日本国召喚 マイカルの日常   作:KAIZU

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お久しぶりです。次は...いつになるかなぁ...


異世界に広がる感染症

 感染症(かんせんしょう、英語: infectious disease)とは、寄生虫・細菌・真菌・ウイルス・異常プリオン等の病原体の感染により、「宿主」に生じる望まれざる反応(病気)の総称。(Wikipediaより)

 

 

 インフルエンザは、毎年日本を襲う。あまり知られていないものの死者数は多く、一年で日本では一万人、世界では五十万人もの死者が出ているといわれている。

 

 そう、日本が転移してきた時、インフルエンザその他の感染症もついてきたのだ。

 

 

マイカル病院 内科

 

「次の方、どうぞ」

「先生、子供を助けてください!」

 

 その日はなぜか忙しかった。風邪の患者が多いのだ。今までのものとは少し違うような気もするが、まあ、風邪だろう。

 

 ここマイカル病院は日本から医者を招き、診療から薬の処方までを一貫して行うマイカルでは最もおおきな病院だ。そのため現地指導医として、日本人医師が数人勤務している。

 

 毎日夜にミーティングを開き、異常が無いかを確認して、異常があれば即座に対処する。

 

 ただ、今日はあまりにも患者が多いため、私は昼休憩に円藤先生に相談してみることにした。

 

 

 

「円藤先生」

「どうしましたか?ペリン先生」

「なんか風邪の患者が多くないですか?今年は異常ですよ。去年はこんなことなかったのですが」

「うーん、何かあるのでしょうか?いつもはどんな感じですか?」

「いつもは冬も夏もあまり変わらないですよ。ちらほらと来るくらいで...」

「うーん、取り敢えず少し様子を見ましょう。もしかすると新しい感せn、あ」

 

 円藤先生が突然言葉を切った。

 

「すいません、患者の症状を教えてもらえますか」

「えーと、基本的に高熱、鼻づまりがあって節々が痛いと言っていました」

「ま、まずい」

「え?」

 

 顔を青くした円藤先生は、デスクの上にあった電話を取ると、慌てた声で私にこう言ってきた。

 

「私の方から日本の領事館へ連絡をするのであなたはマスクとアルコール消毒を。インフルエンザの可能性があります!」

 

 

 数日後、町はインフルエンザの患者で溢れた。

 

 

 

「日本政府はムーへの緊急支援をします」

 

 最初に動いたのは日本だった。円藤医師からの連絡を受け、急いで薬品をかき集め空輸する体制を整えた。

 

 幸運だったのは、日本でのインフルエンザの流行は例年と比べて小さく、抗ウイルス薬が多少余り気味だったことだ。おかげで企業側に増産を要請したりすることなくスムーズにことを進めることができた。

 

 

 

 

 ムー産業新聞

『今流行っている風邪は日本からのものの可能性』

 

 マイカル工業新聞

『日本政府、迅速な支援を決定。我が国への薬品空輸を準備中』

 

 西部ムー新聞

『医療機関がキャパシティオーバー、町中が患者で溢れる』

 

 マイカルラジオ局

「さて、続きまして勢いが衰える様子のないインフルエンザについてです。先ほど日本政府がムー政府に対して緊急支援を申し入れたと発表がありました。これに対しムー政府は支援の受け入れを決定、空港の受け入れ体制を構築するとのことです。続いてのーー」

 

 

 ムーでは、日本が原因である、責任を取って補償しろという声と、純粋に支援をありがたいというものだ。

 

 ただ、今回のことを契機に、日本とムーは国際的な医療機関を結成して、さまざまな病気に対処しようという共通認識を得た。

 

 日本にとっては地球にいなかったウイルスや菌類、バクテリアなどは脅威だ。異世界側にとっては、日本にいたものは未知である。

 

 斯くして、ムーで発生したインフルエンザは終息した。しかし、異世界における医学界の発展はようやくスタートラインに着いたばかりなのだった。

 

 

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