私は昔から運動が大の苦手だ。周りができることが当たり前かのように出来ない。
このシンフォギアのデータ取りの仕事をしていても直ぐに体力が無くなるし、貧弱なメンタルと体力、どちらが原因なのか、はたまた別の理由なのかはわからないが、シンフォギアの力を全然引き出せない。
だって歌いながら動くとかめっちゃ疲れるじゃん!?別に仕事内容に不満は持ってないですけどね!!(キレ気味)
要らない話をしました、本題に入りましょう。
シンフォギアには「絶唱」という装者の負担を省みずにシンフォギアの力を限界以上に引き出す歌がある…らしい。
威力は絶大、まさに必殺の威力を持つものではあるらしいが、その代わり装者に強大な負担をかけるらしい。
つまりどういうことかというと、翼さんはそれを使ったから重症を負ったらしい。
シンフォギアは、簡単に言えば聖遺物の欠片。しかしその聖遺物の完全な状態であるのが完全聖遺物と呼ばれるものらしい。
その完全聖遺物「ネフシュタンの鎧」を纏った少女により「特別な装者」らしい立花さんが連れられようとしたのを阻止するために、翼さんは絶唱を使ったらしい。
…らしいらしいばっか言ってるとか言わないで、私、泣きますよ?仕方ないでしょ!私その場にいないしそんなによくわかんないから!
加賀美さんは翼さんが重傷を負ったことにショックを受けていた。おりんだししゃあない。
けど、同時に安心した様に見える。多分立花さんを守ったっていう事実から人間関係の改善は見られるようだしね。加賀美さん2人からの挟み撃ち相談アタックで精神すり減らしてたっぽいし(配信から推測)。
けどね、これはね、マズい。
ついに私前線配置?やだよ私?死んじゃう死んじゃう。あっでも私一番弱いし3人も立花さんに加えて加賀美さんいるから大丈夫だよね!
…おりんだよ?無理だわ、冷静に考えたら無理だわ。私の前線配置率は上昇しました。アーナキソ。
「加賀美くん、織田くん」
司令来た。許して、私前線になんか配置されたら戦う前にプレッシャーによって失神しちゃう。
「な、な、なんでしょうか」
「………………」カタカタ
「織田くんまた震えているぞ。昨日の件はもう聴いてるな?」
「は……はい」
「………………」カタカタ
あっ、また震えてた?ごめんなさいあなたの威圧と上司との会話(一方的に話される)による緊張で震えてるから抑えられないんだよね。失神しないだけマシ。
「立花くんを狙った謎の少女が君達を狙わないと限らない」
シンフォギアをまともに扱えない私に完全聖遺物とかいうもので襲われたら私死ぬからね?…遺書でも書こうかな…。
「だからしばらくの間、授業とデータ取りの代わりに自衛の為の力をつける為に特訓を受けてもらう。ちなみに立花くんも参加するぞ」
あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!死ぬ!!前線に出るよりかはマシ…?とか思った私はいないぞ!!
冷静に考えてみよう。私体力ないのに特訓とかさせられたら倒れますよ?死にますからね?なのに陽キャ参戦は私を殺しに来ています本当にありがとうございました。
「きゅ…給料はでますか……」
流石おりん、目の付け所が私達とは違う(?)
「ああ、そうだなそれはキチンと出るぞ」
あっ、出るんだ。特訓なのに。まあデータ取りよりかは絶対に絶対にキツイだろうから、当たり前かと言われれば当たり前?なのかな?だよね?うん。
「し…しかたありませんね。では…よろしくおねがいします……」
「よっよ、よろしくお願いします……」カタカタ
♦︎
天国と地獄?いいえ、ただの地獄です。
午前中はいつも通りに授業を受ける。ここまでは全然いい。午後から処刑スタート。
特訓の教師は風鳴司令。あなたが私の処刑人ですか、ひと思いにやっちゃってください(ヤケクソ)
まずは走り込みから開始。おおう、普通に死ぬぅ…。あっ、加賀美さんも死にかけてる。何故だろう、ここまでおりんが頼もしいと思ったことは人生で初めてだ。
次は体操、体から変な音が聞こえたのは絶対に気のせい。
次に格闘戦の訓練。おっおう…立花さん元気だね。あ、また加賀美さんが死にかけてる。
次に組み手から始まる実践編。ヤメルォ!!私をそんな元気に投げるなぁ!!あ、加賀美さんも元気に投げられてる。
最後に走り込みという名のフィニッシュタイム。トドメかな?加賀美さんと仲良く死にかけてます。
もう0に近いほど消費した体力を振り絞り帰宅。今すぐにでも倒れそうなところを耐えながらおりんの配信が始まるまで家事などをしながら過ごす。
ようやく配信が始まる。
『本日からは予告通り「お歌」配信をお送りします』
疲れながらもダンゴムシ達のために配信するその姿、配信者の鑑やでぇ…。
30分の配信を見終えると同時にベッドに横になり眠る。正直私は疲れた!倒れそうなのを何回耐えたことか!
うん。これは私死ぬ。
2日目疲れが取れ切ってなぁい…。いつもより多く寝たんだけどな〜…。私は理解ができないヨ!
一通りの家事を終え、朝食をしっかり食べてから学校に向かう。食べてないと死にます。体力無いから。
今日もまた走り込みから始まる。やっぱりキツイわ、これ。泣きそう。
最後に走り込みをして本日も終了。まだ…倒れるわけにはいかぬ!
3日目。おりぃぃぃぃぃぃん!!休んだのか!!まあ昨日の時点で目が逝っちゃってたのは見てて乾いた笑いが出たね。私狂いそう。
4日目。昨日は休んだこと怒ってごめんなさいだから今日休んだことは怒らないでくださいね?怒られたら私泣きますよ?
5日目。加賀美さん…また立花さんに相談されてる…(困惑)
加賀美さんによる悩み相談の悩み相談によると、立花さんは友達にこのことを話せないから友達の誘いを断って特訓してるせいか関係がギクシャクしてるそう。
ちなみにおりんは休めばいいと言ったらしい。私が言えることはただ一つ。
私に相談するなぁぁぁぁぁぁっ!!
ちなみに悩み相談を聞いてる私は目を合わせると緊張から謎の涙が出るので多少俯きながら震えて相槌打ってます。私弱い(確信)
立花さんが休んだのでクソザコ2人組VS司令。わー^絶望的な組み合わせだー^
立花さんって体力バケモンなんですか?私耐えれそうにないです、許して。
今日は配信が無かった。つまりどういうことかわかるよね?
6日目、コンディションは今までで一番最悪。だが天は私を見放していなかった。
今日は立花さんが「デュランダル」という聖遺物の移送の護衛の仕事に就くらしく、司令もお仕事らしい。私こんなコンディションで特訓してたら本気で死んでる。
今日は昨日配信を休んだおりんのお詫び配信があった。
7日目。移送は失敗したらしく、中止になったらしい。詳しいことは知らん。
また特訓が始まる。1日空いただけで1日目の辛さを思い出したよ!
特訓が終わった後、立花さんは翼さんのお見舞いに行ったっぽい。私と加賀美さんは帰った。流石立花さん、体力凄〜い^
8日目。どうやら立花さんは翼さんと仲良くなれたらしい。よかったね。私は特訓で死にそうなんでタスケテ…。
9日目。そろそろ体力の限界…死ぬ…と思っていたら、また襲撃されたらしく、特訓は中止になった。
司令は仕事に戻り、おりんは配信をし、私はダンゴムシになった。
10日目。翼さんが復帰し、特訓は終了となった。長く苦しい戦いだった…。
また加賀美さんから悩み相談の悩み相談された(疲れる)。どうやら立花さんは襲撃者の少女とわかりあいたいらしい。また親友と邪険な関係になったらしい。
私が知るか!!こっちにまで流さないで(切実)
『はぁーい……おりんでーす、ようやく地獄の研修が終わったので久しぶりの雑談配信です……』
驚く程元気がないっ!まあ過程を見てきた私にとったら配信できるだけ凄い(小並感)
コメント欄は「おりんに覇気がない」「おつおりん」「おりんが死んでおられるぞ!」とわいわい騒いでる。おりん特訓に耐えた猛者だから許してあげて。
『もうですね、体力が限界ですよ。上司は3日続ければ慣れるっていってましたけどねぇ!!そんなパワーがあれば私は今頃コミュ強陽キャのリアリアリア充ですよ!ナメクジをいくら鍛えたってナメクジに変わりは無いんです!』
うん、そうだね。ちなみに私はメンタル全く鍛えられなかったよ。はは、まだ日常過ごしてる方が鍛えられるね。
コメ欄は、「ついにダンゴムシからナメクジに退化したのか……」「おっ待てい生物学的ツリー的に関係はないから変化だゾ」「どちらにしろ石の下の生き物には変わりないんだな」「おりんは一体どんなブラックな所で働かされてるんだ」と困惑の声が聞こえる。
ブラックっちゃあブラックだけど…お金出るだけ全然いいと思うんだぁ…。ブラック企業で働いてる方、お疲れ様です。
『おまけに先輩が入院して不在だったせいで後輩がどんどん私に相談してきてですねぇ!それは上司に聞けや!って事まで聞いてくるんですよ!もう先輩退院しまして復帰しましたけど、おまけに私抜きで勝手に仲良くなってやがって!もう涙溢れ出ますよ!まあ私も相談相手にこれ相談してるんですけどね』
許して(切実)。痛み分けしないで、私も辛い。というか痛み分けできてない!相手に食らったダメージと同じ分食らわしてるだけだから!
コメ欄は「相談するのか…(困惑)」「なかないで」「なくな」「はなをすするな」「遠慮をしろ」と鬼畜感溢れるコメントが流れる。ちなみに私は毎日泣いてます。
『ひでぇ!私には泣く権利もないのかい!しかもなんですか!「おりんが十日研修で御(お)臨終(りんじゅう)」誰が上手い事言えといったこのクソダンゴムシ!お前なんかクソダンゴムシで十分だよ!』
ごめんなさい私はクソダンゴムシです。
コメ欄も「草」「草草の草」等のコメントで溢れかえる。何気ない一言がおりんを襲うッ!ごめんなさい。
この後、何も得ることができなかったという愚痴を言う配信が続いた。