モストバーガーは、日本発祥のハンバーガーチェーン店である。日本国内でのシェアはマクトナルドについで第2位である。
モストバーガー取締役会
「新世界の新たな顧客をなかなか獲得できんな」
「ウム、マクトナルドはまさにファストフード、早さと手軽さでシェアを伸ばしていますからな」
「ならばこちらもファストフードに転換しては」
「いや、それではつくりたての美味しさを提供できない」
数ヵ月後。マイカル、飲食店街
ムーと日本が国交を開設して間もない頃、モストバーガーの幹部二人がムーにいた。
「第二文明圏の食事はヨーロッパのようなメニューですね」
「ああ、しかしゆっくりした食事だな」
「イタリアなんかはゆっくりだったらしいですよ。ということは昼休みも長いのかもしれませんね」
モストバーガーの幹部の二人は、ムーの食生活はどんなものかを探るために飛行機をいくつも乗り継いでムーに来ていた。ひとえにモストバーガーをひろめるためである。
相手の先をいく。それはビジネスで勝つために必要なことである。
「フム、やはり一番の繁華街は駅前から港へ続く道か...」
「会社が集まるのはそれより一本道を入ったところでしょうね。で、帰りに飲んで鉄道で帰るといったところでしょうか?」
「いや、鉄道は料金が高いだろう。たぶん一番会社が多いのは港の方だろう」
「なんでですか?」
「この時代くらいだと電車通勤ってわけにはいかないからな。会社はどちらかと言えば好き勝手に建ってるだろうな。だが港は問屋とか小売り業者とかが絶対に集まる」
「なるほど、そういうことですか」
そう言って彼らが進む先にあるのはマイカルの西、ごく普通の人々の多いところである。
「先輩、どこにいくんです?こっちはそんなにお客が集まりそうなところはありませんよ?会社とかもなさそうですし」
「一見なにもなさそうな場所に商機を見いだせ。一番重要なのは普通の姿を見ることだ」
「まあそうですが」
砂利道を革靴で歩く。何事も実地調査が大事だ。
「さてついたぞ。この店だ」
「飲食店ですか?」
「ああ、店主は顔が広いんだそうだ」
扉を押して中にはいる。
カラン
「いらっしゃい。席は好きなとこ座ってくれ」
「ファルトンの親父、酒くれ!」
「俺たちは串焼きで」
端の方の空いている席に座ると、まず、店内を見渡す。この店は、昼から客がそこそこ入っているし、店内もあるていどの広さがある。おそらく、この辺りでも大きな店なのだろう。
テーブルは日本のものには劣るが、しっかりとした机だ。椅子も同様だ。
「あんたたち、何にするの?」
エプロンをつけた女性が出てきた。おそらくこの店の看板娘というやつだろう。
「ああ、店主のオススメをいくつか頼むよ。今日港についたばかりでね。ついでに酒を頼む。」
「わかったわ。あんたは?」
「同じでお願いします」
「はーい。お父さん!オススメ2つ!」
「ハイよー」
大きな声で注文を伝えると、厨房の所においてあった酒を別のテーブルに持っていく。
「元気な娘ですね...」
「まあ飲食店の娘はあんな感じになりそうなもんだが?」
「いやそれはそうですけど」
「ほれ、女ばかり見てないで店の内装や雰囲気をよく見ろ!」
「いや見てないですよ」
20分ほどたち、さっきの娘が店主のオススメ料理を運んできた。
「ハイ、今朝とれた鮭の香草焼きと山菜の炒め物。後お酒。ごゆっくりどうぞ」
2人はナイフとフォークを手にとって、料理に手をつけた。
これからは夜投稿になるかも知れないです。だんだん忙しくなってきたので。
ムーに展開する上での日本の苦闘みたいなのも書こうと思いまして。まああくまで閑話ですが。
ちなみにアルバイトの話も日本のやつではないかという感じになるかもしれませんが、あちらはあくまでムーの人がアルバイトする話です。こっちは日本が頑張る話ですね。
9/18追記
ちょっと寝ぼけて書いていたので変なところがありましたので直しました。