はい、とうとう挨拶が悲惨だけど気に線といて。
うん、さすがにさ、なんの経緯も説明しないのも酷い小説にしてると思ったので、今回は吸血鬼編の事件の内容をズバっとわかりやすく、うすっぺらーな感じで小説風に書いて伏線をはっつけてきたぜw
ついでに、これどういう意味?って奴は感想とかで質問してくれても答えますし、質問された事は必ずあとがきで説明するよ。
ちなみに、(※)←これ、ついてるのは説明があとがきにあるので、わからなかったら見てください。
もちろん、質問されたものも(※)←これをつけて説明を足します。
ではお知らせは以上!
下から本編です。
時はツェツィーリエとの戦いより少しさかのぼる。
穂波とダフネはいつき達が逃げたあと、その場へ来ていた。
ツェツィーリエの目的は弟子であり、実験台として、おもちゃとして捨てたはずのオルトヴィーンの回収。
いらないから捨てたが、だからと言って他人に拾われたり使われるのは気に食わない。
ならいっそ殺してしまおう、そう考えていたツェツィーリエはこの場で邪魔するすべてをゴミの様に握りつぶす。
ツェツィーリエとの戦いは優位に進んでいるようにみえたが、ツェツィーリエが(※)竜に牙を立てた事により、その場を局地的な崩壊に追いやっていたのだ。
>>回想 穂波
「生き埋めは苦しいらしいぜ?」
ツェツィーリエはニヤリと口をゆがめ一言言う。
だが、鳴動によってツェツィーリエの言葉尻も聞こえない。
突然、激烈な地震が私を襲った。
ツェツィーリエが笑いながら去っていく。
追いかけることができず、振動でダフネさんと一緒にひざをついて動けない。
当然だ。
さきほど盾代わりにされた金翅院の僧侶たちが、まだ瓦礫に埋まっていたのだろう。
その金翅院の僧侶たちの手が地面から伸び、ダフネさんと私の腕や足をつかまれ、あらん限りの呪力で抑えられているのだ。
―――これは終わった。
私はそう感じた。
今の私にはこれを凌ぐほどの準備は無い。
魔法使いの戦いはその準備<手札の数>で勝敗が決まるとさえ言える。
だから、私は悔しくて悔しくて仕方が無かった。
いっちゃんを助ける事も出来ず、なにもなせず死ぬことが。
―――いっちゃん。
私はまぶたを閉じた。
悔やんでも悔やみきれないが、私はここで終わってしまうのだ。
―――いっちゃん。
振動は止まらず、逆に激しさを増すばかり。
―――出来る事なら、いっちゃんを本当の意味で救えたらよかった……。
もっともっとあるのに、私は!
そう思った時だった。
「erraaldoi(エレドイ)!」
声が聞こえた。
「erraaldoi(エレドイ)!!!」
さらに続く、二度にわたるスペルそれはあのいつも頼りないアニキ分の声。
「erraaldoi(エレドイ)ッ!!!」
そして三度その発動キーとされるスペルを力強く唱えられる。
三度のスペルに乗った呪力は私や猫屋敷さん、みかんちゃんの様な純血、生粋の魔法の名門である私たちの宿す呪力を軽く凌駕する!
「主の導きは御身に宿り、恩寵の悉くを押しとどめんッ!!!」
スペルと言うには静謐、祈りと呼ぶには謳うように、それは聖歌や賛美歌のようだが力強く響き渡る。
その祈りは天罰、限りある全ての恩恵を消し去る聖人の奇跡に等しい。
私はそれが誰で、何をしたのかすぐにわかった。
あらん限りの呪力を覚醒遺伝の様にして、先祖から受け継いでしまったと言うその人。
それゆえに、幼い頃に家元を離れ、それゆえに苦しんで傷ついた幼馴染。
自分が手を貸そうとしたが、頑なに助けを拒むその背は幼くしてすでに騎士だった。
>>回想 ユクリス
「erraaldoi(エレドイ)ッ!!!主の導きは御身に宿り、恩寵の悉くを押しとどめんッ!!!」
有りっ丈の呪力を胸元のタリスマンに注ぎ、崩れ行く世界を停止させる。
ほぅっと僕は息を吐きながら、穂波とダフネさんを見た。
結論としては間に合った。
もちろん、ツェツィーリエには逃げられたので、助けるという意味で間に合ったのだ。
「すまない、遅れてしまって」
僕は苦い気持ちでいっぱいだった。
もう少しだけ早く向かっていれば……と。
「ユクリス、気にせんでええんよ」
「ブルターニュ伯、また助けていただき感謝します」
穂波とダフネさんはこちらを見てそう言った。
だが、それは自分にとって気休めにもならない。
「それよりも、いつき君のリーディングを頼みたい」
もちろん二人は頷いた。
穂波がサークルストーンを取り出し、「ハイル!」と呪文を唱える。
すると、サークルストーンは地面に落ちてコロコロと地面を転がり始めた。
僕は即座にバイクに跨りエンジンを吹かせて走り出す。
早くツェツィーリエに追いつかなければ。
>>回想 ダフネ
驚かされた。
初めて出会った時も驚かされたが、あれはやはり結社の首領並みだ。
何せ、ツェツィーリエがパスによって縛っていた金翅院の僧侶たちが動かない。
他人のパスを切断したのだ。
呪物(フェティッシュ)を壊した訳でも、術者を倒した訳でも無い。
単純にパスを断ち切った。
それはおかしい、しかしそれ以上にだ。
竜が暴れた影響が出ないだけじゃない。
それどころか竜が暴れているのがわかるのに、その影響がまるでない。
まるで“竜穴(パワースポット)”としての恩恵がなくなったかの様だ。
そして、なんと言ってもあの呪力。
あれはアディリシア様に匹敵、いや、超えるほどの量。
どれだけ才能があろうと御しきれるモノではないだろう。
ならばその苦しみは?
その苦労は?
その努力は?
いったいどれだけの試練を背負っているというのか?
考えただけで寒気がするほどだった。
はい、あとがきです。
次で確実にユクリスといつきくん、オルトヴィーンの戦いを見せよう!
三人あわせてジェットストリーmuαt(o ̄∇ ̄)=◯)`ν゜)・;'
なにも言ってないです
米印の「竜」の説明です。
レンタルマギカの世界では竜とは竜脈、霊脈いろいろ呼び方がありますが、ようは大地の、自然の力の流れの太い部分とお考えください。
そして、それは実質、神話の竜・ドラゴンと同義、まぁ隠語って設定ですね。
あと、竜には本能があり、何かされそうになると抵抗したり、反撃したりと防衛本能を持っています。
今回ツェツィーリエが竜をカジった事で、竜が食われない為に暴れた、または苦しみのあまりにもだえたって感じです。
ではユクリスの魔法解説コーナー
「erraaldoi(エレドイ)・主の導きは御身に宿り、恩寵の悉くを押しとどめん。」
魔力供給・身体強化・パスなどの悉くを止める。
聖人である聖ピエール(ペテロ・ペトロ)の聖遺物を不滅の刃の黄金の柄に収めてあるので、その関係です。
聖ペトロ十字は逆十字であり、神の恩寵や加護を磔にして、罪人から取り除いてしまう意味合いを持つ。
拡大解釈をすると、神との関係すら罪人から切り離す力なのだから、魔法だろうとなんだろうと白魔法とかの補助魔法はすべてカットしてやんぜてきな?まぁ、魔法で変化した有利・不利の事象をことごとくシャットダウンだぜ!って感じ。
剣・結界として応用可能。(結界のさいには呪詛などの非物理魔法を防ぐが物理はとめられない。)