「ああ、思っていたのより時間がかかったわ」
通路を抜けると、ようやくトリエルの家の前に着くことができた。ちょうど、玄関から出てきたばかりのトリエルが独り言を呟きながら、急ぎ足でこちらに向かって来ようとする。手を振ってみるものの、彼女は俯いたままで気づいてくれそうな様子はない。そのまま携帯をポケットから取り出すと、おもむろにキーをプッシュし始めた。
間もなく、ポケットに入れていた自分の携帯が大きな音を立てて鳴り始める。着信音にびっくりしたトリエルが顔を上げると、ようやく自分の姿に気づいたようだった。すぐににっこりとした笑顔に変わり、駆け寄ってくる。
「どうやってここまで来たの、我が子よ?ケガはない?」
大丈夫です、と言おうとしたところで、トリエルが左腕をじっと見つめていることに気づいた。見ると、皮が剥けて血が少し流れている。
自分でも気づかなかった。ミゴスプにやられたところだろう。痛みはだいぶ引いてきたものの、実を言えば先ほどの戦闘でそれ以外にも背中や腹をやられているので、意外に体は傷だらけなのかもしれない。まじまじと見つめてくるトリエルに、僕は到底隠し通せないと悟る。
「実はここに来る途中、ちょっと襲われて…。かすり傷だから大丈夫です」
「ダメよ。すぐに手当てしなきゃ。本当に、こんなに長い時間放っておくべきじゃなかったわ…」
トリエルはそう言うと、懐からガーゼと消毒液らしきボトルを取り出す。
「腕を出して」
何だか嫌な予感がする。彼女はガーゼにたっぷり消毒液をしみこませると、まだ血が滲んでいる傷をポンポンと叩いた。当然、消毒液漬けのガーゼなんて当てられたら、傷に沁みてたまったものではない。「い゛ッ…」と声を出しそうになるのをこらえて、僕は傷の消毒を待った。
トリエルは流れた血も丁寧にふき取ると、絆創膏を取り出して慣れた手つきでシートを剥がしたのち、傷に張り付けた。その後、絆創膏の上から傷を優しくさすってくれる。
「これで大丈夫よ。あとはこれを食べて」
そう言って差し出されたのは包み紙に入った“マモノのアメ”。僕は心から感謝を告げると、アメを口に入れてころころと転がす。相変わらず独特の爽快な風味が鼻に抜け、口いっぱいに優しい甘みが広がる。美味しい。
「はあ。こうやって驚かそうとするなんて無責任だったわね」
アメを舐める僕をほっとした表情で見つめながら、トリエルはそう言った。首をかしげながら見返すと、トリエルははっとして照れたように顔を赤らめる。
「…。もう隠しきれないわね。おいでなさい、我が子よ!」
彼女はすっかり諦めたのか、満面の笑みを浮かべて僕を家の方へと案内してくれた。僕は一緒に玄関へ向かいながら、辺りを見回してみる。
家の正面には黒い幹の木が1本生えていた。けれど、葉は全て落ちていて根本の地面に積もっている。かなりの老木らしく、その表面は無数の皺に覆われ、枝は乾き切っているようだった。何本かの枝先には葉のようなものが芽吹いているものの、生える傍から赤く枯れかかっている。何でこんな風になるのかは分からない。
さらに先に進むと、トリエルの家の前に例の黄色い光が煌めいていることに気づいた。僕は家を眺めながら、静かにその光に近づく。彼女の家は石造りで、気取ったところのない清楚なつくりだった。この大きな遺跡の中でちっぽけな平屋建てというところには、どこか可愛らしさを感じさせる。
気づくとセーブが終わっていた。頭上の見慣れた黒画面は、また更新されていく。
『Tsuna LV1 501:50 Ruins-家』
まだLV1を保っている。なんとしても、このまま保ち続けたいところだ。
深呼吸して気持ちを落ち着かせると、トリエルの家の中にお邪魔した。玄関では到着した僕をトリエルがちょうど目の前で迎えてくれていた。何かを隠すように左手だけ後ろに回していたのが若干気になったけれど、彼女のことだから特に危険なものではないのだろう。
「この匂い、分かる?」
目を細めてニコニコしながら訊いてくるトリエル。言われてみると確かに、パンか何かを焼くような香ばしい匂いする。これはもしや…。
「サプラーイズ!バタースコッチシナモンパイよ。あなたの到着をお祝いしなきゃ。ここで素敵な日々を送ってほしいもの。だからカタツムリパイは今夜のお楽しみにしておくわね」
バタースコッチシナモンパイ!
このゲームをプレイして一度は食べてみたいと思ったパイだ。しかも、ゲームに出てくるまさに本物を食べられるのだから、これほど幸せなことはない。まあ、自分がそのゲームの中にいるのだから当然といえば当然のことだけれども。一方のカタツムリパイには、ちょっと不安を感じる。フランス料理のエスカルゴに近いものなのだろうが、エスカルゴ自体食べたことがないので、口に合うかは微妙なところだ。
「もうひとつ、サプライズがあるのよ。でも、その前に…」
そう言いながら、トリエルは背中に回していた左手を出す。その手には、明るい橙色にえんじ色のボーダーシャツがのせられていた。その下には、やや青みがかった黒いズボンも見える。こんな展開はゲームにはなく、僕は戸惑いを隠せなかった。
「まずは着替えてちょうだい。その恰好のままじゃ、見てて可哀想だわ」
トリエルの言葉に、はっとした僕は慌てて自分の体のあちこちを見回してみる。着ているTシャツの右袖にはべっとりと血糊が染み付いていて赤黒くなり、切り裂かれた部分が破れていた。ズボンもベジトイドのせいですっかり土だらけになっていて、そのまま家に入るにはあまりに汚過ぎる。
「すみません…」
「いいのよ。すぐに洗って直してあげるわ。さ、早く」
服を差し出し、着替えるよう促す彼女。
あれ…。これはまずい。
僕が服を受け取っても、トリエルはまったく立ち去ろうとはしなかった。すっかり忘れていたけれど、今の自分は小学生くらいの子どもの姿なのだ。そのくらいの年だったら、親が自分の子どもの着替えに付き添っても何らおかしなことではない。ましてや男の子だったら、なおさらのことだろう。
でも、いくら姿が子どもだとは言っても、僕は僕だ。トリエルに着替えを見られるなんて、恥ずかし過ぎるにもほどがある。本当の自分の体ではないのだから別に構わないと思うかもしれないけど、いざ彼女を目の前にするとそんなことは関係なかった。
困り果てた僕はいかにも、といった感じで横目をしながら手をもじもじ動かす。
「あら、もしかして恥ずかしかったかしら?それは悪かったわね。私は後ろを向いているから、その間に着替えてちょうだい。気づいてあげられなくてごめんなさい」
意図を察してくれたのか、慌てた様子で謝るトリエル。僕は一生懸命首を横に振って、あなたは悪くないと頑なに否定する。そして、まだ少し恥ずかしさが残るものの、トリエルが背中を向けたタイミングでぱっと服を脱いで着替えた。ボーダーのシャツは長袖で、少し大きめではあったけど我慢できる。着たばかりの服からは、仄かに花か何かの甘い香りがした。ゴールデンフラワーだろうか。
「さて、行きましょうか」
僕からボロボロの服を受け取った彼女は、それを片手で抱えて持ちながら右の廊下へと案内してくれた。僕はとりあえず、彼女の後に続いていく。正面の階段が気になったものの、あそこは後でも良い。今降りて行ったところで、どうせトリエルに止められるのがオチだ。
「こっちよ」
トリエルは僕の左手を取ると、廊下を進んでいく。どこか嬉しそうな表情だった。黄色の長いカーペットが敷かれた廊下には、観葉植物がいくつか飾られている。どれも手入れが行き届いていて、端正で美しい状態だった。連れて行かれるがままに廊下を進むと、最初のドアの前で彼女が止まる。
「あなたの部屋よ。気に入ってくれるかしら!」
優しく頭を撫でながら、彼女は言った。まさに自分の子どもにするかのように、そっと優しくだ。今まで生きてきてあまりこんなことをされなかった僕は、何だか急に恥ずかしくなる。どういう反応をすればよいのだろう。思わず顔を赤らめて、その場で固まる。
「あら?焦げ臭いわ…。あなたはくつろいでいてね」
細長い鼻でクンクンと匂いを嗅ぐ彼女。たしかに、薄っすらと焦げ臭い匂いがしてくる。焼いていたバタースコッチシナモンパイが焦げたのかもしれない。トリエルは大慌てで廊下を戻っていき、その場には僕だけが残された。仕方ないので一人で目の前のドアを開けると、部屋の中へと入ってみる。
明るいオレンジ色の壁紙に、きれいなフローリングの床。部屋の中央には大きなカーペットが敷かれていて、すっかり疲れ切っていた僕は腰を下ろすと足を伸ばし、くつろぎ始める。
部屋の中は一通りの家具が揃っているようだった。テーブルランプに棚にタンス、それにベッド。ベッドのそばには白と茶色の2つの大きなぬいぐるみまで置いてある。白い方はなんとなくトリエルに似ている気がした。一方、棚の近くの壁にはクレヨンか何かで描かれた金色の花の絵が張り付けられている。誰が描いたかは分からないものの、フラウィを思い出すのであまり見たくはなかった。
「ずっとここでくつろげたら良いんだけどなぁ…」
僕はついそう漏らした。ここでトリエルと暮らしていく限り、これ以上誰かに襲われたりする心配はない。それに、食べ物や寝る場所に困ることもないのだ。下手をすれば、いや下手をしなくても現実の世界で暮らすより良いかもしれない。ずっとここに留まっていようか。
(いけない…。それじゃただの引きこもりじゃん)
はっとした僕は、自分にそう言い聞かせる。たとえこの先に苦難が待っていても、僕はせめてこの世界は幸せなエンディングを迎えさせた上で、元の世界に帰ると心に決めたのだ。ここで呑気に過ごしているわけにもいかない。
でも、居心地がいいのは事実だった。それに、これまでの探検ですっかり疲れ果てた体はぼろぼろだ。回復アイテムを食べていても、疲労ばかりはどうにもならないらしい。脚は棒のようになり、ふとすれば強烈な睡魔が意識を持っていこうとしてウトウトしてしまう。
「寝るか…」
僕はランプを消すと、ひとまずベッドに向かう。布団を掛けてぐっすり眠るのは忍びなかったので、ただ横になることにした。目の前には見慣れないオレンジ色の天井。ドアの隙間から光が漏れて、微かに照らされていた。
(つぎに目を覚ましたら、自分の部屋に戻っていたりしないかな...)
ふと、そんな淡い希望を抱いてしまう。実はこれは全部夢で、僕はうなされているだけじゃないのか。ぱっと目覚めたら、何事もなかったかのように自分の家に帰れるんじゃないか。心のどこかではそれを期待している自分がいた。もっとも、ここまで来た以上、所詮はあり得ないことだと薄々分かってはいたけれど。
そうこうしているうちに、意識がどんどん微睡んでくる。やはり相当疲れていたようだ。
僕は重い瞼を下ろした。深い眠りの海に意識が溶けるのには、あまり時間はかからなかった。
ナイフを握っていた。
目の前にはトリエルが立っている。眉間に皺を寄せて、思い悩むような厳しい表情を浮かべていた。ボクと視線が合うと目を反らし、何とか他人事のように振舞おうとしている。彼女の優し過ぎる心では、そんなことなんて出来ないのに。まったくバカな婆さんだ。
ボクはニッと笑みをつくる。
トリエルの顔が引き攣った。まるで、化け物でも見るかのように恐怖に震える瞳だ。何もそんなに怖がることはないのに。痛いのは一瞬だけ。それを我慢すれば、すぐ楽になれる。
印を切って灼熱の炎を呼び出そうとする彼女。だが、間もなく現れた炎はその場に留まるだけで、決して放たれることはなかった。なぜなら、その時にはもうボクの突き立てたナイフが彼女の腹を深々と抉っていたからだ。炎はやがて燃え尽きて小さくなり、弱々しく消えていく。
トリエルは目を見開き、まさに信じられないといった面持ちを浮かべていた。ボクは力を込めてもう一度肉を抉ると、一気にナイフを引き抜く。ぐちゃりという生々しい音が響いて、真っ赤な鮮血がナイフを握る手を染め上げた。自分の体を支えられなくなったのか、膝を折った彼女はその場に崩れる。
「あ…あなた…。そんなに私のことが嫌いだったの?」
驚愕のあまり口を半開きにして、彼女は絞り出すような弱々しい声でそう言った。ボクはその声には無言を貫いたまま、とびきりの笑顔を浮かべて彼女の背中にナイフを振り下ろす。跳ねるように一瞬だけビクつく体。苦しげに赤黒い血の塊を吐き出した彼女は、ボクに寄り掛かるように倒れてくる。
「…いま分かったわ。あなたを匿って私が誰を守っていたかを。あなたじゃない…みんなを!」
トリエルの顔が狂気の笑みに満ちる。今頃になってようやく自分のしていたことに気づいたらしい。底なしの間抜けだ。
ボクは伸ばされてくる彼女の腕を軽く払い除けると、突き立てていたナイフを無理やり引き抜く。そして、順手に握り直すと下から突き上げるようにして刺してやった。何度も何度も。その度に硬直するように体が跳ね、血が噴き出し、彼女の純白の美しい毛皮が赤黒く穢されていく。最高の快感だった。
やがて、彼女はその場に倒れ込む。
彼女の周りには大きな血だまりができていて、みるみるうちに広がっていった。それでも、見開かれたその眼はボクの姿をじっと睨みつけている。もう体も動かすこともできない、虫の息だというのに。
ボクはそんな彼女に優しく微笑みかける。彼女は懸命に口を開き、何かを言おうとしていた。けれど、その途中でもたげていた頭が力なく垂れ、動かなくなる。彼女が何を言っていたのかは分からないが、この状態で随分と粘ったものだ。
瞬く間にその体は塵と化し、跡形もなく崩れていく。その場に残されたソウルはしばらく耐えるように小刻みに震えていたが、ついには真っ二つに割れ、粉々に砕け散った。
真っ赤な血に染まっていたはずのボクの手は、今は白い塵にまみれている。
パンパンと手を叩いてそれを払ったボクは、無数の刺し傷の残る彼女のローブを意に介すことなく踏みつけて、先へ通じる扉へと手を掛ける。
扉の光沢部分に映りこんだその顔は、凍り付いたような笑みを浮かべ、見開かれた瞳は赤く染まっていた。血のような鮮やかな赤に。
「うわぁッ!」
思わず飛び起きる僕。服は冷や汗でぐっしょり濡れていて、今もまだ心臓が激しく脈打っている。震えが止まらず、僕は両手で体をぎゅっと掴んで抑え込もうとした。自分の腰の辺りには、眠っている間に掛けられたであろう布団がぐしゃぐしゃの状態になって折り重なっている。悪夢にうなされている間に暴れたのか、吹き飛ばしてしまったらしい。
なんて夢だったんだろう…。
恐ろしいほどにリアルで残虐な夢だった。ナイフで突き刺した肉の感触が、まだ自分の手に残っている気がする。ぐちゃりという生々しい音と、体に浴びる返り血。思い出すだけで背筋がゾッとするようなものだった。
僕は起き上がると、部屋の照明をつける。床にはトリエルが置いたらしい、バタースコッチシナモンパイがラップに包まれた状態で置かれていた。楽しみに待ち望んでいたパイだったのに、あんな夢を見た後ではどうしても食べる気がしない。
仕方なく僕はそれを棚の上に置くと、もう一度ベッドの上に腰掛ける。
夢の最後に現れたあの姿。あれは
心を落ち着かせ、冷静に夢を振り返る僕。もしかすると、あれはGルートでの出来事かもしれない。トリエルをあんなに惨たらしく殺してしまうなんて、まともな人間に出来る業ではないのだ。それも笑いながら、さも楽しげにやるなんて、狂っているとしか言いようがない。
底知れぬ恐怖とともに、彼女へのあまりに理不尽な仕打ちに憤りも湧いてくる。
なんで、自分を我が子のように気にかけてくれる彼女を惨殺しなければならないのか。彼女が何をしたというのだろう。確かに主人公を遺跡の中に閉じ込めようとするところは、トリエルにも非があるかもしれない。でも、だからと言って彼女をあそこまで残虐に殺す必要があるのか。執拗にナイフを突き立ててまで。
《好奇心、でしょ》
また、あの声が聞こえる。
《単純に、彼女を殺したらどうなるか知りたかったから、殺したんだよ》
「そんなことのために?何で…」
と言いかけたところで、僕は自分の過ちに気づいた。
《何せ、あれをやらせたのは他でもないきみ自身だからね。私にはわかるよ。きみは好奇心とほんの少しの優越感のために、トリエルを殺したんだ。それも、何度も何度も》
記憶が蘇ってくる。
その通りだった。たしかに僕はゲームの中で何十回もトリエルを殺していた。最初は単純にGルートを通るために。あとはNルートの無数の周回の中でも。最後の電話メッセージの変化を確かめるためだった。そして、極めつけにはトリエルを殺した後、ロードしてその前に戻った挙句、再びトリエルを殺すなんてこともしていた。そうすれば、フラウィの新しいセリフが聞けたからだ。
《どうだい?自分のしてきたことを少しは思い出したかい?》
「そんな…僕は…」
両手で顔を押さえる。なんて自分は馬鹿なんだろう。あんな凶行に及んだのは、ほかでもない自分自身だったのだ。そんなことすら忘れていた自分に、恨んでも恨みきれない強い怒りが湧いてくる。僕はベッドに拳を強く叩きつけた。
《やれやれ。やってしまってから後悔したところで覆水盆に返らずだよ。まあ、私がプレイヤーの立場だったら、同じことをやっていたと思うけどね》
珍しく声が同情するようなことを言ってくる。でも、そんなものはいらなかった。
自分は救いようもない人間だった。散々憤りを感じてきた出来事が、実は全部自分でやったことだったなんて、とんだ笑い草だろう。
もっと嘲笑ってもいい。もっと軽蔑してもいい。
僕は声にそう言いたかった。自分が嫌で仕方がない。こんなことを平気でやってしまう上、ついさっきまでそれを忘れ去っていたような自分を。
「これだけ分かってくれたら、そろそろ頃合いかな」
声がやけに耳元で聞こえる。こぼれ出る涙を腕で拭った僕は、静かに頭を上げる。目の前には太いベージュ色のボーダーの入った緑のセーターが見えた。
「えっ…」
もう一度涙を拭う僕。さらに顔を上げると、自分と同じくらいの背丈の少女がかがみこんでいた。その瞳は、じっとこちらを見つめている。その顔に恐ろしいほど見覚えのあった僕は、戦慄のあまり顔が引き攣る。
凍り付いたように動かないにっこりとした笑顔。そして、見開かれた血のように赤い瞳。
「キ…、キャ…、キャラッ!?」
震える声でそう叫んだ僕は、衝撃のあまりそのまま気を失って仰向けに倒れ込んだ。
変わり種です。
展開上致し方ないとはいえ、トリエルにはほんと申し訳ない気持ちで一杯です...
さてさて、ついに現れたChara。彼女のその目的とは...
今後とも宜しくお願いします。