今日は加賀美さんが休んだ。どうやら体調が優れないみたいだ。大丈夫かな?
私は少し寂しくなり、授業中にも関わらず居眠りをし始める。正確には眠ることがメインではない。「夢を見る」ことが私のメインだ。
私は前の人で先生が見えないように体勢を調整し、机に伏して寝る。
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夢の中。普通なら明晰夢なので動けない。けど、何故かはわからないが手足は自由に動かせる。
現実とは違い、半透明ではなくくっきりと実体があるレーヴァテインが私の方に寄り添ってくる。
レーヴァテインの見た目はレーヴァテインを纏った私。だが私よりも幼い。つまり私と出会う前の姿。なぜ知ってるかは知らないけど、気にしないでおこう。
「ねぇねぇレーヴァテイン」
「なにー?」
「私、みんなの役に立ててるかな?」
「それは、わかんない」
「そうだよね」
私はその場に座り込む。すると、レーヴァテインが飛び込んできたので受け止めて目の前に座らせる。
「志乃ちゃん撫で撫で〜」
「はいはい」
私はレーヴァテインの頭を撫でる。レーヴァテインを目を細めて嬉しそうな顔をする。
わかってる、こんなことができることは、明らかに異常なことは。でも、こうして楽しく緊張せずに会話できるのは、お母さん以外にはいなかった。だから会話するのが楽しい。
「志乃ちゃん」
「なに?レーヴァテイン」
「嫌いに…ならない?」
「ならないならない」
私はそう言ってレーヴァテインの頭を撫で続ける。これ私なんだよね…姿形は…。
「志乃ちゃんだーいすき!」
「グッ!?」
なんだ今のは!心臓が!心臓が大ダメージを!メディーーック!!あっあっあっ…死にそう死にそう…。
「志乃ちゃん大丈夫?」
「だっ、だいじょぶだいじょぶ……」
レーヴァテインが焦って頭を撫でる。よかった夢の中で、現実だったら鼻血確定だ…。あっ、なんか心臓が苦ぴー。あー倒れそ。
「ありがとレーヴァテイン…」
「よかったー!志乃ちゃんぎゅー!」
「ちょっまっ…あ゛っ……」
苦しい苦しい苦しい!!聖遺物だからかわかんないけど物理的にも苦しいしなんか精神的にも苦しい!心臓がギュッて!!ギュッて!!
すると、いきなり世界が真っ暗になる。
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「んぇぇ…?」
私が目を覚ますと教室だった。
「織田さん、織田さん起きなさい!」
私は寝ぼけながら顔を起こす。う、うーん…助かったのか、それとも逆なのか…。
「きゃあぁぁぁぁ!?」
周りから私の顔を見て悲鳴があがる。え?なに?なんで先生も青ざめてるの?
私はふと寝ていた机をみる。なにこれ、血?赤黒く染まってるんだけど…。え?火曜サスペンス?何か事件でも起こった?
私は鼻から何かが流れてるのをようやく知る。まさか…………。
私は鼻から流れてる液体を手の甲で拭く。血がべっとり手の甲についてた。ついでに掌も血で汚れてた。
「おわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
「早く洗ってきなさい!!」
怒られました。だよねー。
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「あー…やっと止まった…」
場所は変わって女子トイレの洗面所。授業終了のチャイムと同時に手と顔を洗い終えて、鼻血も止まった。災難だった…。ありがとうレーヴァテイン、私は大丈夫だよ。