アニメ声クソザコリスナー装者の話   作:風峰 虹晴

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1ヶ月ぐらいペースを守れていることに驚きを隠せない


精進

 おりんが謹慎通り越して拘束されました。

 

 …うん、まぁ、正直な話デスヨネー感が強い。

 よくよく考えてみたら機密ダダ漏れのオンパレード配信だった…。アーカイブは広告係として責任を持って消させてもらいました。

 

 アーカイブはちゃんと消した。けどやっぱり切り抜きとかのために映像を残してる視聴者もいるわけで…。多くの配信の切り抜き動画や画像がSNSや動画投稿サイトに投稿されたせいでパニック。

 私と加賀美さんが捕まえた奴らの存在と行動は問題。そして配信に映ったフィーネの行動も予想外すぎて問題。

 政府と世間の意見はバラバラで物議を醸し出してニュースでは日々討論が続く日々。あーもう滅茶苦茶だよ。

 ちなみにおりんの被弾シーンはギアの機能として発表され、怪我の療養、という形で拘束を隠されている。

 うぅ…広告係を私1人で担う羽目に…。もうキーボードに文字打つの疲れた…。

 

 私は司令にアホほど怒られて泣きそうになっただけで済んだ。…だけで済んだんだ、うん。めちゃくちゃ怖かったけど。

 でもおりんは許されなかったんや…こればっかりはしょうがない。配信し続けたのは戦犯過ぎた…。

 しかも更に小日向さんがこの騒動のせいで行方不明。何者かに拉致された模様。落ち込みまくった立花さんを元気付ける為に、司令も外出してる。

 

 まぁ、私も拘束までとは行かないが、暫く二課で行動を監視されることに。いざという時出動命令を出せるようにね。

 

 とまぁ、そういう訳で。家にいるわけでもないのでやることもなく。かつ二課だけでやれることはなんだろう?

 

 

 

「織田さん、いいですか?」

 

「はっはい!大丈夫です!すみません、むむ無理言って!」

 

「あはは、大丈夫ですよ。案外見るのも楽しいですから」

 

 私は今、トレーニングルームにいる。久しぶりのトレーニングルームでの演習。藤尭さんに無理を言って準備してもらった。本当に申し訳ないです。

 みなみに頼む時めちゃくちゃ緊張した。レーちゃんが「変わりに言おうか?」って言ってくれたけど頑張った。手は繋いでいて貰った。

 

「では、始めますよー」

 

「は、はいッ!レーちゃん、行くよ」

 

「うん、志乃ちゃん」

 

 周りの景色が、だんだん変化していく。

 見慣れたトレーニングルームが、別の場所へと変化していく。

 

 それは、今まで私が演習してきた場所とは違う。

 今まで私は大きく開けた市街地やそれに近い場所を演習場所にしていた。

 けど、今回私が頼んだのは狭い屋内。そう、スカイタワー内でのような戦闘を想定したものだった。

 

「「─────♪」」

 

 聖詠を詠う。交わり、溶けて、混ざる。

 

「スゥッー……ハァッ!」

 

 ギアを纏った私は、駆け出していく。

 ここを選んだ理由は、スカイタワーでの戦いの時、屋内での戦闘経験があまりないことに気づいたから。

 私、室内戦って、フィーネを追って二課の更に下に行ったときと、今回の二回ぐらいしからまともに実戦で経験してない気がする。

 そもそも、ノイズはあまり屋内で自然湧きすることは滅多にない。というかない。

 というわけで、最近デスクワーク多めだったりしてトレーニングルームで演習出来なかったので、ついでに屋内戦にしました。

 

 仮想敵のノイズが、屋内に所狭しと湧いてくる。

 屋内戦は狭い。だから、私の得意とする大剣は、大きすぎて使えない。

 

「おりゃあぁぁぁあ゛あ゛あ゛!!」

 

 全力ダッシュから、出会い頭の大振りのパンチ。

 

「おわっ!?」

 

 ……は、攻撃されたから、中断して回避。

 

「おぉ!?ふっ!」

 

 数が多いせいで次々と攻撃がやってくる。攻撃したいけど、攻撃する前に致命的な攻撃が飛んでくる!

 やっぱり、今までよりリーチが短いからやり辛いッ!やっぱり剣が欲しい…!

 

「そうかッ!」

 

『志乃ちゃんどうしたの?』

 

 大きいなら、分ければいいんだ!

 私はいつものように大剣を呼び出す。イメージ…イメージするんだ…いい感じのイメージ…あ!!

 

「宮本武蔵ィ!!」

 

 私はそう叫びながら、目の前のノイズを斬りつけた。私の手には、いつの間にか、両手にいつも握ってる大剣が小さくなったような剣が二振り、握られていた。

 

「レーちゃん!」

 

『あいあいさー!』

 

 私が叫ぶと、私の動きの残像のように、もう1人の私、レーちゃんが現れる。

 シンフォギアも変化する。それは、あの時、私が完全にレーヴァテインになる前の、ギア。レーちゃんも同じく、その時と同じデザインだった。

 見た目が全く一緒の2人。肩を寄り添って、ノイズ達を睨み付ける。

 

「レーちゃん、いける?」

 

「うんッ!いくよ、志乃ちゃん!」

 

「「うおぉぉぉぉぉぉぁ!!」」

 

 

 

 

 

「ふ、藤尭さん、あ、ありがとうございました!」

 

「いえ、いいですよ。これ、あったかいものです」

 

「あ、ありがとうございます」

 

 演習も終わり、藤尭さんにお礼を言いにきた。めちゃくちゃ汗かいてたのを気遣ってからあったかいお茶くれました。優しい。

 

「む〜…」

 

「えっえっ、レーちゃんどうしたの?」

 

 突然レーちゃんが抱きついてきた。えっ、どうしたのどうしたの?

 

「…私も、あったかいよ」

 

「えっっっっっ」

 

 う゛ッッッッッッ!!これは…可愛すぎるッ…!こんなの…可愛すぎて…罪ッッ!

 

「あ、あの〜」

 

「ハッ!すすすすみません!あ、ありがとうございましたッ!」

 

「う、うん。お疲れ様」

 

 あァァァァァァァァァァァァ!!見られてたァァァァ!イチャイチャしてる見られてたァァァァァァァァ!!

 

 

 

 

 

「か、加賀美さん、調子はどどどうですか?」

 

「むしろいつもより好調ですよ、織田さん」

 

 私は加賀美さんのいる反省室に来ている。ある意味私も共犯なのに、流石に何もしないっていうのも悪いから…。

 

「レーヴァテインちゃんは今日はいないんですね」

 

「れ、レーちゃんは寝ちゃいました。さっきまでトレーニングルームにいました」

 

「…織田さんって、よくトレーニングルームにいませんか?」

 

「エッ、そ、そうですかね?あ、でも最近はデスクワーク多めで行けてなかったんですよ」

 

 ちなみにデスクワークの内容だが、SNSの更新や公式用の動画編集とかである。だから割と機密情報とかも入ってくる。広告係である以上、間違った情報は持たないで欲しいらしい。

 

「…加賀美さん」

 

「どうしました?織田さん」

 

「あ、あの、あまり、無茶ばかりはしないでくださいね」

 

 加賀美さんが、私のことを見つめる。私も勇気を出して、加賀美さんのことを見つめ返す。

 

「私、ずーっとおりんのことを見てきたんです。応援してきたんです」

 

「…………」

 

「だ、だから、ダンゴムシ代表として。いなくならないで欲しいです」

 

 おりんの配信。闇の住人にとって安住の地、心の支え。柱と家を兼ね備えたような存在なのだ。それがなくなるのは、非常に困る。

 勝手な願いかもしれない。けど、これだけは言っておきたかった。

 

「ふふ、わかりました。じゃあ、私からも」

 

「エッ、な、なんかありましたっけ?」

 

「メディアへの露出増やしてください。広告係の片棒がほぼ空気になってますよ」

 

「グハァ!!」

 

 た、確かに完全に裏方的な存在になってるけども!…う、うぅ…。

 

「な、何かの形で露出するようにします…」

 

 ぐぅ…何か良い方法はないかなぁ…。あ、そうだVの者になればいいのでは?

 

「……うぅ…。じゃあ、私はこれで」

 

「はい。また明日」

 

「え、明日ァ!?」

 

「はい。暇なんですよ、ここ」

 

「そりゃそうですよ…。じ、じゃあ、また明日」

 

「はい、織田さん」

 

 …もしかして、私おりんよりクソザコなのでは?(今更感)




挿絵を投稿しようとしたら投稿できないで候

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