命を燃やす勇者達   作:naogran

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第七話「合宿!牧歌的な喜び!」

友奈「夏休みになりました!私達勇者部が、人類の敵・バーテックス12体全部倒したご褒美として、大赦は何と、合宿先を用意してくれたのです!ヤッター!そんな訳で、私達は今、太陽がいっぱいの海に居まーす!」

 

東郷「くすっ、友奈ちゃん誰に言ってるの?」

 

タケル「いや、俺が持ってるビデオカメラに向けて言ってるんだけど。」

 

友奈「食事も大赦が手配してくれるんだって!良いのかな〜?こんなに至れり尽くせりで。」

 

東郷「病院で寝てた分くらいは遊んでも良いんじゃないかしら?」

 

タケル「そうだよ。俺達はバーテックスを全て倒したんだから、貰った褒美を受け取って満喫しなきゃね。」

 

友奈「そうだよね!よ〜し、進行方向に人影無し!スピード上げるよーーー!!」

 

海水用の車椅子を押して走り出す。タケルも走り出す。

 

タケル「元気だね〜。友奈。」

 

 

 

 

 

 

同じ頃、風達はかき氷を食べている。

 

風「はしゃぎおるわ。後輩共め〜。」

 

アカリ「それにしても、海って久し振り〜。」

 

御成「日差しが強く、まさに南国気分ですぞ。」

 

風「ここで大赦が落ち込んでいたら部員の士気に関わるわ。エンジョイして行かないとね!」

 

樹『というか、ふつうに楽しんでるでしょ。』

 

風「ありゃ?バレた?」

 

マコト「部長が一番楽しんでるのはもうお見通しだ。」

 

カノン「うんうん。樹ちゃんは楽しい?」

 

樹『私も楽しい❤️』

 

風「そっか。」

 

夏凜「風〜!こっちの体は出来上がってるわ!何時でも良いわよ!」

 

水を飲む。

 

夏凜「さぁ、競泳よ競泳!」

 

風「しゃあない。瀬戸の人魚と言われた私が、格の違いを見せてあげるわ!」

 

夏凜「言われてるの?」

 

樹『自称です。』

 

アカリ「自称なの?」

 

マコト「俺も彼奴らと競うか。」

 

カノン「お兄ちゃん、頑張って!」

 

風「でも水泳は得意よ?幼稚園の時、5年くらいやってたから。」

 

夏凜「幼稚園に5年も居ないでしょ。」

 

3人は海に向かって走る。すると樹が砂浜の上でバタバタし始めた。

 

風「ん?どうした?熱いの?」

 

夏凜「心頭滅却!」

 

樹が全速力で海に向かった。

 

風「ん〜、樹は家でも砂浜でも可愛いわね〜。」

 

マコト「お前、姉バカだな。」

 

海の上で樹が気持ち良くなる。

 

友奈「お!遂に風先輩と勝負するの?」

 

タケル「マコト兄ちゃんも?」

 

マコト「ああ。」

 

夏凜「優れた選手は水の中でも行けるって事を、またまた見せてあげるわ!」

 

友奈「うん!頑張って!夏凜ちゃん!」

 

夏凜「・・・頑張るのは当たり前よ!」

 

タケル「別に素直になっても良いのに。」

 

夏凜「五月蝿いわね・・・」

 

樹は屈伸運動をする。

 

東郷「樹ちゃん、泳げるんんだっけ?」

 

指でこのくらいとジェスチャーする。

 

東郷「優秀だね。勇者部の未来は安泰。」

 

右手で『いやいや』とジェスチャーする。

 

風「・・・・・」

 

マコト「どうした?風。寒いのか?」

 

風「あんま女子力振り撒くとナンパとかされそうだから注意しないと・・・」

 

マコト「ナンパって・・・」

 

夏凜「何言ってるの。こ・・・」

 

風「隙あり!!」

 

夏凜「あ!!こら待てーーー!!」

 

マコト「おい!風!!」

 

隙を突かれた2人が全速力で風を追って、競泳をする。

 

タケル「マコト兄ちゃん頑張れー!」

 

友奈「よぉし!こっちも行こう!タケルさん!」

 

タケル「ああ!」

 

 

 

 

車椅子をタケルが押して海に入る。

 

タケル「うわ、海気持ち良い〜。」

 

東郷「あははは。」

 

 

 

 

マコトと風と夏凜が競泳している。現在マコトが有利。

 

 

 

 

途中で東郷が赤い海藻を見付けた。

 

東郷「友奈ちゃん、これ押し花なんかに使えるんじゃない?」

 

友奈「あ、本当だ!深い所に生えてた奴かなぁ?綺麗〜。ありがとう!東郷さん!」

 

タケル「それ赤トサカだね。」

 

友奈「赤トサカ?」

 

タケル「結構栄養が良い海藻だよ。」

 

友奈「へぇ〜!」

 

”ブクブクブク”

 

タケル・友奈「ん?」

 

樹が顔を出した。頭の上に赤トサカが乗ってる。

 

タケル「樹ちゃん。」

 

友奈「それも使えそう!ありがとう樹ちゃん!よぉし!潜りっこしようか!東郷さんが喜びそうな物を拾って来た方が勝ち!」

 

樹はコクンと頷く。

 

友奈「姫、暫くお待ち下さい!せーのっ!」

 

2人が海に潜る。

 

タケル「気を付けてね。」

 

 

 

 

 

 

その後友奈は、夏凜と山崩しを始めた。先行は友奈。友奈ががっつり砂を崩したが、セーフ。

 

夏凜「ええええ!?そんなにいっぱい!?」

 

友奈「うふふふふ。」

 

アカリ「友奈ちゃん凄い!」

 

東郷「友奈ちゃんの棒倒しは、子供達との砂遊びで鍛えられてるから。」

 

マコト「そう言うお前は何処でこのスキルを鍛えられたんだ?」

風「そう言うあんたは何処でこのスキルを鍛えられたの?」

 

砂で立派なお城を作ってる東郷を見て、マコトと風がツッコんだ。

 

樹『すごー!高松城!』

 

御成「立派な高松城ですぞ!東郷殿!」

 

タケル「もうこれ、達人レベルだよね?」

 

カノン「凄〜い!」

 

東郷「まぁ、色々と。」

 

友奈「砂がね、どれくらいまで取って大丈夫か語り掛けて来るんだよ。」

 

夏凜「変則系!?ちょっと黙ってなさい!集中するから・・・」

 

集中して砂を取ろうとしたが。

 

夏凜「あああああ!!」

 

アカリ「あ〜、崩れちゃった〜。友奈ちゃん勝利!」

 

友奈「よっしゃ!」

 

風「友奈、あんまり夏凜をいじめちゃ駄目よ?」

 

樹『自分は泳ぎで負けたクセに・・・』

 

マコト「本当だな。」

 

風「っ!?・・・ゴホン、楽しみのあまり、睡眠不足でね・・・」

 

タケル「睡眠不足だったら、途中で泳ぎ疲れて寝ていたのかもだよ?」

 

風「・・・・・」

 

夏凜「もう1回よ!友奈!」

 

友奈「掛かって来んしゃい!」

 

山崩し2回戦。

 

樹『カリンさん、凄く楽しそう。』

 

東郷「そうね。初めて部に来た時が懐かしいくらい。」

 

 

 

 

スイカ割り。

 

東郷「敵影見ゆ!目標、二時の方向!」

 

友奈「樹ちゃんから見て右だよ!ファイトー!」

 

目隠しした樹がスイカ割りに挑戦。

 

タケル「もっと右だよ!」

 

友奈「そうそう!右右!」

 

 

 

風「海と言えば、これやっておかないとね〜。」

 

夏凜「噂に聞いたスイカ割り。やってみると何とも単調ね・・・って樹ー!そこよ!振り下ろしなさい!!」

 

マコト「ノリノリだな・・・」

風「ノリノリじゃん・・・」

 

 

 

そして樹がスイカの前まで着いた。すると樹が、風の戦い振りを思い出して、木刀を振り上げる。

 

 

 

 

風「あはははははは!樹何その大袈裟な構えは〜!」

 

マコト「あれ、お前の真似だと思うぞ。」

 

風「え、私あんなん?」

 

マコト「あんなんだ。」

 

 

 

 

そして樹が木刀を振り下ろした。スイカが綺麗に割れた。

 

全員「おおおお!」

 

友奈「一発で決めるなんてやるぅ〜!」

 

東郷「樹ちゃんは磨けば磨く程、立派な大和撫子になれるね!磨かなくちゃ!」

 

樹は照れてる。

 

タケル(やっぱり樹ちゃんの声を取り戻さないと。)

 

 

 

 

 

 

夕方。

 

友奈「はぁ・・・私、もうお腹ペコペコ・・・」

 

風「夏凜齧って我慢して?」

 

夏凜「食えないわよ。」

 

アカリ「カニバリズム?」

 

友奈「カプッ。」

 

夏凜「本当に食い付くな!」

 

 

 

 

一方東郷は、夕日を眺めていた。

 

樹『どうしました?』

 

東郷「ううん、何でも無いわ。」

 

風「ほら、旅館帰るわよ?」

 

東郷「はい先輩!」

 

 

 

 

 

 

旅館に着くと、豪華なご馳走が用意されたった。

 

友奈「凄いご馳走!!」

 

樹『カニです!カニがいます!』

 

友奈「しかもカニカマじゃないよ!?本物だよ!ご無沙汰しております!結城友奈です!」

 

タケル「カニに自己紹介してる・・・」

 

???「此方こそ。私はカニでございます。」

 

友奈「うわっ!喋った!?」

 

タケル「御成、何やってるの?」

 

御成「いやぁ〜、カニの気持ちを代弁してみました。」

 

風「あのぉ、部屋間違ってませんか?ちょっと私達には豪華過ぎるような・・・」

 

アカリ「私達にはちょっと荷が重く感じます・・・」

 

女将「とんでもございません。どうぞ、ごゆっくり。」

 

アカリ「は、はい。」

 

東郷「私達、高待遇みたい。」

 

夏凜「ここは大赦絡みの旅館だし、お役目を果たしたご褒美って事じゃない?」

 

風「つ、つまり食べちゃっても良いと!?ゴクリ・・・ん?」

 

樹『でも友奈さんが・・・』

 

タケル「あ、そうか・・・ん?」

 

友奈「あ〜ん。」

 

そんな友奈は刺身を食べていた。

 

友奈「ん!このお刺身のコリコリした歯応え、堪りませんね〜!」

 

次はシラスを食べる。

 

友奈「ん〜!このツルツルした喉越しも良いね〜!」

 

マコト「味の代わりに食感を楽しんでるのか。」

 

東郷「もう友奈ちゃん、頂きますが先でしょ?」

 

友奈「ああ、そうだった!ごめんごめん。」

 

夏凜「凡ゆる手段で味わおうとしてるとは・・・」

 

風「色々適わないわね。友奈は。」

 

樹『尊敬してます!』

 

御成「では皆さん、頂きましょうか。」

 

東郷「それじゃあ改めて。」

 

友奈・東郷「頂きます!」

 

樹『いただきま〜す!』

 

タケル・マコト・アカリ・御成・カノン「頂きます。」

 

夏凜「頂きます。」

 

風「頂きます!!!」

 

一足先に風がガツガツ食べる。

 

友奈「そうだ!折角だから撮っておこう!家族に自慢するんだ!」

 

風「私も!思い出して味わえるように!」

 

タケル「俺達も撮ろう?この世界でも思い出として。」

 

それぞれスマホで写真を撮って、思い出を残す。

 

東郷「場所的に私がお母さんをするから、ご飯おかわりしたい人は言ってね?」

 

カノン「はぁ〜い!」

 

夏凜「東郷が母親かぁ。厳しそう。」

 

東郷「門限を破る子は柱に磔ます。」

 

夏凜「ひぃっ!?」

 

友奈「まぁまぁお前、そこまでしなくても・・・」

 

東郷「あなたが甘やかすから。」

 

夏凜「おいおい夫婦か。」

 

風「時々言ってるけどさ、何時かこう言うのを日常的に食べられる身分になりたいわね〜。自分で稼ぐなり、良い男を見付けるなりで〜。」

 

タケル「中学生なのにもう大人の話?」

 

樹『後者は女子力が足りませぬ。』

 

タケル「樹ちゃん、結構辛辣だね。」

 

風「そうかな?この浴衣姿から匂い立って来ない?」

 

夏凜「あ〜ん。」

 

風「ちょっと夏凜!刺身は人数分なんだから同じの2つ取ったら駄目よ!!」

 

夏凜「ブツブツ言ってるのが悪いのよ。」

 

御成「風殿、女子力なら東郷殿を見習った方が宜しいですぞ?」

 

そんな東郷は、お吸い物を飲んでる。

 

友奈「わぁ〜!ただ普通に食べてるだけなのに!」

 

樹『うつくしい!』

 

風「流石お嬢様。やるわね。」

 

東郷「そ、そんなに見られたら食べ辛いです・・・」

 

夏凜「まぁ、私もそこそこマナーには五月蝿いけどね!」

 

刺し箸で山芋を刺した。

 

樹『それがすでにアウトです。』

 

夏凜「え!?」

 

アカリ「夏凜ちゃん、刺し箸は行儀悪いよ?」

 

夏凜「嘘っ!?」

 

友奈「ま、まぁ、あんまり細かい事は気にしなくても・・・」

 

夏凜「そう!食事は楽しみのが1番!」

 

風「最低限のマナーだけを守ってれば良いのよ!」

 

友奈「おー!そうだそうだー!」

 

樹『こう言う時は団結するんだ。』

 

タケル「確かにね。ご飯はしっかり食べないとね。」

 

マコト「だな。」

 

 

 

 

 

 

完食後。

 

タケル「あ〜、お腹いっぱい・・・」

 

カノン「美味しかったです〜・・・」

 

風「があああああ!!!」

 

タケル「ど、どうしたの?」

 

風「私の邪眼が更なる生贄を求めている!!!!」

 

樹『ごはん、おかわりだそうです。』

 

友奈「おお!通訳した!」

 

御成「流石姉妹ですな。」

 

マコト・夏凜「っつーか普通に言え。」

 

風「3杯目だから遠慮してるの。」

 

夏凜「居候か!」

 

東郷「はいはい。」

 

タケル「あはは。」

 

風「おかずも少なくなってきたわね。はっ!」

 

客室にある神棚の饅頭を発見した。

 

風「確かお供え物って、時間が経てば、自分で食べてしまっても良いのよね?」

 

タケル「まぁ、お参り後にすぐにお下げして頂くのが本来の作法だけど・・・」

 

風「はぁ・・・はぁ・・・」

 

友奈「ああ!そうですけど止めましょうよ!」

 

タケル「タイミング悪かったらバチ当たるかもだよ!?」

 

風「あははは!冗談よ冗談!」

 

マコト「お前の言葉、冗談には聞こえないぞ。」

 

友奈「先輩がお供え物に手を付ける前に、次行こう次!樹ちゃん、次は何するんだっけ?」

 

樹『このあとは、皆でお風呂です!』

 

 

 

 

 

 

男湯。

 

タケル「あ〜・・・露天風呂気持ち良い〜・・・」

 

御成「生き返りますな〜・・・」

 

マコト「ふぅ・・・」

 

タケル「俺達、この世界に来てからもう2年経つよね〜。」

 

マコト「そうだな。色々大変だったけど、友奈達と出会ってから楽しくなったな。」

 

御成「でも早く元の世界に帰りたいですぞ。」

 

タケル「まぁまぁ御成。元の世界に帰る前に、色々楽しんでおかないとね。」

 

マコト「タケルの言う通りだ。」

 

御成「確かにそうですな。」

 

 

 

 

一方女湯では。

 

風「あ〜・・・・」

 

東郷「はぁ〜・・・」

 

友奈「良いお湯〜〜・・・」

 

アカリ「気持ち良い〜・・・」

 

カノン「はいぃ〜・・・・」

 

風「疲れが吹っ飛ぶわ〜・・・」

 

夏凜「確かに〜・・・生き返るわね〜・・・」

 

風「ってか何でそんな端の方に居るの?」

 

夏凜「っ!べ、別に!偶然よ偶然!」

 

風「はは〜ん?」

 

夏凜「な、何よ?」

 

風「女同士で何照れてんだか。」

 

その場で立ち上がった風。

 

夏凜「っ!?べ、別に照れてないし!」

 

アカリ「風ちゃん、かなりだらしないわよ?」

 

友奈「こんだけ広いと泳ぎたくなるよね〜。」

 

東郷「駄目よ?友奈ちゃん。」

 

両手でお湯を飛ばした。

 

友奈「うわっ!は〜い・・・」

 

風「ぐへへへへへへ。」

 

東郷「ん?どうしました?」

 

カノン「風ちゃん、その顔何?」

 

風「普段何を食べたら、そこまでメガロポリスな感じになるのか、ちょっとだけでもコツを教えて頂けると・・・」

 

東郷「ふ、普通に生活してるだけです・・・」

 

風「いやいや、そんなご謙遜・・・」

 

一方夏凜は、こっそり出た。

 

夏凜(今の内に・・・)

 

シャワーを浴びようとしたその時。

 

友奈「は〜い!お背中流しまーす!」

 

夏凜「ぎゃああああああ!!!」

 

友奈「背中流すの上手いって、お母さんに褒められた事があるんだよ〜!任せて〜!」

 

夏凜「いや!ちょ!くすぐったいてばーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

夜の客室。

 

夏凜「私は端っこ。」

 

風「私は部長だから真ん中!」

 

友奈「お!すかさず樹ちゃんが隣に着いた!じゃあ私は東郷さんの隣!」

 

東郷「うん!」

 

タケル「俺はアカリの隣。」

 

アカリ「ええ。」

 

御成「拙僧はタケル殿の隣ですぞ。」

 

マコト「カノン、こっちにしようか。」

 

カノン「うん。」

 

風「10人揃って旅の夜。どんな話をするか、分かるわね?夏凜。」

 

夏凜「え?えっと・・・辛かった修行の体験談とか?」

 

風「違う。」

 

東郷「正解は、日本と言う国の在り方を存分に語る!です!」

 

風「それも違う!」

 

タケル「東郷と夏凜は抜け目無いね・・・」

 

風「樹、正解は?」

 

樹『コイバナ・・・?』

 

風「そう!それよ!恋の話よ!」

 

東郷「もう1度お願いします。」

 

風「こ、恋の話よ。何度も言わせないで?」

 

タケル「恋の話って言ったって・・・」

 

友奈「で、では、誰かに恋をしてる人・・・」

 

マコト「俺は居るぞ。」

 

友奈「じゃあマコトさん!」

 

マコト「カノンだ。」

 

カノン「え?」

 

友奈「カノンちゃん?」

 

マコト「ああ。カノンは俺の大事な妹だ。だから一生愛してるぞ。」

 

カノン「お兄ちゃん・・・」

 

風「それってある意味シスコンじゃ?」

 

アカリ「風ちゃん、それあなたが言える事?」

 

友奈「じゃあ他に誰か。」

 

夏凜「・・・」

 

東郷「・・・」

 

樹『・・・』

 

タケル「・・・」

 

アカリ「・・・」

 

御成「・・・」

 

友奈「ま、まぁ勇者とかで皆忙しかったし。」

 

夏凜「そう言うあんたは何かあるの?風。」

 

風「そうね、あれは2年の時だったわね。」

 

夏凜「っ!」

 

風「私がチア部の助っ人した時、そのチア姿に惚れた奴が居てさ、まぁデートしないか?とか言われたりしたもんよ!もんよー!」

 

夏凜「な、成る程!ん?」

 

しかし他の皆は黙ってる。

 

夏凜「あんた達、落ち着いてるわね?」

 

樹『この話10回目ッス。』

 

夏凜「えええ・・・?」

 

このコイバナは10回目である。

 

風「何よ!?」

 

夏凜「それしか浮いた話無いのね・・・」

 

風「あるだけ良いでしょ。」

 

夏凜「っで、断ったの?」

 

風「だってさ、同年代の男子って何か子供に見えるもん・・・そいつの端末に嫌らしい画像を入れて、休み時間に男子達で見てるような奴だって知ってたからさぁ〜。んあー!次の話題!友奈!何か際どいの!!」

 

友奈「ええ!そんな無茶振りを・・・」

 

東郷「際どいのなら任せて下さい!」

 

風「東郷は違う意味で際どいでしょ?」

 

夏凜「・・・・・」

 

全員「ん?」

 

途中で夏凜が眠りに入った。

 

友奈「夏凜ちゃん寝てる・・・」

 

風「はしゃいでたからね。」

 

樹『かわいい寝顔です。』

 

風「私達もそろそろ寝ようか・・・夜更かしは乙女の敵よ?」

 

アカリ「じゃあ寝ようか・・・」

 

東郷「フッ。」

 

友奈「東郷さん?」

 

東郷「何でも無いわよ?友奈ちゃん。」

 

御成「では、電気を消しますよ。」

 

風「は〜い。おやすみ〜。」

 

友奈「おやす〜。」

 

東郷「おやすみなさい。」

 

タケル「おやすみ。」

 

アカリ「おやすみ。」

 

マコト「カノン、おやすみ。」

 

カノン「おやすみ。お兄ちゃん。」

 

電気を消して、御成が布団に入った瞬間。

 

 

 

 

 

 

東郷「あの日も、こんな感じの暗いじっとりとした夜でした・・・」

 

 

 

 

 

 

友奈「東郷さん!?」

 

夏凜を除いた全員が目を開けた。

 

東郷「その男は、帰りを急いでいました・・・でも家への近道をしたのが間違いだったのです・・・」

 

友奈と風と樹は固まるが、タケル達5人は平然としてる。

 

東郷「お墓の所を通った辺りから自分を付けて来るような足音が聞こえてきて・・・」

 

友奈「わああああ!何でこのタイミングで怪談を!?」

 

風「ちょ!そう言うの私苦手なのよ!!」

 

東郷「男は、思い切って後ろに振り返る事にしたんです・・・すると・・・」

 

 

 

 

 

 

風「ぎゃあああああああああああ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

突然風が絶叫した。

 

タケル「ど、どうしたんだ!?風!」

 

風「何かモゾって来たのよ!この辺に!!・・・って何だ樹かぁ。」

 

ただ樹が風にしがみついただけだった。

 

風「え?もう怖くなって潜り込んで来ちゃったの?」

 

夏凜「ああ〜五月蝿い〜〜〜・・・」

 

友奈・東郷・風「すみません・・・」

 

マコト「怪談話は以上だな。」

 

 

 

 

皆が寝静まってから数時間。

 

夏凜「ん・・・?」

 

真夜中に夏凜が目を覚まして、顔を下に向けると、風が夏凜の腹の上を枕にして寝ていた。

 

夏凜「寝相悪・・・自分の布団に戻れ。」

 

起きて風を横の布団に移した。

 

風「女子力・・・コンビニで売ってないかな・・・?」

 

夏凜「全く・・・」

 

しかし風が眠った夏凜に抱き着いた。

 

夏凜「ああもう!」

 

風「治ったんだね樹・・・良かった・・・」

 

彼女は樹の声が戻った夢を見ている。

 

夏凜「・・・仕方無いわね。」

 

このまま眠る事にした。

 

 

 

 

 

 

更に時間が過ぎて夜明け前。

 

友奈「・・・あれ?」

 

目を開けた友奈が起きた。

 

友奈「ん?・・・おぉ、仲良し。」

 

抱き合って寝てる風と夏凜を発見。

 

???「あれ、友奈・・・?」

 

友奈「タケルさん。」

 

今度はタケルが起きた。

 

タケル「早いね、起きるの・・・」

 

友奈「さっき目が覚めちゃって・・・タケルさんは?」

 

タケル「偶々だよ。」

 

友奈「ん?」

 

窓の方を見ると、東郷が外を眺めてるのが見えた。。

 

友奈「東郷さん、おはよう。」

 

東郷「ん?友奈ちゃん、おはよう。」

 

タケル「おはよう。もう起きたの?」

 

東郷「タケルさん、おはようございます。」

 

友奈「肌身離さずだねリボン。」

 

東郷「私が事故で記憶を失った時に、握り締めていた物だったって。」

 

タケル(あの子のリボンか・・・)

 

東郷「誰の物か分からないけど、とても大切な物、そんな気がして・・・」

 

友奈「そっか・・・海を見てたの?」

 

東郷「うん。」

 

友奈「起こしてくれれば良かったのに。」

 

東郷「考え事をしていたの。」

 

タケル「考え事?」

 

東郷「ねぇ友奈ちゃん。」

 

友奈「ん?」

 

東郷「バーテックスって、12星座がモチーフなんだよね?」

 

友奈「そう聞いたね。」

 

タケル(12星座・・・弦太朗さんと戦ったゾディアーツと同じモチーフなのか。)

 

東郷「でも星座って、他にもいっぱいあるでしょ?」

 

友奈「ああ、夏の大三角形座とかね。」

 

タケル「冬の大三角形座とかもあるね。」

 

東郷「そんな星座は無いですよ?」

 

タケル「あれ?間違っちゃった?」

 

友奈「えへへ。」

 

東郷「ねぇ。」

 

友奈「ん?」

 

東郷「本当に戦いは終わったのかしら?」

 

タケル「そう言われると・・・俺も分からない・・・」

 

友奈「・・・考えてもしょうがないよ。」

 

東郷「友奈ちゃん?」

 

友奈「何かあったら、その時はその時。大赦の人達が問題無いって言うからさ。何より、人類を死のウイルスから守ってくれた神樹様が付いてるんだし。」

 

ヘアブラシで東郷の髪の毛を整える。

 

東郷「神樹様・・・」

 

友奈「そう言えば、バーテックスって何で何時も私達の所に出て来たのかな?太平洋側から来たら危なかったよね?」

 

タケル「・・・・」

 

東郷「それは、神樹様がわざと結界に弱い所を作って、敵を通してるから。」

 

友奈「東郷さん物知り〜。」

 

東郷「神樹様は恵の源でもあるから、防御の全て力を使うと私達が生活出来なくなるの。」

 

友奈「あれ?何処かでそれ習ったような・・・」

 

タケル「覚えてないの?友奈。」

 

東郷「アプリに書いてあったよ?」

 

友奈「コ、コホン。」

 

タケル「友奈は本当、忘れっぽいね。」

 

友奈「あはは。でも安心かも。」

 

東郷「どうして?」

 

友奈「神樹様に、はっきり意思があるって事だもん。私達の事だって、何とかして下さるよ。東郷さんが昨日言ってた通り、病院で寝てた分は遊ばないと。」

 

東郷「・・・そうよね。独りになるとつい色々悪い方を考えちゃって・・・皆と居るとそんな事が忘れられるんだけど・・・」

 

タケル「勇者部五箇条1つ。」

 

友奈「困ったら相談だよ?」

 

東郷「でも、こんな事相談されても困るでしょ?」

 

友奈「そうでも無いよ?独りで居るとつい暗い事考えちゃうんなら、今日はもーっと東郷さんに引っ付いて居よっと!」

 

東郷「ありがとう。友奈ちゃん。」

 

友奈「ねぇねぇ、この髪型どう?」

 

鏡で東郷の髪型を見せる。

 

東郷「わぁ〜・・・折角だから、今日はこれで行こうかしら?」

 

友奈「お!気に入ってくれた!」

 

嬉しくなって東郷を抱いた。

 

タケル「東郷、友奈達も居るけど俺達も居るよ。俺達は勇者じゃなくても、仮面ライダーとして君達と協力し続けるよ。」

 

東郷「タケルさん、ありがとうございます。・・・朝ご飯までまだ時間があるけど、友奈ちゃんどうする?」

 

友奈「起きてるよ。ここに私も居る。」

 

東郷「うん。」

 

タケル「俺も起きてるよ。でもちょっとトイレ・・・」

 

トイレへ行ったタケル。

 

 

 

 

 

 

そして朝。

 

風「海が騒がしいわね。」

 

友奈「っで、どうしたんですか?先輩。改まって。」

 

東郷「っで、そのポーズは?」

 

夏凜「意味あるの?ねぇ、そのポーズ意味あるの?」

 

マコト「また何時もの中二病か?」

 

風「ゴホン!帰る前に私達にはやるべき事があるでしょ!?」

 

夏凜「何かあったっけ?花火?」

 

樹『ナンパされてないとか言いそう。』

 

アカリ「そうなの?」

 

風「ちゃうわ!まぁ、それも少し引っ掛かってるけど・・・」

 

カノン「引っ掛かってるのね。」

 

風「今は勇者部の夏合宿なのよ?少しは内容のある話をしないと!文化祭とか、文化祭とか・・・後文化祭とか!」

 

タケル・樹『3回も言った。』

 

樹『でも確かに、お姉ちゃんの言う通り。』

 

友奈「劇をやるって予定になりましたよね?中身を詰めていかないと。」

 

東郷「これは、車の中で予定、配役の話し合いね。」

 

風「良い?バーテックスを倒しても、私達の日常が被害受けて世話ないわ。しっかりと日常のスケジュールを守って、完全勝利と行きましょう!」

 

友奈「はい!」

 

御成「風殿の言う通りですぞ。」

 

夏凜「まぁ、賛成してあげても良いわ。」

 

樹『帰るまでが合宿です。』

 

友奈「よーし!文化祭、必ず成功させよう!」

 

全員「おーーーー!」

 

こうして勇者部一同の合宿が楽しく終わった。

 

 

 

 

 

 

合宿後の犬吠埼家。4人がうどんを食べていた。

 

風「ご馳走も良いけど、それが続くと。」

 

樹『うどんが恋しくなるね。』

 

風「そうそう!家に帰るまでが旅じゃないね!」

 

アカリ「そうだね。ここに来た時からうどんが欲しくて堪らなかったわ。」

 

御成「やはりうどんは美味ですな〜。」

 

風「うどん食べて初めて旅の締めに・・・ん?」

 

突然スマホに着信音が鳴った。メールを見ると、風が顔を変えた。

 

アカリ「風ちゃん?」

 

風「あららごめん、ちょっと行って来なくちゃ。樹食べちゃっててね〜。」

 

アカリ「私も行かなきゃ。御成も先に食べててね。」

 

御成「行ってらっしゃいませ。アカリ君。風殿。」

 

樹『いってらっしゃい。』

 

 

 

 

外に出ると、タケルとマコトが待っていた。

 

タケル「アカリ、風、待ってたよ。」

 

アカリ「ごめんね。急に呼び出して。」

 

マコト「何かあったのか?」

 

風「ちょっと中学校へ行きたいんだけど。」

 

タケル「分かった。早く乗って。」

 

CRF250Lとマシンフーディーに乗って讃州中学校へ向かう。

 

 

 

 

 

 

讃州中学校に到着して、部室に向かう。

 

風「ん?」

 

部室の床に、1つのアタッシュケースが置かれてあった。

 

マコト「アタッシュケース?」

 

タケル「この紋章、大赦から?」

 

アタッシュケースを開ける風。中から。

 

風「うわっ!何何!?」

 

何かが風の顔にしがみついた。その正体は・・・

 

 

 

 

風「犬神!?」

 

 

 

 

何と風の精霊の犬神だった。

 

アカリ「犬神ちゃん!?」

 

タケル「風!これ見て。」

 

風「ん?」

 

アタッシュケースの中には、5つのスマホが入っていた。

 

風「戻って来てる・・・」

 

メールを見ると。

 

『敵の生き残り確認。次の新月より四十日の間で襲来。部室に端末を戻す。』

 

と大赦からのメールが来ていた。

 

タケル「バーテックスの生き残りが・・・?」

 

すると。

 

風「うわっ!」

 

アカリ「きゃあ!?」

 

タケル「うわっ!」

 

マコト「っ!?」

 

突然突風が起こった。

 

風「今度は何!?」

 

突風が晴れると・・・

 

 

 

 

 

 

鼬の姿をした精霊が現れた。

 

 

 

 

 

 

風「え!?」

 

アカリ「鼬!?」

 

風「私、新しい精霊・・・?」

 

鼬の精霊は頷いた。

 

タケル「これってまさか・・・」

 

マコト「もしかしたら・・・」

 

風「戦いは、終わってない・・・何か、本当にこの目が疼いてきたりして・・・やれやれ・・・」

 

何とバーテックスの生き残りが存在していた。彼らに新たな運命が待ち構えていた。

 

「END」




         キャスト

    天空寺タケル:西銘駿

     深海マコト:山本涼介

      結城友奈:照井春佳
      東郷美森:三森ずすこ
      犬吠埼風:内山夕実
      犬吠埼樹:黒沢ともよ
      三好夏凜:長妻樹里

     月村アカリ:大沢ひかる
        御成:柳喬之
     深海カノン:工藤美桜

        女将:的場加恵

第八話・散華!神の祝福!
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