寿命が無くなるまでの間に、もっと考えれば良いんだよ・・・」
銀「園子の言う通りだ。友奈、自分を正直にしてくれ。」
夏凜「そ、そうよ!」
友奈「駄目なんだよ・・・考えるって言っても・・・私にも、もう時間が無くて・・・はっ・・・!」
皆の左胸に焼印が刻まれてる幻覚を見た。
風「友奈・・・」
マコト「・・・・」
東郷「私達知ってるわ。友奈ちゃんが天の神からの祟りで、体が弱っている事を。」
友奈「その話は止めて!!私は何も言ってない!!」
東郷「友奈ちゃん、大丈夫よ。」
園子「その件を含めて、解決してみせるから。」
樹「大体可笑しいです!何で友奈さん1人がこんな目に遭わなきゃいけないんですか!」
アカリ「そうよ!友奈ちゃん、その考えは間違ってるよ!」
友奈「でもね樹ちゃん。アカリさん。私は嫌なんだ・・・誰かが傷付く事、辛い思いをする事が・・・それが今回は、私1人が頑張れば・・・」
東郷「駄目よ!友奈ちゃんが死んだら、ここに居る皆がどれだけ傷付いて辛い思いをすると思っているの!!私・・・想像してみたけど・・・後を追って、腹を切っているかも知れない!!」
友奈「で、でも・・・東郷さんだって・・・皆を守る為に火の海に行ったでしょ・・・あれだって、自分1人で世界を救えるならって思ったからでしょ!?」
東郷「そうよ!でも壁を壊した私の自業自得でもあるのよ!友奈ちゃんは悪くないじゃない!反対よ!腹を切るわよ!」
友奈「そんなの・・・ずるいよ・・・私は、東郷さんの代わりに・・・っ!」
東郷「代わりに・・・何?友奈ちゃん・・・」
樹「ゆ、友奈さん!友奈さんが言うように、勇者は皆を幸せにする為に頑張らないといけないと思うんです。」
友奈「そうだよ。だから私頑張ってるよ・・・」
樹「で、でも・・・」
風「皆って言うのは、自分自身もそこに含まれているのよ!友奈!」
友奈「し、幸せ、だよ?私は・・・それで、皆助かるなら・・・」
東郷「嘘よ!!」
タケル「いい加減にしてくれ!!」
友奈「ゆ、勇者部五カ条"なるべく諦めない"!私は皆が助かる可能性に懸けているんだよ!」
風「あんたが生きる事を諦めているじゃない!」
友奈「勇者部五カ条"成せば大抵何とかなる"!!成さないと何にもならない!!」
風「友奈!五カ条をそう言う風に使わない!」
友奈「私は、私の時間がある内に・・・私の出来る事をしたいんです!だからこうして皆にきちんと相談しました!」
銀「友奈、それはただの報告だ!!」
園子「そうだよ、ゆーゆ・・・相談しなきゃ・・・」
友奈「相談してるよ!!」
夏凜「友奈・・・その・・・兎に角、無理すんな・・・」
友奈「無理してないよ!!」
夏凜「・・・ごめん・・・」
友奈「勇者らしく、私らしくしてるよ!」
風「友奈!!皆がここまで言ってまだ分からないの!?」
友奈「だから!!他の方法が無いからこうなっているんです!!」
するとその時。
”バシーン!!”
友奈「・・・え・・・?」
黙って聞いてたマコトが、友奈の頬に平手打ちした。
タケル「マコト兄ちゃん・・・?」
友奈「マコト・・・さん・・・?」
マコト「いい加減にしろ友奈!!そんな事で、俺達が助かると思っているのか!!」
友奈「・・・もう・・・これしか方法は無いのに・・・」
マコト「そんな甘い考えで、自分を犠牲にして良いと思っているのか!!」
友奈「・・・・・・」
マコト「友奈、お前は勇者なんだろ?何の為に勇者になったんだ?俺達と共に戦って世界を救う事か?自分を犠牲にして世界を救う事か?それとも、神婚する為に勇者になったのか?」
友奈「・・・私は・・・」
マコト「考え直せ友奈。お前は独りじゃない。お前には俺達が付いてる!!相談相手になる俺達が付いてる!!友の為に俺達は戦ってる!!そうだろ!?答えろ友奈!!お前はどうしたいんだ!!」
友奈「・・・私は・・・私には・・・本当に時間が無くて・・・」
すると友奈が、再び焼印の幻覚を見てしまい、泣き出して部室から去ってしまった。
東郷「友奈ちゃん!!」
園子「ゆーゆ!!」
銀「友奈!!」
3人が友奈を追う。部室では、不穏な空気が漂ってしまった。
”ドン!!”
突然夏凜が、棚を強く叩いた。
夏凜「こう言う時・・・どうすれば正解なのよ・・・」
タケル「・・・・・・」
マコト「タケル、友奈が時間が無いと言ってた。その間に彼奴が助かる方法を探すぞ。」
タケル「マコト兄ちゃん・・・」
カノン「お兄ちゃん・・・」
御成「・・・探しましょう。友奈殿を救う方法を!」
アカリ「そうね。こんな所で何もしないなんて嫌だわ!」
その頃、東郷と園子と銀が合流した。
銀「何処にも居ないぞ!」
園子「隠れちゃったのかな?」
東郷「端末を見たら、友奈ちゃんの自宅に反応が!」
銀「自宅に!?」
東郷「行こう!」
園子「うん!」
銀「ああ!」
3人は勇者に変身して、友奈の部屋へ向かった。
園子「ただ、こっちも一気にわーっと話すと、ゆーゆが落ち着けないようだから、冷静に行こうよ。」
東郷「そうね。」
青坊主が部屋の窓の鍵を開け、東郷が窓を開ける。
銀「・・・居ないぞ。」
園子「こっちも居ない。」
東郷「友奈ちゃん?」
机の上の勇者御記とスマホを発見した東郷。
園子「レーダーの反応はこれだったんだ・・・」
銀「じゃあ、友奈は何処へ行ったんだ?」
勇者御記を開くと。
『1月18日・・・皆、色々ごめんなさい。私は行きます。』
園子「今日の日付だ。」
東郷「端末を置いて何処に?・・・まさか!」
すると園子のスマホが振動した。それは、大赦からの電話だった。
大橋近くにある”英霊之碑”。ここは、歴代の勇者達と巫女達が眠っている墓地。そこに、大赦神官が居た。後ろを向くと、友奈を除いた全員が立っていた。
大赦神官「勇者様に最大限の敬意を。」
東郷「止めて下さい。」
マコト「あんたが俺達を呼び出したのか。」
御成「この墓地は一体?」
大赦神官「ここは歴代の勇者と巫女が祀られている場所。」
夏凜「友奈がここに居るって言うの?」
風「まさか!!」
大赦神官「友奈様はここには居ません。この場所は話をするのに静かだと思って。」
風「ほっ・・・」
東郷「私達は、友奈ちゃんに会いに来たんです!!」
樹「友奈さんは何処に居るんですか!?」
タケル「教えて下さい!」
大赦神官「今は大赦に居られます。」
風「じゃあ大赦に乗り込むわよ!!」
全員「うん!」
大赦神官「友奈様から話を聞かれたかと。世界を救う方法は"神婚"しか残されていません。」
風「ええ!!聞かされたわよ!!」
マコト「何故そんな考えを!!」
大赦神官「急ぐ必要があった。ご存知かと?友奈様の寿命は後僅か。」
樹「友奈さんの祟りを祓う方法は、本当に無いんですか?」
大赦神官「我々は探りました。友奈さんを救う方法を。」
同じ頃友奈は、滝行をしていた。
大赦神官「しかし、無かったんです。外の炎がある限り、友奈様は祟られたまま。」
夏凜「じゃあ、外の炎はどうにかならないの!?」
アカリ「他の方法は絶対あるはずよ!?」
大赦神官「幾つかのプランがありました。」
カノン「だったらそれを!!」
大赦神官「しかし、不可能だと分かったのです。」
夏凜「どうして勝手に決めるのよ!!」
タケル「それが大赦のやり方なのか!?」
大赦神官「もう時間がないのです。友奈様はこれより神婚の儀に入られます。」
風「巫山戯るな!!止めてやる!!」
大赦神官「歴代の勇者様の多くは、お役目の中で命を落とされました。勇者様は人類を守ろうと懸命に戦い、お役目を果たされ英霊になられました。友奈様もまた、戦い方は違えど、皆の為にその身を捧げようとされています。それこそが勇者であると理解して。」
するとマコトが、大赦神官の巫女服を掴んだ。
マコト「俺達がそれで納得すると思ってるのか!!」
風「歴代の勇者と巫女・・・皆、私達と同じ位の年齢って訳でしょ・・・?何時だって子供達を犠牲にして生き延びて来たって事じゃない・・・」
マコト「幼い命を粗末にしているのと同じだ!!そんな歪な世界があっても良いのか!!」
大赦神官「それしか方法が無いならば、全てを生かす為には止むを得ないのです。それが、この時代における人の在り方。」
東郷「止むを・・・得ない・・・?」
大赦神官「そうよ。」
タケル「そんな・・・」
園子「ピーマンが嫌い・・・だったよね。すっごく厳しいけど、ふとした時に見せるチャーミングな所が私は好きだったよ・・・」
銀「私も、先生が好きでした・・・」
園子「でも今は、もう昔の安芸先生じゃないんだね・・・」
マコト「お前達大赦は、まだ犠牲を増やしたいのか?」
大赦神官「少々の犠牲・・・このやり方で大部分の人達が幸せに暮らしているのです。」
風「それなら・・・それなら、あなた達が人柱になれば良いのに!!」
大赦神官「出来るものなら、そうしています・・・だが、私達では神樹様が受け入れない。こう言う事に生かれるあなた達だから、受け入れているのか。」
すると、特別警報発令が鳴り始めた。
全員「っ!?」
マコト「っ!?」
東郷「これって!?」
するとスマホの画面がノイズで消え、すると次の瞬間。
”ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!”
全員「うわっ!!」
マコト「何だ!?」
突然地震が発生し、周囲に不気味な音が響いた。
大赦神官「もう来るとは・・・」
夏凜「ちょ、ちょっと何よこれ!?」
マコト「何が起こったんだ!!説明しろ!!」
大赦神官「あなた達の出番です。天の神は、人間が神の力に近付いた事に怒り、裁きを下したと言われています。人間が神婚するなどもってのほか・・・」
東郷「バーテックスが・・・来る・・・」
大赦「いいえ。」
すると上空が侵食され始めた。
風「これ、何が・・・?」
街中では、人々が侵食されていく空を見ている。更に壁も侵食され、巨大物体が迫って来た。
風「現実の世界に敵!?」
樹「て、敵、なの・・・?何なのあれ・・・?」
夏凜「あんな奴が・・・」
大赦神官「神婚が、友奈様が神樹様の下へ行き、人々の願いの礎となる事で契られ、成立します。神婚が成立すれば人はもう神の一族。人でなければ襲われない。これで皆は神樹様と共に平穏を得ます。これが最後のお役目。敵の攻撃を神婚成立まで防ぎきりなさい。」
マコト「・・・くっ!!」
服を離して、タケルの横に立つ。
タケル「マコト兄ちゃん。」
最終決戦が、始まった。
「END」
キャスト
天空寺タケル:西銘駿
深海マコト:山本涼介
結城友奈:照井春佳
東郷美森:三森ずすこ
犬吠埼風:内山夕実
犬吠埼樹:黒沢ともよ
三好夏凜:長妻樹里
乃木園子:花澤香菜
三ノ輪銀:花守ゆみり
月村アカリ:大沢ひかる
御成:柳喬之
深海カノン:工藤美桜
最終話・勇者!君ありて幸福!