アニメ声クソザコリスナー装者の話   作:風峰 虹晴

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皆さん、お久しぶりです。風峰です
リアルが忙しすぎて禿げそうでしたが死んでませんからね?
この作品の執筆は久し振りなので、過去とは違うかもしれません
ではどうぞ


並び立つ正体

 フィーネの宣戦布告から一週間が経ちました。

 あれからの動きはなし。不気味な程静かものです。

 いや、いいんだよ?何も起きないなら。でもほら宣戦布告までしたんだから何か起きるのは必然な訳だし、いつ来るかわかんない恐怖に緊張でちょっとまた倒れそうで怖い。気絶してる間になんかあったら洒落にならないぞ私ぃ!

 チラリとパソコンのメール表示を見る。

 

 

『今日も動きは無し、明日はメディカルチェックの為、8時には出られる様に』

 

 二課からのメールには、そう書かれていた。

 学校に行かなくてもいい、というのは、確かに他の人からすれら嬉しいかもしれないけどさ。正直この情報を受け取ったとしても歌の上達の為に「お母さん」に頼んでこの学校に入学したわけだ。行かなければならないのだ。

 だとしても………やっぱり不安なところはある。

 

「志乃ちゃん」

 

 レーヴァテインが、ベッドで横になっている私の上に馬乗りの形で現れる。

 私は首にかけているレーヴァテインをギュッと軽く握りレーヴァテインを見る。

 顔を合わせてえへへ、と笑うレーヴァテインを見て、私の心は癒される。

 はぁ…色々ありすぎて、私疲れたよ。

 おりんっていう広告塔のバックアップをするという仕事を与えられた中、私のやる仕事なんだと思う?

 おりんの配信見ることだよ?いつもと変わんねー。

 ぶっちゃけ何かやらかさなきゃいいんだよ何かを。…やめてくれよ?

 

 ……………よし、もう大丈夫だ。なんか疲れてるけど私は元気です。

 

「レーヴァテイン」

 

「ん?志乃ちゃんどうしたのー?わっ」

 

 馬乗りになっている志乃ちゃんレーヴァテインを、私はぎゅーっと抱きしめる。

 あぁ…あったかいなぁ…。そういえば、小さい頃、私もお母さんに急に抱きつかれてたっけ。

 お母さんはもういない。心の支えはおりんとレーヴァテイン。

 これでいい。むしろ、この状況は私には恵まれすぎるのかもしれないなぁ…。

 

「あったかい…」

 

「えー?志乃ちゃんもあったかいよー!」

 

「……ありがとう、もう遅いし、寝よっか」

 

「うん!」

 

 私はレーヴァテインを横に移動させて、再び横になる。

 

「おやすみ、志乃ちゃん」

 

「おやすみ、レーヴァテイン」

 

 私は電気を消し、眠りについた。

 

 

 

 ところで、

 学校で私に質問責めやめてくれない!?何回気絶してるかわからないわ!

 いやー無理だわ、大量の人(十数人)に囲まれるの無理だわー。あんな状況下で無事でいられるわけないわ。やっぱ翼さんとか芸能人みたいに、大勢の前に立って何かをする、っていうのは凄く大変だね。

 あと質問責めにこないのはいいけど休み時間に教室を静かな雰囲気にして私を見ないで!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ♦︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはようございます、司令」

 

「おおおおはようございます!」カタカタ

 

「おはよう、加賀美くん、織田くん」

 

 慣れない。

 わかって。隣には今まで心の支えにしてきた人が隣にいて、目の前には筋骨隆々の上司。

 緊張しない人いるの?これ。私震えが止まるようになるのは年単位になりそうなんだけど。

 

「状況は動きましたか?」

 

「ああ、昨晩。武装組織フィーネ、いやF.I.S.のアジトを特定して装者三人による突入を試みた」

 

「終わったと言わないという事は逃げられたんですね。それで、F.I.S.とは何ですか?」

 

「彼女等は米国の聖遺物研究機関に所属していた、日本の情報開示以前から存在し、おそらく……フィーネが米国と繋がっていた際に出来た研究機関だったそうだ」

 

「なるほど、ちなみにこの辺りの情報はまた発表とかやるんですか?」

 

 公式での発表は私は出さないでください。裏方の仕事をさせてください。

 

「いや、その必要はまだない……それよりも、体調は大丈夫か?」

 

「はぁ……そこそこ悪いです、なんていうか体が重いですね」

 

「えっ……だっ、大丈夫ですか?」

 

「とりあえずは大丈夫です」

 

 加賀美さんまだ悪かったのか。最近ちょっと体調崩すこと多い?

 ……まぁ、私が余計に参拝することはないか。加賀美さん私よりも丈夫そうだし(偏見)。

 

「……今日はギアを展開した場合のデータも取る、君の場合はそこが関係するかもしれないからな」

 

 え?ギアって体調に関わったりするの?初耳なんだけど。

 まぁいいや、本人が大丈夫っていうなら大丈夫でしょ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セリャアッッ!」

 

 ドゴンッ!という轟音と空気の重い振動と共に、仮想ノイズを大剣で叩き潰す。

 私は現在トレーニングルームでいつものトレーニング…というわけではなく、メディカルチェックの一端です。

 メディカルルームで全身をチェックされましたが、私は特に異常はなかったようだけど、加賀美さんは適合率が低下してるらしい。

 私の場合、また上がった。日々上がり続けている。

 この差はなんだろう?何かあるんだろうけど、私自身ギアについて詳しいわけじゃないしそこは専門の人に任せる。

 現在やってるのはギアの動作確認。というわけらしいので、仮想ノイズと戦ってる。

 

「ダリャアッ!!」

 

「やっ!」

 

 私が大剣で前にいる仮想ノイズを薙ぎ倒すと、後ろで構えていたレーヴァテインが後ろから跳び、多くの仮想ノイズを吹き飛ばす。

 

「志乃ちゃん、大丈夫?」

 

「…大丈夫、無理はしてないよ」

 

 あれから過度のトレーニングはしないようになった。

 前までは1人でトレーニングしてたが、今はレーヴァテインと2人で、トレーニングに取り組んでいた。お陰でコンビネーションはバッチリだ。

 

「ゼァッ!」

 

「おりゃあ!」

 

 そういえば、フィーネ側にも息ぴったりな2人組がいたな、と思い出す。緑色の鎌持った子と、ピンクの鋸?の子。息ピッタリだったなぁ。

 

「最後の一撃ッ!行くよ、レーヴァテイン!」

 

「うん!」

 

 レーヴァテインが私の隣に立つ。あと残りの仮想ノイズは目の前の集団のみ。

 私とレーヴァテインの方が、ずっと息ピッタリ。そうに違いない。だって私はレーヴァテイン、レーヴァテインは私、正に一心同体なんだから。

 私とレーヴァテインは同時に蒸気を吹き出して加速しながら駆け出し、更に大剣に炎を纏わせて、お互い反対方向に大剣を振る。

 大剣から生み出された剣圧と風圧に炎が乗り、ノイズ達を一掃する。

 仮想ノイズは全て崩れ去り、プログラム終了。仮想空間が歪み始め、それが収まった時には、トレーニングルームにいた。

 

「ふぅ〜…」

 

「織田 志乃さん、お疲れ様でした」

 

 私とレーヴァテインはギアを解除し、休んでいると、トレーニングルームに医師が入ってきた。

 

「ギアにも異常なしです。レーヴァテインちゃんもお疲れ様」

 

「おおおお疲れ様です」カタカタ

 

 緊張して震えるが、すると隣にいたレーヴァテインが手を握ってくれた。

 すると、何故か幾許か緊張が和らいだ……気がする。

 

「♪」

 

 レーヴァテインはニコニコと上機嫌な顔で私の手をぎゅっと握る。

 可愛い。いやー、こういうとき語彙力が欲しいけど、この感想のみで全然よろし。ただひたすらに可愛い。

 

「しかしこうなってくると不思議なのは…レーヴァテインちゃんですね…」

 

 医師の人は先程取ったであろうデータを見つめつつ、口からそう零す。

 レーヴァテインはキョトンとしているが、確かに気になるところがある。

 レーヴァテインは私に「仮面ラ○ダーエグ○イドのパ○ドみたいなもんだよ」と言ったけど、改めて考えてみるとん?となるところはある。

 だって、そうなると私の中にずっとレーヴァテインが居たことになるし。けど私がレーヴァテインに出会ったのはこの間だし。

 私は頭を抱え、レーヴァテインに聞いてみたらいいんじゃない?というトチ狂った発想に至る。

 そうはならんやろ。

 

「レーヴァテイン、何か知ってる?」

 

 完全にダメ元というか、知ってるはずない質問。

 

「うん」

 

「あっそっかぁ…(唖然)」

 

「え!?わかってるのかい!?自分のことを!?」

 

 そういえば例出せてる時点で知ってるって考えればよかったなぁ…。

 

「えっとね、()()()()()()()()()

 私は元々()()()()()()()()()()()()()()()()()の一片で、ずーっと眠ってたけど、志乃ちゃんが起こしてくれた。

 それで、一緒に過ごしているうちに、志乃ちゃんを()()になったの」

 

 やばい、このレーヴァテイン可愛い…可愛いけど…一瞬なんでハイライト消えたのか教えて。

 

「志乃ちゃんがギアを纏えば纏うほど、私の意思は大きくなって、志乃ちゃんの歌によって出たフォニックゲインを()()()()の」

 

「え…?貯めるとか出来るんですか…?」

 

「いや…普通なら出来ないはずだ。

 フォニックゲインは歌を歌ってる間にしか発生できない。それ故に、歌を歌えなくなればギアの出力が低下するし、その逆もまた然りだ」

 

「そうやって、段々志乃ちゃんに干渉できるようになっていったの。最初は夢の中。そして視覚、触覚…。

 そして、ようやく『志乃ちゃんという人物のデータ』を『フォニックゲインによるアームドギアの変形』を応用したものに掛け合わせて、私がいるの」

 

「……………」

 

 なるほど。歌か。

 

「レーヴァテイン、じゃあ私に歌をせがんでたのって…」

 

「うん、フォニックゲインの供給」

 

 そうだったのか…。だから、私の見た目をしてるのも納得するし、そうであっても性格が明らかに違うのも合点がいく。

 

「じゃあ、なんでギアを纏ってる最中も出れるようになったの?」

 

 これが分からない。レーヴァテインがレーヴァテインなら、私がギアを纏ってる最中は出れないはずじゃ…ましてやギアを纏って。

 

「私と志乃ちゃんの相性は、とってもいいんだ。私を肌身離さず持っている間、それだけで適合係数が常に上がってる。

 それに、志乃ちゃんの強い思いが、私をこうやって出れるようにしてくれたんだ」

 

 強い思い…。そっか、あの時か…。

 

 

 

 

 

『レーヴァテイィィィィィィンッ!!────!!』

 

 

 

 

 

 頭の中に、あの時のことを思い出す。

 

「…というわけだよっ。…志乃ちゃん、顔が暗いよ?大丈夫────」

 

 私はレーヴァテインを抱きしめる。

 そっか、レーヴァテインは可もなく不可もなく、私の気持ちに応えていてくれたんだ。

 

「ありがとね、レーヴァテイン」

 

「………えへへ♪」

 

「……ゴホン」

 

「「はっ!」」

 

 ごめんなさい。完全に我らの世界におりました。許してください!

 

「では、このことは司令にお伝えしておきますね。一応記録も残します。いいですね?」

 

「はいっ」

 

 私はレーヴァテインの手を握りながらそう答えた。

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