東方水晶録   作:かいせいクリュウ

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敗北、信仰の讓渡と幸運を操りし少女

諏訪子が負けた。

 

これが意味すること、すなわち洩矢の国が大和の国に吸収されるということだった。

 

幸恵「っ…!」

 

海星「あぁ…神奈子の勝ちだ。」

 

 

須佐之男「よくやったぞ、神奈子。」

 

 

神奈子「洩矢も強かった。だが、わたしの方上だったってことだ。」

 

 

幸恵「諏訪子様…!」

 

 

そう、洩矢の吸収。それは諏訪子の消滅も意味していた。

信仰がなくなると神様は形を保てなくなるなるようだ。

 

 

須佐之男「さて、海星とやら。約束通り洩矢の信仰を頂くぞ。」

 

 

海星「…あぁ。」

 

 

幸恵「待ってください!!!!」

 

 

須佐之男「なんだ?風祝風情が神である我に口答えすると言うのか?我はお前の領地の神ではない。頭が高いぞ。」

 

 

幸恵「無礼は承知です。ですが、話は聞いてください!」ブォン!

 

幸恵はおもむろに石を霊力に乗せて須佐之男の方向に投げつけた。

 

 

須佐之男「…。」

 

微動だにしない須佐之男

 

ヒュン!バキン!!!

 

幸恵が飛ばした石は須佐之男に向かって飛んできていた刀を撃ち落とす。

 

 

須佐之男「いまの俺への攻撃、神力がなければ感知できないはず。なぜ貴様が?」

 

幸恵「わたしの能力は『幸運を操る程度の能力』いま須佐之男様にとっての幸運になる行動をしました。」

 

須佐之男「なるほど…それで…大牙旗の攻撃を止められたのだな?」

 

ビュン!

須佐之男の姿が2人に見える

 

次の瞬間

 

大牙旗「ひっ…!うわあぁあぁ!」ずじゃぁ

 

遠くに潜んでいた大牙旗が引き摺られてきた。

 

 

須佐之男「なぜ攻撃してきた?まあ、効かんがな。さしずめ自分の立場が悪くなったから、上の席を消そうとしたってところか…浅はかな…。」

 

大牙旗「ぐぅうう…くそぉ…」

 

 

須佐之男「幸恵とやら。信じよう。お前の力。」

 

須佐之男「それで?話というのは?」

 

 

幸恵「今のままでは、洩矢の信仰は大和にいきません!!」

 

須佐之男「なに?」

 

海星、神奈子「?」

 

 

幸恵「諏訪子様に能力を使ってみたところ、諏訪子は幸運にも『祟り神』という神様でした。そのため、国の民達は信仰を破棄すると祟が起こると信じており、信仰は譲れないようです。」

 

 

須佐之男「…なるほど。」

 

須佐之男「だが、こちらにも面子はある。信仰が頂けないなら潰すまでなのだが。」

 

幸恵「そこで!八坂神奈子様です、諏訪子様と神奈子様と海星さんで、この国の神となるのです!そうすることで、事実上大和の国の神様に信仰がはいります!!」

 

幸恵「1度諏訪子様を倒したという肩書き、表向きは祟り神ではない、海星さんと神奈子様で神事を行うということにすれば、民も納得するかと!」

 

 

須佐之男「ほぉ…。神奈子、お前はどう思う?」

 

 

神奈子「ここで久しぶりにできたライバルを失いたくはないしね…、その話のるよ。」

 

 

 

幸恵「やった!!!ありがとうございます!」

 

須佐之男「ふん、洩矢もいい風祝をもったな。」

 

須佐之男「神奈子よ、お前の話は俺が天照様に伝えておく。お前はそのままここに残れ。」

 

 

神奈子「はっ!須佐之男様!」

 

 

神奈子「ってわけで、海星、幸恵。これからよろしくな。」

 

 

諏訪子「ちょっと!途中から起きてきいてたけど!神奈子もいいの!?判断早すぎない!?」

 

幸恵「あ!諏訪子様!!!無事で良かったです!!!!よかったですううう!!!」ぐすん

 

神奈子「あぁ、お前らに興味が湧いたからな。」

 

 

海星「諏訪子、よく頑張った。幸恵がお前を守ったんだ。その行為を無下にするな。」

 

 

諏訪子「あーうー、そうだよね、ありがとう幸恵。ほんとにありがとう。神奈子もよろしくね?」

 

 

幸恵「いえいえ!風祝として当然ですね!」

 

 

神奈子「あぁ、よろしくな。」

 

 

須佐之男「じゃ、俺は帰るぜ。海星、いつかお前に勝つからな。」

 

 

海星「あぁ、待っていよう。」

 

 

 

須佐之男は去っていった。

 

 

諏訪子「じゃ!なんとかなったし!今日は宴会だよ!!」

 

幸恵「おーーー!!!」

 

 

神奈子、海星「「呑気なヤツらめ…なかなかに大変そうだ。」」

 

 




次回!宴会編です!

海星はお酒がはいるとどうなってしまうんですかね、お楽しみに!
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