なんか予言の書が届いたのでGGO頑張ります 作:アイザック
「凄く恥ずかしかったんだけど・・・中継カメラ居たしさ」
回復をしながら、こちらへとジト目を向けるレンちゃん。コレは本当に申し訳ない、俺の作戦ミスが誘った危機だったのだから。
「なんでバレたんだ?」
「赤毛の人は素通りしたけど、金髪の人がふと上を見上げて目が合っちゃった」
あぁ・・・まぁ、もしかしたら?とか思って見ちゃうかなぁ、うん。
「いや、本当に悪い、俺の考えが甘かった」
「いいよいいよ、私なんて何も考えられなかったし」
「それな」
痛い痛い怪我人は安静にしてなさい。
そう、怪我人だ。レンちゃんの足は未だ膝下あたりから千切れて無くなっており、後1分程は治る見込みもない。かなり離れて来たのでまだ少しは余裕はあると思うが・・・向こうも警戒して慎重に進むだろうし。
どうする?復活を待ち二人で進むのか、俺が囮になるか・・・。
ドドドドドドド!ドドドドドドド!ドドドドドドドドドドドドドド!
なんだ!?エムが見つかったのか!?いや、でもHPは減っていないし、降参もしていない。更にいえば銃声はさっき俺達の居た方向から聞こえてくる。そうか、木を撃っているのか。俺達が木に隠れれる程小さいという情報はしっかり残りのメンバーに渡っている訳だ。さっきの場所からここまでは、500メートル程だろうか。迷わずここに向かってこない限りどうやら足とHPの回復は間に合いそうだ。
マシンガンと、スナイパーと。あとなんだ?あぁ、しっかり全書読んどきゃ良かった。
建物の窓から少し顔を出し、近くの通りを確認する。まだ居ない。
そろそろスキャンの時間だ。まだ残り全員で動いているかは分からないが。いやまぁ、流石にここからさらに別れることは無いだろう。可能性は0では無いけども。今俺達がいる建物は鉄筋コンクリートの二階建て一軒家だ。今は二階の一部屋に篭もっている。
「ええと、アイツらは取り敢えず時計塔に向かってるみたいだな。エムは、あ、移動してる更に後退してるな」
「今度はどうするのじゃ、軍師アオハルよ」
「やめい」
エムはこのまま敵を引き付けてくれるだろ、俺らは、接近戦仕掛けるしかない。射程短いしもう狙撃銃構えてる暇ないだろ。
マガジンを身体に5本付ける。そう言えば俺全然弾使ってないな、まだ500発以上あるしさ。充分足りてるわ。
さっき使った手榴弾をもう残り全部体につける。プラズマグレーネードと言うゲーム内の架空手榴弾以外は、被弾しても爆発したりしないので安心して付けることが出来るが、少し威力は控えめだ。投げまくって1つでも掠ってくれることを期待してる。
1度も使用していないが一応ルガーも確認し、最後にマチェットを眺める。
(狙撃銃使いコレでぶっ殺してやろうかな)
割と過激な事を考えつつも準備を終え、レンちゃんの回復を待つ。と言ってもその後数十秒で回復を終えたので後はぶちかましに行くだけだ。
「作戦は、行ってから考えるわ」
「え?」
発見、えーと、2人?マジか。1人別行動かぁ・・・んー、日本人っぽい細身のキャラがいたような気がするからそいつが別行動かなぁ。アイツなんだっけ武器。今居るのはゴツイ2人組で、武器はマシンガンと消音狙撃銃だな。あ、建物の中入って行った。
えぇと、えぇと。先に1人入っていたのか?別行動してる奴が入口を見張ってるのか?それとも1人は完全に単独行動してるのか?
分からない、俺には目的を1つに予測することは出来ない。全部可能性がある・・・
「レンちゃん、悪いけど、持久戦になりそうだ・・・」
10分後、なんの戦闘もなく10分が過ぎた。9回目のスキャンだ。
エムは・・・未だに動き続けている。敵は、少なくともリーダーはまだ目の前の建物に居る。・・・コレはどうしよう。あ、待て。エムがキチンと動いてるなら通信しとこう、そうしよう。
『エム、大丈夫か?』
『今になって気がついたんだが俺がリーダーをやるのはリスクが高すぎないか?幸い敵はお前達を警戒しているのか未だに誰にも撃たれていないが』
どうやらしっかりと立ち直った様だ、コレなら大丈夫だろ。だがお前の出番はない。
『今から突撃しかけてきマース、レンちゃん待機でお願い』
『え?本気?』
『うん』
作戦はある、万一敵が入口を見張ってても裏をつける方法が。
先ず路地裏を伝って家の麓に行きます
入口付近に爆弾を投げます
爆発に気を取られているあいだに家の壁を駆け上がり二階の窓から侵入します。
コレで負けたらもう俺の作戦は信用しない方がいい、まぁ作戦と言える程か分からんけどね。
『エムもそれでいいか?』
『・・・あぁ、頼んだ』
いっちょやってやりますか。
路地を伝うのに2分ぐらいかかった。まぁ後は簡単だ。グレネェェェド!!
ドッドォーン
んで壁をマリ〇敵に左右蹴って駆け上がって、窓枠にしがみつく。
パリーン
部屋には居ない。ドアを開け外に出ると、同じくドアを開け外に出ようとしていた狙撃銃使いに出会う、ガタイのいい女だ。
「なっ!」
驚いたのは女の方のみ、俺は事前にイメージトレーニングをしていたので敵が持っていた拳銃を構える前に射殺だ、ふっ、容易いな。女の出てきた部屋には誰もおらず、二階にあるもう1つの部屋にも居ない。クローゼットに隠れてたりしてぶっ殺されない限りは1階に居るのだろう。
手榴弾ぽーい、ぽーい。階段の上から適当に手榴弾を投げ込む、3つだ。コレで近くに待ち構えていたとしたら無事巻き込まれ死んでいるだろう。
ガガガガガガガ!!
生きてるぅぅ!階段横の壁を貫通してバレットラインが現れ、壁を削りながら迫ってくる。幸い俺の居る2階の床材は厚いらしく、なんとか防いでくれているらしい。そして、もうあいつは死ぬ。
ここぞと、こちらに攻め込もうとしたんだろう、階段下に顔を覗かせていた巨漢は目の前に迫るグレネードに唖然とし、吹き飛んだ。
判断ミスだったな、1度撤退すれば良かったのに。まぁその場合レンちゃんが撃ってくれると思うけど。
さて、後は1人だけだな、と。次のスキャンは・・・5分後。どうするんだろ、降参してくれたら楽なんだけど。まぁ取り敢えずレンちゃんと合流するか。
「すごい!アオハルさん上手いね!」
「ん、ありがと」
でも君は俺が居なかったら1人で4.5人ぐらい倒してるんだよなぁ。なんか悔しい。俺みたいなただの臆病には出来ないような真似だ。まぁ、なんかその時はやたらハイテンションだったみたいだけど。
『エム、もう1人を見つけたりしたか?』
『いや、全くだな。もう街を出た可能性もある』
マジかよ、長くなりそうだ・・・
その後のスキャンで草原に逃げ込んだ最後の一人と不毛な鬼ごっこをした。向こうの車はひたすらに逃げ続け、俺たちは途中で拾った四輪駆動の車でバンバン車を射撃。最後はどっかタンクに当たってちゅどーんと敵の車が吹き飛んだ、きたねぇ花火だ。
CONGRATULATIONS!!WINNER LMH!
優勝おめでとうのメッセージが眼前に広がる、試合時間1時間52分で第1回スクワッド・ジャムは幕を閉じた。