アニメ声クソザコリスナー装者の話   作:風峰 虹晴

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エスカレートする夢

 最近よく夢の中に「レーヴァテイン」を纏った私、いや、「レーヴァテイン」がよく現れる。めっちゃ怖い。

 なにが怖いって私の声で喋ってるけど全然口調が違うのとめちゃくちゃフレンドリーに絡んでくるのが怖い。聖遺物って何?

 というかなんか顔を紅潮させるのやめい、その感情が全くもってわからないからやめて(鈍感)

 私は昨日の夜勢いで作ったおりんメトロノームというタイトルの動画の伸びに絶句した後、朝ご飯を作り食べ始める。

 ねえ「レーヴァテイン」、あなたは私に何を求めているの?日常会話しか夢の中で話さないのやめて、私夢の中で失神するという前代未聞の現象起こっちゃうから。私そうなったら一生目を覚ませなさそう。

 私は冷蔵庫の中の食材が減ってきたな〜と思い、買い物袋を持って外に出かける。ちなみにこの買い物袋は、母が昔から愛用していたものである。ノイズに殺された時も、これを持っていってた。

 灰が付着していたが、綺麗に払い落とした。

 お母さんに申し訳ない気がした。けど、お母さんに執着するわけにはいかないし、私はおりんの配信があれば生きていけるからノープロブレム。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ねぇそこの君、俺達と一緒に遊ばない?」

 

「………………」プルプル

 

 完全に忘れてた。暇だし気分転換に少し遠回りしようという考え甘かった。この私の隠しきれないわがままボディのせいだネ!

 ごめんなさい許してください。そういえば普段はお母さんと2人だったからナンパなんてされたことなかったな。これがナンパなのか。

 正直怖い。怖くて泣きそう。何されるんだろう。

 

「黙ってないでこっち向いてよ〜」

 

「ヒッ……」プルプル

 

 私はシンフォギア装者。ノイズから人類を守る正義の味方。

 しかし私は別にシンフォギア装者として戦っているわけじゃないし、殆ど一般人だし、寧ろそこらへんの一般人より弱い。

 

「ほら、一緒に行こうぜ」

 

「ヒィッ!?はっはは離してください…!」プルプル

 

 手を掴まれた。泣きそう。というかもう泣いてる。本当に勘弁して欲しい。

 

「離してッ!」

 

 私が手を思いっきり振ると男の人の手が離れると同時に凄い風圧が発生する。

 なにこれ。私こんなに力ないはずだよ?

  …あはは、気のせいかな。目の前に夢でみた「レーヴァテイン」が見える気がする。目をこすって再確認すると、「レーヴァテイン」はいない。気のせいか。

 

「…チッ!舐めた真似しやがって…!」

 

 男の人達は私のことを取り囲むようにする。あぁ、本当にもうダメかもしれない。

 

「む、そこにいるのは織田くんか?」

 

 そんな私を助けに来たのはまさかの人物、風鳴司令。正直に言おう。勝ったな(確信)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 あの後司令が威圧だけでナンパの人達を撃退した。強い(確信)。

 夢の中に出てきた「レーヴァテイン」の話はしなかった。したら変に心配されそうだったから。

 私は買い物を終えて家に帰る。今日のおりんの配信は昼に告知された通りなら懺悔室らしい。

 配信が始まる。

 

『あなたの罪、許します』

 

 私は早速コメントで「白状します、おりんの吐いた音で音MADを作りました」と書く。

 

『まず一件目「白状します、おりんの吐いた音で音MADを作りました」てめぇかよ!!!絶対許さねぇからな!?』

 

 ごめんなさい許してください。私の深夜テンションの仕業なんです。

 コメ欄は「鼓膜を破壊するな」「許してなくて草」とコメントが流れる。これ一生許されないかな…(泣)


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