日本国召喚 マイカルの日常   作:KAIZU

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タイトルがあまりいい感じではないので変えるかもしれません。


マイカル日本学校

 ムーは、日本からのODAなど、様々なインフラ整備によって飛躍的に発展しつつあった。

 

 しかしムー政府としては、そのインフラ整備を担っているのが日本企業ばかりであるのは問題であった。

 

 現在技術者を派遣して教えてもらうという形となっているが、それではいつまでたっても工事現場のことばかりである。もっと基礎の部分から学ばせたいと考えていた。さらに言えば、科学技術分野全般において、日本の教育を受けさせたいと考えていた。

 

 一方日本政府としても、現在労働力が全く足りておらず、このままでは労働力不足によって国が傾きかねない事態に陥っていた。特に建設・輸送・サービスの3分野において人手が足りておらず、国内の有効求人倍率は3.04を越していた。

 

 そこで両政府間で提案されたのが、日本とムーが共同でマイカルに日本への修学の前段階として、日本で言う高校卒業程度の教育を受けられるようにする施設をつくるということだった。

 

 基本的にはムーでの中等学校以上の教育を受けたものを対象とし、後々には初等・中等教育をも受けられるように、しかし生徒側の負担は少なくすることで、就学率を底上げするという壮大なものであった。ムーではまだ教育を受けるには少なくないお金がかかっていたため、日本側が援助するという形になる。

 

 

 

 

 

 マイカルに風力発電設備が完成して、一年後。マイカル郊外の平地に、生徒数一学年2000人という巨大な学校ができた。元々の計画では一学年500人程度の予定であったが、ムーからの要請により、一気に四倍まで増えたのだ。

 

 無論マイカルばかりから来る訳ではなく、周辺の都市や村からも優秀な人材が大勢来ていた。入学試験の倍率は13倍まで膨れ上がり、ムー史上最大級の倍率であると報道された。

 

 入学試験とムーでの学校により中等部1~3年、高等部1~3年に分類された生徒たちのなかで、家が遠かったりする学生が選抜され500人が学校付属の寮に入った。

 

 他の学生は、家が近い者は家から通い、家が遠い者は噂を聞き付けてやって来た日本企業やムー企業が運営するワンルームタイプのアパートやマンションを借りた。

 

 

 

 

 

キーンコーンカーン...

 

「それでは、授業を始めましょう。ゴルヴィ君、挨拶をお願いします」

『起立!気をつけ!礼!』

『お願いします!』

『着席!』

 

「さて、皆さん、今日は前回の続き、気象の変化についてやっていきますーー」

 

 

 マイカル日本学校が開校して4年。マイカル郊外には立派な学園都市が出来上がりつつあった。全国から生徒が集まり、そのまま日本により高度な勉強を受けにいく者もいれば、マイカルの企業や日本の現地支社に就職する者も現れた。レベル自体はムーの普通の教育を受けたもの(中等部まで)より高いため重宝された。

 

 そうしてどんどん卒業生も増え、ムー側から初等・中等だけでなく、大学施設もという要望があり、ついにムーでも久しぶりとなる私立の総合大学が設立された。学校設立から12年後のことである。

 

 運営母体は日本の政府傘下に新たに設立された、「海外学校教育推進機構」とムー政府が6対4で出資した「学校法人マイカル日本学校」であり、基本的にはずっとこの体制で運営する。

 

 名称自体は「マイカル産業技術大学」へと改称し、初等・中等・高等部は附属の学校になった。しかし同一敷地内にあった。さらに日本政府が出資しているため、日本の書籍が充実していた。ただし、先端技術関連書籍に指定された6万冊は特別な許可のない場合は閲覧ができなかった。

 

 学生の閲覧が可能になるのは14年後、日本政府が一部先端技術情報開示許可国としてムーを指定した後のことであった。

 

 

 その後も優秀な人材を世に送り出したマイカル産業技術大学は、日本のトップレベルの大学に匹敵する大学として認められるようになっていった。

 

 

 

 

 

 

 




ネタが...
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