おんハピ♪ 〜Only Happy♪〜   作:赤瀬紅夜

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Lucky.3 こっちにおいで

「紹介したい友達がいるんだ」

 

そう流さん言われ、扉から2人の女の子入ってきた。

 

私は、その二人のことを知らなっかった。

(というか七組に知り合いはいないから当然とも言える)

 

1人は黒髪を肩まで下ろした子で身長は私よりも低くて紅い目をして、もう1人は濃いめの茶髪を後ろでおだんごにした子で、身長は多分私と同じくらい。

 

黒髪の子はこちらを面白そうな眼で、おだんごの子はこちらを何かをお願いしたいような眼で見ていた。。

 

「この高校に入ってから友達が結構な数で出来たんだけど、その中でもあやかに用があるって言っててね」

 

流さんがそう言うと、黒髪の子が話し始めた。

 

「こんにちは、初めまして………ですかね?」

 

「あっ、入学式の席替えの時に挨拶した気がします!改めて、ボクは、出席番号1番の恋ヶ窪 椎名(こいがくぼ しいな)って言います」

 

出席番号1番その言葉を聞いて思い出した。

 

出席番号を見るために前の方に行ったときに、会釈をしてくれた子だった。

 

……というか、さっき自分のことをボクって呼んでなかった?

いや、この学園は女子校だし、この子も女の子のはず……。

 

「よ、よろしくお願いします。私の名前は西沢……」

 

「知っていますよ~、西沢 彩歌(にしさわ あやか)さんでしょう?」

 

と、私が自己紹介しようとした時、おだんごの子が言葉を被せた。

 

どうやら二人とも、既に流さんから私のことを聞いていた様だった。

 

「わたしは、玉上 陽毬(たまかみ ひまり)と言います〜。よくひまりと呼ばれます〜」

 

「実は砂川さんと恋ヶ窪さんにお願いをして人を集めようとしていたんです〜」

 

おっとりした口調で、しゃべりだした。

なぜ人を集めようとしていたのかと、疑問に思い聞いてみることにした。

 

「玉上さん、人を集めていたって言ってましたけど、集めて何をするの?」

 

すると、恥ずかしそうにうつむきながらひまりさんは理由を言った。

 

「実は友達が欲…ではなくて、わたしの家が日本料理店でして~」

 

「わたし自身がメニューを考えて、作った料理をお店に出す前にモニタリング?と言うのでしょうか。まぁ事前調査がいるので、わたしが動いていました~」

 

「まあ、つまりは新作の試食をして頂きたくて、人を集めていましたという訳ですね〜」

 

と、そこに流さんがやって来て、ひまりさん(と呼ぶ事にした)に肩を組み始めた。

肩を組まれたことに、ひまりさんがビクッとしていたが、流さんは構わず話した。

 

「つ・ま・り、ひまりんは友達が欲しくて、人を集めているってね!」

 

その言葉に、慌てたようにひまりさんが返す。

 

「そういうことではないのですけど、う~ん、まあ認めます………」

 

しょんぼりしたかと思うと、

 

「あと、砂川さん、ひまりんはやめて下さいといったのに~」

 

そう言って流さんをポカッと軽く叩いた。

 

 

そのやり取りの横から、恋ヶ窪さんが私の方に寄ってきてひそひそと話した。

 

「という訳で、ボクも人が困っているのは見てられなくて、陽毬ちゃんの友達になったんですよ」ヒソヒソ

 

さっきから、どうしても気になっていたことがあったので聞いてみた。

 

「……恋ヶ窪さんってなんで自分の事をボクって呼ぶの?」

 

うーん……と悩まし気な仕草を見せた後、こう答えた。

 

「昔に、友達からオトコみたいだねって言われて……」

「その時に、ボクって自分の事を言ったらさ、そのまま変えれなくなってしまった感じ…かな…」

 

ヒソヒソ話していたけれど流さんが、私たちの会話を止めた。

 

「ちょいちょい、君たち話聞いてた?」

恋ヶ窪さんと話していたので、流さんたちが何を話しているかは聞いていなかったですと、恋ヶ窪さんが相槌を打つ。

 

「いえ、すみません。なんの話をしていたんですかね?」

 

それを受け、流さんが応えた。

 

「まあ、ひまりんが困ってるから明日か明後日のどっちかにひまりんの家に遊びに行こうって事」

 

「さあさ、みんなの予定はどっちが空いてる?」

 

そう聞かれた私と恋ヶ窪さんだったが、私はあいにくというか、友達が居ないから、予定は空き放題だった。

 

「私はどっちも大丈夫だけど……恋ヶ窪さんはどう?」

 

そう聞いてみると、恋ヶ窪さんもどうやら予定はなっかたようで、土日は大丈夫だからと答えていた。

 

「そ、それでは早速ですが、明日の土曜日の昼頃に、この学校の正門付近に集合ということで、よろしいでしょうか~?」

 

ひまりさんの提案に、みんなが合意をして、その日は解散となった。

 

みんなが、掃除を手伝うと言ってくれたけど、小平先生に頼まれたことだから言い一人で掃除をした。

 

ガラガラッと扉を開ける音がし扉の方をみると、ひまりさんが一人で戻って来ていた。

 

「教室にハンカチを忘れてました〜」

 

どうやら、ひまりさんはハンカチを忘れていて、1人教室に戻ってしたらしい。

 

ひまりさんは机に向かい、ハンカチを取り出して確認すると鞄にしまった。

 

「彩歌さん、じゃわたしはもう帰りますね〜。昼頃…といってましたけど、正午に正門前に集合でお願いしますね〜」

 

扉の前まで移動し、ぺこりと頭を下げる。

 

「それでは彩歌さん、さようなら〜」

 

パタパタと右手を振って帰って行った。

 

私も右手を振ってさようならと言った。

 

そして、右手に結んである黄色と白の模様のミサンガに目がついた。

 

このミサンガは死んだ祖母がくれたもので、私がよく雨に降られるから魔除けとして、私が小学生の時に着けてくれた。

 

「このミサンガが切れない限り、不幸な事にはならないからねぇ」と言われたけれど後々になって考えてみれば、ミサンガっていうものは切れたところで願いを叶えるものであって、着けてる時はそんなに効果が無いとか。

 

でも、当時の私は祖母がくれたミサンガを心の底から喜んでいた。

 

そして、何年も経った今でもこのミサンガは切れずに私の右手に結んである。

 

教室の中を見渡しても、もう綺麗な状態だったけど、

 

私の悪天候にみんなを巻き込んでしまうんじゃないか、

 

その思いが頭をよぎって、みんなが帰った後に、また一人で帰宅した。

 

 

教室を掃除してから廊下に出た時、服を着て二足で歩くウサギのぬいぐるみ?のようなものを見かけたけれど、あれは一体何だったんだろう?




あれってチモ…おっと、この辺にしときます。

というわけで、今回は少し短めの話でした。

〜次回予告〜

陽毬さんの料理店にみんなで行こう!

次回、Lucky.4 いまいくよ

この辺からオリジナルで展開していきます。

この時点でのキャラクター紹介します。

不幸タイプ…不明
こいがくぼ しいな
恋ヶ窪 椎名
元ネタ…恋ヶ窪駅 椎名町駅
黒髪を肩のあたりまで伸ばしている
目の色は真紅
性格:普通…?
一人称はボク

不幸タイプ…悪天候
にしさわ あやか
西沢 彩歌
茶髪でツインテール
目の色は緑色
性格:冷静で、優れた観察眼をもつ
一人称は私


不幸タイプ…不明
たまかみ ひまり
玉上 陽毬
元ネタ…玉川上水駅
濃い茶髪で後ろにおだんごを結んでいる
性格:おっとりしていて、面倒見が良い
目の色は明るい黄色
一人称はわたし
日本料理のお店の看板娘で新作を自ら作ることもしばしば。

不幸タイプ…不明
すなかわ ながる
砂川 流
元ネタ…武蔵砂川駅
カチューシャをしている
性格:気さくで明るいが影の努力家
一人称はアタシ
目の色は深い青

こんなところですかね〜。

まだまだ、不幸タイプは分からない子が多いですね。

最後に謝辞を。

ここまで読んで下さった読者様ありがとうございます!

プロフィールは参考程度にして下さいね。

それでは、また来週〜。
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