風鳴先輩が退院した。
退院した瞬間にバトったらしい。
今宵の剣は血に飢えておるわ……。
ごめんなさい嘘です。
でもそのあと復帰ライブやったのはちょっとよく分からない。軽く引く。
まあ、結果としてネフシュタンの装者ーー雪音クリスの本名が割れ、さらにかつて紛失した第二号聖遺物イチイバルの装者であることも判明した。
ネフシュタンは完全聖遺物なので聖詠も歌も必要としないからイチイバルを隠すのにはもってこいだった、という訳だろう。
さらにそのバックにフィーネなる女性の影があり、ネフシュタンはフィーネに回収され、雪音クリスを捨てるような発言をして去ったとか。
私は未だ入院ですよ。
デュランダル直撃だったからね。雪音クリスと違って。
それはさておき。
それからノイズとイチイバルの反応が断続的に発生し、それを元に司令官が雪音クリスの拠点を絞ったとかなんとか。
会いに行くけど何持ってけばいいと思うか聞かれたので無難に食料でいいのではないかと答えておいた。
ちなみに私だったらブロックのカロリー食でディストピア飯っぽくしたお弁当を作ってく。
司令官は苦笑いだった。
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雨だ。動けないし、頭痛くなるしでストレスがやばい。
櫻井女史が最近来なくなってちょっと寂しいが、本来めちゃくちゃに忙しい立場の人なのだから仕方ない。
とか、思ってたら、ノイズが襲来。
とりあえずギアを纏ってエクスカリバる。
学校なのでなるべく破壊しないように上空に向けて。
当然地に足がついてるタイプのノイズには全く被害が出ていないし、気すら引けてないので破壊された窓から飛び降りて切って切って切りまくる。
途中で小日向さんと遭遇。危ないとこだったがノイズを殲滅し、緒川さんに預けて戦いを続ける。
Song by 『ナイトオブラウンズ』
「ーー湖光の輝き
いきなりの強い宣言から始まる激しい曲だ。
こんなのが自分の心象から出たのだと思うと、私は割と激しい性格なのかもしれないと疑念を抱く。
「ーー白亜の城」
縦に回転斬り。
着地して右、左、正面と切り倒す。
「ーー平等なる円卓」
背後で悲鳴が聞こえ、弾丸のように走り抜けて女生徒を襲うノイズを殲滅。
その場で跳躍し、エクスカリバーを投げる。
《
その先に密集していたノイズを纏めて炭に返し、エクスカリバーは戻って来ないが、ならば自分から向かえばいい。
背中、腰にあるスラスターを一気に吹かせて高加速。
エクスカリバーを取りに行くついでに進路にいたノイズが吹き飛んで行く。
「ーー我が領土踏むならば、一切の略奪許さぬと」
地面に刺さったエクスカリバーをすれ違いざまに引き抜き、さらに加速して、
「ーー合理であれと言い聞かせ、人を守る!」
巨大なノイズを切り倒す。
「はぁ……はぁ、っ、ぐ……なんて数ですか……!」
ずっとベッドにいたせいか、体力が異様に落ちている。
このままではノイズ殲滅より先に気絶する方が早いと自覚するほどだ。
「ですがーー」
視界の先、緑の巨人型ノイズが左右に割れる。
「円ちゃん!」
背後。津波のような大量のノイズがひとりの少女、そのたった一回のパンチで炭へと還る。
「急行、ナイスです。……と、そちらが噂のイチイバルの装者さんですか?」
どうやら、仲間には引き入れたようだ。
「よろしくする気はねぇよ」
ツンケンした態度ですが、二人がにやけているということはつまり、そういう性格なんだろう。
「ふむ。私は鏡崎円。あなたは?」
知っているが名乗らせる。
なんとなくだが、そうした方がいい気がしたからだ。
面食らったように目を丸くしたイチイバルの装者は私を見て、頭を乱暴に掻き、
「クリスだ。雪音クリス」
渋々といった体で自己紹介。
「とりあえず、ノイズの殲滅を始めますよ」
さすがに装者四人に対し、有象無象となったノイズは敵ではなく、一時間程度でどうにかなった。