なんか予言の書が届いたのでGGO頑張ります   作:アイザック

7 / 12
全部読んだとは言ってない


ちゃんと読んだ話

「げふっ」

 

ゲームを終えリアルに戻った瞬間、腹に衝撃が走った。なんだよ

アミュスフィアを外して正体を確認する、そこにあったのは本棚にしまったはずのガンゲイルオンライン全書とか言うアレだった。

本棚から2メートル位はなれてるしどう考えても自然に落ちて来たものではないのは明白だ。神的存在に催促されているのかもしれない。こわ。

 

仕方が無いので読んでみる。するとびっくり、なんかレンちゃんのGGOライフを書いた作品が載っていた。前見た所はキリトとか言うSAO生還者で有名なスケコマシ野郎がなんかやってた所、そこで読むのやめたけどしっかり一つ一つのあらすじを読んでいくとレンちゃんが出てきたのだ。びっくりですわ。さらにびっくりするのがPKやらP90使っている事やら、そんな事が書いてあるのに俺の存在が出てきていない事。もしかしたら俺は世界のイレギュラー的存在なのかもしれない。SAN値がピンチですなぁ、そんなに気にしてないけど。

 

全書まとめ

ピトフーイには気をつけよう、反感買うと殺されちゃうゾ。

という事ですね、はい。まだ少ししか読めていないけどアイツがとんでもなさげなやつだってのはわかった。でもまぁ、変なことしなけりゃ無害だろ、ほっとこ。それよりもスクワッド・ジャムとか言う心躍る大会の事だよ。レンちゃんに組んでもらって出よう。エムとか言うサイコ巨漢が出てくるらしいけどさ。

 

 

 

昼飯を食べてからログインすると、レンちゃんからメッセージが届いているのに気が付いた。

 

【レン】アオハルさんに会って話がしたいって言ってる人が居るんですけど、時間空いてる時ありますか?

 

レンちゃんの交友関係から察するにピトフーイかエムだな、丁度いい。

 

「今からでも大丈夫?、と」

 

返信はすぐに来た。地図情報も付いていてここに集合だそう。

近かったので直ぐに付いた。

 

「やぁやぁ!君がアオハル君ね?さ、座って?」

 

ピトフーイさんテンションたっかいっすなぁ・・・

寡黙なエムを見習ってくりゃれ。この人もなんか変な人だったけどさ。

 

「あー、どうも。アオハルです。んでなんか、話があるとかで?」

「ええ、そうよ。君、スクワッドジャムって知ってる?」

 

タトゥーを入れた顔に微笑みを浮かべ、そう聞いてくるピトフーイ。性格知ってても裏なんてなさそうな顔だ。なんの情報も無かったら普通に良い人認定してたかもしれん。

 

「あー、はい。知ってますよ。出てみたいなー、って思ってました」

「なら話が早いわね、実はレンちゃんに私の知り合い、このデカいのね。エムって言うんだけど。2人で出てみない?って誘ったら自分のフレンドも誘って良いですか?って言われちゃってさ。レンちゃんに頼まれたら断るわけには行かないよねぇ」

 

・・・おぉ、この人テンション高いだけじゃなく押しが強いな。めっちゃマシンガントーク飛ばして来る。エムもレンちゃんも静かにしてるし、喋ってるのは俺とこの人だけだ。なんか居心地悪いな・・・

 

「あーと、了解です。3人チームって事ですよね。んでも、自分まだ初めて一月経ってないペーペーですけど大丈夫ですか?」

「大丈夫よ、なんなら装備を用意して上げてもいいわ?」

「あ、今日調達してきたばっかなんでいいです」

 

そう言うと、今まで初見の人がいたからか無口だったレンちゃんが

 

「あ、アオハルさんちゃんと買えたんですか?どんな銃なんですか?」

 

と聞いてきた。よくぞ聞いてくれました。銃を取り出し説明する、拳銃弾を撃つ世にも珍しいアサルトライフル、Mx4。器用貧乏で人気皆無。

 

あれ、これで説明終わったわ。

 

「アオハル君、その銃弱いわよ?」

「・・・辞めておけ」

「なんか・・・見た目ダサい・・・」

 

めっちゃ嫌われてますやん、悲しいっすわ。エムにすら突っ込まれたぞおい。

良いんだよ、射程とか短くても。スナイパーライフル買うし。金貯まったら。全距離対応の器用貧乏プレイヤーになるんだよ俺は。

 

まぁ部屋の隅でいじけている俺は置いといて話は進んだ。なんか大会まで色々特訓するらしい。敵との距離を測ったり、銃声から敵の情報を読み取ったり、え、俺もやらなきゃダメですか。

 

ダメなそうです。

 

 

 

めんどくさい特訓がやっと終わった、エンジョイ勢な俺にガチ目な知識の詰め込みはキツかったんですが。いやまぁちゃんとしたよ?多分。もしかしたら満足の行くレベルに到達してなかったかもしれないけど。そう言えば射撃訓練で引き金に指かけずに狙ってたら驚かれた。中々練習する人が居ないらしい、まぁバレットサークルって言う便利道具あるからね。敵との距離が離れるとメートル単位で弾が落ちるから狙うの辛い、スコープに距離計とか付いてるから頑張って練習して覚えるしかなさそうだ。流石にコレは本気の本気で練習した。

 

そう言えば、エムからお古の狙撃銃を貰った。エム先輩流石っす、あざっす。(手のひらグルングルン)

 

PSL狙撃銃

ルーマニアの狙撃銃。7・62×54mmR弾使用。AKー47をベースに設計され、安定した耐久性と精度を誇る。

 

有効射程は1000弱?なんだとか。金はもう数万しかなかったからとても有難い。実を言うと色々武器を持っていくと言う俺のスタイルに苦言を貰ったりしたのだが最終的に折れて援助してくれた。エムはピトフーイに対してはちょっとイカれる事もあるけど基本いい人なので有難く貰っておこう。

 

今日はスクワッドジャムの当日だ、最後に携行品を確認しておく必要があるな。

 

武器

ルガーP08

Mx4

PSL狙撃銃

マチェット(体に対してデカすぎて剣みたい)

弾薬

9×19mmパラベラム弾×700(ルガーマガジン3個Mx4マガジン20個)

7・62×54mmR弾×30(PSLマガジン3個)

M67破片手榴弾×10

服装

ぬののふく(迷彩・雪迷彩・砂漠迷彩)

 

以上である。新しいのは手榴弾とマチェット、服ぐらいだな。マチェットはとりあえず頑丈そうなの買ったんだけど、チビアバターだとすげーデカかった。安かったけどね。服は各フィールド事に見つかりにくくする必要があってとりあえず購入。元々紙耐久極めてるからなんの効果もない服だ。手榴弾は適当に店売りの奴を持てるだけ買った、まとめて吹き飛ばしてやりたいよね。


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