東方水晶録   作:かいせいクリュウ

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さて!更新していきます!
小説風に書くのがむずいですね!

お気に入りがぐんぐん伸びておりびっくりです
読んでいただきありがとうございます
それでは!


鬼の宴と天狗

そろそろ日が傾き、夕暮れ時になってきたようだ。

 

海星「ほんとにこの辺りは景色がいいな。」

 

いま温泉を飛び出してしまい、まだ宴会まで時間があったので周囲を散策している。

 

妖怪の山とは周囲の山より一際目立つ、壮大な山で

人は迂闊に入れないような雰囲気を醸し出している。

ふと木を見ると、所々に葉が抜け落ちているところがある

 

 

海星「さしずめ、妖怪が飛んでつくった、妖怪のけもの道か?」

 

海星「少し寄り道してみようか。」

 

 

そう言って、けもの道を通ってみる。

 

 

ブナやクヌギが生えており

森の香りが鼻を抜ける

 

海星「前世ではこれが当たり前ではなかったからな…。」

 

 

そう言いながら思いにふけっていると

 

 

???「おい!…と、止まれ!!にんげん!」

 

 

 

 

海星「ん?」

 

不意に声をかけられ、足を止める

 

 

海星「…。」

 

 

…静寂、、風の音と揺れる葉の音だけが通り過ぎていく

 

 

海星「おい、声をかけたなら出てきたらどうだ?」

止まれ!と言われたのに用件をいわないとは不思議だ。

 

???「ひっ!ふ、ふぁい…すいません!」

 

 

海星「…な、なんだ?」

止めておいて謝られるなんて初めての経験で、こちらも戸惑う

 

 

 

ガサゴソガサ。

 

パキッ。

 

木々をかき分けて出てくる音がする

人型の妖怪のようだ。

 

 

???「イテテ…。」

 

見ると、白い尻尾と耳が特徴的な優しそうな女の子が薮からでてきた。

盾を持っている…が。

 

 

???「…。」

 

 

海星「…。」

 

相手が何も言ってこないので、そのまま見つめ合うことになる。

どういう状況なのだ。

 

盾と剣そして、山伏のような帽子に、高い下駄を履いている。

 

なにか役職についているのだろうか。

進まないので話しかけてみることにする。

 

海星「あのー…。」

 

???「ひっ!」びくっ

 

 

怯えてるようだ。何故引き止めたのだろうか。

 

 

海星「あー、すまない。なにか引き留められるようなことをしたのか?」

 

 

???「…こ、ここは妖怪の山でして。天狗が統治しているため、これ以上人間は入っては行けないのです。あ、危ないですよ」

 

 

海星「なるほど。」(この子は見回りかなにかの天狗なのだな。)

言い伝えの天狗は鼻が長いイメージだったが。

 

(こんなにも可愛いものなのだな。」

 

 

 

???「えっ?」

 

海星「すまなかった。人間が入れないのは知らなかったんだ

日が暮れそうだし、また改めてくるよ。」

 

そう言って引き返す。

 

???「はい…!え?じゃなくて人間はもう来ないでくださーーい!!」

 

 

後ろのほうでなにか言っているが、聞こえなかった。

 

 

 

 

 

移動中

 

 

 

海星「ふぅー、やっと戻ってこれた。」

 

先程。雷鬼と会ったところまで戻ってくる

 

雷鬼「おー!海星、どこいってたんだよ!随分長風呂だったな!」

 

 

海星「いやー、誰かさんのせいで早々と温泉を出てな。ちょっと森の方を見に行ってたよ。」

 

 

 

雷鬼「なんだそりゃ?

ま!とにかく宴会だ!おれらの住処まで案内するぜ。」

 

 

海星「あぁ、ここでやるんじゃないのだな。お願いするよ」

 

雷鬼「俺の千年来の親友をこんな所でもてなしたらバチが当たるってもんよ。さ!いこうぜ」

 

 

 

再び移動中

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

少し飛んだところに

集落があった。

中心に大きなキャンプファイヤーが用意されており

多くの鬼がいた

 

海星「…??」

 

雷鬼「どうした?」

なぜかニヤニヤしながら雷鬼は問いかけてくる。

 

海星「…。いや…。なんでもない…。」

 

 

雷鬼「そうか?」

まだニヤニヤしてる…なんだろうか。

 

 

鬼たち「雷鬼さまが帰ってきたぞ!」

 

勇儀「海星もちゃんと来たね!」

 

 

雷鬼「さ、て、と。 野郎ども!!!!準備は出来てるかぁああ!!!」

 

 

鬼たち「「「おおおおおおお!!!!」」」

 

 

ガヤガヤガヤ

 

 

そして大人数で火を囲み円になる

 

海星「まさしく宴会って感じだな!!」

 

雷鬼「さあ!!!海星!!よく来てくれた。盛り上がろうぜ!!」

 

海星「ああ!!」

 

 

 

 

 

スゥッ…雷鬼が息を吸い込み

雷鬼「さぁ!!皆の者!!!盃をもて!!!掲げろ!!!」

太鼓のような声を響かせる

昔よく一緒に夜まで語り合ったあの声で。

 

 

 

鬼たちは並々注がれた盃を、一斉に掲げる

 

雷鬼「俺と!!!!海星の約1000年ぶりの再開の日だ!!今日という日が来たことを俺は心から喜んでいる!!!!!

俺たちで盛大に今日という日を祝おう!!!!!

よっしゃああああ!!!かんぱあああい!!!」

 

 

 

落雷のような声で乾杯のかけ声をすると。

 

 

海星、鬼たち「「「「かんぱあああああい!!!!」」」」

 

こちらも落雷のような大きなかけ声で

盛大に宴が始まった。

 

 

 

 

鬼の代名詞と言わんばかりの激しさに宴会が進む。

 

豪快な料理に規格外の量のお酒。

 

ワイワイガヤガヤとみなで話す声

 

海星「やはり鬼はいいな。」

 

 

青鬼「おー!嬉しいことを言ってくれるじゃねーか」

 

腕相撲で吹き飛ばした鬼がやってくる

 

海星「おー!お前は!」

 

青鬼「いやー、海星には驚かされたよ。

まさしく、人の形をした化け物だったからな。」

 

 

 

海星「お前の力も相当強かったけどな。この辺だと敵無しなのが納得出来る。」

 

 

赤鬼「ほんとに嬉しいことをいってくれるな!!

気に入ったぜ!!雷鬼さまの友人ってのも頷ける。」

 

海星「よせよ、照れるじゃないか笑」

 

 

勇儀「おー、いたいた。海星!!」

 

勇儀も盃をもってこちらに歩いてくる

 

青鬼「あ、勇儀姉さん!!」

 

海星「おー、勇儀か!!一緒に飲もうじゃないか」

 

 

勇儀「嬉しいねぇ!」

海星の隣に腰掛ける

 

勇儀「さあ、海星」

 

海星「ああ、乾杯!」カチリ

 

 

1口飲むと、喉が熱くなるが

すーっと鼻から冷たい風が抜け気持ちがいい

 

鬼のお酒は極上の味わいだ

 

海星「うまいな。」

 

勇儀「おっ!海星は飲める口かい??」

 

 

青鬼「いかにも強そうって感じですねぇ」

 

 

海星「どうなんだろうな、この前初めて飲んだばかりでな、まだよく分からんのだ。」

 

 

勇儀「なんだと!?勿体ない!そんなに生きているなら酒を知らねばな!」

 

海星「みんなそうやって言うな。」

 

 

雷鬼「今日はとことん飲んでもらうからな?」ザクザク。

 

 

雷鬼も一通りまわり終わったのかこちらに向かってくる。

 

 

海星「雷鬼!!もちろんそのつもりだ! 乾杯!」

 

雷鬼「そうこなくっちゃな?乾杯!」カチリ

 

 

勇儀「そうだ、雷鬼さまと海星はどうやって出会ったんだい?」

 

 

海星「懐かしいなぁ。あれは俺がまだ弱かった時、修行中に森で出会ったんだったな。」

 

 

雷鬼「くっくっく、そうだったな。

海星。なにか気づかないか?特にあそこの、あの泉とかみてくれ。」

 

 

海星に電撃のような衝撃が走った…

 

 

海星「なに!?!?!こ、、ここは!!まさか!!」

 

 

雷鬼「そうだ。ここは俺達が出会ったところだ。

多少は変わったが、俺がずっとここで開拓し続けたのだ。」

 

 

海星「たしかに…あの風景がしっかりと残されている。あの大岩も見える。謎の違和感の正体はこれか。」

 

 

雷鬼「くっくっく。その通り気づいてくれてよかったぜ。」

 

 

海星「お前は…ほんとに…。」思わず涙ぐむ

 

 

勇儀「ほらほら、私たちを置いてけぼりにしないで教えてくれたら嬉しいねぇ」

 

海星「ああ、すまない笑

それでな?」

 

 

 

いつの間にか周りに鬼達がたくさんいた。

 

鬼たち「「「うう…雷鬼さま…一生ついて行きます…」」」

 

 

勇儀「ぐすん…雷鬼さまから海星のことは聞いていたが、まさかこれほどのエピソードがあるとはねぇ。」

 

 

雷鬼「懐かしいな。」

 

 

 

 

 

海星「次は俺から聞きたいことがあるんだが。」

 

雷鬼「なんだ?」

 

ここで俺はずっと疑問に思ってたことを聞いてみる。

 

 

海星「なんでこんなにどうやって鬼が増えたんだ?」

 

 

雷鬼「あー、そんなことか。人が増えてまた妖怪が生まれ始めたんだよ。勇儀もそのひとりだ。

それで俺が同じ鬼として、長を務めてるってことだ。」

 

 

 

海星「なるほど!そーゆーことか笑

てっきりだれかと結婚して、みんなお前の子供かと思ったよ笑」

 

雷鬼が結婚できるとは思えないしな

 

雷鬼「俺の子供もいるぞ?」

 

 

海星「ははは!!……え?」

 

 

 

海星「なん…だと?」

いま雷鬼は日本語を話したのだろうか

 

雷鬼「結婚して子供もいる。」

 

 

海星「けっ…こん…して。子供…も?」

 

 

 

雷鬼「あぁ。おーい、風凛!」

 

???「はい?」

風凛とよばれた女がこちらに来る。

 

 

海星「なん…だと。」

現実をまだ受け止められないでいた。

 

 

雷鬼「これが俺の嫁、風凛(ふうりん)だ。」

 

風凛「海星さま、かねがね旦那から聞いておりました、風凛と申します。以後お見知り置きを。」

 

 

海星「あぁっ…ああ。」

 

目の前が真っ暗になりそうだ。




よく良く考えれば、1番雷鬼が結婚できそうでしたね。
当たり前の結果である。
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