このお話は、グ帝戦のあと、ある程度復興が進んだ頃...という設定で書いています。
ミーア→ミーリに直しています。すみませんでした。
西暦2025年 大阪、夢洲
瀬戸内海に面するこの人工島では、異世界初の万国博覧会が開かれようとしていた。
「この度、我が国で、世界初の万国博覧会を挙行することとなり、大変喜ばしく思います。まだ戦争の傷も癒えないなかでではありますが、来るべき戦いへ向け、各国が、一致団結して、新たな技術を開発していく。そのための良い関係を築くことができれば、世界にとって、プラスになると、信じております。ここに、大阪万国博覧会の開催を宣言致します」
大阪万博は、異世界史上最大級となる催しであった。テーマは「世界の進歩」である。すべての国の人々がより良い暮らしを送ることができるように、というのが意味であるが、裏の意味としては「来るべき魔帝との戦いに備え、技術の向上を図る」という意味もあった。
内閣府では予想来場者数は4千万人程度予想しており、日本でも史上最大級の催しとなる見通しであった。
会場は夢洲330haのうち240ha。予想来場者数の上昇が予想されため、当初の予定よりも90haほど大きくなっている。会場建設費は2500億円。今回は、各国パビリオンの一部設計・監修も行っている。また、万博割引を政府が発行、日本人・外国人3万人ずつに一律3000円の補助が出る。
また日本までは、ムーが建設した各国の飛行場をいくつか改修して、日本の持つ航空機の離発着に耐えられるようにし、そこから日本へと輸送する。ある種のハブ空港の役割を持たせた。
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夢洲・万博会場入り口
「さて、やって参りました大阪万博。国内では実に20年ぶり、異世界では初の万国博覧会となりました。すごい人の量です」
万博初日。中央ゲートの前には長い長い列が出来ており、交通機関にまで影響が出る始末であった。
一番人気はやはり日本館である。第三文明圏のさらに向こうに突然現れた超科学文明国家。世界中の国家の注目の的であった。そんな国の最新技術が披露される場にいかないなんてことがあるはずがなかった。
「うーん、この『お餅』は柔らかくてモチモチですね。この『砂糖醤油』がやはり一番美味しいですが『きな粉』も捨てがたい....!」
「美味しいですか?」
「はい!大内田様もどうですか?」
「ではいただきましょうか」
日本館へと続く道には日本の料理やお菓子、キーホルダー等が売られている。日本館は最大7時間待ちなので、この通りに人が集まっている。ちなみにもとの世界の他国のものも売られているが、そちらも日本のお菓子と認識されている。
「あのー、イーネ団長ぉ」
「どうした?具合でも悪いのか?」
現在、イーネは日本にいる。訪問団の一員として派遣されている...というわけではなく、単純に大内田からの万博に行きませんかという誘いを受けたためである。それにミーリは日本駐在員としていたので、イーネに同行しているのだ。
「これ、いつまで並ぶのでしょう?かれこれ4時間半は並んでますよぉ」
「うーんあと1時間くらいじゃないか?それにしてもすごい人の数だな。建国祭でもこんなに多くの人をみたことはない」
「この会場内だけでおよそ30万人くらいでしょうね。日本でも前々から注目されていましたから」
異世界側からすると日本のことが気になっていたわけだが、同様に日本も異世界側のことが気になっていたのだ。異世界グルメ大全なる書籍すらも発売されているほどに。
「おや、前の方で何か騒ぎが起こっていますね」
「喧嘩でしょうか」
実は、危惧されていたことではある。この世界では文明圏の間の溝が深いため、列の並び方や金銭でのトラブルが起きる可能性があると。現在この会場内では、各国の国民が店を営業している。無論そのようなトラブルが起こっても止められるよう、警備員や警察を多数配置している。しかし、トラブルが起きるときは起きてしまうのだ。
「あれは収まりそうにないですね。まわりに警備員もいませんし、少しいってきましょう。お二人はここでお待ちください」
「私もいきましょう!」
「いえ、女性の方の手を煩わせるほどではありませんよ」
そういって大内田陸将は現場に向かった。
「さすが大内田様。なんと良いお人だろうか...」
「団長ー、顔がすごいですよ」
好評だったら続きを書きます。ムーとか、ミ帝とか。