風「勇者は決して死ねない・・・身体を供物として捧げる・・・?」
友奈「はい。」
東郷「満開の後、私達の身体は可笑しくなりました。身体機能の一部が欠損したみたいな状態です。」
タケル「それが身体を供物として捧げる散華。」
マコト「乃木園子と言う子が言っていた。」
東郷「事実、彼女の身体も。」
風「じゃあ・・・私達の身体は、もう・・・元には戻らない・・・?」
マコト「ああ・・・」
風「その話、樹や夏凜には話した?」
友奈「いえ、まずは風先輩に相談しようと思って・・・」
風「そう・・・じゃあ、まだ2人は話さないで。確かな事が分かるまで、変に心配させたくないから。」
友奈「分かりました。」
マコト「勿論だ。」
タケル「それと、アカリや御成やカノンちゃんにも話しておく。他の2人は内緒と言う条件で。」
すると雨が降り始めた。
マコト「雨。」
タケル「早く戻ろう。」
放課後のかめや。タケルとマコトと風が来店してる。
キャスター『消防などの調査によると、東西凡そ4000平方メートルに渡って、地面に陥没や罅割れが発生しました。幸い、通行人や民家などに被害はありませんでした。』
タケル「樹海が枯れたせいで、また被害が・・・」
マコト「絶えないものだな・・・」
店員「どうぞ。」
風「あ、はい。」
うどんが来た。
店員「最近皆と一緒に来ないのね。」
タケル「えっと・・・」
風「ちょっと今、友達の調子が悪くて・・・まぁでもすぐに治りますよ。そいつにはこうやって・・・てやあ!って、私の女子力を注ぎ込んでおきますから!一緒にこの店のうどんパワーも注ぎます!うどんと女子力は万病に効きますからね!」
マコト「女子力も必要なのか?」
店員「くすっ、凄いのね!」
マコト「その友達が治ったらまたこの店に来るからな。」
夜の犬吠埼家。
アカリ「風ちゃん、最近元気無いね。」
御成「何処か具合でも悪いんですかな?」
風は、大赦にメールを送信した。
後日の讃州中学校。風が職員室へ向かう途中。
風「ん?」
目の前に、樹が2人のクラスメイトの誘いを受けていた。樹はスケッチブックで会話すると、2人のクラスメイトが残念な顔をした。
クラスメイト「じゃあ、また今度ね。」
2人は樹と別れた。スケッチブックには『ごめん、日曜は用事があって・・・』と書いてある。
風「クラスの友達?誘われたんだったら行って来たら良いのに。」
樹『カラオケで歌うのが好きな人たちなんだ。私がいると気を使ってカラオケ行けないから・・・』
彼女は散華のせいで声を失っており、カラオケに行けない状態だった。
風「・・・でも!」
担任「犬吠埼さんのお姉さん?」
風「えっと、樹の担任の先生?」
担任「はい。」
アカリ「風ちゃん。」
風「アカリさん?」
アカリ「ちょっと担任の先生に呼び出されちゃって。」
担任「あの・・・この後少しお時間を取れますか?」
風「大丈夫ですけど・・・」
その後、少人数教室で担任と話をする。
担任「樹さんの今の状態は、一部の授業に支障が出ております。」
風「え?あの子が誰かに迷惑を掛けたんですか?」
アカリ「まさか、虐めに遭ったんですか?」
担任「いえ、他の子と虐めでは無く、樹さんご自身の問題で・・・」
アカリ「樹ちゃんにですか?」
担任「はい。音楽の歌の練習なども、樹さんは出来ませんし、ある程度は授業内容を変える事で対応しておりますが・・・あまり露骨な変更は、逆に樹さんが気に病まれるでしょうし・・・」
アカリ「そうですか・・・(この前タケルが言っていた散華のせいね・・・)」
散華で声を失っており、音楽の授業で歌の練習が出来ないのだった。
風(大丈夫・・・きっと治るから・・・医者だって治るって言ってたんだから・・・)
夕方の犬吠埼家。風とアカリが夕食を作っている。
風「樹〜、ご飯出来たわよ〜?」
しかし樹が来ない。
アカリ「ん?樹ちゃん?」
風「樹?樹〜、ご飯だよ〜?」
御成「樹殿?」
風「寝てる?」
部屋の戸を開けると、樹が机の上で寝ていた。
アカリ「寝てるわね。」
風「樹。」
アカリ「樹ちゃん起きて?ご飯だよ?」
寝ている樹を起こした。
夕飯を食べる。4人は無言のまま食事を進める。
風「・・・えっとさ、あぁ・・・ここん所ずっと天気悪いよね〜。鞄に折り畳み傘入れておいた方が良いよ?」
御成「そうですぞ。雨が何時降るか分かりませんぞ。」
樹は頷く。
風「あぁ・・・えっと・・・そ、そう言えば、文化祭の劇そろそろ練習を始めないとね!体育館のステージとか借りて、バーンっと稽古!」
樹「・・・・」
アカリ「どうしたの?」
風「まさか!私の脚本に不備が!?」
樹がスケッチブックで会話を始めた。
『私、セリフのある役はできないね。』
声を失ってる為舞台には立てない。
風「そ、そっか・・・」
アカリ「樹ちゃん・・・」
樹『だから、裏舞台の仕事をがんばるね。』
風「だ、大丈夫だって!治るよ!きっと文化祭までには!」
御成「そうですぞ!文化祭までにはきっと治りますぞ!」
夜、風が鏡で自分を見る。眼帯を取ると、目のハイライトが消えている。
風「絶対治る・・・だって皆、何も悪い事なんか・・・してないじゃない・・・」
アカリ「風ちゃん。」
風「アカリさん?」
アカリ「どうしたの?」
風「・・・アカリさん。」
アカリ「ん?」
風「私達は、治るのかな・・・?」
アカリ「くすっ。」
するとアカリが風を優しく抱いた。
風「っ・・・?」
アカリ「大丈夫、きっと治るよ。だってタケルやマコトや私達も居る。皆で協力して、治す方法を見付けようね?そうすれば、」
風「アカリさん・・・っ・・・」
彼女は涙を流して泣いた。アカリが風を優しく撫でる。
休日の東郷家。タケルと友奈と風とアカリと御成が招かれた。
風「どうしたの?東郷。急に呼び出して。」
タケル「何かあったの?」
東郷「風先輩と友奈ちゃんとタケルさんとアカリさんと御成さんに見て貰いたいものがあって・・・」
アカリ「見て貰いたいもの?」
友奈「何?」
すると東郷は、小太刀を持った。
タケル「小太刀?」
友奈「と、東郷さん・・・?」
小太刀を鞘から抜いた。そして、自分の首を切ろうとした。
タケル・友奈・風・アカリ・御成「っ!?」
しかし精霊の青坊主が小太刀を止めた。
風「な、何やってるのよ!!!あんた、今精霊が止めなかったら!!!」
東郷「止めますよ。精霊は確実に。」
マコト「東郷はこの数日間、凡ゆる実験を試したんだ。」
タケル「マコト兄ちゃん?」
カノン「東郷ちゃんは、10回以上自害をしようとしたの・・・」
アカリ「カノンちゃん?」
マコト「切腹、首吊り、飛び降り、一酸化炭素中毒、服毒、焼身を試したら。」
東郷「全て精霊が止めました・・・」
刑部狸が小太刀を持って行った。
タケル「マコト兄ちゃん達は知っていたの?」
マコト「知っていたと言うか、実験に付き合ってくれと東郷から依頼されたんだ。」
風「何が、言いたいの・・・?」
東郷「今私は、勇者システムを起動させていませんでしたよね?」
友奈「っ!そう言えばそうだね!」
タケル「じゃあまさか・・・」
東郷「それにも関わらず、精霊は勝手に動き、私を守った。精霊が勝手に・・・」
風「だから、何が言いたいのよ!東郷!」
御成「ご説明お願い出来ますか?」
東郷「精霊は、私達の意思とは全く関係無く動いている。と言う事です。私は今まで、精霊は勇者の戦うと言う意思に従っているんだと思っていました・・・でも違う・・・精霊に勇者の意思は関係無い・・・それに気付いたら、この精霊と言う存在が、違う意味を持っているように思えたのです・・・精霊は、勇者のお役目を助けるものじゃなく、勇者をお役目に縛り付けるものんじゃないかって・・・死なせず、戦わせ続ける為の装置なんじゃないかって・・・」
風「っ・・・!」
友奈「で、でも!精霊が私達を守ってくれたって事なら、悪い事じゃないんじゃないかな・・・?」
東郷「そうね・・・それだけなら悪い事じゃないかも知れない・・・」
マコト「だが、その甘い考えは通用しない。」
東郷「そう、精霊が勇者の死を必ず阻止するなら、乃木さんが言っていた事はやはり当たっていた事になる・・・」
風「勇者は、決して死ねない・・・」
東郷「彼女の言っていた事が真実なら、私達の後遺症は治らないと言う事も・・・」
風「そんな・・・・・」
マコト「乃木園子と言う前例があったと言う事は、大赦は勇者システムの後遺症を知っていたと言う事になる。その事実を知らない勇者達は、ずっと騙されている。」
タケル「じゃあ大赦は、勇者システムの後遺症をずっと隠蔽していたと言う事なの?」
マコト「そうだ。」
タケル「そんな事が・・・」
風「・・・待ってよ・・・じゃあ・・・樹の声は・・・?」
アカリ「そうだよ、樹ちゃんの声はどうなるの・・・?戻らないの・・・?」
マコト「残念だが、戻らないかも知れない・・・」
真実を聞いた風が崩れて泣いた。
アカリ「風ちゃん!」
御成「風殿!」
風「知らなかった・・・知らなかったの・・・人を守る為・・・身体を捧げて戦う・・・?それが勇者・・・?・・・っ・・・私が・・・樹を勇者部に入れたせいで・・・」
アカリ「風ちゃん・・・」
タケル「風・・・」
マコト「くっ・・・」
数日後の夕方、夏凜が自転車で犬吠埼家に向かった。
『天空寺タケルと深海マコトを除き、犬吠埼風を含めた勇者四名が精神的に不安定な状態に陥ってます。三好夏凜、あなたが他の勇者を監督し、導きなさい。』
と、大赦からのメッセージが来た。
夏凜「・・・・・・・」
その頃風は、リビングで大赦にメールを送っていた。
アカリ「樹ちゃんの声が戻らないなんて・・・」
御成「一体どうすれば、この状況を覆せるのでしょう・・・」
すると電話が鳴った。
アカリ「電話?」
風「はい、犬吠埼です。」
藤原『突然のお電話失礼致します。伊予乃ミュージックの藤原と申します。』
風「伊予野ミュージック?」
藤原『はい。犬吠埼樹さんの保護者の方ですか?』
風「はい、そうです・・・」
藤原『ボーカリストオーディション一次審査通過しましたので、ご連絡差し上げました。』
風「え、な、何の事ですか?」
藤原『あ、ご存知無いんですか?樹ちゃんが弊社のオーディションに・・・』
風「い、何時?」
藤原『3ヶ月程前ですね。』
風「っ!?」
藤原『樹さんからオーディション用のデータが届いています。』
この話を聞いた風が、受話器を落とした。
藤原『あの、どうしたんですか?もしもし?もしもし?』
アカリ「あ、すみません。また後で電話しますね。それじゃあ。」
受話器を置いて電話を切る。
アカリ「樹ちゃんが、ボーカリストオーディションに応募したなんて・・・」
御成「樹殿、何時の間に・・・」
風「樹!」
部屋には、樹の姿が無い。
樹「居ないの?」
アカリ「樹ちゃん?何処なの?」
机の上のノートには、樹が書いた体の調子を良くする健康法があった。そして次のページには、歌う!!の言葉が大きく書かれてあった。
御成「これは・・・」
更に、声や喉の調子を良くする為の本が数冊あった。
アカリ「樹ちゃん、ずっとこれをやっていたの・・・?」
御成「風殿、アカリ君、あれを。」
風「っ!?」
ノートパソコンがあった。そこには、喉に効くハーブティーのページが。
アカリ「樹ちゃん・・・ん?風ちゃん、これ見て。」
風「え?」
オーディションのファイルを発見し、クリックする。
樹『えっと・・・これで・・・あれ!もう 録音されてる?ボ・・・ボーカリストオーディションに応募しました犬吠埼樹です。讃州中学1年12歳です。宜しくお願いします。』
アカリ「樹ちゃんの声だわ・・・」
それは、樹がボーカリストオーディション用に録音した音声だった。
樹『私が今回オーディションに申し込んだ理由は・・・勿論歌うのが好きだって事が一番ですけど、もう一つ理由があります。私は歌手を目指す事で、自分なりの生き方みたいなものを見つ付けたいと思っています。私には大好きなお姉ちゃんが居ます。お姉ちゃんは強くてしっかり者で何時も皆の前に立って歩いていける人です。反対に私は、臆病で 弱くて、何時もお姉ちゃんの後ろを歩いてばかりでした。でも、本当は私お姉ちゃんの隣を歩いていけるようになりたかった・・・だからお姉ちゃんの後ろを歩くんじゃなくて自分の力で歩く為に私自身の夢を私自身の生き方を持ちたい。その為に今歌手を目指しています!』
風・アカリ・御成「っ!」
樹『実は私、最近まで歌を歌うのが得意じゃありませんでした。あがり症で人前で声が出なくて・・・でも、勇者部の皆のお陰で歌えるようになって今は 歌を歌うのが本当に楽しいです!そして、私が好きな歌を一人でも沢山の人に聴いてほしいと思っています!』
すると風のスマホに大赦からの返信が来た。
『勇者の身体異常については調査中。しかし肉体に医学的な問題は無く、じきに治るものと思われます。』
巫山戯た返信が来たのだった。
樹『あ、勇者部と言うのは私が入っている部活です。勇者部では保育園の子供達と遊んだり猫の飼い主を探したり。私、人見知りだから部に入った最初はちょっと不安でした。でも 部の皆は優しくて今は 部活の時間がすっごく楽しいです!あっ、ごめんなさい!余計な事まで話し過ぎちゃいました。では歌います。』
そして曲が流れて樹が歌い始めた。
アカリ「樹ちゃん・・・・」
御成「樹殿・・・・・」
風「・・・・・・・!!!」
立ち上がった風が、リビングのテーブルの上で泣いた。
アカリ「風ちゃん・・・!」
樹『あのねお姉ちゃん、私、やりたい事が出来たよ。』
風『何何?将来の夢でも出来たの?だったらお姉ちゃんに教えてよ。』
アカリ『私も聞きたい。樹ちゃんの将来の夢。』
御成『樹殿の将来の夢、拙僧も聞きたいですぞ。』
樹『う〜ん・・・秘密。』
風『え〜?酷い〜。誰にも言わないから。』
アカリ『私達だけの秘密と言う前提で話してみて?』
御成『お願いします。樹殿。』
樹『何時か教えるね。』
3人は、樹の将来が歌手だと知った。
風「うぅぅ・・・・・・・・・・うわああああああああああああ!!!!!!!」
叫んだと同時に、勇者システムが起動した。
アカリ「風ちゃん!!!」
御成「風殿!!!!!!」
外では、夏凜が居た。すると勇者に変身した風が何処かへ飛んで行くのが見えた。
夏凜「っ!?」
すぐに勇者に変身して風を追う。
アカリ「風ちゃん!!!!」
御成「アカリ君、どうしましょう!!!」
アカリ「タケルとマコトに連絡よ!!!」
すぐにタケルとマコトに連絡する。
そして風は、何処かへ向かっている。
夏凜「待ちなさい!!!」
追跡してる夏凜が風を足止めするが、風が夏凜から逃げる。
夏凜「あんた!!何するつもり!?」
風「大赦を、潰してやる!!!」
夏凜「なっ!?」
風「大赦は私達を騙してた!!!」
夏凜「え!?」
風「満開の、後遺症は治らない!!!」
夏凜「何を!?」
自分を追い続ける夏凜と対峙する。
風「大赦は、初めから後遺症の事を知っていた!!!なのに・・・何も知らせないで・・・私達を生贄にしたんだ!!!!」
夏凜「そんな適当な事を・・・」
風「適当じゃない!!!!!犠牲になった勇者が居たんだ!!!!!!」
夏凜「え!?」
大橋近くの祠まで来た。
風「勇者は、私達以前にも居た!!!!何度も満開して、ボロボロになった勇者が!!!!!そして今度は・・・私達が犠牲にされた!!!!!!」
夏凜「っ!?」
風「何でこんな目に遭わなきゃいけない!!!!!」
大剣を振り下ろすが、夏凜が剣で間一髪防いだ。
風「何で樹が声を失わないといけない!!!!!!何で夢を諦めないといけない!!!!!!」
力強く夏凜を飛ばした。
風「世界を救った代償がこれか!!!!!!!!!!」
夏凜「っ!!!」
大剣を振り下ろした。
しかしゴーストとスペクターと友奈が風の大剣を防いだ。
夏凜「友奈!!タケル!!マコト!!」
タケル「風!!!止めろ!!!」
マコト「夏凜を殺すつもりか!!!!」
風「退きなさい!!!!」
友奈「嫌です!!!風先輩が人を傷付ける姿なんて、見たくありません!!!!」
風「そんな事が許せるかあああああああ!!!!!!!」
すると友奈の満開ゲージが1つ増えた。
友奈「分かってます!!!!」
風「だったら!!!!!」
タケル「だけど、後遺症の事を知らされても、結局皆は戦っていた!!!!」
風「え・・・!?」
友奈「世界を守る為にはそれしか無かった!!だから誰も悪くない!!選択肢なんて誰にも無かったんです!!!」
風「それでも!!!!知らされてたら・・・私は皆を巻き込んだりはしなかった!!!!!!そしたら・・・少なくとも皆を・・・樹は無事だったんだあああああああ!!!!!!!!」
友奈「くっ!!!!」
タケル・マコト「っ!!!!」
友奈「風先輩!!!!そんなの違う!!!!駄目です!!!!」
夏凜「っ!?」
風「何が・・・違うんだああああああ!!!!!!!」
友奈「駄目!!!!!!!」
彼女の強烈なパンチで風を飛ばした。
タケル「ヒミコさん!!!」
ヒミコゴースト眼魂を装填した。
『カイガン!ヒミコ!未来を予告!邪馬台国!』
タケル「正気に戻ってくれ!!風!!!」
キドウフードが神秘のフィールドを作り、風の邪気を吸い取った。
風「がああああああ!!!」
友奈「風先輩を止められるなら、これぐらい!!!!」
怒りが吸われた風が崩れた。
友奈「だって私は、勇者だから!!」
風「友・・・奈・・・?」
彼女は、友奈の満開ゲージが満タンになってる事に気付いた。
友奈「っ?」
そこに樹が現れ、後ろから風を抱いた。
風「樹・・・・?」
樹は悲しい顔で首を横に振った。
風「うぅぅ・・・・・・・・」
タケル「風・・・・・」
マコト「樹・・・・・」
風「ごめん・・・・・ごめん・・・・・皆・・・・・・」
すると樹が、風にメッセージを見せた。
風「っ・・・?」
『私達の戦いは終わったの。もうこれ以上、失うことは無いから。』
風「でも・・・でも!私が、勇者部なんて作らなければ・・・・・」
樹が風にある物を見せた。それは、以前音楽の歌のテストの前に送られた勇者部からの寄せ書きだった。その寄せ書きに樹が手紙を書いた。
風「樹・・・・・?」
『勇者部のみんなと出会わなかったら、きっと歌いたいって夢も持てなかった。勇者部に入って本当によかったよ。樹』
友奈「風先輩、私も同じです!だから、勇者部を作らなければなんて言わないで下さい。」
タケル「君が勇者部を作ってくれたお陰で、樹ちゃんに元気が出たんだよ。」
マコト「風、もうこれ以上自分を責めないでくれ。勇者部五箇条。困ったら相談だぞ。」
風「う、うぅ・・・・・・・・・・うわあああああああああ!!!」
全てが許された風が泣いた。樹が風を慰める。
「END」
キャスト
天空寺タケル:西銘駿
深海マコト:山本涼介
結城友奈:照井春佳
東郷美森:三森ずすこ
犬吠埼風:内山夕実
犬吠埼樹:黒沢ともよ
三好夏凜:長妻樹里
月村アカリ:大沢ひかる
御成:柳喬之
深海カノン:工藤美桜
キャスター:本橋大輔
かめや店員:的場加恵
クラスメイト:田中あいみ
川西ゆうこ
担任:吉田麻美
第十話・部活!愛情の絆!