ログ・ホライズン ~わっちはお狐様でありんす~ 作:誤字脱字
反省はしていますが後悔はしない!
とりあえず4000字以上いきましたので投稿
番外は後、1~2話で終わる予定です
なので長くなります、話も投稿時間も・・・・
あと春翠はチュンルゥと読むそうです
読み難かったらルビを振る予定です
〈エリアス=ハックブレード〉
栗色の髪と栗色の瞳を持ち、藍色のアクセントラインが入った、純白の装甲コートを纏う。武器は巨大な両手剣クリスタルストリーム。
ヒーロー然として登場し惨めにも〈冒険者〉に助けられるシーンを〈エルダー・テイル〉の公式デモ動画として流されている〈赤枝の騎士〉に所属する〈古来種〉
ここまでは、〈大災害〉前の彼の情報だが異変後、彼の立ち位置は一変した
13ある騎士団の一つ〈イズモ騎士団〉が消滅し、他の騎士団も消滅したと言う説が〈大地人〉に広がる中、〈赤枝の騎士団〉の一人であるエリアスは何故か消滅せずに存在している
……私の考察ではイレギュラーな存在となったエリアスは〈エルダー・テイル〉における審理に触れたのではないか?と考えた
それは形は違うが〈大地人〉から別の〈なにか〉に進化・変貌したのであろう
今後、彼はこの〈エルダー・テイル〉において何を感じ思うのか……私は期待している
「番外!Who? So you are name?~出会いは突然襲ってくる!~」著作者:くずのは
より抜粋……
「〈大地人〉とは違う存在……〈古来種〉と言う事もありんしょうがエリエリもルンパッパと同じく一歩踏み出した存在でありんすか~。しかし……」
ポン!っと持っていた本をしまった彼女は先行し馬を走らせる春翠の身体に視線を送った
足並みを揃えながら進む馬の上で彼女の体が上下にリズム良く揺れていた
「―――と言う事だが頼めるか?〈くずのは〉」
「うにゃ?そうでありんすな!タップン♪タップン♪まことに見事な双子山でありんす!」
「……貴様は本当に女か?オヤジ臭い」
「今宵は御体を頂きんす(キラ」
「………黙れ百合狐、落とす」
「っ!?うやぁぁあぁ!」
「……あの二人はいつもああなのですか?」
「え?うん!仲良いよね!」
カナミと春翠が見守る中、彼女は望まないロデオマシーンを体験をするのであった
ログ・ホライゾン ~わっちがお狐様でありんす~
花の名前は隠語によく使われんす!
当初、〈大地人〉であるジュウハとの遠征は遅れが生ずると思われていたが思いの外、順調であった。もとより〈冒険者〉より体力が劣る〈大地人〉ジュウハであったが、風貌が物語る通り、がっちりした体格の彼は、〈大地人〉の中でも比較的タフだと言え、事によったらそこらの兵士並みの体力はあるかもしれない。何よりも彼は、この地方に明るかった事がデメリットを補う程のメリットを生み出していた
当然のようにこの荒野は未探索の地域が広がっている。いくら〈ハーフガイア・プロジェクト〉で半分のサイズになったとはいえ、天山山脈、タクラマカン砂漠、パミール高原など、中国サーバーは現実世界でも開発が終わったとはとても言えない広大な地域を抱えており、その管理区域は、巨大国家、中国に加えて、ウズベキスタンやカザフスタンなどの中央アジア諸国をも含んでいるのだ
その全体図に対して、一つ一つのゾーンを事細かな知識として持っているような人間は、〈冒険者〉であろうが〈大地人〉であろうが存在しない、だが通商路や村々とオアシスをつなぐ細い経路を知悉している人間は存在し、その少数の一人が、この地方出身の春翠であり、〈大地人〉商人のジュウハであった。
「一緒に来て良かったね!」
村から旅立った夜、カナミが新しい仲間に宣言した言葉であるがこの一言に全てが込められていた。口には言わないがレオナルドやエリアス、そして彼女までもがそう思っていたのだ
◆
たき火の炎はパチパチと音を立てた。
家畜の糞を乾かした固形燃料と、少量の焚き付けで起こした炎
ゆらゆらと揺れるオレンジの明かりが、岩陰に身を寄せ合った一行を照らしている。
「ふひゃーい! 今日、あたしが一番奥っ!」
「ずるいでありんす!わっちが奥でありんしょう!」
カナミと彼女は早々にレオナルドが設営した天幕の一番奥に潜り込んだ。この天幕はジュウハが持っていたもので、旅の必須品らしい。
……彼女は勿論だが、カナミも設営したレオナルドに労う言葉を普通、掛けるべきだろう
「KRはまたいいの?」
「構わない。自分は諸君らよりも防寒性能が良いのだろう。この形態は、特にそうであるらしい」
KRはその馬に似た姿を、早くも天幕の入り口に移動させている。
高性能のフェルト天幕だとは言え、夜になると高原の風が忍び込むことはある。入り口付近は寒く、それを嫌ったカナミ達は特等席へと逃げ込んだわけだ。KRはそれを察して、入り口部分を引き受けてくれるらしい。
「ぱふぱふさせるでありんす~!」
「クーの要望は受諾できまセン」
だが、KRの気遣いなど最初から考えていない彼女はKRを踏みつけながらコッペリアの腕を取り天幕の中へと誘い込んだ。そしてコッペリアが拒否したのにかかわらず、徐にその双子山を後から抱き付く様にして蹂躙し始めたのであった
「……クー、コッペリアにはクーの行動が理解できまセン。なんの意味があるのでしょウカ?」
「意味などありんせん!そこに乳があるから揉むんでありんす!」
顔色声色を変えずに淡々と質問するコッペリアに対し彼女は声を弾ませながら蹂躙し続けた。
「あ!楽しそうな事してる~!私もまぜて!」
そしてKRとの会話も終わったのかカナミも参戦しクーの双子山を後から蹂躙し始めたのであった
天幕内はまさにカオス!いくら女子同士の触れ合いだったとしても天幕内は百合の花が咲き誇っていた。揉まれる相手がいないのでここぞとばかりに彼女の山を蹂躙する放蕩者、揉むのも揉まれるのも楽しんで笑い声をあげる彼女、時折「ん」とか「あ」と声をこぼす人形、我関せずと耳を塞ぎ目を瞑る白馬。
声は外にも漏れている筈なのに誰一人として天幕の中へ注意しに来る者はいなかった。いやいけないのだ!健全な青年であるレオナルドには今行われている触れ合いは刺激が強く、ジュウハも見に行きたいが後が恐ろしいので行けに行けず、エリアスに関しては仲が良い事は素晴らしいとでも考えているのか女性陣の声をBGMにお茶を啜っているのだ
このままでは男性陣は休む事が出来ない!そう思われたと時、天幕の入口から冷たい風が差し込んでした
「……仲が良い事はいいですが、そろそろ休みませんか?それに大声はモンスターを呼び寄せてしまいますよ?」
風と一緒に入ってきたのは春翠であった。多分、外の男性陣に止めて来る様に言われたのか若干、ため息を付ながらの入場である
「ごめんね~春翠!ちょっと悪ふざけも過ぎたかな?」
「うにゃにゃにゃにゃぁ~」
「ン……クー、揉むのを中止してくだサイ」
カナミも流石にやり過ぎたと思い揉む手を止めて(一匹止めていないが)春翠に謝りながらも、春翠が手に抱えた毛布に視線が移った
「春翠も休むの?」
「はい、休めるうちに休みたいので」
「けろナルド達は?」
「少し外で休むと言っていました」
「え?休むのなら中で休めばいいのに」
自分の分と彼女達の分の毛布を取り出しながらも可笑しいね!っと笑うカナミに対し春翠は―――
「………原因はあなた達なのですけどね」
とこぼすのであった。
結局、触れ合いはそこまでとなり、男性陣は休憩も兼ねて先に見張り番をする事になり、女性陣は先に中で休む事になったのであった
しかし、触れ合いが終わったのはカナミだけであり、一匹の狐は息を潜め触れ合う機会を窺っているに過ぎなかった
「……え?」
夜も深まり、先程とはうって変わって天幕は寝息しか聴こえないほどの静寂に包まれ敵の心配もなく穏やかであったが、春翠は妙な寝暑さから目が覚めてしまった。いくら中国大陸だとは言え夜は冷えると言うのに寝暑さから、だ
天幕内は薄暗く目が慣れるのに時間が掛かったが、暫くすると慣れてゆき周囲を確認できる様になった。……そして目の前に飛び込んできたの自分に覆い被さりながら目を閉じ寝息をかく仲間の狐
「くーさん、起きてくッ!」
寝惚けているのかと思い、声を掛けようとしたが首筋をぺロリと舐められ声が引っ込んでしまった
ぴちゃぴちゃと首を舐められる音だけが聞こえ、舐められてゆく度に手に妙な汗が出てくるがわかるが一分もしない内に首元から出でる音は止まった
流石にこのままでは重くて休めないので、横に寝かし直す為に自分の首に顔を埋めている彼女の頭を手で優しく退けようとして……手が止まった
目があったのだ
寝ていると思っていた彼女と目があったのだ
言葉を失うとはこういう事なのかと実感出来たが、彼女がニンマリと笑ったのを見て失った言葉を取り戻す事が出来たが―――
「クーさん!なにッ!?」
再び首を舐められ言葉が引っ込んでしまった。しかも今度は先程とは違いだんだんと耳元に近づいていく様に丁寧に舐めてきたのだ。ザラついた舌の性でゾクゾクと湧き上がる『何か』を我慢して声を殺す、同じ天幕で休む彼女達もそうだが外で見張りをしている男性陣にも気付かれまいと……そして耳まで後少しと言うところで舌が離れーー
「……食べちゃっていいかしら?」
耳元で呟かれた言葉が春翠を酔わせた
◆
「……あれがお前の口伝か?」
ぼんやりと光輝く月夜は天幕から離れた一角の岩を照らした
月夜を浴びるのは岩の上を陣取る〈くずのは〉と一匹の白馬
〈くずのは〉は白馬の問に懐から取り出した果実酒の栓を空けながら答える
「半分正解ね。直接触れなくても情報を確認する事は出来るわ」
「遠隔操作も出来るのか……それで結果はどうだ?」
白馬の前に置かれた底が深い皿に酒を注ぎ、自身のグラスにも酒を注ぐと一気に中身を煽った
「ふぅ……問題ないわ、ステータスにも魂の方にも黒い物はなかったわ……強いてあげるのならあのチャイニーズと〈大地人〉に長旅の疲れが精神的にきてた位ね」
「そうか……ならばこのPTに感染しているものはいないな」
「ええ、そうね。…でも気に食わないわ、私『疫鬼』は魔法実験による副産物だと言った筈よね?」
足を組み返し睨みつけながら空になったグラスをKRに向けた
「オマエの事は信頼している。だが、可能性が一つでもある限り確認を取りたくなるのは人の禎だ」
「ふん…まぁいいでしょう。それより一人月見酒なんて面白くないわ、付き合いなさいKR」
「俺はナズナ程強くはない、程ほどに頼む」
「嫌よ、私の言葉を信じないお馬さんには少々キツイお酒を飲んでもらうわ」
「………」
長い首を落とすKRを横目に〈くずのは〉は懐から果実酒ではない小麦色のしたアルコールを取り出しKRの飲み皿にたっぷりと捧ぐのであった
NEXT お馬さんハーレム!
◆ 飲み会での話し
「しかし、〈くずのは〉。アレはどういう意味だ?」
「…アレ?」
「ステータスの確認とは言え、直接人体に触れる、舐めると言う行動は必要なのか?現に春翠は思考がついて行けずに気絶したぞ」
「必要性はないわね、男共は目視だけで確認し」
「ならば何故した」
「趣味よ」
「………」
◆ 次の日の朝
「…………」
「ど~したの、KR?眉間に皺なんて寄せて」
「……昨夜、〈くずのは〉と呑んだ。」
「くーちゃん、飲兵衛だからね~!でもくーちゃん――「くーさん昨日の夜、私を襲いませんでしたか?」「うにゃ?わっちが襲うのは林檎様だけでありんすよ?はっ!?まさか!わっち食われる~!助けて~!」「え!?そ、そ、そんな事しませんよ!って!ジュウハさんなんですか!その目は!」……二日酔いしないよね~、なんでだろ?」
「知らん……ッ!頭に響く、カナミあの駄狐を黙らしてこい」