取り敢えず書き上げたそばから投稿しますので、下手をするとあと二つくらいは投稿するかもしれません!
マイカルの一角に、マイカルで有名な金属加工会社があった。その技術はムーでもトップクラスで、かのラ・カサミ級戦艦にも多数の部品が使用されるほどであった。しかし、とあることで悩んでいた。
「ギーベル金属加工さん、大変申し訳ないが、今回で取引を終わらせてもらうよ」
「そ、そんな!なぜですか、我が社は納期も品質も全く問題を出していないはずです!」
「日本の製品のほうが頑丈だし、いろいろな種類もあるんだ。値段はちょっと高めだが、耐久性も十分すぎるほどにある。長期的に見て、こちらのほうが費用対効果が良いのですよ」
そう、ギーベル社は日本の企業の進出によって、少しずつ契約が減っていたのだ。もちろん、ギーベル社も新商品を出したり、価格を下げたりと、様々な手を打っているが、限界が迫りつつあった。
「くそっ!いったいどうすりゃいいんだ!なんで日本なんかが来たんだよ!」
コンコン
「失礼します」
「なんだ?今日はもう来客はなかったはずだが?」
「それが、日本の企業の方が来ておりまして」
「日本の企業だぁ?ふざけるな!すぐ追い返せ!」
「わ、わかりました!」
次の日、再び日本人がやって来た。もちろん追い返したが、何故追い返したのに来たのか気になり聞いてこさせると、「日本の企業によると、金属工業でトップクラスの我々に、新たな道具のことについて提案しに来たそうです」ということだった。
道具、道具ねぇ。正直今の道具で満足しているし、問題もない。が、どんな道具なのかは気になるな。
そしてまた次の日。また日本のやつらが来た。今度は取り敢えず話を聞くために来客室に通した。
「で、なんで来たんだ?俺は何度か追い返したが。それでもこっちに聞いてもらいたい話があるってか?」
日本人はひとつ深呼吸をすると、こちらを見た。
「はい、そうです。今回はどうしても聞いて頂きたい提案があり、参らせて頂きました」
「...わかった。話を聞こうじゃないか」
日本人から提案されたのは、金属加工などに必要な機材の部品を一部ギーベル社に製造してもらえないか、ということだった。
「なるほど、現地生産分の部品が追い付かない、と言うことだな?」
「はい、なにぶん日本からは遠いですし、機械を組み立てて運んでも歪んだりするといけませんし、ならば現地で製造の一部と組み立てをやってしまおう、ということになりまして」
一応筋は通ってるし、合理的な判断だろう。日本とムーは短時間で行き来出来るような距離じゃない。
「何をつくる機械なんだ?」
「ネジやボルト、ですね。他にも数種類の...」
「ネジやボルトだと!こっちの会社の製品とかぶるじゃねえか!なんでそんなのの手伝いをしなきゃならねえんだ!」
「待ってください。今回の私どもからの提案はまだ続きがあります」
「続きだと?」
「我々から、製作機械をいくつか、価格を押さえてお譲りいたします」
「いくつか?他にもなんかあるのか?」
「旋盤や、フライス盤、歯切り盤などです」
フライス盤?なんだそりゃ。聞いたことねえな。だが興味がある。
「わかった。そちらの提案に乗る。勿論使い方くらいは教えてくれるんだよな?あと、こちらからも提案がある」
「なんでしょう?」
「その機械の組み立てもうちに任せないか」
なんで自分がこんなことをいったのか、自分でも不思議だった。だが、これは会社を大きくするチャンスだと、商売人としての本能が告げていた。
日本人たちは、一瞬ぽかんとしたあと、感情の読めない顔でこういった。
「持ち帰って検討させていただきます」
数ヵ月後。ギーベル金属加工では、ムーで初めての日本製の金属加工機械が動き出した。電気は太陽光発電と、風力発電でなんとか賄っていた。組み立ても開始して、工場は毎日てんてこ舞いであった。
ギーベル金属加工が日本製の金属加工機械を使いだしたという噂は、瞬く間に広がり、ムーの企業だけでなくムーに進出した日本企業から以前の十倍以上の注文が殺到、設備を拡張して対応したのであった。
そして...
おや、はじめまして。君が私たちの会社の歴史を調べているという大学生だね?私がギーベル重工第20代社長のラタント・ギーベルだ。何?それからどうなったのかって?いきなりだな...。なら、ゆっくり話してあげようじゃないか。良いワインが手にはいったんだ。
日本が来たことで、うまくいった会社もうまくいかなかった会社もあるはずです。
マイカル工業新聞はうまくいきました。
ギーベル金属加工株式会社は、セーフでした。
さて、では次に書くのは...?
ギーベルとかの名前は現実にあるものの順番を変えたりしてます。たぶん社会系の科目好きな人はわかるんじゃないでしょうか?