なんか予言の書が届いたのでGGO頑張ります 作:アイザック
ふーむ、この円盤めっちゃ軽いな。俺でも引きずれはする位の重さだ。
沼地チームを殲滅した後、俺は素早くホバークラフトに駆け寄っていた。何故ならこの後最後のチーム、Sナンタラに狙撃された気がするからだ。6人チームで、確かマシンガン1人狙撃2人アサルト3人?そんな感じだった気がするね。正直全く覚えてないけど。レンちゃんはラッキーガール自称してて致命傷は免れるかもしれないけど何かの間違いで俺に弾が飛んできたら即死する自信がある。よってさっさとトンズラここう。
比較的全て近くに落ちたホバークラフト、1番近い奴にエムの乗らせ、その次が俺、1番遠いのがレンちゃんだ。燃料は既に3割程しかなく、あまり余裕はない。
『相手チームの方が人数が多いと予想される。居住区へと戻りゲリラ戦を仕掛けるぞ』
・・・あれ?なんか、岩のとこに行くんじゃねぇの?マジかよ、完全にズレてんじゃんか。
そう思うと途端に余裕が無くなる、頼りにしないと言いつつもどこか寄りかかって居たのだ。ヤバい、行けるのか?それに、この後エムが使い物にならなくなるし、本格的に無理だろ。キッツ・・・
暗い予想を抱きながらも移動を開始する、幸いと言っていいのか狙撃はなかった、だがそれも全書からズレていると言う証明なので不安を拭う材料にはならない。
ポジティブな事を考えよう。未だに被弾0だ。全書よりも2人多く敵を倒しているし、2待機しているのだろう6なら3倍だが3対6なら倍、1人2キルで勝てるんだ。2キルぐらいなら今までも安定して出来るぐらいのスコアじゃないか。
俺が頑張って気分を向上させていると、あの事件が起こる。
あのピトフーイから、[3時になったら読むように]
と渡されていたらしい手紙を読むエムの様子がおかしい、微かに震え、そしてサブ武器であるハンドガンを取り出した。あっ
「すまん」
ドォン!
その銃弾は外れた、寸前に察したレンちゃんが弾を避け、反対にエムへと銃口を向けたからだ。
話を聞くと、やはり全書と同じくあの女から脅されたらしい。
曰く、『SJ(スクワッドジャム)内で死んだら現実で殺すから☆』
とんだサイコキチ女郎だ。何をどうすればそこまで捻くれれるのかむしろ知りたい、と現実的なひねくれ方をしている俺の意見。
しかし、なんかこんな場面でも本の通りならなんとなく落ち着くかもしれない。
死にたくない、死にたくないとそれまでの寡黙さ、頼りがいなんかをぶち壊す勢いでうずくまるエム。まぁ、本気で殺されるなんて普通じゃないしな。コイツを殺させる訳にはいかない。
「エム、お前は何処か安全で、それでいて俺達の場所が分かるようなところに隠れてろ。二人でやる」
「えぇ!ホントに!?いやまぁ・・・私も簡単に降参はしたくないけど・・・」
やるしかない、いや殺るしか無いっすわ。もう見 敵 必 殺って言うかサーチアンドデストロイって言うかさ、まぁ皆殺しですよね。アイツら二度と日の目を見れねぇ様な身体にしてやるよ。
「なんか変なこと考えてない・・・?」
その頃、アオハルからの謎殺意を受け取ったチーム[SHINC]は、それを武者震いと捉えたようだ。
「あの3人は居住区へ移動した様だ、厄介な乗り物も持っているな」
「でも多分、燃料はあんまり無いと思うよ、死体が落ちてるから多分やりあったんだと思う」
6人の女達は獲物を追い詰める為の策を練っていた。相手は3人、此方は6人だが油断はしていない。
あぁでもないこうでもないと意見を出し合う、そして最後には
「シンプルに3・3に別れて行動するぞ、相手がどういう作戦で来るのか分からないが、罠と待ち伏せに気を付けるんだ」
『はい!』
『レンちゃん、ぶっちゃけどうすりゃいいんだろうな』
エムを通信ネットワークから追い出し2人で会話する、こういう事も出来るんやね。
今俺達は2人で別々の木の上に隠れていた。直ぐ近くに入り組んだ家々もあり、先ずはここから戦闘を初めその後は各自の判断でブッコロリーだ。あ、古い?
リーダーは取り敢えずエムに譲って来た、一応
【俺らが死んでもねぇのに勝手に降参なんざしやがったら・・・分かるな?】
と言って置いたので大丈夫だろう、割とビビりみたいだし。
まぁ先ずは今まで通り、俺が1人を絶対に殺す、コレをミスるだけで割と致命傷だ。その後は脚を活かしてヒットアンドアウェイ作戦、脚の速さは圧倒的に勝っていると信じたい。相手のラッキーショットが無い限りは簡単には死なない筈だ、前から後ろから常に動き続けて撹乱するからね。
『スキャン来るよ!』
『おう』
・・・うん、居住区の中に既に居る見たいだ。ここからは離れてる方だけど。エムはこの街の中で1番高い、時計塔に居座っているらしい。援護してくれるのか、それとも1番周りを見やすい場所で何時でも降参できるようにしているのか。まぁいい、全書ではレンちゃんが1人で5人倒してたんだ、俺加わったらエムの出番とか無いに決まってるね。
『レンちゃん、出来るだけ道路の向こう側に手榴弾を投げてくれ、誘き寄せたい』
俺は戦闘のプロでもなんでもないし、心理学を学んでいる訳でもないのでこの作戦でいいのかは分からない。ただ今最高に好調な感じなのでまぁ行ける行ける。あるじゃん、ゲームとかスポーツとかでやけに行動がうまくハマる時って。
(そう思い込みたい・・・)
人死にがかかってるバトルなんてキッツイっすわ、そこに飛び込んで行ったのは自分だけどね。やっぱこんな体験なかなか出来ないなって。
軽い感じで自分を誤魔化さなければ緊張でミスしそうだ。
手榴弾が爆発し、暫くしてから。1人、サブマシンガンを持った女が索敵に来た。一瞬だけ顔を出し辺りを見回すと、顔を見引っ込め直ぐに仲間を連れ建物の陰に隠れながらこちらへと向かって来る。バレてはいないが、取り敢えずこっちを探す事に決めたようだ。まぁ、さっきの自衛隊もそうだけどまさか木の枝に居るとは思わんよな。キビキビと動きこちらへと距離を詰めてくる敵だが、気になる事が。
『レンちゃん、3人しかいない。多分チームを分けて虱潰しに街を探すつもりだろう。これはチャンスだ。ここで片方を、潰す』
『了解』
サブマシンガン女、赤毛のマシンガン使い、金髪の狙撃銃使いの3人組だ。
『俺が撃ったら、ここから飛び出て後ろに逃げ出すから、下を敵が通り過ぎたら飛び降りて背中を撃て、追いかけて来なかったら、俺は敵の横に回り込むから合図と共にぶっ飛ばしてやるぞ』
中々に良い作戦じゃないか?いきなり仲間を殺され、木から敵が飛び出してきた。咄嗟に狙撃銃を構えたり、機関銃を撃ったりしたとしても動揺でバレットサークルは広がる筈だ。避難場所まで10数メートルなので余程運が悪く頭を抜かれない限り死亡はない。俺リアルラックはあるんで!(フラグ)
敵との差は100メートル強、外すわけが無い。動きは機敏だが、そのペースは一定、パターンがあり狙いを付ける事は容易だ。死ね。
ドォン!
戦闘を進んでいたサブマシンガン女の目の当たりから被弾エフェクトが散る、2度目の経験である俺はキチンと着地し、即座に遁走する。路地に入る寸前ぐらいに銃撃されたが、かすりもしなかった。相手も直ぐに攻撃をやめる。
『レンちゃん、来てるか』
『まだ・・・何か隠れて話をしてるみたい。・・・あ、来てるよ!』
『了解』
別行動のチームと話し、追撃する事に決めたらしい。チョロいもんだぜ。
アイツらの速度ならまだ数秒かかる、アレ?
『バレたァァァ!』
『!跳べ!』
マシンガン特有の金属音が響く、クソッ
外へと飛び出し、膝立ちで狙いを定める、レンちゃんは指示通り飛び上がっていた、身軽で敏捷極振りなその身体能力は半端では無く、斜め上へと数メートル程の大ジャンプだ。驚きながらも身体を逸らし撃ち抜こうとする赤毛の銃弾は虚しくも残像をすり抜ける。そして金髪女だが、狙撃銃を撃った。
タァン!
放たれた弾丸は図らずも金髪に飛び込む形になっていたレンちゃんの足を貫き、引きちぎった!
『マジかよおい!』
焦りで照準がブレ、赤毛の急所を狙えない。当たりはするが耐久も高いようでその装甲を貫けないのだ。
弾が切れた!そしてそのタイミングでマシンガンがまたも火を噴く、たまらず俺は路地にとんぼ返りをし、即座にマガジンを交換する。
タタタタタタタタ!
レンちゃんのP90だ、出るしかない
装填を終えた俺は顔を出し赤毛に向けて乱射する。立て続けに被弾した赤毛はついに倒れた、レンちゃんは!
・・・無事だ、先程の連射で金髪女を倒していたらしい。片足立ちでこちらへと向かっている。
『直ぐにここから逃げよう。敵が来る』
『う、うん、でも私片足無くなっちゃ』
ガシッ!この際恥ずかしいだなんだと言ってられん、お姫様抱っこで戦線離脱だ。
『えちょ!やめーーー!』
赤く染まったレンちゃんの顔はこんな状況でも人を癒す効果を持っていた。