アニメ声クソザコリスナー装者の話   作:風峰 虹晴

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お久しぶりです。風峰です。生きてます。
長い間お待たせしました…生活がキツキツすぎて正直泣きそうです。


日焼け

 うっ…既に意識が…!

 

「いやぁー面目ありませんねー!詩織さん!織田さん!」

 

「いいって事です、これも仕事ですからね」

 

「………」カタカタ

 

「詩織さん、変わりましたね。織田さんは…頑張ってください!」

 

「まぁ、変わらざるをえませんでしたから。織田さんは…無理しなくて大丈夫ですよ」

 

「あっあありがとうございます…!」カタカタ

 

 現在二課から立花さんに私と加賀美さんが同伴して学校に向かっている。

 うん、慣れてないね、この組み合わせ。そんなわけで緊張フルスロットル!マッハァ!な状態です。気絶しないだけマシ。

 この行為の目的は立花さんの護衛である。

 

「とりあえず今朝説明された通り、今立花さんの中のガングニールは不安定です。ですから安定させる方法を確立するまでは戦闘は禁物、もし戦いに巻き込まれそうなら私と織田さんが、翼さん達の到着まで時間を稼ぎます」

 

「……うん」

 

「いつも立花さんは頑張っています、だから時には休んでいいのです。私が立花さんを信じる様に、立花さんも私を信じてください」

 

「……はい!」

 

「わっ、私も出来るだけ頑張ります!で、出来るだけ…」カタカタ

 

「うん!織田さんもよろしくお願いします!」

 

 ポジティブシンキングって大事だよね。立花さん見てるとそんなことを思う。

 うんいやポジティブシンキング自体はできるんだよ?でも反射的に緊張はするし気絶はする。最近落ちやすくなった気がするな…うん、気のせいだよね。ポジティブシンキング。

 

「よう、案外元気そうじゃねぇか」

 

「いやぁ~ご心配おかけしまして~」

 

「ああ、安心したぞ立花。だが油断は禁物だ、しばらくは様子見、戦うのは私達に任せろ」

 

「……わかりました!」

 

 クリスさんと翼さんも立花さんに言い聞かせるように接している。やっぱりああいう性格だと好かれる?というか他人の自分に対する評価が分からんから解らん(わからん)

 

 さて、ここからなんだよ私がキツイのは。こっからなんだよ!

 

『大丈夫だよ志乃ちゃん!』

 

 なんか行けそうな気がする(一転攻勢)

 

「…あれ、もしかして…」

「加賀美詩織さんだ……あと織田さん」

「復学したんだ……あと織田さん」

 

 教室に入ると加賀美さん共々私も注目される。やっぱ無理(掌神砂嵐)。

 百歩譲って付随品扱いはええわ。むしろ見ないでください、お願いします(切実)

 

「…話しかけても大丈夫なのかな?」

「ちょっと怖いよねぇ」

「そんな事言っちゃダメだよ、私達の為に戦ってくれてるんだから」

「いやいや加賀美さん自体じゃなくて後ろの政府とか……」

「その前に加賀美さんめっちゃ勉強してるんですけど……話しかけたら迷惑じゃない?」

「織田さんは?いつも通り震えてるけど」

「あの子は接すると気絶するからダメでしょ」

「そっか」

 

 そっかじゃないよ。そうだけどさぁ。

 なんで加賀美さんそんな落ち着いて勉強できんの?おりんがクソザコメンタルって言ってたやつは私の目の前で切腹してください。生まれたての小鹿みたいになってる私の前で。

 頼むから早く授業始まってください…。この緊張感は宿題忘れて授業迎えるよりもキツい。

 

「あのっ!加賀美さん!」

 

 と思ってたら加賀美さんに話しかける人が。

 ちょっと待ってそれは強すぎる。決意キメすぎて勇気100倍ア○パ○マ○になってない?

 

「なんでしょう?」

 

 加賀美さんは優しく返す。見てないけど多分笑顔だと思う。

 私は今微動だにしてないです。いや震えてるからしてます。今加賀美さんの方向いたら恥ずかしくて倒れそう(比喩なし)

 

「この間のライブの時は助けてくださってありがとうございます!ノイズが現れた時はもうダメだって……」

 

「私は私に出来る事を、すべき事を、やりたい事をやっただけです。お気になさらず」

 

「それでも、ありがとうございます!」

 

「……感謝は受け取っておきましょう」

 

 自分に向けられてる訳じゃないけど、当事者としてこういう感謝をわざわざ伝えてくれるのは、嬉しいよね。私に向けられたら沸騰します。

 と思ってたら足音が近づいてくる。なんで?

 

「織田さん!」

 

「ひ゜ゃ゜」

 

 え゛っ。こんな展開私が復帰したときなかった。なんで?まさか決意キメちゃった?

 

「言うの遅れちゃったんですけど、織田さんもありがとうございます!」

 

「マ゜っ、あ゛っ、え、えっ、いっいえ」

 

「あ゛、だ、大丈夫ですか?か、顔もめっちゃ赤いですけど」

 

「ハッ、ハッ、ハッ、あっあぁ、だ、大丈夫れす!ごめんなさい!」

 

 2.3.5.7.11.13.17.19.23.29.31.37…ダメだ落ち着かない無理無理ダメだって無理無理無理無理無理!!私そんなの慣れてない!!こんなのあれだよ聞いてないよ!!

 かっかかか顔が赤いってあ゛っつ゛!?耳発火してない!?大丈夫コレ!?

 あーもうキツイ。意識がキツい。落ちそう落ちそう。視界ボヤけてきた。

 

『志乃ちゃん落ち着いて!深呼吸深呼吸!』

 

 そっそそそうだ。ハー…ハー…

 よし、落ち着いた。体の震えが尋常じゃないし体めっちゃ火照ってて暑いけど落ち着いたもんは落ち着いた。

 

「あの!」

 

 私の個人的な騒動が落ち着いてきたと思ってたら2人目が加賀美さんに話しかけていた。もう私には来ないでね。

 

「なんでしょう」

 

「おりんさんのファンです!サインください!」

 

 クラスメイトの1人が加賀美さんにサインペンも色紙を差し出した。

 よし!いいぞぉ!頼んだぞおりん!私主観客観どちらをとってもヤバい状態だからお願いし─────ん?

 

「ええと、なんて書けばいいんでしょう。サインなんて初めて書きますよ」

 

「ホントですか!?じゃあ私が世界で初めておりんさんのサインを得たファンになるんですか!」

 

 ん゛ん゛!?あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!羨ましい羨ましい羨ましい!!!私だってサイン欲しい!欲しい!なんやかんやで関わりは多いけどクソザコ陰キャのアガリ症が「サイン欲しいってねだれる訳ないダルォ!?(キレ気味)

 

「じゃあ『ファーストダンゴムシさんへ、おりんより』でお願いします!」

 

「ええ……」

 

 あ、リスナーの呼び名やっぱりダンゴムシなんだね。何気に確認したことなかったからなんか安心した……。

 …DA違う!何気にそれも重要だけどそうじゃない!

 いいなぁ、いいなぁ!私もサイン欲しい!欲しい欲しい欲しい欲しい!!

 

『志乃ちゃん落ち着いて!ステイステイ!』

 

 はぁぁぁぁぁぁっ…はぁぁぁぁぁぁっ…。ううううん落ち着くよぉ…?落ち着きますぅ…。

 

「ありがとうございます!一生宝物にします!お歌も!お仕事も!配信も頑張ってください!応援してます!」

 

「え……ああ、ありがとうございます」

 

 困惑してるのすこ。やっぱりおりんはクソザコじゃないと!…これはクソザコなのか?

 こらそこ、私とおりんどっちがクソザコなのかとかそういう判断いらないのです。ベクトルが違うんだよベクトルが!

 

「すみませーん!この教室に加賀美さんが居ると聞きまして!」

「おりんさん!サインください!」

「あ!本当におりんさんだ!」

 

 上級生まで来たんだが!?あーもう滅茶苦茶だよ。

 泣いた。これは泣いた。というか泣いてる。今うつ伏せてるけど音なく静かに泣いてます。情けない…!己のあがり症をここまで呪ったことは………あった。気絶したときとか気絶したときとか。

 まぁ、おりんのリスナーがいっぱいいるということは、ちょっと嬉しい。

 

「あ、あのですね!もうすぐ授業なので続きは昼休みに来てください、ここで待ってますので……」

 

 あ逃げた。

 

「あ~!生よわよわおりんです!」

 

「生よわよわって何ですか!私はつよつよですよ!」

 

「本当におりんだぁー!!」

 

 わかりみが深い。私もおりんのよわよわを生で見たときは感動したなぁ(しみじみ)。……こいつは一体なんなんだ。現在進行形でうつ伏せて静かに涙を流してるこいつは。

 

「あ~ダメですよ!おりんさんは日陰の住人ですから囲っちゃダメですって!」「いやいやおりんさんは私達の日陰、こうしておりんさんの側で安らぐのはオッケーだって言ってましたでしょう!?」「おりんさんの生歌ききたーい!」「わかるー!」

 

 おっ待てい。流石にこれはリスナーが多過ぎるんとちゃう?

 …萌え声生主だよね?基本的に考えたら男受け中心な筈なんだけどなぁ…。なんで高校生、女子という狭き門の中これだけの人数がいるのか…不思議ですねぇ。

 

『…冷静だけど涙は止まらないね…』

 

 ウンソウダネ。…レーヴァテインは痛いところを突くなぁ!可愛い。

 

「いやーおりんさんって凄いですよね、私達とそんなに変わらないのに!」「あのトークスキル!歌うま!しかも戦える!」

 

 机にうつ伏せたままチラッと様子を伺う。

 …凄く人が集まってる。あの中心にいたら気絶すると思う。…うっ、想像しただけで目がぼやけてきた…視力には自信あるんだけどな…。

 トークスキルと歌うまは羨ましい。…歌羨ましかったからここに入ったんだけどね。何よりあんな大勢の前でキョドらずに喋れるのが羨ましい。楽しそう。…なんで緊張すると気絶するんだろう?(涙)

 

「あのですねぇ!私を褒めても萌え声しかでませんよホラ!」

 

「かわいい!」「アニメ声やってみて~」

 

 陽キャ強し。おりんが全く抗えない!おりんが大勢に勝てるわけないだろ!

 

「ていうか、加賀美さん肌つやすっご!!」「マジで!?ていうか触っていいですか!?」「ホントだ!何つかったらこんなにつやつやになるの!?」

 

 加賀美さん、こっちを見ないで下さい。確かに私は唯一の理解者(?)であるのでしょう。しかし賢明な者ならわかるだろう。その行為は共倒れの前兆であると。

 

「織田さん!」

 

「ふ、ふぇひぃっ!?」

 

 突然の私への呼び掛けに私はうつ伏せ状態から体の体勢が凄くきっちりとした状態で固まる。

 周りを見てみると………………は?

 

「やっぱりそうだ!」「前におりんと一緒に生放送してたよね!」

 

 私の周りにおりんの比ではないが人が。…なんで?なんで?

 意識飛びそう。というか手放して楽になりたい。ユルシテ…ユルシテ…

 

「そっそそあっそうそうです…」

 

「やっぱり!」「よわよわで可愛い」「絹ごし豆腐」「顔真っ赤で可愛い!」

 

 あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!嫌ぁっ!!嫌ぁっ!!完全にこれは巻き添えですぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!

 

「あっ、あうえ…ぉぅ……」

 

「あっ」「これは」「まずいですよ!」「一体何が始まるんです?」「惨事だ」

 

「あゅ…あぁぁ……」

 

 さよなら意識、また来て地獄。脳はこの状況を放棄したのだ…。

 

「「「「「あっ」」」」」

 

『志乃ちゃーん!?』

 

「はーい!授業はじまりますよー!席に戻ってくださーい!後明るい皆さんが加賀美さんを囲ったら加賀美さん弱っちゃいますからねーって織田さーん!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ♦︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やった…やってしまった…人に囲まれる中気絶してしまった…。その光景は側から見たらクトゥルフ的儀式。よくないなぁ…こういうのは…。

 そんなこんなで目を覚ましたら保健室。教室に戻ったらクラスメイトに心配されるもののあまり追い詰めないように変に気を使われて傷ついた後の放課後。

 

「はぁ、お好み焼きですか?」

 

「そうなんだ、皆で食べに行く事になって。詩織さんと織田さんもどうです?」

 

「私、死ぬほど猫舌なんですよね……」

 

「わっ私ははぁっはぁ…」

 

「ふらわーのお好み焼きは少しぐらい冷めてもおいしいよ!」

 

「そうですね、たまには付き合って行くのもいいでしょう……」

 

「じゃあ私も頑張りまう…」

 

「織田さん、無理しないで下さいね」

 

「はひっ」

 

 立花さんが友達にお好み焼きを食べに誘われたらしいので私と加賀美さんも護衛の為についていくことになりました。

 正直辛い。人見知りだよ?どうしてこうなるかなぁ?…う、うん、頑張るしかないね。

 …お好み焼きかぁ…。お母さん、ちょくちょく作ってくれたけど美味しかったなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ♦︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はぁ…結構食べた…。というよりなんか熱かったんだけどいつもより熱く感じなかった…。

 食べ物は基本的にあったかいものがいいよね。そうめんとか冷やし中華とか、そういうのは嫌いじゃないんだけど暑くてもあったかい食べ物食べたい。飲み物は別。

 というか滅茶苦茶絡まれた。出先で気絶するかと思った…。…二課と学校も出先だけどそうじゃない。完全に未知のエリアではいかん。引かれる。

 加賀美さんが結構熱そうなお好み焼き食べた瞬間口からなんかだばぁってしたのはびっくりした。びっくりしすぎて私も口からお茶だばぁってするかと思いました。

 

「私、お好み焼きが大好きなんですよ」

 

 あぁ…そうか…。そうなのか?なんか涎っぽくなかったような?いや、涎か…?

 とりあえずかなり疲れた。お家帰りたい…今日配信あるかなぁ…?あったら嬉しい。

 

「加賀美さんの隠された一面が沢山みれて良かったです」

 

「そうだね、それにビッキーも元気でたし」

 

「誰かさんが滅茶苦茶心配してたもんね」

 

「えっ……」

 

「鈍感だな~ビッキーは」

 

「もちろんヒナだよ」

 

「未来が?」

 

 いいなぁ、この会話。花の女子高生って感じがする。

 

『志乃ちゃんも女子高生だよ?』

 

 違う違う、そうじゃ、そうじゃない〜。私は普通の高校生活よりもかけ離れてるんだよぉ…。普通の高校生は緊張で気絶とかしない(確信)

 …はぁ、こんな光景も、私が、私達が守っていくとなると、荷が重くて目が霞みそう。

 すると、三台の車が凄い勢いで走り去っていき、その先で爆発音が鳴り、私達のところまで響渡る。

 

「ッ!」

 

「あっまっ…あぁっ!!」

 

 立花さんが走り始め、それを追いかけるように加賀美さんが動き出し、それに感化されて私もヤケクソ気味に走り始める。

 辺りに散る炎、炭が山を為し、風に乗って散る。そしてそこには、ノイズを呼び出すソロモンの杖を持った、白衣の男が立っていた。

 

「ドクター……ウェル……!!」

 

「ああ、あの裏切り者ですか……!」

 

 立花さんと加賀美さんが、白衣の男に対して敵意を向ける。

 その男はお世辞にも体を動かすことが得意、とは言えぬ出で立ち。白い髪と怪しくレンズが光る眼鏡が、妙な嫌悪感を抱かせる。

 そっか…あの人がドクターウェル。ソロモンの杖を持ち出した裏切り者…。

 

「私に任せ」

 

「ひぃ!なんでお前がここに居るゥ!?ウ……ウワーッ!!」

 

 加賀見さんが何かを言おうとしたが、加賀美さんを見たドクターウェルは、明らかに狼狽出した。

 ソロモンの杖を振る。光と共にノイズが多数出現し、こちらに感情のわからぬ目線を向けてくる。

 非戦闘員が数名。その中に立花さんも含んでいる。故に守らなきゃいけない。

 ノイズは動き出す。守る為には、聖詠を詠う時間は足りない。

 ならば、今まで()()()()()()でギアを纏えばいい。

 

「レーヴァテインッ!!」

 

 一言。その中に想いを込める。

 私はレーヴァテイン。レーヴァテインは私。

 胸に揺れるペンダントが煌めき、私の体を包み込む。

 レーヴァテインとの一体感を感じ、その体の動きは跳く動く。

 

「え゛ぁっ!!」

 

 いつの間にか在る右腕の噴射口から出る蒸気が動きを加速させ、目の前のノイズを屠る。

 右腕を中心に、ギアが纏われていく。チラと周りを見る。するとどうやら、加賀美さんも原理はわからないが、同じように早くギアを纏ったようだった。

 

「人の身でぇ……ノイズに触れたァッ!?」

 

 目の前のドクターウェルが驚く。そりゃそうだ、私だってビビってる。

 どうやった?そんなこと考えてなかった。()()()。そう思ったからやった。私はレーヴァテインだ。ならばノイズを屠ることは容易なんだ。

 

「「私の身も、私の心もシンフォギアです(レーヴァテインだ)!」」




これを書き上げる間間に時間があったりするので、おかしかったりするかもです。

志乃ちゃんです。色ありは次回投稿あたりになるかも…

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