実はPCを購入したのでいろいろと作業が捗ってハッピーなのです!
それでは、本編をどうぞ!!
火曜日となった17日。
私とナノちゃんはひまりさんからの連絡で、二人だけで学園へと向かうことになった。
風邪をひいたと言っていたけれど、それにしては調子よさげだったのが気になる……でも、ひまりさんでも休みたい日くらいあるのかも、そう思っておくことにした。
一応、また明日ってひまりさんは言っていたけれど……。
五月の半ばになったことで過ごしやすいとはいえこれから暑くなると思うと気が滅入る。
私は暑いのが好きではない……のと、夏場は雨が強くなりがちなので憂鬱だった。
「アヤカ・・・コンビニ、寄っていい?」
ナノちゃんの声でふと我に返る。
私は道に真ん中で立ち止まっていたらしく、ナノちゃんが制服の裾を引っ張りながらコンビニを指さしていた。
その顔は心配そうにしているように見える。
「ごめん、ナノちゃん……コンビニだっけ?行こう、ね」
「アヤカ・・・元気出して」
その言葉に頷いて答える。
ナノちゃんも心配してるし、私がしっかりしないと。
コンビニに入ると物珍しそうに商品を眺めている。
やっぱりナノちゃんは普段コンビニとか行かないのかな?
割と悩みながらもおにぎりやサンドイッチを購入するとホクホク顔で嬉しそうだった。
若干の小雨になり、二人で一つの傘を差しながら歩きだす。
ナノちゃんが持ってきた折りたたみ傘が壊れていて、私の傘に入れてあげることになったからだ。
ひまりさん……すぐに良くなるよね?
体調がものすごく悪いってわけではなさそうだったけれど。
ひまりさんの体調を案じながら、私とナノちゃんの二人で学園に向かった。
それから数日たってもひまりさんが学園に来ることはなかった。
週末の20日。
流さんからの提案もあって、ひまりさんのお見舞いに行くことにした。
「あのひまりんがねー、一体どうしたんだろ」
「流ちゃん!もしかしたらズル休みかもしれませんね」
「えーー!?あの真面目なひまりんがそんなことする?」
そんな風に会話している流さんと恋ヶ窪さんを見ていると、ひまりさんも大丈夫なんて根拠のない安心感を得てしまう。
一度みんなで行ったこともあるし、ついこの前まではナノちゃんと家の前で待ち合わせをしていたのもあって、すんなりと玉上家……鳳玉亭たどり着くことができた。
「・・・・静か・・」
そう言って店先を見つめているナノちゃん。
確かにその通りで、いつもは混みあっているはずのお店に人っ子一人いない。
扉に張り紙が1枚……目を凝らしてみてみると、現在休業中との文字が書かれている。
「休業してるみたい」
「本当だ。ボク、ご飯食べるの楽しみにしてたのになぁ」
「まあまあ、しーちゃん」
一応、家っぽい玄関の呼び鈴を押してみる。
ナノちゃんが勝手に押しかけていいの?みたいな目線を投げかけてくるけど、今は仕方ない。
ひまりさんと一緒に登校しようとしてから3日以上……連絡も取れずにここまで来たのだ。
私がやらないと気が済まない。
しばらく待っていると、玄関の扉が開いてひまりさんのお父さん出てくる。
「おや、これは陽毬のお友達かな」
「そう!ひまりんが風邪って聞いたけど大丈夫なの?」
流さんが食い気味で尋ねると、歯切りを悪くしたように目を背けている。
……何か事情でもあるのかな。
「おとうさん?誰かお客さんでも来たんですか~?」
二階からとたとたと足音を立ててひまりさんが降りてくる。
服装はパジャマだったが、顔色は悪くないし風邪ってわけではなさそうだ。
「あ!見てください!陽毬ちゃんが降りてきたです!」
恋ヶ窪さんの声で、私たちはいっせいにひまりさんのほうに顔を向ける。
それに気が付いたのかひまりさんは玄関までやってきて、一言つぶやいた。
「ええと……皆さん、どちら様ですか~?」
その言葉に、私たちは凍り付く。
純粋無垢なひまりさんは何の疑問も持たないとでもいうかのように……私たちのことを綺麗さっぱり忘れているようだった。
そんなわけで、どうもレッド!です。
ひまりん編が前の話から始まりましたが、そう、今回は記憶喪失の不幸タイプとなっております。
出来るだけシリアスにならないようにはしますけど……まあ、ね?
いろいろお話を展開する予定ですので、どうぞお楽しみに!!
次回、Lucky.38 つうじあうこころ
ひまりんは一体どうなってしまうのか!!!