なんか予言の書が届いたのでGGO頑張ります 作:アイザック
装備も確認した所で、集合場所の酒場へと向かう。今更ながら緊張してきた、あんまり緊張し過ぎると弾が当たらなくなってしまうので深呼吸でもしておこう。
酒場に着くと、2人は入口で俺を待っていた、俺が最後だったか。酒場の中に入る。中は、多くの野次馬で賑わっていた。
誰が優勝するのか、なんかの賭け事の代わりに大会中に撃たれた銃弾の数を当てるゲームが行われていて、中々に盛況のようだ。全書にも載ってたな、ちなみに当てた奴はいない。
大体がむさくるしい男ばかりで、女アバターは殆どいない。チビアバターなんて俺とレンちゃんの2人だけだから尚更目立つ。誘拐だのお菓子に釣られてだの、ゲームのアバターに対して好き勝手言ってくれるもんだ。
「アオハルさん、緊張して「いいや、全く」・・・あ、はい」
深呼吸したからもう緊張してない、OK?
ルールのおさらいでもしておこう。
スクワッドジャムは団体戦
最低2人、最高6人のチーム戦で、最後に残ったチームの勝利だ。個人個人でB.o.Bと言う個人戦大会に参加する程の猛者は居ないが、チームプレーとはまた別物の力が必要な大会の為あまり当てにしてはならない。
最初に降りる場所は他のチームから最低1キロ離れている。
サテライトスキャンという人工衛星からの情報システムにより10分事に自チーム含め全てのチームのリーダーの場所を表示する。このリーダーのみ、と言うのがミソでチームメンバーが別行動していても分からないから注意が必要だ。
リーダーには降参する権限が与えられ、死亡した場合は指定した人物へリーダー権限が移行する。
こんなもんかな?まぁ、とにかくサーチで敵殺して優勝しろって事だな、うん。あ、ちなみにチーム名はLMHだ。うーん、安直。
そうこうしている間にバトルが始まるようだ。さて、俺というイレギュラーがいても全書の通りに進むのかね・・・。てか全書、最終的にとんでもないズレが出るだろ絶対。書き変わった後の未来見せてくれよ。
フィールドには転移で向かう。その前に10分間だけ準備時間があり、ここで最後の点検を行う。
「装弾よし、ナイフよし、迷彩服よし、2人は?」
「私も大丈夫で・・・大丈夫」
「俺も問題ない」
うし、準備万端、敬語禁止令が言い渡されてからレンちゃんはどこか話しにくそうだ。俺は割と慣れてるから詰まりはしないけどね。
最後に腰にマチェットと、手榴弾を2つ付けておく。蹴散らしてやりますかぁ。
転移し最初に舞い降りたフィールドは、森。視界がクソ悪くてどうにもやりにくいマップですわ。とりあえず迷彩服に着替えておく。
「あんま射程ない武器使ってるから狭いのは有難いけど、何処から敵出てくるか分かんなくてここに籠るのは辛い気がするわ」
そう意見を出した。GGOに慣れているらしいエムも賛同してくれ、とりあえず移動を開始する。今俺達がいるのはマップ右上の様だ。ホントに隅の方で、移動するのが厳しいような、まぁ北と東は無視出来るってことだしいいか。筋力・耐久重視のせいで今一つスピードのでないエムに合わせて進む。
途中、遠くで銃声が聞こえたが。西の方で撃ち合っているチームのようなので無視した、乱戦になってうっかり撃たれても困るしね。
「先に行ってくれ、俺は森でスキャンをチェックする」
「了解、レンちゃん前行ってくれ」
狙撃メインのエムを後方に残し、俺とレンちゃんで視覚的な索敵をする。もう数十秒の間に狙われないようにするためだ、っと。
『うわ、めっちゃ近くに敵発見。200以上向こう。数は5人以上確定武器は・・・マシンガンだな。なんか全員マシンガン持ってるわ。狙撃していいか?』
『いいぞ、だがあまり無理に狙いに行くなよ』
ワタワタしているレンちゃんを置いて話を進める、まぁそんなにがっちり銃構えても倍率スコープ無いとろくに狙えないから。
ストレージから素早くPSL狙撃銃を取り出し、mx4はクロスに背負う。敵はこちらに気が付いて居らず、スキャンの為に都市部を警戒し瓦礫に隠れ地図を確認しようとしている様だ。
ふぅ、・・・焦るな。所詮ゲームだって。
余り精神統一に時間をかけられない為にタイミングを測り射撃する、まぁスナイパーライフルで200メートルなんて言ったら外すのが難しいぐらいの距離だ、GGOなら尚更、バレットサークルなんて便利な物があるしな。放った弾丸は狙い違わず地図を確認中だったバンダナ野郎に突き刺さった。ヘッド確殺。次
ドンッ!
ドンッ!
撤収!ふー、心臓破裂するかと思ったわ、冷静な感じ出そうとしたけど正直1人ヘッショした時に喜びでサークル跳ね回ってたからな。その後の二発でなんとかもう1人のヘッド撃てたけど、コレは完全にラッキーショットでしたわ。
役目を終えたPSLのマガジンをとりあえず交換し、ストレージに仕舞っておく。邪魔になるからね。
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!
しばらく唖然とした感じのマシンガン組だったが、我に返りこちらへの銃撃を開始する。マシンガンの内訳は分からないがやはり精度が悪い。弾幕を張って威圧するのはいいけど、全員そこから撃ってても当たる訳無いんだよなぁ・・・対人は苦手なのかな?マシンガンは高いからゲーム歴は長いと思うけど・・・
「いやー、ナイスショットだったわ、気持ちいー」
「そんな事より凄く撃たれてるけどどうするの!?」
大丈夫だろ、この木デカいし。顔出さない限り死なないって、音とか怖いけどね。一瞬顔を出し確認した限り、誰一人として移動なんかはせず最初に居た場所から撃ちまくってきている。弾が途切れないことを考えると、一応タイミングズラしてリロードはしているらしい。まぁ、撃ちまくるのは楽しいだろうなぁ、俺なんかメインウェポン2つ持ってる上に敏捷メインだから弾数不安なんだよね。
『エムさぁん!どうするのーーー!!』
『暫くそこでもちこたえろ、どうにかなる』
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ・・・
こんだけ音しててもちゃんと声が聞き取れるのってすごいな。そう言えば、全書ではここで確か、自衛隊が来たっけ。逃げる準備しなきゃな。
「レンちゃん、あのマシンガン共の後ろから近付いて来てるチームが居る。そいつらが撃ってる間に逃げるぞ」
「何処に!」
「高速道路沿いに街を目指そうと思うエムもそれでいいか?」
『・・・あぁ、大丈夫だろう。スキャンで近くに他の三チームが居ることを確認した。恐らく撃ち合ってくれる筈だ』
確か全書もそれで良かったはず・・・行けるよな?そう言えば俺2人倒したからマシンガン共一瞬でやられない?大丈夫かな。
そんな事を考えている間にマシンガン達は無事死亡しました。
リアルで見たらホントにキビキビ殺して行ってて、背筋が寒くなった。
敵のスナイパーに見つからない様に森の外縁部をコソコソ進み、ある程度の所でダッシュ。
今レンちゃんが人間を越えた速度で住宅地へと走って行ってるとこで、後ろを頑張ってついて行ってるんだけどやっぱむりだね。
俺もそこそこ人間離れしてるけどね。レンちゃんは短距離テレポートでもしてますか?って感じ。敏捷極振りって対人にはかなり強いんだけど対モンスだと武器しょぼ過ぎて経験値貰えないし、レベル上げが厳しいんだよね。俺は辞めとこ。
ひとまず、撃たれずに居住区に入る事が出来た。しかし都市部方面から鳴っていた銃声が今既に途切れている。十中八九返り討ちにしたのだろう、いやワンチャン俺の存在のせいでバタフライ効果的に自衛隊の奴らが全滅した可能性もあるけどさ。多分無いでしょ。
限界ですね